ライトボウガン楽しいです_(:3」∠)_
あ、今回も今回とて多分オリ設定有りだよ
ナナセ君とツカサとの出会いからというもの、同じ趣味の友人がいるという楽しさもあって私は1〜2週間に一度のペースでガンダムベースに足を運ぶようになって。
素組みでしかガンプラを触ったことが無かった私も、2人に教わりながら少しずつ経験を重ねた結果、私の当時の集大成と言えるオリジナルガンプラ、SEED以外で好きな機体、と言われたら挙げる機体の一つ、ガンダム・バルバトスとストライクをメインとした『ガンダム・バルバトスルプスブランカ』が、GBNの情報が公開されるくらいの時期には完成させる事が出来るほどになった。
そして、そんな頃。
ナナセ君が暗い顔をして歩いていたのを見かけたくらいの時期を境に、気付いたらツカサも、あの2人の友人達も、いつの間にか見かけなくなっていた──そんな日々の中の、ガンダムベースでのもう一つの出会い。
ナナセ君の妹、ナナちゃんと、コスプレとの出会い。
ある日のアダムの林檎での仕事中。日中で暇なこともあって軽く掃除をしていると、ママのマギーさんに声をかけられた。
「さくらちゃんって、コスプレには興味あるかしら?」
「……コスプレ、ですか?」
「そう!ガンダムベースで、今度の週末にコスプレのイベントがあるらしいの。コスチュームは用意されてるみたいだし、物は試しって言うじゃない?もし興味があったら、行ってみたらどうかしら?」
コスプレ。
そりゃあ、大学生のオタクともなれば聞いた事や、コスプレイヤーさんの写真をネットで見た事くらいはある。
要するに、アニメだったり漫画だったり、好きなキャラクターのコスチュームを着て、メイクやウィッグなどで自分の見た目もそのキャラクターに近付ける事で、自分自身がそのキャラクターになるという、キャラクターへの愛の表現の形の一つと言って差し支えないもの。
まぁ、興味が全く無い、と言えば嘘になる。
寧ろ、ラクス様やフレイ、アスランとカガリ、シンとステラのカップリングでの所謂『あわせ』の写真を見つけては凄いなぁ、と思いながら見ていた身としては、多少なりとも興味を持つのは必然だったんじゃないかとすら思う。
でも、今までやろうとしなかった理由は大まかに3つある。
ひとつ。
これはもう解決しているけど、実家暮らしだから、もし始めたとして、親に見つかるのが恥ずかしかったこと。
ふたつ。
これも、今は改善されて来ているけれど、他人に見られる、という事が、あまり得意ではない事。コレに関しては、バイトとツカサ達の影響もあって、慣れたと言うか、以前ほど気にならなくなった。
そしてみっつ。これがある意味1番の問題。
既製品だと、中々サイズが合わない。
胸が大きくて、その癖身長は低いという私は、良くも悪くもと言うかあまり居るタイプの体型では無いので、既製品で探してみても、まず合うものが中々ない。かと言ってオーダーメイドは高いし、裁縫はそこまでの事をする程の腕もない。普段するのも、ボタンの付け直しが関の山。
少し興味を持って、やってみたい……かも?位で手を出すには、ハードルが高過ぎたのだった。
「……興味がなければ、アタシに気を遣って、とかしなくていいのよ?」
「いえ、興味はあるんですけど……」
「けど?」
「何というか、コスチュームのサイズが、どうなのかな……と……」
「……確かに、悩ましい問題ねぇ」
少しの間黙っていた事で、内心嫌がっていると思わせてしまったようで少し申し訳なくなりながら返事をすると、制服としてディーラー服を用意した時もなんやかんやと手間がかかって結局マギーさんのお手製になった経緯もあり、サイズの問題を理解しているマギーさんが腑に落ちたような、困ったような、何とも言えない表情で、頬に手を当てながら呟く。
「取り敢えず、行ってみます。大きいサイズがあるなら、一応着れる訳ですし……ありがとうございます、マギーさん」
「そう、ね。折角レンタルできるイベントなんだし、サイズは大きくても先ずは試しって事で気軽に出来ていいのかしら……
うん、いってらっしゃいな。楽しく参加出来るといいわね」
「はい」
時と時間が移って、そんなやりとりがあった数日後の週末、ガンダムベースにて。私はというと──
「……本当に行くの、私?」
チキっていた。
興味があったのは事実、マギーさんの言葉で行ってみようと思ったのも事実。
でも、今までした事のない事で何となく不安な事、おしゃれな服を特に着ようとした事が無かったのでコスチュームとはいえ着飾るのが、ましてやそれを見せるために人前に立つと言うのが素直に気恥ずかしいという気持ちが、いざ当日、ガンダムベースに着いたら改めて再燃してしまった。
「……でも、行くって言ったしなぁ」
「こんにちは!もしかして、迷ってたりするのかしら?」
「──っ!?」
「あ、驚かせてごめんね?なんか困ってるように見えたから」
突然の声に驚き、何となくデジャヴを感じながらも振り返ると、声もそうだし、雰囲気からして快活そうな同年代か、やや年下くらい──要するに、傍目からは向こうが年上に見える──と思われる年齢相応かそれ以上にスタイルの良い女の子。
「年下の女の子が困ってそうなの見たら、気になっちゃってさ!
