衛宮さんの今日のごはん   作:パーカス

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皆は体育祭あったかな?

ちなみに自分は体育祭でリレーに出て2位でアンカーに渡して1位取ったよ!






体育祭《前編》

『只今より、羽丘女子学園、花咲川女子学園の合同体育祭を開始します』

 

雲1つも無い天候の最中、少女達はクラス対抗……ではなく学校対抗の体育祭が行われようとしていた。

 

 

 

何故学校対抗の体育祭になっているのかは3週間前に遡る……─────

 

 

 

★CiRCLE

 

「ん〜……」

 

「つぐみ?どうしたんだ?」

 

CiRCLEでバンドの練習をしに来ていた蘭達。その時に機材に少し違和感を感じ、士郎に見て貰う為に部屋に呼び、その点検が終わり帰ろうとしていた時、何かに悩みながら唸っているつぐみに目がいった。

そして士郎は気になり、声を掛けたのだ。

 

「士郎さん……ちょっと困った事になりまして……」

 

「困った事?」

 

その続きは巴が応える。

 

「何か今まで1番盛り上がりそうな体育祭の案を考えて欲しいって言われたみたいなんだ」

 

「へぇー」

 

「そんな事言われても思い付かないよ……」

 

「つぐみも大変だな……」

 

苦笑いでつぐみの苦労に同情していると

 

「そうだ〜」

 

モカが何か思い付き、士郎に近付く。

 

「シローさんも一緒に考えよー」

 

「え!?俺も!?」

 

「確かに……士郎さんならなんかいい案出てきそうだな!」

 

「巴も何言ってんだよ!」

 

士郎は蘭に目線で助けを乞う。が

 

「……一緒に考えて」

 

救いの手は差し伸べられず、万事休すに追い込まれた士郎だったが、まだ助けてくれそうな人物が1人残っていた。

士郎はひまりに目を向け、助けを乞う……と思ったのだが、なにやらひまりはひまりで何かに悩んでいた。

何に悩んでいるかはひまりの手元を見ればすぐ理解できた。

 

「ひまり?大丈夫か?」

 

「助けて!士郎さん!!」

 

「えっと、どこが分からないんだ?」

 

「このページ全部!!」

 

ひまりは教科書を士郎に見せながら、目を潤ませていた。

 

「ひーちゃん、まだ復習課題終わってないのー?」

 

「仕方ないじゃん!わかんないだもん!」

 

夏休み明けのテストで悪い点数を取ってしまったひまりは復習課題を出されたみたいで、それに悪戦苦闘していた。そしてひまりの他にもう1人復習課題を出されていた人物がいた。

 

「そういえば蘭も復習課題出てなかったっけ?」

 

「あたしはもう終わらしたよ」

 

「嘘!?」

 

自分と同じ境遇だった友がまさかの裏切りに衝撃を口を開けたままひまりは固まってしまった。しかし幼き頃からの友だからこそ、その真意が理解出来た。

 

「それシローさんに教えてもらってやったよねー」

 

「うっ……」

 

「どうなんだ?士郎さん」

 

「あぁ。確か夕飯後に、教えて欲しいところがあるって言いに来てたな」

 

「ちょっ……士郎さん!」

 

蘭が頬赤らめながら怒りに来るが、その前にひまりが蘭に対して怒る。

 

「ズルい!士郎さんに聞いてやるなんて反則だよ!」

 

「いや、課題に反則もなにもないじゃないか?」

 

「別に……いいじゃん、分からなかったんだから……」

 

「それは別にいいよ!ただ純粋に羨ましいだけだよ!」

 

「それただの八つ当たりじゃん……!」

 

と、言い合っていると

 

「もう!そんな事で喧嘩しないで私の悩みを解決出来る案を考えてよー!」

 

「「は、はい……すみませんでした」」

 

つぐみの一声で2人は喧嘩を止め、大人しくなる。

 

「で、どうする?」

 

「シローさん、何かないのー?」

 

「そうだな……」

 

今まで1番盛り上がりそうな案……中々に難しい注文に流石に何も案が思い付かない士郎だったが、ふとセイバーとの会話を思い出した。

 

 

 

「シロウ、ランやカスミ達は同じ学校ではないのですか?」

 

「あぁ、香澄と蘭のグループはグループ同士で同じ学校だけど、他のグループは別れてるな」

 

「何故同じ学校にしないのでしょうか?」

 

「それは俺にも分からないさ」

 

「同じ学校の方がいいと私は思うのですが……」

 

 

 

この会話を思い出し、士郎はある事を思い付いた。

 

「学校対抗の体育祭、てのはどうだ?」

 

『学校対抗の体育祭?』

 

「そ、近くにある学校、花咲川女子学園と対抗の勝負をするんだ。確か向こうの学校も体育祭が近かった気がするからな」

 

「で、でも!それって可能なんですか?他校との合同体育祭って……」

 

「可能かどうかは俺にも分からない……でも間違いなく今までにない体育祭になると思う」

 

「確かに……そんな体育祭聞いた事ないし、見た事もないな」

 

「でもどうやって花咲川女子学園に申請するんですか?」

 

「学校がやってくれてもいいんだけど、そこは生徒の頑張りも見せないとな」

 

士郎はスマホを取り出し、あの少女に電話を掛ける。

 

「……あ、もしもし?忙しい中悪いな、少しお願いがあるんだが、そっちの学校ってもう少しで体育祭があったよな?……そこである提案があるんだが─────」

 

蘭達は誰に電話をしているのか分からず、話は先々進んでいく。

 

「─────あぁ、助かったよ、ありがとな」

 

「士郎さん、誰と電話していたんですか?」

 

「ん?千聖にな、仕事で忙しかっただろうに無理言っちまったな……今度詫びの品でも持って行くか」

 

士郎がそう呟いていると、つぐみは何かを察し企画書へと手を動かせる。

 

「つぐみ?」

 

つぐみの様子に困惑する蘭とひまり、そしてつぐみ同様に察した巴は苦笑いし、モカはその様子をパンを食べながら見ていた。

 

 

「さぁ、あとは学校の生徒達の正念場だ。頑張れよ」

 

 




飯テロは後編で投稿させていただきます
(べ、別にネタが無くなってきたから前後編に分けてる訳じゃないよ!?)
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