GBD:ドレスアップ・ドールズ   作:朔紗奈

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欲しいものはあってもお金が無いので初投稿です。

例によって確認はして貰ってるので安心安全に好き勝手してますわよ


桜野恋愛08:恋人。

 見下ろすと、すう、すう、と私の布団の中で眠っている、私の恋人(予定)の絶世の美女が寝息を立てている様子が視界に入る。

 

 何度瞬きしても、目を擦っても、そこにいるのは私の片想いだと思ってたら両想いだと発覚した上に告白までされてしまった相手で。

 

「どうしよう、ほんと・・・・・・」

 

 なんで私の部屋で寝ているかというと、少し前、アダムの林檎にいた頃まで遡る。

 

 

 

 

 

「マギーちゃん、どうしよ・・・・・・頭が追い付いてないんだけど・・・・・・私、告白・・・・・・された、んだよね?」

「ええ、お酒の力も借りたとは言え、零ちゃんは勇気を出して貴女に告白していたわね。

 受けるか、それとも断るか・・・・・・そこに関してはアタシが口を出す事は何もないから、零ちゃんが起きた時にちゃんと返事してあげなさいな」

「・・・・・・うん・・・・・・うん?起きたら?

 この店、2人も泊まれるようなスペースあったっけ?」

「貴女のお部屋で泊めてあげればいいじゃない?」

「私の部屋かぁ、それなら・・・・・・私の部屋ぁ!?」

「いいじゃない、どうせその内一緒に住んだりするようになるんだからお試しってこ・と・で♡

 それとも、零ちゃんを部屋に上げるのは嫌?」

「その言い方はズルじゃない・・・・・・?

 いやまぁ、嫌なわけじゃ無いけど・・・・・・」

「無理にとは言うつもりは無いけれど・・・・・・頑張った零ちゃんに、ご褒美くらいあってもいいんじゃないかしらねぇ・・・・・・

 恋人同士なら、零ちゃんがいいって言った範囲でなら何したっていいのよ・・・・・・?ふふっ♪」

「・・・・・・ごくっ・・・・・・いやごくっじゃなくて!そういうことしたくない訳じゃないしむしろしたいけど!!付き合って早々はなんか違う気がする!!」

「明日はお赤飯かしらね〜♪」

「しないから!!・・・・・・・・・・・・多分!!!!」

 

 

 

 

 

 と、そんな感じのやりとりがあって。こうなる事を見越していたらしいマギーちゃんが店を任せておく為に呼んでいたビーちゃんにサムズアップで見送られながら、マギーちゃんに手伝って貰って私の部屋に帰って来て、今に至る。

 

「やば・・・・・・」

 

 こんな可愛いしいい匂いする子が両想いで、無防備に私の布団で寝てる・・・・・・?夢じゃないのコレ・・・・・・?

 

「そっか、無防備・・・・・・・・・・・・」

 

 眠ってるならもっと近くで顔を見てもバレないかな、と、顔の高さを合わせるようにして屈むと、当然だけどそのお人形みたいに整った顔が近付く訳で。

 

「・・・・・・キス、とかしちゃっても・・・・・・バレなかったり・・・・・・?」

 

 なんて、自分で言ったことも忘れて魔が刺してしまうくらいには、眠ってる好きな相手の柔らかそうな唇が目の前にあるっていう光景が魅力的なシチュエーション過ぎて。

 思わず、そろり、そろり、と少しずつ顔を近付け──

 

「ん、んん・・・・・・?」

 

 ──かけた所で、寝返りをされて我に帰った私は飛び退くような勢いで布団から距離を取った。

 

「・・・・・・っっぶな・・・・・・!眠ってる間に勝手には流石にダメだって・・・・・・!やっぱ最初くらいはお互いにいい感じの時にした方がいいじゃんいやでも実際本番では今度は私からの方がいいのかなでも夜ノ森さんから」

「ん・・・・・・さくら、さん・・・・・・?あれ、なんでさくらさんがわたしのへやに・・・・・・」

 

 しゅる、という体を起こして布団が動く音と、ぼんやりとした夜ノ森さんの声が聞こえてぴたり、と思考も体の動きも止まり、ぎぎぎ、と油の切れた古い機械のようにゆっくりと夜ノ森さんの顔を見ると、残ってる酔いもあるのか、ぼんやりとした顔。

