ノリと勢いで書いたので雑だと思いますが是非
新西暦2019年4月3日、もうすっかり辺りも暗くなっていった頃、今は誰にも使われていない廃倉庫に赤いスカジャンに黒いTシャツとカーキ色のカーゴパンツに身を包んだ20代の青年と、ゴーグルがついた軍帽を頭につけ、黒い軍服の上にダークネイビーのマントを羽織った恰好をした少年がいた。
その手にはシルバーのアタッシェケースが握られている。
傍からみれば軍服のコスプレをした少年を連れた男に見えるだろうが、そうとは思えないと確信できるものがあった。
青年と少年の眼前に、黒服に身を包んだ集団がいるのだ。
「そのガキを渡してもらおうか」
その瞬間、黒服たちは懐から角形電池のようなものを取り出し、それを掌に差す。
[GUNtrooper!]
そんな電子音が流れ、黒服たちの身体は働きアリを彷彿とさせるようなボディに白骨のような白いマーキングが施された兵士・ガントルーパーに変貌を遂げた。
アントルーパーは手に握られた機関銃の銃口を、少年と青年に向け、引き金を引く。
それに気づいた青年は少年の腕を引き、避ける。青年と少年はトラックの廃車体に身体を隠す。
少年はふとアタッシェケースを開く。その中には、MP3プレーヤーのような装置と、先ほどの黒服たちが持っていたような角形電池に似た、中心部には何かの戦士の全身像が描かれたアイテムが入っていた。
「お願いです。この世界を守る『守護者』になってください」
少年は今、隣にいる青年に突拍子もなくこう言った。
「…は?」
と青年は困惑の表情を一瞬浮かべたが、アタッシェケースの中のデバイスとアイテムに両手を延ばし、それを掴んだ。
それとタイミングを同じくして、再び銃声が響いた。
このままで俺もコイツもまずい。青年は立ち上がり、本能のままにアイテムをデバイスに装填した。
トラックの廃車体は爆発を起こす。ガントルーパーたちは始末を終えたと確信した
…かに思えた
[カメントライズ!]
その音声を聞いたガントルーパーたちは一気にざわついた。
炎を上げている廃車体の向こうには、深紅の複眼にアンテナのような触覚、さらには全身の各部には緑・赤・黄色のアーマーを纏い、異形の戦士のシルエットが浮かんでいたのだった…。
第1話「バッドエンドを砕く者」
それから時が経ち、新西暦2020年。
晴天新聞社の若き女性記者、有働涼葉は閑静な住宅街を愛用のバイク・フォルツァを押しながら歩いていた。
「『街一番の何でも屋・小野寺翔琉』…。地域面を飾るには地味すぎるけど…」
と涼葉はつぶやきながらも、その小野寺翔琉という男を探していた。
それから間もなく、涼葉の視界には3階建で、1階には「駄菓子のみやじま」と書かれた店舗テントがある建物が目に見えた。
涼葉はそれを見て立ち止まり、バッグから記者の要ともいえる手帳を取り出した。
「駄菓子屋を拠点にしているって話は聞いているけど…。『駄菓子のみやじまを拠点に』…。うん、ここみたい」
涼葉は店の前ににフォルツァを停め、店に入る。少し新しめの外装とは裏腹に、いかにも駄菓子屋の店内ともいえる内装になっていた。だが、誰もいなかった。
「あれ?留守?」
と、誰もいない駄菓子屋に涼葉の声が響き渡ったが
「ここに何の用?」
と涼葉の声に答えるかのように少年とも少女ともとれる声が聞こえた。
涼葉は見渡すと、上のロフトからゴーグルが付いた軍帽と軍服にマントという時代錯誤にも甚だしい少年が顔を出していた。
「あー…。ここに用件があって…」
「正樹のオジサンなら、近所の酒屋さんに買い出ししているからいないよ?」
「じゃなくって、ここに『街の何でも屋・小野寺翔琉』って人がいるとかで」
「あー、その人なら今」
その時、外からバイクのエンジン音が聞こえ、止まった。
そこから数秒経って、涼葉の後ろの戸が開いた音が聞こえた。
涼葉が振り向くとそこには、緑のジャケットに側面に赤いラインが入った黒いズボン、蛍光イエローと黒いスニーカーの青年がそこにいた。
「あれ?オヤジさんは?」
と、青年は口を開いた。
「正樹のオジサンは買い出し。それとその人、翔琉に用件あるってさ」
「俺にお客?」
