ふんふん、と鼻歌を歌いながら、アナハイムとティターンズを足して割ったような校章と治安の学校、アスティカシア高等専門学園──正確にはその再現ディメンションの舗装された道を歩いていく。
格好も郷に入っては郷に従えの気持ちで制服に着替えてみたけど、宇宙に近い環境だとスカートよりもこういうパンツスタイルの方がパンチラとか無くていいのかもなぁ、なんて実感として感じられる辺り、アニメ作品の中の、無重力空間の体感を一般人でも出来るGBNは改めてとんでもない・・・・・・とんでもないけど、
「パンチラ出来ないのはそれはそれで寂しいんだよねー・・・・・・」
あのハーフパンツなスタイルからしか得られないえっちさはあるけど。ミオリネのスラッとした脚のタイツとか、セセリアのハーフパンツで絶対領域なむちむち太ももとか、レネのアシンメトリーな感じとか。
それはそれとして完全にスカートがないっていうのはやっぱり物足りなく感じるのも事実だけど、今更変にスカートで合わせようとしても違和感になりそうだし、制服でこういうのも新鮮でいざ着てみるとこれはこれで悪くない。
コメント
:いやまぁ分かるけども
:学校の敷地内のエリアでパンチラ出来ないのが寂しいって言い出すの、余りにもブレない
:でも見慣れるとこれはこれで気にならんのよな
:てかホルダー用の色じゃないのか
「まぁねー、結構好きなんだよね普通の色」
後はまぁ、結構チラチラホルダー用の色のコスチュームを着てる人が居るから、みたいなオタク特有の逆張り的な気持ちも全く無い訳でも無いけど。
専用ディランザに乗ったグエルにタイマンで勝つっていう結構シンプルなミッションの報酬で配布されてるから、結構みんな着てるんだよねーあれ。
コメント
:グエル・ジェターク、1話のアレから味わいがころころ変わっていくおもしれー男
:ヤンデレの弟がいるスレッタの花嫁候補
:スレッタよりも主人公してる男
:やめなさい!(パァン
:やめなさい フレッシュトマト 尻叩き
:最悪過ぎるハイク
:やめなさい!(デュエルディスク装着
:デュエル開始の宣言をしろ、シャディク!
:決心解ィィィ放!!
「グエルのホルダー色もアレはアレでもう少し着てて欲しかった気がしなくもないけどねー・・・・・・っと、着いた着いた」
コメント盛り上がってるなー、なんて眺めながら歩いてるうち、緑の多いエリアに到着。
目的地だったアス高のエリアの一つ、グエルが寮を出てからソロキャンプをしていた区域で、ダイバー達にもキャンプ地として人気の通称グエキャンエリア。
「って訳で、チェリキャンやってくよー」
テントを含めたキャンプセットをカジュアルにキャンプしたい人向けの簡易展開で使用すると、ゲームでよくある感じにぽん、と現れるテントやらイスやらと焚き火。
テントを使う予定自体はないけど、やっぱりあった方が絵としては良いし。
リアルなやり方も出来て楽しいしそれはそれで好きだけど、一応配信だし今回はお手軽に。
「やっぱさー、キャンプって言ったらコレやりたいよなーって」
おっきめのマシュマロと串を出して、刺したら焚き火の横の地面に立てて軽く火に当たるようにする。
焼きマシュマロ、シンプルな割に案外やる機会無いから丁度いいんだよねー、なんて思いながら、椅子に座ってスキットルを取り出す。
「っくぅ・・・・・・!はー、おいし・・・・・・
やっぱ外でこうやって飲むお酒は普段とまた違っていいよねー」
コメント
:流れるように酒を飲む女
:肉じゃなくてマシュマロを焼きながら酒を飲むのか・・・・・・
:ちなみに中身は
「ウィスキーだよ、ストレートの。お肉はこの後かなー・・・・・・っと、そろそろかな」
コメントの次にマシュマロの様子を見て、そろそろっぽそうなのを確認したら、クラッカーと板チョコを取り出す。
