衛宮さんの今日のごはん   作:パーカス

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毎週日曜日に投稿できるように頑張ります。



戦闘系のジャンルも出そうかな…(独り言)


バイト

★桜丘男子学園

 

 

放課後

 

「おーい!衛宮ー!」

 

廊下を歩いていると、後ろから俺を呼ぶ声が聞こえ振り返る。

 

「どうした?」

 

「もう部活終わったのか?」

 

「おう、そっちも終わったのか?」

 

「もちろん!」

 

俺にそう話し掛けてくる男は、小島大輝…身長は俺と変わらないくらいで部活はサッカー部に入部している。俺と学校でよく一緒に昼を食べたりする仲だ。

 

まぁ、根は良い奴なんだけどなぁ……

 

「で、何で呼んだんだ?」

 

「ふふふっ、聞いて驚くな!それはな────!」

 

大輝はニヤニヤしながら、教えてくれた。

 

「今から商店街に行ってナンパしようと思ってな」

 

やっぱりか……

 

「ハァ……またか」

 

「何言ってんだ!ナンパは男の夢だろ!?」

 

「いや、俺に同意を求めても……」

 

小島大輝……実は結構変態な奴なのだ

毎回商店街に出向いては、ナンパばっかりしまくる。

そして毎回失敗に終わる。

なのにコイツはまだ諦めず、ナンパを続けている。

 

「また失敗に終わるぞ?」

 

「フッ……今回は1人で行くんじゃないぜ…」

 

「先に言っとくけど、俺は行かないぞ?」

 

「えー」

 

「バイトだし」

 

そう言うと、大輝は少し残念そうな顔になった。

 

いや、そんな顔されてもナンパの為にバイト休まないからな?

 

「まぁーバイトなら仕方ねぇか」

 

「悪いな」

 

「別にいいさ、他の奴らと行くから」

 

「そういえば今回1人じゃないって言ってたな」

 

「あぁ!サッカー部の奴らと一緒に行くんだ!」

 

「……そうか、まぁ頑張れよ」

 

「おう!じゃあな!衛宮!」

 

そう言って大輝は走り去って行った。1人取り残された俺は、一応ナンパが成功することを少し祈りながら帰る支度し、学校を出てバイト先に向かった。

 

 

★羽沢珈琲店

 

 

ここが俺のバイト先───羽沢珈琲店だ。

店名で分かると思うが、ここはつぐみの店でバイト先どうするか悩んでいた所、つぐみに自分の所で働きますか?という嬉しい提案をしてくれた。

その結果、俺は羽沢珈琲店でバイトさせて頂くことになり、週3でここで働かせてもらっている。

 

「あ!士郎さんいらっしゃい!」

 

「こんにちは、つぐみ。すぐに着替えてくる」

 

「はーい」

 

俺はつぐみに軽く挨拶し、更衣室で正装に着替え厨房に行く。

 

「お疲れ様です」

 

「おぉ、衛宮君かい」

 

俺はつぐみの父さんに挨拶してから、皿洗いを始めた。

 

「いやー衛宮君が来てくれて私は嬉しいよ」

 

「ありがとうございます」

 

「料理も絶品で、掃除も完璧!こんな人材今探しても中々見つからんよ」

 

「そんな事ないと思いますけど……」

 

苦笑いで答え、皿洗いを続ける。つぐみはホールで客の注文を聞いており、つぐみの父さんは料理を作り、俺は基本店内の清掃と皿洗い、たまに料理を作る事もある。

 

「そういえば衛宮君」

 

「はい?何ですか?」

 

「つぐみとは上手くいってるかい?」

 

「え?」

 

この人はいきなり何を言っているんだ?

 

「えっと、仲良くはしてもらってますね」

 

「……そうかい」

 

「……」

 

「……それでいつつぐみと付き合うのかね?」

 

「へ?」

 

本当にこの人は何言ってんだ!?

そう思っていた時、

 

「ちょっとお父さん!!」

 

つぐみが厨房に入ってきた。

 

「つぐみ!」

 

「何士郎さんに変な事言ってんの!!」

 

「だがつぐみ……」

 

「これ以上変な事言うんだったらもうお父さんの事無視するからね!!」

 

「!そ、それだけは!!」

 

目の前で家族喧嘩(?)が行われている。俺は皿洗いが終わったからそろそろホールの掃除を始めたいんだけど、入口でやってる為出ることが出来ず、家族喧嘩(?)を見守る。

 

「全く……」

 

つぐみは溜息混じりで、土下座している自分の父を見下ろしている。

 

これが上下関係というものか……

 

俺は変な事を考えていると

 

「そういえば士郎さん」

 

「ん?何?」

 

「ちょっと来てください」

 

俺はつぐみの後をついて行く。

俺はそこで見慣れた客がいることに気付いた。

 

「蘭達、いたのか」

 

「おーシローさん」

 

「やっほ〜!」

 

モカとひまりが俺に笑顔で挨拶を交わす。

そんな中、蘭だけ頭から煙を出しながら倒れていた。

 

「なぁ、蘭どうしたんだ?」

 

「今、ひまりと蘭の勉強会なんだ」

 

「あぁー」

 

俺は巴からそれだけ聞くと納得した。つまり、テストが近くて焦っているって所かな?

