衛宮さんの今日のごはん   作:パーカス

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初めまして
私の身勝手な妄想で生まれたありえない物語…
出来るだけ努力はしますので、よろしくお願いいたします


冬の日の鍋

★商店街

 

 

「うわ、降ってきたな……」

 

そう言い赤髪の少年は商店街を歩く。少年は学ランの姿で商店街に赴いていた。

 

「こう寒いと夕飯は温かいのがいいよなぁ……」

 

彼は雪が降る中、今日の夕飯のメニューを考えその食材を買いに来ていた。

 

「えーと、白菜に長ネギ……きのこも入れたいしな…あとは魚」

 

両手には先程買った食材を持ち、鞄を肩に掛け、白い息を漏らしながら、街を歩く。

 

「よし、大体は買えたな。あとは〜」

 

彼の名は、衛宮士郎

 

 

 

これは彼のなんでもない日常の一幕である

 

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

俺は雪が降る中、夕飯の食材を買いに街を歩いている。ちなみに学校帰りで、部活が少し長引いてしまい今日は少し遅めの下校になってしまったので、少し早足で目的の店に向かっている。何で俺がこんなにも早足で店に向かっているのかは理由がある。

 

夕飯を待たせている人がいるからだ

 

俺が少し遅くなってしまったこともあり、もしかしたら彼女はもう家でお腹を空かして待っているかもしれない…

俺はそう思いながら、次の店に向かっていた時、

 

「……士郎さん」

 

後ろから声を掛けられた。

俺はその声の正体を知っていた。

俺は笑みを浮かべながら、振り返った。

 

「まだ帰ってなかったのか?───蘭」

 

そこには黒い髪に映える、一本入った赤メッシュの少女────美竹蘭がギターを肩に担ぎながら立っていた。

 

「……うん、ちょっと皆と話しがあって」

 

そう言うと蘭の後ろから4人の少女が現れた。

 

「やっほー」

「士郎さん、こんにちは!」

 

白髪の少女───青葉モカと茶髪の少女───羽沢つぐみが挨拶を交わし、その後ろにピンク髪の少女───上原ひまりと赤髪の少女───宇田川巴が立っていた。

彼女達は蘭の昔からの友達でいつもこのメンバーと一緒にいることが多いらしい…

 

「こんにちは、つぐみ達もいたんだな」

 

「はい、さっきまで私の店にいました」

 

「へぇー、勉強か?」

 

「いえ、バンド関係です」

 

なるほど…そういえば蘭達は5人でAfterglowていうバンドグループだったな……

あとひまりと蘭…勉強って言った途端視線を逸らすな

 

「シローさんは何してたのー?」

 

「ん?俺は夕飯を買いに来てたんだよ」

 

そう言い俺は手に持ってる袋を持ち上げ彼女達に見せる。

 

「もしかして、今日は鍋ですか?」

 

「流石つぐみだな。今日は寄せ鍋にしようかと思ってるんだ」

 

今日は寒いし、とつぐみ達に言う。

 

「寄せ鍋かー、モカはお腹が空いてきましたー」

 

「モカはいつもお腹空いてるでしょ?」

 

「それは心外だよー」

 

モカが涎を垂らし、お腹を摩る。

そしたら本当にモカのお腹からグーっと可愛らしい音が鳴った。

 

「本当にお腹空いてるんだね……」

 

「さっきあんなにパン食ってたけどな……」

 

「パンは別腹だよー」

 

モカはニコニコした顔で応える。毎回思うけど、彼女の胃袋ってどうなってるのだろう?

 

「うぅぅ、太らないモカが羨ましいぃ!」

 

「ひまりは……まぁ……うん」

 

「何!?巴ちゃん何が言いたいの!?」

 

「……また増えたんだね」

 

「言わないでぇぇぇ!!」

 

蘭のトドメの一言でひまりはその場にしゃがみ込み、両手で顔を抑えながら悶絶している。

 

……聞かなかったことにしよう

 

「それで君らはこれからどうするの?」

 

「……そろそろ帰ろうって話をしてました」

 

「そうなのか?俺もあと肉買ったら帰るし、一緒に帰るか?」

 

「……はい」

 

俺はそのまま蘭と一緒にスーパーに寄って帰ろうとモカ達に伝えようとした時、

 

「ねぇーシローさん」

 

「どうした?」

 

「買い物に付き添うから今日の夕飯食べさせてー」

 

「はぁ!?」

 

モカの提案にひまりは驚きながら立ち上がった。つぐみ達も結構驚いているみたいだ。

 

「……ひまり、うるさい」

 

「ご、ごめん……で、でも!」

 

「まぁ確かにひまりの言いたい事はわかるけど」

 

「シローさんいい?」

 

「俺は別にいいけど、それを決めるのは俺じゃないしな…」

そう言い俺は蘭を見る。

 

実は俺は蘭の家に3ヶ月前からお邪魔させてもらっている。

まぁ理由は蘭の親御さんと大分前から縁があり、その御縁から蘭の家にお邪魔することが多々あった。

そして今回、蘭の親御さんが長い間家を空け、蘭を1人にしてしまうのでしばらくの間、俺に家事などを任せたいという親御のお願いで、俺はそれに了承し蘭の家に居座っている。

