ハハ☆
⤵
★CiRCLE
士郎は今、CiRCLEでRoseliaの演奏を聴いていた。
────数分前
ゴールデンウィークに彼女達から聴きに来てもいい、と許可を貰っていたので、今日は何の予定もなかった士郎は湊達が今日CiRCLEでバンドの練習をする事を聞き、彼女達に聴きに行ってもいいか?と連絡した所、秒でOK!、と返ってきた。
CiRCLEに着くと、まりなが受付でニコニコしながら待っていた。
「聞いたよ〜、今日Roseliaのバンドを聴きにきたらしいじゃない」
「何でそんな不敵な笑みを浮かべてるんですか……」
「いや〜だって、ね〜」
教える気が一切無いのかニヤニヤしたまま、応える素振りを見せない。そんなまりなを見てか士郎は諦め、湊達がいる部屋を聞き、部屋に向かった。
「お〜、やっと来たね」
「待たせて悪い」
「いえ、時間通りですので謝る必要はありません」
士郎は中に入ると既に準備が出来ている湊達に謝りながら、席に座る。士郎が座ると同時に湊達はギターやバチを構える。
「今日はこの前聴いて貰った曲ともう1つ新しい曲を聴いてもらおうと思うのだけど、いいかしら?」
「願ってもない事だ、よろしくお願いするよ」
「まっかせて!!あこ達がビシッ!!って決めるから!」
「ハハハ、期待してるよ」
「ふふん!」
あこはドヤ顔で応える。
それを合図に湊達は演奏を始めた。
Roseliaのバンドを見聴き入って約2時間が経過し、最後の演奏が終了した。彼女達の頬には本気で取り組んだからか汗が垂れ流れていた。
士郎はそんな彼女にまりなから貰っていたタオルを渡し回った。
「お疲れ様」
「どうだったかしら?私達の演奏は」
「あぁ、相変わらずの感想で悪いが、とても良かったよ」
「そう、それは良かったわ」
「悪いな、聴かせて貰ってるのにアドバイスになるような事言えなくて」
「気にしてないわ、貴方にはどちらかというと客として聴いて貰えた方が嬉しいから」
「そうか……でも何か恩返しとかさせてくれないか?」
「別に大丈夫よ、私達が勝手にやってるだけ、士郎さんが気にする事はないわ」
「それでもやっぱり何かさせてくれないか?」
「そんな事言われても、貴方には色んな所で助けて貰ってるし、これ以上望むのは……」
湊が頭を悩ませ考えていると、後ろからあこが元気な声で応えた。
「あこ、シロにぃのご飯が食べたい!!」
「あ、それアタシも思った!コンビニバイトの時に持ってきてくれたご飯が美味しかったから、また士郎さんの手料理食べたいな〜って思ってた!」
「日菜もこの前士郎さんの料理が美味しかったっと嬉しそうだったので……少し気になっていました」
「わ、わたしも……士郎さんの料理……食べてみたいです」
「と、メンバーは言ってますけど湊さんはどうする?」
士郎は少し悪戯心で湊に聞くと、湊は反論する事を諦め
「……えぇ、私も士郎さんの料理が食べたいわ」
「ハハハ、了解」
湊達が退出する準備を始めたので、士郎は先に部屋を出て受付の所で待つことにした。そして当然受付にまりながいた。
まりなは士郎の姿を見つけた瞬間、またニヤニヤと不敵な笑みを作り出した。
「何で俺の顔を見た瞬間、笑みを浮かべるんですか?」
「えぇ〜、だって、ねぇ〜」
最初と同じ件をしてきたので士郎は湊達が出てくる前に聞き出そうと詰め寄る。
「そろそろ教えて下さいよ」
「いや〜、士郎くんがとうとうね〜」
「いや、だから何なんですか?」
「でも気を付けてね、Roseliaの子達人気のバンドグループなんだから」
「それは知ってますけど」
「でも私は応援してるから!」
「はぁ……」
駄目だ、全く内容が掴めない……
士郎はこれ以上聞いても無理そうと察し、湊達が来るのを待った。
湊達が部屋から出てきて、ニヤニヤしたまりなに挨拶を交わしてからCiRCLEを後にし、士郎達は美竹家に来ていた。