あ、特にそういうわけじゃ無かったらごめん──どうかした?」
「いえ、まぁ、何というか既視感と世の無情を同時に感じまして……」
「……?まぁ、とりあえず困ってるって感じじゃないみたいね!
私はナナセ・ナナミ。もし何かあったら、気軽に声かけて!あまりしっかりとした事はちょっとだけど、案内とかくらいなら普通に出来るから!」
「……ナナセ?」
あぁ、なるほど。と、思わず納得する。
顔がそこまで似てる、と言うわけではないけれど、知らない相手に対してこうして声をかけてくる辺り、親切なのは兄弟揃ってなんだなぁと思いながら、一応確認。
「以前よくここに来ていた、ナナセ君の御兄妹ですか?」
「あれ、お兄ちゃんの知り合い?……お兄ちゃんのここでの知り合いで女の子、って言うと……もしかして、あなたが『サクラノさん』?」
「えぇ、まぁ、ナナセ君にはお世話に──」
「ほんとに小さーい!!お兄ちゃんとうとうガンプラの作り過ぎで……とか少し思ったりしてたけど、まさか本当にこんな可愛い人が私の年上だなんて!!
……しかし、どんな人か聞いてもお兄ちゃんが言い淀むわけね……」
小さくて、大きい……と呟くのが耳に入り、誠実な彼が妹に同年代の女子について聞かれてしどろもどろになっている様子が何となく想像出来てしまって、少し笑みが浮かんでしまう。
「じゃあ、やっぱりツカサさんとも呼び捨てで普通に話せてたって言うのは本当なんですか?」
「え、まぁ、はい。
最初こそ、あー……アレでしたけど、慣れれば何だかんだで面倒見がいいんですよね、ツカサって」
「まさか、本当にツカサさんの事をそんな風に言える女子がいるなんて……」
「……まぁ、気持ちは分かります。
そういえば、ツカサとナナセ君を最近見ない気がするのですが、何か知りませんか?」
ナナセ君の妹でツカサとも知り合いなら丁度いいかな、と思いそう尋ねると、ナナミちゃんは一瞬だけどこか陰のある表情になって、
「あ……えっ、と、ごめんなさい、私はちょっと分からなくて。
ただ、みんなと喧嘩か何かしたみたいです」
すぐに表情を取り繕い、そう答えた。
何かを、と言うよりは恐らく原因を知っては居るけど誤魔化した、と言う風に見てとれたけれど、敢えてそこには何も言わず、「……そうですか」とだけ返す。
悪意は感じられなかったし、本人の妹となれば、何か他人には話辛いような事情があるのかもしれない。
あまり引き伸ばさない方が良さそう、と考えて、話題を変えることにする。
「ナナミさんは今日はどうしてここに?やっぱりガンプラを買いに、ですか?」
「いえ、実は私、最近ここで働き始めたんです。
そうだ、サクラノさんは知ってます?今日のイベント!」
思わず、ぎくり。
「え、ええ、まぁ……」
「もしかして、サクラノさんも興味あるんですか!?どんなのを着るんです!?」
ずずいっと近寄り、私の手を握って覗き込んでくるナナミちゃんの押しの強さに、こう言うタイプの人種との交流経験が少ない私は思わず引き気味になりながら、これが陽キャの力……!と内心呟く。
「いえ、あの、何を着るかは決めてなくて、というか、着るかすら決めてな──」
「なら、決めるの手伝いますよ!こんな可愛い人のお着替えを手伝えるなんて……!
