オリキャラオリフォース登場わよ。
次の出番は未定わよ。
配信をしたり、日中はリアルのお店にやって来たクーちゃん……夜ノ森さんとフューちゃんに会ったり、後でまた改めてGBNでマギーちゃんとイベントを楽しんだり、というバレンタインも過ぎて、GBNでもリアルでも世の中が落ち着きを取り戻して来た頃。
「寒いの、飽きた……飽きない?」
そんな事をふと思った私は、広い砂漠に囲まれた、ペリシアエリア……ではなく、その周囲の砂漠、正確にはその砂漠を当てもなくふらふらと走り回っているであろうとあるフォースのフォースネストである地上戦艦、レセップスを改造したものへと、自作のモビルワーカーで向かっていた。
アン・ティーという女性ダイバーがリーダーを務めるそのフォースの名は、『C&Y』。
知る人ぞ知り、運が良ければ偶然辿り着けると言われ、そのフォースにフレンドがいなければマトモに位置を特定出来ないという、事実上半ば一見さんお断り状態のそのフォースネストで開かれている酒場は、ドネルケバブや味に当たり外れがあるアン・ティーの気まぐれブレンドのコーヒーが人気と、酒場というよりは軽食店のような雰囲気で、レセップスやリーダーのダイバーネーム等も含め、バルトフェルド隊を意識した店となっている。
人呼んで『砂漠の移動するオアシス』。
「よーっし、見えた見えた!」
酒場『ト・フェルド』。
それは、おしゃれ風に見えて実の所、既に名前でオチているお店。
モビルワーカーをレセップスの近くにつけると、通信が入る。
《いらっしゃいませ、どう言ったご用件で?》
「あ、久し振りタコス君!久し振りにケバブ食べにきたんだけど入っていい?」
《おぉ、チェリーさん!久し振りッスね!
隊長から聞いてます、どうぞ入って下さい!》
「ありがと!」
『C&Y』の副リーダーをしている『マーチ・タコスノ』君の案内に従ってレセップスに入って行くと、他にも機体があるのが視界に映り、その機体に思わず「あれ?」と声が漏れる。
この店はその性質上、同じタイミングで他の客がいる、と言うことがあまりない。しかも、それが知り合いともなれば尚更。
珍しいなぁ、と思いながら白とターコイズに染められたセラヴィーを横目に、格納庫の区域を抜けてすぐの辺りにある階段を上り、店の方へと向かう。
戦艦として、というよりも居住スペースとしての比率を高めてカスタマイズされていることから、所々に涼しげなインテリアや水槽も置かれていたりする通路を抜けていくと、そこがト・フェルドの店舗区域。
所々水が流れていたり、観葉植物が置かれていたりと、砂漠だからこそより涼しげに感じるそこには、想像通り、と言うか、先客がいる。
カウンター席に座っている、空色の長髪に中東風のコスチュームを纏ったケモ耳の男性ダイバー。GBNのNo.1ビルダーと名高い、
「シャッフィー、久し振り!元気してた?」
「君も相変わらずのようだね、チェリー。
そのうさぎのマスコットやペットのような呼び方も久しぶりに聞いたよ」
「あんたも変わらないねぇ……
シャフリヤールをそんな呼び方するの、あんたぐらいのもんさ」
「アニーちゃんもおひさ!」
「アンティーと素直に呼んで欲しいところだけども……まぁ、いいさね。アンちゃんと呼ばれるよりは幾らかマシさ。
ドネルケバブとコーヒーだろう?用意しておいたから座んな」
「ありがと!」
シャッフィーの隣の席に座ると、目の前に用意されるドネルケバブ二つとコーヒー、そして二本のソース。
「いっただきまーす!」
カガリとバルトフェルドが言い争っていた二つのソース、片方にチリソース、もう片方にヨーグルトソースをかけ、両手に掴んで交互に口に運ぶ。
ピリッとしたチリソースの味と適度な酸味の効いたヨーグルトソースの味、何よりメインのドネルケバブの肉のジューシーでかつ絶妙にジャンクな味わいがとても良き。
「少々、はしたない気もするが……」
「そんな格好付けて食うモンじゃないさ、ドネルケバブなんてのはね。
何より、食事なんてのはマナーどうこうじゃなくて、食う奴が楽しんで食うのが1番なんだよ」
「おいひい!」
「褒めてくれるのは嬉しいけど、食べながら喋るのはやめな」
「ん!」
コーヒーカップを手に持ち呆れ顔のシャッフィーを横目に、もしゃもしゃと食べ進めていく。指に少しついたソースをぺろ、と舐めとり、完食。
「やー、美味しかった!やっぱケバブはアニーちゃんのが1番!」
「あんたも、前からその食いっぷりはちっとも変わらないねぇ……
あれを見せられたら、あたしも作った甲斐があるってもんさ」
「確かに、あれほど手放しに褒められれば、作った本人も冥利に尽きる、と言うものなのだろうね」
「シャッフィーも食べればいいのにー」
「私は、今は少々その気分では無くてね。
……だが、次回はご馳走になるのも悪くないかも知れないな」
フフ、といつものどこか気取ったように見える笑みを浮かべながらの言葉に、アニーちゃんがへぇ?と驚いたような表情を見せる。
「常連でも専らコーヒーだけで殆ど食事はした事のないシャフリヤールがドネルケバブとは、どんな風の吹き回しさね」
「私だって人の子だ、目の前でこんな風に見せられれば興味の一つも湧くさ」
「ま、その時は用意しておくからまた連絡しとくれ。特製のを用意してやるさ」
「ああ、楽しみにしておこう」
……ふむ?