 

「・・・・・・あれ、ここ、わたしのへやじゃ・・・・・・でも、なんだか見覚えが・・・・・・え?」

 

 私を見て、きょろきょろと周りを見て、もう一度私、と見回していく毎に少しずつ目が覚めていってるみたいで、ぼんやりした様子が少しずつ無くなっていき、頭をぺたぺた、腰をぺたぺた。自分の胸を見下ろして、段々と顔が赤くなっていく。

 

「ン"ッ、んんっ・・・・・・お、おはよ、体調はどう?」

「・・・・・・・・・・・・あの、ええと・・・・・・ここ、って・・・・・・もしかして、チェリーの部屋、じゃなくて・・・・・・」

「・・・・・・うん、リアルの私の部屋。マギーちゃんが送ってくれた。だめだよ?そこまでお酒に強い訳じゃないのにあんな飲み方」

「マギーさんに・・・・・・それに関しては、何も言えないわね・・・・・・後でお金も払わないと」

「ん、まぁ払わなくてもいいって言いそうだけどね、マギーちゃんなら」

「そういうわけにはいかないでしょう?お店のものを貰ったんだもの」

「真面目だなー、夜ノ森さん」

 

 思ったよりお互いに普通に話せていて、出来るだけ落ち着いて普段通りを意識したのが良かったのかな、と布団の端に座りながら少し思っていると、袖に触られた感触があった。

 

「ん?」

「・・・・・・零、でいいわ・・・・・・ええと」

 

 私の袖を摘みながら恥ずかしいような、困ったような、そんな表情で見つめられて、かっっっっっっっっわ・・・・・・と悶えそうになりながら、困っている理由に気付いて、その手を反対の手で軽く握る。

 

「恋愛、だよ」

「れあ・・・・・・?」

「うん、桜野恋愛。桜の木に野原の野、恋愛、って書いてれあ。貴女が恋人に選んでくれた、普段あんな風な癖に自分からは告白できなかった恐がりの名前。結構今のダイバーネームまんまな名前でしょ?」

「れあ・・・・・・桜野、恋愛・・・・・・ふふっ、そうね、本当にそのまんまな名前。

 ・・・・・・ねぇ、恋愛?」

「どう、ぉわ!?」

 

 声をかけられて、返事をしようとした瞬間に握ってる手とは逆の手も使って引っ張られたせいで、布団に寝ている零に覆いかぶさるような体勢になった。

 

「ど、どしたの・・・・・・?」

「・・・・・・ちゃんと、答えを聞かせてくれないかしら」

 

 恥ずかしがってるのがよく分かるくらいに真っ赤な顔で・・・・・・とても真剣な声色でそう囁く零の声が耳に入って、今の状態が気にならなくなる、とまではいかないけど、少なくとも頭の端に押しやれるくらいにはすぅ、と落ち着く。

 

 でも、一度落ち着いたからか、不安も帰って来てしまって。

 

「・・・・・・本当に、私でいいの?」

 

 つい、口からこぼれた。

 

「可愛い女の子がいたら、多分あっちこっち目移りするよ?」

「いつものことだもの・・・・・・何も思わない訳ではではないけれど」

「仕事が仕事だし、一緒に居られる時間安定しないかもだよ?」

「お店に行けば会える、でしょう?」

「お酒とか沢山飲むよ?」

「体に悪そうな飲み方はやめた方がいいとは思うけれど・・・・・・その程度で嫌いになんてならないわよ」

「私、結構えっちだよ?」

「それも、知ってるわ」

「何されても、知らないよ?」

「・・・・・・本当に嫌なことじゃなければ・・・・・・何しても、いいわよ・・・・・・?」

「えっち」

「・・・・・・貴女ほどではないと思うけれど・・・・・・私だって、人並みには興味くらいはあるわよ」

「・・・・・・それでも、私でいいの?」

「それでも、貴女がいいの」

 

 不安で口に出した事、出した事、全部受け入れられてしまうのが、嬉しくて、信じられなくて。まるでこの時間が夢か何かなんじゃないか、って思っちゃうくらいに。

 

「はー・・・・・・まさか、こんな風に好きな人に口説かれる日が来るなんてなー・・・・・・」

「・・・・・・私も、何だか今更になって恥ずかしくなってきたわ」

「・・・・・・ね、零」

「何、かしら、恋愛」

 