クラッカーに適当に割ったチョコを乗せて、焼きマシュマロをその上に。更に挟むようにしてもう一枚クラッカーを乗せてから、マシュマロを抑えるようにして串を引っこ抜いて、
「はい、スモアかんせー!」
焼かれて柔らかくなったマシュマロと、その熱で溶けてきて柔らかくなったチョコがクラッカーに挟まったお菓子。食べなくても味が想像しやすくて、それでいて不味いわけがないコンビネーションな訳で。
「甘くておいし。こんなの嫌いな人居ないでしょ」
コメント
:不味い理由がないでしょこんなん
:コーヒーとか紅茶が欲しくなりそう
:ここらで一杯牛乳が怖い
「紅茶かー、淹れよっかなブランデーもあるし」
折りたたみの小さなテーブルに置いたマグカップにティーパックを放り込んで、お湯を入れたら予めブランデーのボトルも出しておく。
コメント
:本当、余りにも当然のようにブランデーが出てくるな
:ブランデーがあるから紅茶を淹れるのか・・・・・・
:しってた
:いつもの
:実家のような安心感
:親の顔より見た飲酒
:もっと親の顔の飲酒見て
:ちなみに割合は
「取り敢えず1:1くらいかなー」
適当に色と香りが付いたのを見計らって引っこ抜いたら、代わりにブランデーをどばーっと目分量で流し込んでマドラーで軽く混ぜて、
「ん、こんなもんかな」
コメント
:1 対 1
:こう・・・・・・ちゃ・・・・・・?
:どっかの提督もこれにはにっこり
:もはや紅茶じゃなくてブランデーの紅茶割りなんだよなぁ
「こんなん紅茶って言って出したら、クーちゃんはおこになっちゃうかもだけどねー」
紅茶好きだからなぁ、なんて、大事な世界一可愛い恋人が「・・・・・・恋愛?」って静かにいい笑顔になってる様子を想像しながら、マグカップを口に運ぶ。
「ん、おいし」
コメント
:クーちゃん様紅茶好きだからなぁ
:そこまで好きじゃなくても引くんだよなコレは
:まぁこれでこそ、ではあるけどもな
:お湯で割ったりした酒はどうにも鼻に刺激が来て苦手だわ
:などと学校の敷地内で制服を着た合法ロリが申しており
「あー、まぁあったかいのは慣れがいるかもねぇ・・・・・・あと飲んでるのは紅茶だからせーふせーふ」
さてと、と残りのスモアを紅茶で流し込んで、今度はあらかじめ用意していた串に刺さってはいるまだ焼いてない状態の焼き鳥を呼び出す。
「それじゃあ次は、焼き鳥とハイボールでホルダーになっていく事にするわね」
コメント
:飯テロ始まった
:混ざってるんよ色々と
:またウィスキーが出て来た
さっきのスモアと同じような感じに火に当たるように刺して、新しく氷がゴロゴロと入ったジョッキを呼び出したらその中にウィスキーと炭酸水を適当な量流し込んで軽く混ぜてから一口。
割ってる分さっきよりは度数も薄くはなるけど、ウィスキーの香りと炭酸が弾ける感覚。
「たまんな・・・・・・こういうテントといい氷といい、雑に手間を省けるのも便利で助かるよねー、ほんと」
リアル志向にしてキャンプやら料理やらを楽しむのも勿論楽しくはあるけど、便利なショートカットを利用して楽に楽しむ、って選択肢は現実じゃない環境ならでは。
焼き鳥も多分この方法だと普通よりも焼けるのに時間がかかるんだろうけど、それなりのペースで火が通ってくのが分かるあたり、ゲーム特有の手軽さで大変良き。
適当に焼き色がついて来たら向きを変えつつ、ついでにサングラスも掛けて、指で摘んだ塩胡椒をパラパラとふりかけて味付けしたらハイボールをもう一口。
コメント
:塩振りおじさんも混ざり始めたぞ
:飯テロすな
:こんな事もあろうかと冷凍焼き鳥と冷凍たこ焼きをレンチンする用意がある
:飯テロには飯テロぶつけんだよ!!
