お前もバイオレンス系触手にならないか
マギーちゃんの一人称、文字にしたらアタシなの見てマジ??ってなってたりもしたよ
「ダディ、やっとマミィを見つけることが出来ました。名前は以前とは異なりましたが、間違いありません。私には分かります」
「……そうかよ。
で、いつになったらお前は俺の事をそう呼ぶのを止めるんだ?」
「止めません。自分を生み出した男性を父と呼ぶと学んだので」
「チッ……なら、俺の事をそう呼ぶのを止めるか、アイツの事を呼ぶのを止めるか、どっちかにしろ。
あのちんちくりんとそういう関係に見られるなんてまっぴらなんだよ」
「あのような素晴らしい方に対してちんちくりんとは何ですか?
いくらダディでも許しませんよ」
「そうかよ、それならサヨナラだな、清々するってもんだ」
「職務放棄ですか、ダディ。運営に通報しますね」
「……面倒臭ぇ奴だなお前は本当に」
あの後。
オーガくんはまあ参加しなかったのは予想通りだったけれど、リッくん達もパス、となってしまったのは少し想定外──と言うにはあまりにも当然な理由だけれど──な結果だった。
その理由は、というと。
「実家暮らしな上、ガンダムベースからログインしてるんだもんねぇ……時間には勝てないかぁ……」
「まぁまぁ、仕方ないじゃない、リクくんもまだ未成年の学生なんだし。親御さんに禁止されてGBNが出来なくなる訳にはいかないものね」
カウンターで某パンダの如くタレていると、マギーちゃんからもっともな相槌が返ってくる。
大人……まぁ、大学生くらいなら貯めたバイト代とかで何とか出来るとしても、高校生そこらには中々以上に辛い額なのは事実な訳で。
「……そう、ですね」
「どしたのクーちゃん、GBNなんだからそんな緊張しないで、もっと気楽に、いつも通りにしてていいんだよ?」
「いや、あの……です、だな?
テンションが敬語でしっかりした感じのリアルと違いすぎて、違和感が……いや、我が言える事では無いのだが」
「かっこ可愛いなぁGBNのクーちゃん……!!
おねーさんとぉ……ベッドの中でぇ……いっしょにお話ぃ……しなぁい?」
「遠慮!する!」
「じゃあデートしよ!」
「デッ……!?いえ、あの、それは……!」
「マギーちゃぁーん、顔真っ赤クーちゃん可愛いけどフラれたぁー!
ビール……じゃない、甘さ控えめのジンジャーエールちょーだい!大ジョッキで!」
「はいはい」
マギーちゃんがとん、とカウンターに置いてくれたジョッキを受け取り、口に運んで一気に飲み干す。
「あら」
「一気……!?」
「ぷっはぁー!!
偶にはジンジャーエールもいいもんだねー。あ、おかわり!」
ごとん、と置いたジョッキを回収したマギーちゃんから新しいジョッキを受け取り、手元に置く。
「ビールじゃなくていいの?出せるわよ?」
「ん、まあ今はそういう気分だから大丈夫!」
今度は軽く一口だけ飲んで答える。
──まぁ、正直嘘だ。飲みたいかどうかで言うなら飲みたいに決まってる。実際今うっかり頼もうとしたし。
でも、ヨノモリさんはお酒の類に対して飲めない、と言うには少し違う感じと言うか、何か事情があるような苦手さを持っているように感じる。
そうと分かっている相手の前で、態々飲む理由もない。お酒なんて所詮嗜好品だし、ましてやここはGBNだし。なによりマギーちゃんの店は、みんなで楽しく食べたり飲んだりする場所なんだから。
それにまぁ、別にノンアルコールやソフトドリンクが嫌な訳でも無いし。嫌なものなら大ジョッキ一気とか無理だし。
そんな事を思いながら、カウンターに大皿で置かれている小ぶりなサンドウィッチをつまむ。具材は卵。オーソドックスで良き。おーしーです。
「クオンちゃんも、飲み物のおかわりはいかが?」
「あ、じゃあ……えっと、紅茶とかあったりします?」
「勿論!ホットでよかったかしら」
「お願いします」
「クーちゃんオシャンだ!ドレスだし美人さんだしなんか似合うね!」
「さ、じゃない……チェリーさんも、鉄華団のジャケットを着てると大ジョッキが何だか似合いますね」
「なんかそれっぽくなるよね、このジャケット。ガヤガヤ騒いでじゃんじゃん飲んで、みたいな感じが似合うというか。
紅茶かー……私も今度飲もうかなぁ、ヤン提督みたいにして」
「チェリーちゃん、あの量入れるのはもうブランデーの紅茶割りって言うのよ。
ブランデーなら、ティー・ロワイヤルなんてどう?オシャレな感じになると思うわよ?」
「ティー・ロワイヤル、ですか?」
紅茶関係の話題で気になったのか、クーちゃんの興味ありげな反応を見たマギーちゃんが、クーちゃんの分とは別にもう一杯、実演用のティーカップとそれ専用のスプーンを用意する。
「紅茶を入れたカップの上にこうしてティースプーンで橋を渡すみたいにして、そのスプーンに角砂糖を置いたら、そのスプーンにブランデーを入れるの。そして、ブランデーに火を付ける。
ブランデーが染みた角砂糖が熱で溶けて行くんだけど、部屋を暗めにするとその時の火が青くて綺麗なのよねぇ……
火が消えたら、その溶けた砂糖を混ぜて飲む、って感じね。アルコールも飛んでるし、香り付けになってるだけだから飲みやすいんじゃないかしら」
こんな感じね、と手早く火を付けるマギーちゃん。
「おぉー……青い火だぁ」
「本当……というか、こんな事GBNで出来るんですね……あ、消えた」
「はい、どうぞチェリーちゃん。クオンちゃんは普通のね?
本当よねぇ、ここまで細かく演出があるなんて、やってみるまで思わなかったもの」
「紅茶飲むと、クッキーとか洋菓子が欲しくなるねぇ……
……そうだ、2人ともバレンタインはどうするの?」
2月の一大イベント、バレンタイン。
男女の組み合わせ問わずカップルが盛り上がり、相手がいなくてもそれなりに気になるそれはGBNでも勿論盛り上がるイベントで、バレンタインのフェスも開催されるのだとか。
「アタシは、毎年の事だけどフレンド全員に配るつもりよ♡」
「身内には配るかも、ってくらいかしら……未定ですね」
「マギーちゃんいつもありがとー!!
マギーちゃんにはリアルで手作りチョコあげるね♡」
「期待して待ってるわね♪」
「クーちゃんの分も用意しておくから、GBNでもリアルでも気が向いたら来てね!
時間教えてくれれば向かうから!」
「それなら……そうですね、リアルで行けるかは分からないので……私も、GBNで何か用意して持って来ますね」
「クーちゃんありがとぉーー!!」
折角のバレンタイン。G-tuberやってる訳だし配るのも面白いかもなー、とも、クーちゃんに抱きついてはわはわさせながら思うのだった。
多分流石にGBNでも出来ないと思う(真顔(お前が書いたんやろがい
ティー・ロワイヤル、クオンちゃん様は知ってんじゃねえかなぁとも思いはした
謎の子(仮称)、ちゃんと出していけるようにしてあげたいわね……って感じで。
バレンタイン回間に合うか……?