青年・小野寺翔琉は涼葉の許に近づく。
「あ、あの。私こういうもので」
涼葉はジャケットのポケットの名刺入れから名刺を出す。
「新聞記者・有働涼葉?」
「口コミで聞いたんですが、この街には何でも屋がいると聞いて」
「うん」
「それが記事になるかなぁって…」
「ならないでしょ、こんな自称・街の何でも屋が…」
と、先ほどの少年がロフトから顔を出しながら毒舌を吐く。
「おぉーっと。そりゃねーぜマヒロ…」
それを聞いた翔琉は若干うなだれる。
「考えてもみなよ、そこのおねーさん。何でも屋なんて気取っているのに駄菓子屋に下宿と兼業をやっているこんなのが新聞の記事になると思う?」
少年・マヒロは少し醒めた目で涼葉に言う。
「地域面なんだけどね…」
とその時
「子供らのたまり場で現実みたいな事言うな。店が泣くぞ?」
と若干九州の訛りが特徴的な男性の声が聞こえる。一同は声のした方向である戸を見ると、白いTシャツにサロペットの40代前半
のレジ袋を持った男性がそこにいた。
「あ、オヤジさん」
若干うなだれ気味の翔琉がその男性をオヤジさんと呼んでいることから、涼葉はこの駄菓子屋の店主・宮島正樹であると確信していた。
「マヒロ。お前も言い過ぎだ。コイツの自称何でも屋でこの店やれているようなもんだから否定もできねぇぞ?」
と、正樹はマヒロを諭す。
「んで、そこの嬢ちゃんはどっちの客だ?こっちかそっちか」
「どうも、こっちの客みてぇだ。しかも新聞社の記者だと」
「ほぉーん。なんだお前の自称何でも屋も遂にゴシップになるほどになったかぁ」
「オヤジさん!」
「じょーだんじょーだん」
正樹は笑いながらそう言った。
「ったく…。んで、なんで俺に取材を?」
「うちの新聞とっていれば分かると思うんですが、地域面の『口コミ発見!!あなたの街のスーパーヒーロー!』という地域にいる各方面の人々を取材している週1の連載の取材で…」
とその時だった、駄菓子屋の前をパトカーがサイレンを鳴らしながら走っていった。
「わりぃ、それは後になるかもな!」
何かを感じた翔琉は、一目散に駄菓子屋を出ていき、停車してある愛車のCRF250で、そのパトカーの後を追った。
「ちょっと!」
涼葉は急ぎでフォルツァに跨り、それを追った。
パトカーを追ってきた翔琉が目にしたのは、ビルの外装が道路に散らばっている光景だった。隣接するビルには、爪で引っかかれたような傷跡や火の手が上がっている。車道を見れば車が無残にも切り刻まれていた。
被害が大きかった建物には「宿木書房」という文字がでかでかとあった。
既に周囲には警察による規制線が張られており、あたりは緊迫していた。
「派手にやってくれたなコレは…」
翔琉はCRF250を降りようとしたとき、フォルツァに跨った涼葉がやって来る。
「なんでここに!?ってそっか、アンタ新聞記者だから来るには来るか…」
「これは、なんかの事故?にしては引っ搔き傷って何ってなるか…」
翔琉は規制線を前に立ち尽くした。是が非でも事故現場に入りたいようだ。
「もしかすると、ここに入りたがってるとか…?」
「あ、いや、滅相もない」
翔琉はなんとか誤魔化すが…
「絶対嘘。目の泳ぎ方が完全にそれだもん」
「さすが新聞記者、他人の心までお見通しってか…」
新聞記者である涼葉に論破された翔琉は、少し苦笑い気味に言う。
「でも、貴方が記者の相棒ってことになれば容易いかもしれないけどね」
「…へ?」
「すいません。晴天新聞の有働と…」
「お、小野寺です」
涼葉は規制線にいる警察官に身分証明を見せるが、翔琉はそれがなかった。
「あの、そちらの記者さんも身分証明書を…」
「あ、彼は本日付けで当新聞社に配属になったので身分証の発行は暫くになるそうなので勘弁できません?」
と、涼葉は警察官に得意の話術で交渉した。
「そうですか…。分かりました」
警察官の了解をもらった涼葉と翔琉は規制線を潜り抜ぬけた。
「記者権力ってすげぇな…」
「まぁね」
現場では消防隊や救急隊や警察がせわしく移動している中、涼葉は短髪のダークブルーのスーツを着た男性刑事と思われる人物が目に入った。
「深津警部!」