:こちらも呑まねば無作法というもの
:偶然買って来てたコンビニおでんが火を吹く
「たこ焼きもいいなぁ・・・・・・私も後でコンビニ行こかなー」
コンビニで買える冷凍たこ焼きも案外侮れないし、パックに入ったフニャッとした柔らかいたこ焼きもあれはあれで美味しいからそっちも捨てがたい。
その後のことを考えると零は青のりとか気にしちゃうかもだし、食べるとしたらかけない方がいいのかもなぁ、なんて考えてるうちに、串を回して火に当てた面がいい焼き色になってくる。
「そろそろ良さそうかな、と・・・・・・うん、いー感じ」
食べ頃に火が通った焼き鳥の串を摘んで引き抜き、先っぽから一つ二つと食べて、
「ん〜〜っ、おいし。ハイボールも、っと・・・・・・」
口の中で広がった焼き鳥の香ばしい香りと塩胡椒の塩味を、よく冷えたハイボールで流し込む。
「っくぅ〜〜〜〜!!
はー・・・・・・この為に生きてるんだよなーって」
コメント
:小学生レベルの背のロリ巨乳が制服を着ながら、キャンプセットの前で飯テロしつつ酒を飲むこの絵面よ
:い つ も の
:味と匂いの幻覚を感じ始めた
:実際に食べれば現実だぞ
「食べる?ほらほら、あ〜ん♡」
コメント
:寄せるなァ!
:テロだよそれは!
:あーんされる焼き鳥うんま
:冷凍焼き鳥が美味そうで何より
「おいし?」
コメント
:めっちゃ美味い
:冷凍でも常備しておけば・・・・・・!
:焼き鳥が無い俺氏怒りのストレングスゼロ開栓
:カシュッ(迫真
:へぇ・・・・・・?
:あっ
:降臨なされたぞ
:クーちゃん様の御前である!控えおろう!
「あ、クーちゃんいらっしゃーい!焼き鳥食べる?冷凍庫に入ってる筈だから後であっためよっか?」
コメントがざわつき始めたのを見て軽く見ていって見つけた、クーちゃん・・・・・・零の少し不機嫌そうな短いコメントに取り敢えずいつもの感じでそう返すと、ぐい、と焼き鳥を持っていた手を誰かに掴まれる感覚。
「っ、な、だ・・・・・・ぇ?」
「大丈夫よ、今貰うから」
その声がした方を向くと、そこに居たのは私の手ごと持ち上げて、食べかけの焼き鳥を一つ食べて「結構おいしいわね」と呟く、『ホルダーの制服を着た』クーちゃん。
「何、かしら」
「ふーん?」
「な、何よ・・・・・・」
「べっつにー?私の花婿さんはヤキモチ妬きで可愛いなーって思っただ・け♪」
コメント
:突然の登場!
:意外ッ!それはホルダー用の制服ッ!!
:この後も2人っきりの時間を過ごすご予定、と
:チェリーは私のものアピール・・・・・・ってコト!?
「・・・・・・・・・・・・何のことかしら。丁度手に入れたし、気分が乗ったから着てみただけなのだけれど?」
露骨に恥ずかしそうにしながらそう言って顔を背けるクーちゃんに、ちょっとした悪戯心も含めて、食べかけの串の残りを手を添えて差し出す。
「クーちゃん、あーん♡」
「ちょ、あのね、こんな人前で」
「今更今更♪それとも、焼き鳥より私の方が食べたい・・・・・・?