 布団の上で一度体を起こし、零の体を踏まないようにしながら姿勢を整えて、上半身を起こした零に向かって正座で座り直す。

 

「不束者ですが、末永くよろしくお願いします。────愛してるよ、ハニー♡」

「・・・・・・まったく、貴女は・・・・・・

 こちらこそ、何かと迷惑をかけてしまうかも知れないけれど・・・・・・末永く、よろしくお願いします。

 ・・・・・・私も、愛してるわ・・・・・・は、はにー・・・・・・」

「ン"ッッッッッッッッッ!!!!」

「急にいつもの調子に戻るのはやめないかしら」

 

 顔を赤くしながらのはにー、が可愛すぎて胸を抑えながらリアクションすると、ジト目になりながらそう返す。かわいい。

 

「零」

「何?」

「かわいい。好き。ぎゅってしていい?」

「・・・・・・・・・・・・ん」

 

 両手を広げ、応えてくれた零をぎゅ、と抱き締めると、それだけで感じる暖かい体温と、体の華奢さ。それ以上に、ずっとこうして居たいと思ってしまうくらいの多幸感。何とかニウムが足りない、なんて誰かと触れ合うネタがあるのが、心と体で理解出来た。こんなの、足りなくなるに決まってる。

 

「やば・・・・・・幸せ過ぎる、何これ」

「そう、ね・・・・・・何だか、安心する」

 

 こんなにくっついてるのに、足りない、もっと、って感じる。永遠にこうしてたいくらいに、もっと、もっと、体の奥まで染み込むくらいに・・・・・・零を、感じたくなる。

 

「あの、さ」

「なに?」

「・・・・・・もっと、ほしい」

「・・・・・・いい、わよ・・・・・・?」

 

 お互いに抱きしめあったまま、布団にぽふり、と倒れ込む。

 

 そして────

 

 

 

 

 

 

「で、どうだったのかしら?」

「何が?」

「あの後、帰ってか・ら♪

 零ちゃんに、ちゃんと返事は出来た?ビーちゃんと2人でどうなるかしらね、って少しだけ心配してたのよ?

 さくらちゃん、一回告白されても不安がりそうなんだもの」

「うぐぅっ・・・・・・!まるで見てたみたいに・・・・・・!!

 ・・・・・・でも、ちゃんと返事は出来たし、受け入れてもらえた。・・・・・・本当、夢みたいだけど」

「夢じゃないわ、これは素敵な現実。

 あんな良い子、嫌われるような事しちゃダメよ?」

「ん、気を付ける」

「ところで、な・ん・だ・け・ど♪」

「?」

「その首元の赤い痕、何かしら?」

「はぁ"っ・・・・・・!?や、まってそんな見えるとこ、ろ・・・・・・に・・・・・・無いじゃん!!」

「あらあら♪

 お赤飯、おにぎりにして用意しておいたけど食べる?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・イタダキマス」

「こんにちは、マギーさん・・・・・・すみません、先日は御迷惑をおかけして・・・・・・

 れ、恋愛も、こんにちは・・・・・・」

「あらあらあらあらいらっしゃーい♪

 いいのよそんなの気にしなくて!それより、零ちゃんもお赤飯食べる?何なら、お祝いに一品サービスでつけちゃうわよ♪」

「そんな訳には・・・・・・お赤飯?

 ・・・・・・ねぇ、恋愛?」

「・・・・・・バレちゃった」

「ちょっと────!!」




「で、私が産まれたという訳です」
「突然何言ってんだお前は・・・・・・どっかでバグでも拾って来たか?」
「誰かにそう言えと言われた気がしたので。やめて下さいダディ私は健康体です検査の必要は」
「いいから来い。良い機会だ、久し振りにしっかり診てやる」
「ダディ」
「何だ、大人しくする気になったか」
「・・・・・・優しく、して?」
「あ"?」
「・・・・・・おかしいですね、マミィによれば・・・・・・」
「本当に碌な事しやがらねえなあいつは・・・・・・!!」




ゲーミングに輝くヨシヒコとウォズがぐるぐる回っておるわ
マギーちゃん、仲の良い成人の知り合いとくらいはこんな話もしててもいいと思う・・・・・・思わない・・・・・・?そう・・・・・・

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