涼葉がその人物を呼ぶ。するとその呼びかけが通じたのか、男性刑事が涼葉の許へ駆け寄る。
「涼葉さん!ここに来ていたんだ」
「近くにいたらパトカーのサイレンが聞こえてきたんで追っていたらここに」
「で、この人は?」
男性刑事・深津樹は見ず知らずの翔琉を指さす。
「あ、俺こういうものっす」
翔琉はジャケットの胸ポケットから名刺を取り出す。
「『迷子探しから悪党退治まで 町の何でも屋・小野寺翔琉』…?ダメだよ涼葉さん、勝手に部外者入れちゃ…」
「ごめん。今回きりにするから…。で、どういう状況?」
「うーん…。こんなデカい引っ搔き傷、少なくとも人間業じゃできないことだね、コレで3件目だよ…」
樹は呆れながら涼葉に報告する。涼葉は手帳にそれをメモする。
「3件目…?」
涼葉は樹に聞いた。
「うん。1件目は神代地区、2件目は三沼地区。でもこの事件、1件目は壁の引っ搔き傷だけだったんだけど、2件目からは車とかを巻き込んで、今回はそれに近隣のビル。なぜか規模がどんどんデカくなっていってるような気がするんだ。まるで何かを予感しているみたいに…」
翔琉は涼葉と樹の会話に耳を傾けながらも、手にした赤い大型のMP3プレーヤーのような端末で事件現場を片っ端から撮影する。
「この被害規模、呪導のドーグか…」
翔琉はそう呟いた。それと同時に涼葉が寄ってくる。
「こっちは取材終わったけど、そっちはどうなの。何でも屋さん?」
「まぁ、別にどうって…。そう言うそっちは?」
「こっち?樹さんの話だと、似たようなのが数件だって」
「そうか。やっぱな…」
翔琉は意味ありげに言った。
「どうしたの?」
「あ、いやなんでもねぇ。そうだ、そのさっきの取材の件、今日じゃなきゃダメか?」
「え、これの掲載自体は再来週分だから締め切り間に合えば別にいいけど…」
「そうか、だったらその取材明後日に出来ないか?」
「い、いいけど…」
「それじゃまた!取材場所はあの駄菓子屋で構わねーから!」
そう言って、翔琉はCRF250で帰っていった。
「ってか、なんでこの事故現場に行く理由があったんだろう…。ますます謎過ぎる…」
涼葉はそう呟いた。
「ただいまぁ~」
あれからしばらくして、翔琉は駄菓子屋に戻ってきた。
「おうおかえり、マヒロならあそこだぞ」
と正樹は右の壁を指さす。
翔琉はそこに立ち、縦に並んだホーロー看板を扉のように開けた。その先には、ガレージのような秘密基地があった。
「お帰り。送信されたデータは見ておいたよ」
マヒロはソファーベッドに寝転びながら、タブレット端末を操作していた。
「あとついでにあのおねーさんと刑事さんだか樹さんだかよく分かんない人の話も盗み聞きしておいたから」
「いや言い方!まぁいいか」
マヒロがサラッと放った法律ギリギリの発言にツッコミつつも、翔琉は基地の壁に備え付けられた黒板に先ほどの事をまとめた。
「この事件、翔琉はどう見る?」
「どうもこうも、確実に人間離れした業は確実に呪導のドーグの仕業で間違いねぇな」
「それに、あの引っ搔き傷はクローかトライデントのドーグチャージャーを持っていないと無理な破壊だね」
「どっちかか…」
「それと、あの刑事さんの話の1件目と2件目の場所。特定はできてるよ」
マヒロは場所をプリントアウトしたものを翔琉に渡す。
「全部芦屋出版のグループ企業か…。今日一番被害が出かかった宿木書房も芦屋グループではトップレベルの関連企業だったな…。こうなると、まさかな」
「そう、そのまさかだよ。ドーグチャージャーを持っている者が狙う最後の場所。そこは…」
翌日、涼葉は他の取材のために芦屋出版を訪れていた。
「まぁ、昨日の何でも屋さんは明日来ていいって言われたからいいんだけど、やっぱりあの事故現場にいたのが気になるぅ…」
そう思いながら、人々は行き交う芦屋出版の前の広場を歩く。
「しかし、『魔殺の剣』の作者さんとのインタビューって逆に緊張しかないって…」
そう涼葉がつぶやいた時だった。
突如、紫のジャージを着た若者が涼葉の眼前に現れた。
「お前も芦屋の人間か?」
「…?」
突然の男の問いかけに思わず涼葉は首をかしげる。
「ならば、ここで芦屋ごと無残に切り刻まれろぉ!!」
[CLAW!]