 

一応家事は俺がやってるが、家の主人は今は蘭になっているので、決定権は蘭にある。

 

「どうする?蘭」

「……私はどっちでもいい」

 

「と!いう事はぁ!」

 

「いいよ」

 

「「やったぁー!」」

 

「ちょっ!」

 

モカとひまりが蘭に抱きつき喜んでいた。

 

「えっと量は大丈夫なんですか?」

 

「ん?鍋だから量の心配はしなくていいぞ」

 

「そ、そうなんですか……じ、じゃあ私もいいですか?」

 

「いいけど…」

 

「わ、私もいいか?」

 

「おう、大丈夫だぞ?」

 

つぐみと巴も一緒に食べに来るみたいだ。少しだけ量を増やしとこう……

 

「じゃあ皆でスーパーに行くか」

 

「「「おー!」」」

 

俺達はスーパーで肉を買った後、モカ達と一旦別れ、蘭と一緒に家に帰宅した。

 

 

★美竹家

 

 

家に入り、食材と共にキッチンへ行き、手を洗い鍋を取り出す。

 

「さて、始めますか」

 

まず初めに水を入れた鍋に昆布を漬ける。

これは30分くらい漬けておく。

魚は薄く塩をふって15~20分放置。

野菜やらきのこやらは適当な大きさに切る。

ネギは斜め切り、白菜は芯の方を斜め切り葉の方をざく切りにし、えのきは石づき落としてほぐす。

 

15分が経ち、魚から水分が出てきたら、お湯を流しかけてすぐ氷水に入れ、水気を取ったらOK。

 

「さて、下準備は出来たな」

 

そこで家のインターホンが鳴り、蘭が玄関の方へ向かって行った。蘭が帰ってくるとその後ろに私服姿のモカ達が現れた。

 

「「「「お邪魔しま(ー)す」」」」

 

「いらっしゃい」

 

「シローさんできたー?」

 

「あと少しで完成だからコタツで温もって待っててくれ」

 

「はーい」

 

モカ達は荷物を隅に置き、コタツの中に入った。

 

「さて、と 」

 

沸騰したら昆布は取り除いて醤油、みりん、生姜、酒、塩を入れる。

具はすぐ火が通るもの以外を先に入れ、春菊とか長ネギ、アサリなんかは仕上げに入れる。

 

俺は小皿に汁を入れ、味見をする。

 

「よし」

 

俺は鍋を持ち、蘭達の所へいく。

 

「出来たぞー」

 

真ん中にコンロと鍋を置き、蓋を開ける。

 

「お待ちどーさま」

 

「「「「「おー!」」」」」

 

皿に盛り付け、順に渡していく。

 

「では」

 

「「「「「「いただきます」」」」」」

 

全員が同時に食べ、もぐもぐ、と言う音だけが聞こえる。

 

「は〜あったかい」

 

「うん、出汁が美味しい」

 

「はぁ〜モカちゃん幸せー」

 

「おかわりちょーだい!」

 

「……おいし」

 

それぞれに感想を述べながら、徐々に鍋の中の具が無くっなっていった。

 

「はぁ〜美味しかったぁ〜」

 

「そうだね〜」

 

蘭達が幸せそうな顔をしている全員の顔を見て、少し笑みを浮かべながら

 

「では」

 

俺は立ち上がり、キッチンの方へ向かう。

 

「やや腹に余裕を残した所で……本日の〆です」

 

ご飯を水で洗ってぬめりを取り水気をしっかり取っておく。

鍋に残った具は一旦取り出してアクを取り…ご飯を入れる。

弱火~中火であまりかき混ぜない。

溶き卵で閉じて三つ葉を入れたら

 

「雑炊……完成」

 

「「「「「おー!」」」」」

 

雑炊の前に蘭達は目を輝かせていた。

 

「やっぱり鍋の時は雑炊だな」

 

「玉子ふわふわ〜」

 

美味しそうに蘭達は食べ、そして雑炊を完食し全員でご馳走様ー、と言った後、モカ達は笑いあっていた。

 

「はぁ〜もう悔いはなーい」

 

「ハハハ、確かに美味しかったな」

 

「店で出して見ようかな〜?」

 

「え?つぐみマジで言ってる?」

 

そんな彼女達を他所に蘭はお腹いっぱいなのかふぅ…と溜息をついていた。

 

「どうだ?」

 

「え?」

 

俺は蘭に鍋は気に入ったか?と、聞いてみた。

すると蘭は

 

「……とても、美味しかったです」

 

頬を少し赤らめさせながら、応えた。

 

「そうか」

 

俺はその一言で満足し、蘭の頭を撫でた。

 

「また鍋作ってやるから、またこのメンバーで食べような」

 

「……はい」

 

彼女の微笑みに俺もつられ、笑みをこぼす。

その後、頭を撫でていたのがモカ達にバレ、私達も!と言い出し4人の頭を撫でてあげた。

 

 

外はまだ雪が降り続いている。

 

 

明日は積もってそうだな……

 

 

俺はそう思いながら、鍋を洗いにキッチンへと向かった。




キャラクターの喋りの時
「おはよう」

士郎「おはよう」

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