 

「で、俺が呼ばれた理由は?」

 

俺はつぐみに問いかけた。

 

「えーと、蘭ちゃんが元気になるような事できないかなーって」

 

「俺でも無理な気がするけど……」

 

「じゃあ何か元気が出そうなご飯とか作れませんか?」

 

「ん〜」

 

元気が出そうな料理か……

 

「元気が出るか分からないけど、まぁ作ってくるよ」

 

「おぉーじゃーモカのも〜」

 

「じゃあ私にも!」

 

「私も食べてみたいな」

 

「わ、私も食べたい!」

 

「わかった、でも許可を貰わないと」

 

「大丈夫!私がいいって言ってるから!」

 

「は、はぁ」

 

この店の店長はつぐみなのかもしれないな……

 

俺は再び厨房に戻り、つぐみの父さんに材料を少し分けて貰った。

貰った材料は生鮭に玉ねぎ、しめじ、人参、パセリ、か……

 

「よし、じゃあアレを作るか」

 

まず初めに生鮭に酒を少しと両面に塩を少しふって、5~10分放置

切り身から水分が出てきたら、よく拭き取る

次に玉ねぎ、人参は薄めにスライス、しめじはほぐしておく

鮭に塩コショウで味付けして、ここでホイル

玉ねぎ、人参をしいて細かく砕いた固形コンソメをふりかけ、鮭、しめじをのせたら最後に5~10gのバターをのせる

ホイルは両端を包んでフライパンに並べ、蓋をして弱火で15~20分蒸し焼きに

 

「あとは汁物も用意するか……」

 

「ほう、美味しそうな匂いがするじゃないか」

 

振り返ると、つぐみの父さんがいた。

 

「何を作るんだい?」

 

「材料に生鮭があったので、ホイル焼きを作っています」

 

「ふむ、次は何を作るんだい?」

 

「えっと汁物を作ろうかな、と」

 

「なら汁物は私が作ろう」

 

「え?いいですか?」

 

「構わんよ」

 

つぐみの父さんは笑いながら、汁物の準備を始めた。

 

 

ホールの方では─────

 

「美味しそうな匂いがする!」

 

「あぁ〜お腹空いてきた〜」

 

「モカはいつもだろ?」

 

「……美味しそうな匂い」

 

「あ、蘭。起きた?」

 

「つぐみのお父さんが作ってるの?」

 

「違うよ。士郎さんが今作ってるの」

 

「士郎さんが?」

 

「そう!勉強で頑張ってる私達の為に!」

 

「ひまり、気持ちは分かるけどちゃんと進んでるか?」

 

「いや〜ハハハ……」

 

「ひまりらしい〜」

 

 

蘭達の笑い声が厨房の方まで聞こえてきた。

 

「楽しそうだな」

 

さて、こっちも仕上げますか

 

ホイルを皿に移して、あとは最後にパセリを加えて…

 

「出来たかい?衛宮君」

 

「はい!出来ました」

 

「よし、なら持っていこう」

 

俺は皿をつぐみの父さんと手分けして、運び出す。

 

「できたぞー」

 

蘭達は一斉にこちらに振り向く。

 

「えーと鮭のホイル焼きです、どーぞ」

 

俺は蘭達の前に置いていく。

 

「美味しそう!」

 

「ヨダレが止まらいね〜」

 

「ホント美味そう」

 

「流石士郎さん!」

 

「……美味しそう」

 

5人それぞれに感想言ってから、手を合わせる。

 

「「「「「いただきます」」」」」

 

蘭達は鮭を先に食べる。

そして目を光らせた。

 

「美味しい!!」

 

「うん!これ本当に美味しい!」

 

「頬っぺた落ちちゃう〜」

 

そこで俺は小皿を差し出す。

 

「士郎さん、それは?」

 

「これはわさびマヨネーズ、少し醤油をたらしても美味いんだがバター醤油は定番だし、今回はこれを作ってみたんだ」

 

巴はわさびマヨネーズを鮭につけ、食べてみた。

 

「めっちゃ美味いんだけど!?」

 

「そりゃよかった」

 

巴のオーバーリアクションに俺は笑いながら、応えた。

チラッと蘭の方を見ると、美味しそうに食べていた。

 

「蘭」

 

「……何ですか?」

 

俺に唐突に呼ばれ、蘭は箸を咥えながらこちらを向く。

 

「分からない所があったら言ってくれ。俺も手伝うからさ」

 

「!……はい」

 

蘭は少し笑顔になり、ホイル焼きを食べ進める。

結果的に、蘭達は元気になり勉強に結構集中できたらしい

 

力になれて良かった……

 

俺は彼女達の幸せそうな笑顔を見て、そう思った。

 

 

 

 

 

 

ちなみに大輝は、ナンパに失敗したらしい




次回は、Roseliaのメンバーが登場します!
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