男はジャージズボンのポケットから角形電池型のアイテム・ドーグチャージャーを取り出し、首に差した。
男の身体はみるみるうちに変化を遂げ、腕、足、肩に鉤爪のようなパーツを身に纏った異形・クロードーグになった。
その光景を見た人々は思わず悲鳴を上げて逃げ去る。
クロードーグは、腕の鉤爪からエネルギーを飛ばし、周囲の物を容赦なく切り刻んでいく。
涼葉はその破壊行動に恐怖感情が芽生え、腰を抜かしてしまう。
クロードーグが涼葉に迫る。涼葉は思わず死を覚悟する。
…しかし。
突如としてバイクのエンジン音が鳴り響く。猛スピードでツッコんできてのは、涼葉にとっては昨日見かけたCRF250だった。
そう、それに跨っているのは翔琉だ。後席にはマヒロもいる。
翔琉は涼葉とクロードーグの間にCRF250を停車させる。マヒロは降りてすぐさま涼葉に駆け寄る。
「だいじょうぶ?おねーさん」
「なんで、君たちが…?」
「なんでかって?悪党退治するためだって」
「悪党退治…?あっ!」
涼葉は思い出した、昨日樹に渡した名刺に「迷子探しから悪党退治まで」と書かれていたことを。
「察しがついたか?そう言う事だよ」
翔琉は微笑みながらそう言った。
「なんだ貴様…!?」
クロードーグは突如現れた乱入者ともいえる翔琉に啖呵を切る。
「おぉーっと。さてはお前、『ディーラー』に言われてないな。赤いデバイスを持つ男に気をつけろってな」
そう言うと翔琉はCRF250を降りながら左手に持ったMP3プレーヤーのような赤い端末・カメンデバイザーをクロードーグに見せる。
「ま、まさかお前が…」
「そういうこった。悪党どもの作る結末を覆す者・仮面ライダートライズとは俺のことよ!」
翔琉はカメンデバイザーの正面下部にあるボタンを押した。
[トライズドライバー・スタートアップ!]
その電子音声と共に、翔琉の腰にはグラフィックボードのようなバックルをしたベルトが展開される。
そして、ベルトの右側にあるホルダーから角形電池型アイテム・カメンチャージャーを3つ取り出す。
それぞれのカメンチャージャーには仮面ライダー1号・仮面ライダークウガ・仮面ライダーゼロワンが描かれている。
カメンデバイザーのサイドを開き、そこに3つのカメンチャージャーを1つづつセットする。
[1号!・クウガ!・ゼロワン!カメントライズ!]
装填を知らせる電子音と、鼓動を揺るがす待機音声が流れる中、翔琉は左手首のスナップを利かせ、カメンデバイザーのサイドを閉じる。そして両腕を下から上へ大きく回し、右手をベルトの上へ、左手を右上へと構える。
「変身!」
その掛け声とともに左手に持ったデバイザーをベルトにセットし、右手を左上に構える。デバイザーが装填されたベルトには、デバイザーを保護するカバーが展開された。
それと同時にベルトから1号・クウガ・ゼロワンのデータを形成。翔琉の右前にクウガ、左前にゼロワン、正面に1号のホログラムがうつしだされ、翔琉の身体に融合し、体全体を覆うアンダースーツの上に頭部は1号のマスクにクウガのクラッシャー、ゼロワンの触覚。胸部装甲はクウガとゼロワン。腕部装甲はクウガと1号。脚部装甲は1号とゼロワンを模した装甲を形成する。
[うなれ正義の必殺キック!ライジングジェネレーション!!]