いーよ・・・・・・?みんなに私の事食べちゃうとこ見せつけ」
「いい!焼き鳥でいいから!ほら、あーん!」
「しょーがないなぁ・・・・・・はい、あーん」
ヤケクソ気味に、目を閉じてさっさとしなさいと言わんばかりに開けたクーちゃんの口に串を近付けようとして、ふとその柔らかそうな、なんてふわっとした言い方をするには感触をよく知ってる唇に目が留まって。
おいしそうだなー、なんて。
「あー、むっ♡」
「ん、んんっ!?」
『そういう』時なら舌まで入れながら触ったりしてたけど、流石に一応配信中だし、そこまでは我慢。あとはまぁ、ココ学校の敷地内だし、今着てるのは制服だし──
「・・・・・・制服で、っていうのもいいかも」
「いいかも、じゃない!こんな、人前で・・・・・・!」
「折角だし、改めて口移しで食べさせてあげよっか?」
「しないわよ配信中になんて!」
コメント
:エンダァァァァァァァァァ
:イヤァァァァァァァァ
:イヤーーッ‼︎
:シェァァァァッ
:ニンジャと回転切りした勇者居たぞ
:チェリクオはガチ、古事記にもそう書いてある
:「配信中になんて」メモした
「あーあ、バレちゃった♡」
「しない!わよ!!」
「えー?でもこの間とか」
「・・・・・・してない!!分かったわね!!」
コメント
:イエスマム
:アッハイ
:アッハイ
:アッガイ
:アッハイ
:しょうがないにゃあ
全くもう、これだからこの子とリスナーは、なんて呟きながら顔を真っ赤にしてるクーちゃんに、もう一つ新しい椅子と今度は新しい焼きたての焼き鳥を改めて差し出すと、チラッと私が持ってる方を見てから受け取って、腰を下ろしてから先っぽからはむ、と咥えて串から抜き取る。
「おいし?」
「・・・・・・おいしい」
「ならよかった。そいえばどしたの?急に来たけど」
「・・・・・・別に、なんて事無いわよ。ログアウトする前に見てたらここに居るって分かったから、帰りの時間の確認ついでに顔を出そうかと思っただけ」
「そっか。んー、晩ご飯もあるしそんなに長くはしないつもりではいるかなー
そうだ、なんか食べたいのとかある?何も無ければキャンプついでにカレーにしようかなーと思ってたんだけど」
「そう、ね。良いと思うわ。何か買って来た方がいいものとかあるかしら」
「そーだなぁ・・・・・・ルゥは買い置きがあったと思うし、具材はこの間買ったはずだから・・・・・・
あ、ハンバーグも作っちゃう?中にチーズとか入れたりして」
「良いわね、美味しそう。そうなると、ひとまず買って来るものはひき肉とチーズでいいかしら」
「そだね、お願い」
コメント
:カレーとチーズ入りハンバーグはワガママセットが過ぎる
:ママじゃん・・・・・・
:親子か夫婦かって感じ
:結婚してないだけなんだよなぁ
:これは夫婦の会話
:あまりにもスーパーとかでカゴ持ちながら並んで話してそうな内容
食べ切った串を処分して、じゃあ買って来るわね、と言いながら先にログアウトするクーちゃんを見送りながら、手に持ってたのの残りを一気に食べる。
「とゆーわけで、口移しが見れなくて残念でしたー♡」
コメント
:口移しじゃなかっただけの事はしてたんだよなぁ・・・・・・
:ほぼ同じ事してた件
:見たらヴァルガ裏に呼び出し案件な気がするんですが
:ヴァルガ裏 とは
:でも見たいか見たくないかで言ったら見たい
:それはそう
「ちゅーした後にもっかい口移しなんてしちゃったら、そのまま先までしちゃいそうだしねー。さっきも触りたくてうずうずしたくらいだし。
リアルで会うまで我慢我慢」
コメント
:これ、リアルでこれからするって宣言されてるな??
:キマシの塔でジャングルになったわね
:ジャングルどころか剣山になってるんだよなぁ
「何はともあれ、ある分のを食べちゃおっか。
クーちゃんが怒らない程度にのーんびり、ね♪」
結局この後部屋に来てもまだGBN終わってなくてムスッとされたりした