「入ってくれ」
『お邪魔します』
湊達は士郎に案内された居間に入り、腰を下ろす。
「美竹さんはいないのかしら?」
「あぁ、蘭なら今日はモカ達と遊びに行ったぞ」
「そうなの?」
「なんでも今日は絶対買いたい物が発売されたらしい」
「へぇ〜、蘭がそんなに執着するなんて珍しい」
「いや、蘭はただと付き添いらしい」
「あ、そうだったの?じゃあ誰が……」
リサの疑問に士郎が応えようとする前に、燐子が答えを出した。
「上原さん……?」
「お、正解だ。知ってたのか?」
「は、はい。この前、絶対欲しいって言ってたので……」
「へぇ〜」
「と、俺は料理の準備しないとな、じゃあ出来上がるまでゆっくりしといてくれ」
「はーい」
士郎はキッチンに立ち、冷蔵庫から今日の作る食材を取り出す。
「さて、始めますか……!」
まず初めに、ボウルに卵、小麦粉、水を全て入れ、混ぜ合わせておく
キャベツは千切り、トマトとレモンはくし切り
更にレモンは絞りやすいように切り込みを入れる
豚ロース肉に酒と塩コショウを軽く振り、擦り込み
6~7枚(約120g前後)を脂身部分が交互になるように重ねて形を整える
肉を先程混ぜた液にくぐらせ、パン粉をむらなく付ける
この時にパン粉が付いていない部分がないように手の平で上からしっかり押さえるようにする
160~170度に前後の油で3~4分ほど揚げる
大きな泡が小さくなり、音も細かく高くなってきたら揚げ上がりのサイン
最後に強火にして取り出し、揚げ終わったカツは油切れをよくする為にバット等に縦に置く
「いい匂いがしてきた!!」
「これはアタシもお腹がなりそうになるよ〜」
「今井さん?アタシもってどういう……」
「えぇ〜それはね〜」
リサはチラッと湊の方へ目をやる。その当の本人は目を逸らしていた。
揚がったカツをひと口サイズに切り、切ったカツをつけあわせ等と一緒に皿に盛り付けて
「完成!」
「「おぉ〜」」
士郎は皿を湊達の机まで持っていき、目の前に置いていく。
「お待ちどーさま」
目の前にあるカツに目を輝かせるRoselia
士郎はその様子を小さく微笑みながら、白米と味噌汁を持ち運ぶ。
「今日の本日の献立ミルフィーユカツです」
「ミルフィーユって何?」
「ミルフィーユってのはフランス発祥の菓子の一種なんだ」
「え!?これお菓子なの!?」
「いや、これはそのミルフィーユの形状に似せたものなんだ、実際食べて見れば分かるかな」
「では、いただきましょう」
全員を手を合わせ
『いただきます』
そして湊達はミルフィーユカツを食べる。
「ん〜サックサク♪」
「お、美味しいです……!」
「頬っぺた落ちちゃいそう……!」
「なるほど、豚肉が層になっているんですね」
「薄切り肉を重ねてミルフィーユみたいにしたんだ。それと1つ1つ中の具材を変えてみたんだ。そっちがナス入りで、その横が大葉とチーズ」
湊達は各々好きな味のカツを食べ、食に手を止める事が出来なくなっていた。
「層になっているから色々はさめるワケね……これは中々なものね……」
「英気は養えたかな?」
「えぇ、十分すぎるくらいにね」
「それは良かった」
「だから覚悟してなさい」
湊がそう言うと紗夜達は箸を止め、士郎の方へ見る。
「私達が頂点にたった時、最初に貴方へ最高の演奏を聴かせてあげるわ」
湊達の目は夢へ目指す覚悟の眼をしていた。士郎はそんな彼女達を見て、笑顔で応える。
「あぁ、その頂点に達した君達のバンドを、楽しみに待ってるよ」
そんな士郎の言葉を聞き、湊達は笑みを浮かべた。
「ま、その間も士郎さんにはアタシ達の演奏を聴いてもらうんだけどね」
「たしかにな」
ハハハと笑いあい、今日というこの日を楽しく過ごしたRoseliaと士郎だった
次回はなんと………サーヴァント追加!!
さぁ!一体誰が来るんだ!!