変身完了を知らせるかのように頭部の複眼が赤く光る。
ここに今、仮面ライダートライズが姿を現したのだ。
「バッドエンドは、俺が砕く!」
「なんなの…今の状況…!?」
その光景を見た涼葉は唖然とするしかなかった。
「まさかディーラーが言っていたヤツに出会うとはなぁ!!」
クロードーグは、足の鉤爪からエネルギーを飛ばし、トライズに襲い掛かるが。
トライズはそのエネルギーを踏み台にして跳躍。飛び蹴りでクロードーグに先制攻撃を与える。
クロードーグは腕の鉤爪で攻撃を与えようとするが、トライズはそれを回避、パンチで応戦し、連続回し蹴りでクロードーグにダメージを与える。
「えげつねぇ戦法期待してたんだが、そのナリからするとズブズブのド素人だな!」
「なめやがって!!」
するとクロードーグは全身の鉤爪からエネルギーを飛ばした。蹴りや肘鉄でそれを弾き飛ばすも、一部は想定外の攻撃だったのか、攻撃を受けて吹っ飛ぶ。
「どうだ?ズブのド素人ではないだろ?」
「だな、だがもうそれは見切った!」
「ほざけ!」
クロードーグは再び鉤爪の総攻撃を開始するが、先ほどと同じく蹴りや肘鉄で弾き飛ばし、それ以外の攻撃はなんとエネルギーを掴み、それを投げ返した。
「なんだと!?」
クロードーグははそれをもろに喰らう。
「なんなの!?今の…」
「今のは仮面ライダークウガと仮面ライダー1号が持つ格闘性能と仮面ライダーゼロワンの持つラーニングであのときの攻撃を計算して導いた最適解がアレってこと」
「クウガに1号にゼロワン?」
マヒロの口から自分の知らない単語が出てきて思わず涼葉は混乱する。
「全く、これだからこの次元のニンゲンは…つまり彼は今、1号とクウガとゼロワン。3人の戦士の力で戦っているってこと」
「は、はぁ…?」
「そろそろフィニッシュに行くか!」
トライズはドライバーからデバイザーを引き抜き、ボタンを2回押し込む
[チャージングバースト!]
必殺状態に移行を知らせる電子音性が鳴り、再びドライバーにセットする。
トライズは跳躍を活かしてクロードーグに最接近し、アッパーで斜め上空に吹き飛ばす。
両足に蓄積されたエネルギーを一気に解放し、高く跳躍。その跳躍はクロードーグを追い越した。
「ジェネレーションストライク!!」
右足にエネルギーを集中。急降下の勢いを利用してトライズはクロードーグに必殺の一撃を浴びせる。
その一撃を受けたクロードーグは地上に墜落し爆散。トライズはアスファルトをめくりながら着地する。
爆炎の向こうにはクロードーグとなっていた男が倒れ伏していた。
「いっちょ上がりっと!」
それを確認したトライズは変身を解き、翔琉の姿になる。
マヒロもふところからペンのようなものを取り出して、涼葉に向ける。
「え、何するつもり!?」
「トライズの存在は完全シークレット。おねーさんには悪いけどすべて知っちゃってるから記憶を消させてもらうね」
突然マヒロにそう宣告された涼葉だったが…
「私、今この世界で何が起きているのか知りたいの。さっきの鉤爪の異形もそうだけど、あの人の変身とか言ってなっていた仮面ライダーとか。私にも知る権利があると思うの!」
今まで少しなよなよしていた涼葉が強く言ったことにより、マヒロも思わずたじろいだ。
「だったらよ。これから話すこと、鼻で笑わないことを約束してくれるか?」
「約束する。私もジャーナリストだし、真実は絶対に信じるから」
翔琉の問いかけに涼葉は強気に応える。
「そうか、クローもやられたか。随分と頑張ってくれてはいたんだが、残念で仕方がない」
とある洋館の一室。その玉座に座る壮年の男はそう呟いた。
その男の眼前には4人の男女が跪いている。
「トライズ。やはり我々の理想郷の邪魔者になるか…!」
壮年の男の瞳は赤く輝いていた…。
というわけで、三位一体電池ライダー・トライズが勝手に始まりました。
今年はライダー50周年、公式もやりそうで怖いのがなんとも言えません…w