「あ、タコスくんタコスくん」
「ん、何スかチェリーさん」
通りがかったタコスくんを呼び止め、ちょいちょいと手招きして耳を寄せてもらう。
「もしかしてこの2人、コレなの?」
「今日日その関係を小指立てるの見な──何でも無いっス。
姐さんは結構満更でも無さそうなんスけど、ホの字かと言われると……どうなんスかねぇ……」
「ホの字も今日日聞かないよタコスくん。
……でも、シャッフィーはシャッフィーで常連なんでしょ?」
「そっス。週1〜2回くらいは来てるっスかねぇ」
「この2人、空気感がもうさ」
「……本人たちの前で、それで聞こえないと本当に思ってるのかい?」
「余計な事喋ってんじゃ無いよタコ坊」
「あいた」
「イッダァ!?」
私にデコピン、タコス君の頭にお盆の振り下ろしが入り、強制中断。せっかく盛り上がってきた所だったのに……
「ダイバーの体で何言ってんだい!
余計な事くっちゃべってる暇あるなら掃除でもして来な!」
「いやここGBNだから別に汚れな──」
「駆け足!」
「ウッス!!」
「あんたも、『今の話は事実無根な全くの嘘』、だ。いいね?
外で余計な事言いふらしたら出禁にするから、覚悟しときな」
「アッ、ハイ……スミマセンデシタ……」
「よろしい。
2人とも降りるのはペリシアだっただろう?もう少しかかるから、ゆっくりしていきな」
とってもいい笑顔に気圧されて縮こまりながら謝ると一先ず許してくれたようで、アニーちゃんがカウンターテーブルの向かい側にある椅子に座り直したのを見て、ホッと一息つきながらコーヒーを一口。
「ん、飲みやすい。当たりの日?」
「あんたが前に飲みやすいって言ってた分量のブレンドさね
フレンドから連絡があって、好みが把握出来てるならそのくらいはするさ」
「おぉ……さっすがアニーちゃん!ありがと!」
「どういたしまして。
おかわりもあるから好きに飲みな」
「ちなみに、私の好みも把握しているのかい?我ながら、結構な回数来ているとは思うのだが」
「当然。
今から全部出してやろうか?」
おかしい、ブラックの筈なのになんか甘くなってきた。と思いつつ、飲み切ったカップにおかわりを入れてもらい、また一口。
「ん、おいし」
ドネルケバブと日替わりブレンドコーヒーが名物の、酒場『ト・フェルド』。
一度お試しあれ。
アン・ティー
フォース『C&Y』リーダー兼、酒場『ト・フェルド』店主。
『C&Y』はチリ&ヨーグルトの略である。
髪を長くして女性化したバルトフェルド、と言えば割と合ってる外見。
元々はコーヒーだし、と『アン・ブリュー』と名付けようともしていたが、『ブリュー』は名前に付けるには響きが好ましくないな、とバルトフェルドの愛称だったアンディーから取ってアン・ティーとなった。
アンちゃん呼びは、普通に名前にちゃん付けだとしたら気恥ずかしいし、その呼び方だと男性の呼び方になる、と言うのも気にして好んでいない。
姉御肌な性格で気遣いも出来、酒場の店主としても割と上手くやっている。
隠れ家的な酒場、或いは喫茶店に憧れはしたもののリアルでやるには現実的では無いし、と考えた結果、GBNの自分のフォースネストで開く事に。自分の好物でもあるドネルケバブとコーヒーがそのまま名物となった。
酒場(バル)ト・フェルド。
乗客は、移動してる砂漠から行ける範囲でなら行きたいところに連れて行ってくれるバスのような事もしてくれる。
機体はラゴゥをベースに某装備を換装する機械生命体をモチーフにし、フレームを紅く染めた換装型四足MS、『ラゴゥレッドフレームカスタム』
『ソードパック』『ガンナーパック』『ブースターパック』『アサシンパック』などが用意され、戦場によって付け替えることが可能。
PS装甲やビームコーティングを施す事で防御性も上がり、口の部分はサーベルを排除して代わりにビーム砲を搭載、ハシュマルのテイルブレードを搭載するなどの変更も成されている。
彼女が指揮するフォース戦は、練度こそ劣るものの、こと砂漠戦においてで言うのであれば、ロンメル隊に張り合う事が出来るほど。
個々人で見れば、メンバーによっては宇宙や水場、水中も出来なくは無いが、フォースとして見るならほぼ地上でのみ活躍出来るフォースとなっている。
マーチ・タコスノ
『C&Y』副リーダーで、リアルでもアン・ティーとはGBNと同じような関係性。
好きな食べ物はタコスとタコライス、好きなおやつはド○タコスとコ○ラのマーチ。
長距離支援砲撃を得意とし、機体はヒルドルブを使用している。