何が似合うかしら……アレも、アレも……あんなのもあったわね……んーっ!ワクワクして来たわ!」
「ナナミさん?ナナミさん!?あの!?」
「大丈夫!サクラノさんに似合う服を見繕って見せます!どんな設定の服なのかは全部は知らないですけど、見た目は覚えてますから!
あと、敬語じゃなくていいですよ!呼び方も、ナナミちゃんとかでいいので!それじゃ行きましょう!!」
「あの────っ!?」
体格の差もあって半ば引きずるようにしてどう足掻いても引っ張られる私は、そのままシーサイドベース……そして、イベントの会場へとナナミさん──ちゃん、に、連れて行かれたのだった。
わぁ、と思わず声が漏れる。
即売会やらのような会場じゃないから規模こそそこまで大した事はないけれど、それでも何人かは既に参加していた。
パッと目に止まったのは、ファーストに出てきた有名な女性キャラクター、セイラさんのコスプレ。他にも、ガンダムシリーズ作中の制服を見に纏った人が割合としては多く見られた。
多分、モブ……と言うか、まぁ名無しのキャラが着ていることも多々ある分、髪とかメイクにそこまで気合を入れずとも、量販店に売っているパーティグッズのコスチュームのようなものと言うか、着るだけで気分を味わえて楽しめる気軽さがあるんだと思う。現に、他の人達はそのセイラさんのコスプレほどしっかりキメているようには見えなかったから。
それを見て、なんとなく気が楽になった。まずは着てみて、似合うかどうかじゃなくて、楽しいかどうかで決めればいっか、と、そう思えた。
しっかりとキメるなら、もっとしっかりやりたくなってからやればいい。そう考えた私は、ふらりとコスチュームが用意されている場所に向かう。
吸い寄せられるように向かったのは、SEEDシリーズの服がある様子のハンガーラック。フレイやミリアリアが着ていた制服がいいかな、と思っていたので、丁度目に止まったそれを手に──
「あ、サクラノさん!これ!これ良くないですか!?」
「ぅえ?」
取ろうとして、同じくSEED系のラックから服を手に取り、それを見せてくるナナミちゃんの行動に思わず動きが止まる。
それは、私にとって初恋の相手でもあるラクス・クラインと同じ顔……『になった』、1人の女の子が最後に着ていた服。或いはラクス様と同じくらいに思い入れのあると言っていい、ガンダムSEED Destinyのキャラクター──ミーア・キャンベルのものだった。
「これなら、普通に服としても着れて良くないですか!?……どうかしました?」
「……ぁ、うん、そう、ですね」
多分、数分前までならほぼ確実にそれとなく断っていたと思う。
でも、少し。試してみようかな、くらいとは言え少しだけ考え方が変わった今は、それもいいかも、と思うようになっていた。
「──じゃあ、それにしてみます」
──それが、私のコスプレの始まりだった。
言うまでもなくレンタル品で、思っていた通りサイズも合わなくて。結局上着は前を閉めきれずに前を開いて、切るというより羽織る、になってしまったけれど。
普通のオシャレとはまた違う、少し違う自分になれた──
そんな気がして、少し感動をしてしまったのを未だに覚えている。それこそ、自分で作れるようになって、バッチリ決めたコスプレを出来るようになる事を目指すのもいいかも、と思うようになったくらいに。
そしてそれは、数ヶ月後に叶う事になる。
ガンプラバトルネクサスオンライン──GBNが、サービス開始する事で。
ナナミお姉さんの敬語、マジで違和感〜〜(指振り(IKKO風
今作のリオレウス……なんかこう……アレじゃないですかね(死んだ目
あ、カンテラさんちの五分前仮説にもチラッと顔出したり出さなかったりしてるよ