ユキ
・本作の主人公
・身寄りのいない旅する一人の少女
・依頼をもらいながら探偵の仕事をしている
・苗字がない
・苗字がないと悪い印象を与える為、ユキ=イリスという偽名を使っている
・姉と正反対で愛嬌がなく基本クール
・笑うことは勿論あるが、大体作っている
・発する言葉はたまに鋭い
・身長158cm
・15歳
・少女にしては大人びている
・知らないことも多い
・銀髪のロングヘア
・護身用にナイフを持ち歩いている
・ショルダーバッグを肩からかけている
シンラ=コーラル
・話を進めてすぐ出てきます
・1流魔法使いだった
・ある事情で家出をしてきた
・なにか起こっても冷静に対処する
・一途だが、傍から見れば変態
・変態発言多い
・身長172cm
・20歳
・茶髪
・嫉妬深い
・1流魔法使いの家系から逃げ出したことを知って欲しくないため、極力苗字を隠している
イグナ=レーンナイト
・後に出てきます
・ユキと同じように一人で旅をしている
・たまにおかしな発言をする
・不思議ちゃん
・いつでもヘラヘラしている
・緑色のショートヘア
・茶色のマントを羽織っている、大体フードを被る
・毒舌
・売られた喧嘩は買う
・身長165cm
・19歳
・2流魔法使い
アキ=マーベスト
・名前をあまり気に入っていない(女の子みたいだから)
・結構後に出てきます。
・1流魔法使い
・マーベスト家ではほとんど医師であることで有名
・大きく期待されている
・黒縁メガネをかけている
・イグナと仲が良くなる
イリス
・ユキの実の姉
・ある人物によってユキの目の前で殺される
・身長162cm
・18歳
・ユキと同様苗字がない
・しかし魔法の扱いが上手く強かった為、住民から良く好かれていた
・愛嬌がある
ユキ、イグナ、シンラ、アキ、イリスともに"自身の魔法"というものを所持している。
後に登場させます。
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第1話 『似た感情』
「"炎の大合唱"__!!」
目の前の相手に手をかざし魔法名を唱える。 狙いはあえて少し外しておく。
すると、大きな炎が相手の横へ発生した。
「"炎の大合唱"!?あれは……1流魔法使い《アリナ》しか使えないはずじゃ……!」
「あの子、一体何者!?」
周りからそう声が上がる。毎度この魔法を使うとそう言われる為、そろそろ聞き飽きて来る頃である。
"炎の大合唱"とは、簡単に言えば火属性の魔法だ。その火属性の中でも上級のものと言えるだろう。
だから、炎の大合唱は、"1流魔法使いが唯一使えるもの"とも言われている。そして、狙いが上手く行けば相手を容易く丸焦げにもできるのだ。私は、姉さんにこの魔法を教えてもらい使えるようになった。
私にも姉さんにも苗字がないし、考えれば3流魔法使いだと思う。姉さんは私よりも強かったから分からないけど…
つまり、1流魔法使いじゃなくても使えるということだ。
「クソッ……テメェ、何者だ………ッ!?」
先程の魔法で既にボロボロな相手が私を睨む。
私はそんな相手を嘲笑うように見下ろし言った。
「私はただの探偵よ。年齢は15。名をユキ=イリス。もし私が1流魔法使い《アリナ》だったらこの苗字くらい知っているはずでしょう?」
「じゃあ、さっきの魔法はなんだ!?あんなの、そこらの2流3流の魔法使いじゃ」
話を聞いていなかったのか訳の分からないことを言う。
1流魔法使い《アリナ》じゃないって言っているのに。
私はため息をついて、相手の言葉を遮る。
「"炎の大合唱"のことかしら?確かにそうね。あれは元々1流魔法使いが唯一使えるって言われている魔法。けど、1流でもない私が使えるってことは……分かるわよね?」
ああ、年下の私にやられるくらいだし、馬鹿だから分からないか。
なんて見下し発言を吐き出しそうになったが、やめておいた。これで自分の印象が悪くなって依頼が来なくなったら困る。依頼が来なくなったら、私の使命が……
「……まぁ、少しは自分の頭で考えてみたらどうかしら?そしたら、1流魔法使いだとか、2流や3流魔法使いだとかは気にならないはずよ」
口の端を吊り上げ、相手を見つめた。
相手は悔しそうに唇を噛み、また私を睨んだ。
その目を乾いた笑いで返しておく。
相手の向こう…遠くを見つめた。
「そろそろ、かしらね。」
小さく呟いた。私はもう一度倒れる相手を見る。
そして相手に指を指し口を開く。
「今回の脅迫事件は……貴方が犯人よ。警察もそこまで来てる。観念なさい」
探偵や警察ならではのセリフだ。なぜ今言ったのかは……ただ私が生きてる内に一度は言ってみたかった、それだけである。
「探偵の方……ですよね?ありがとうこざいました」
いつの間に来たのか警察が私にそう話しかけた。
私は「ええ。そちらもいつもお疲れ様です」と言って頷く。
すると1分もかからず、犯人は警察に連行されて行った。
はぁ……ここでも、姉さんの手がかりは掴めなかった、か……
今日の依頼は終わりだ。今日もお疲れ様、私。
そう自分に言い聞かせる。そしてそのまま帰る場所はないが、どこかへ足を進めようとすると、
「あ、あのっ……探偵さん!今日は、本当にありがとうこざいました…!」
私よりも2つほど年上の女性が話しかけた。
この人は私に依頼をしてきた張本人。
脅迫状が来たから犯人をつきとめて欲しい、そんなような依頼だった気がする。
内容は確か……
"約束を果たさないならお前を殺す""許さない"
みたいな感じだったと思う。悪意ありの確信犯だ。
だが……こんな感情はどこかで………
ああ、そうだ。姉さんを殺した犯人に対しての殺意だ。
姉さんを……許さない、許せない………っ!!
……でも、1番殺してやりたいのは、無力な"自分自身"だ。
私はオドオドする女性に、
「__いいえ。依頼人の貴方が無事でよかった。またの依頼、お待ちしてるわね。」
そう言って作り上げた笑顔を見せた。