衛宮さんの今日のごはん   作:パーカス

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最近、夏バテしました
皆さんは気を付けてくださいね





ハロハピソテー

「ショッピングに行きましょ!」

 

玄関を開けた先で、挨拶の前に放たれた一言がそれだった。

 

 

「えっと……とりあえずおはよう、こころ」

 

「えぇ、そうね!おはよう、士郎!じゃあ行きましょうか!」

 

完全に彼女のペースに持ち込まれ、士郎はやや強引に連れ出された。

 

 

 

 

「あ、こころやっと来た……」

 

「おーい!こころーん!こっちこっち!」

 

こころに連れられるがままに進んでいると、ショッピングモールの出入り口にはぐみ達が手を振って待っていた。

 

「士郎さん……!おはようございます!」

 

「あぁ、おはよう花音」

 

「士郎さん、こころがご迷惑をお掛けしました」

 

「いやいや、気にしてないから大丈夫だぞ」

 

花音と美咲と挨拶を交わし、こころの代わりに説明を始める。

 

詳しい内容を聞いたところ、今日はこころの家で遊ぶ予定だったが、こころが唐突にショッピングに行きたいと言い出し、今回の件に至ったらしい。

 

「それでなんで俺も呼ばれた……てか、連れてこられだけど……」

 

「えっと、そ、それはですね……!」

 

「“士郎も誘って行きましょ!”って、唐突に言い出して私達に先に行かせて士郎さんのところに向かったって感じですね」

 

「もし俺が家にいなかったらどうしたんだ?」

 

「多分その辺は大丈夫だと思いますよ?こころのことだし」

 

果たして美咲のこの言葉はこころを信じての事なのか、経験があってこその呆れと諦めの意味なのかは士郎には分からなかった。

 

「それじゃあ行きましょ!」

 

「そうだね、時間は有限さ」

 

「レッツゴー!」

 

 

こうして、6人揃ってショッピングを楽しんだ。

 

 

「あ〜、楽しかった!」

 

「いやいや、こころ、あんた買いすぎでしょ……」

 

外で黒服の人達が大量の荷物を車に入れてるのを横目にしながら、美咲は呆れる。

 

「士郎は何か買ったのかい?」

 

「あぁ、色々と雑貨用品を買ったかな」

 

お互いに買った物を見せ合った後、これからどうするかはぐみがこころに質問する。

 

「こころん、これからどうするの?」

 

「そうね、何かやりたい事はあるかしら?」

 

「私からは特にないね、美咲はどうだい?」

 

「あたしも特に案はないよ、花音さんは?」

 

「わ、私もないか────」

 

その時、可愛いらしい腹の音が鳴り、鳴らした張本人はみるみる顔を赤らめさせる。

 

「ふえぇ……」

 

「あー、えっとあたしもお腹空いてきたし、ご飯にしない?」

 

「そうね!ご飯にしましょ!」

 

「それじゃあ、どこで食べるの?」

 

みんながうーんと、唸り声を上げながら悩んでいると、士郎はこころと目が合う。

 

「士郎に作ってもらいましょう!」

 

「お、俺?」

 

「確かに!しろろんさんの料理、久しぶりに食べたい!」

 

「とても素敵な提案だね……!私もそれで構わないよ」

 

流れ的に士郎が作る事が確定しているようだったので、士郎は最後に2人に賛同するか聞いてみる。

 

「2人はそれでいいか?」

 

「わ、私はいいです!」

 

「あたしもそれに賛成ですね」

 

「わかった、一応今日の晩御飯の下準備はしてあるから、あとはメインを何するかなんだが、何かリクエストはあるか?」

 

士郎はみんなに聞くと、こころが何かを思い出し大声を上げる。

 

「そうだわ!」

 

『??』

 

 

 

ショッピングを終え、士郎達は美竹家に来ていた。

 

「あれ?今日はセイバーさんと美竹さんは?」

 

家に入ると、誰も居ない雰囲気を感じ、士郎に質問する。

 

「蘭は今日モカ達と合宿練習で、セイバーは藤ねえ……俺の姉の家の方に帰ったよ」

 

「へぇー」

 

「それじゃあ、早速作るから居間でゆっくりくつろいでくれ」

 

士郎はそう言って、キッチンに立ちエプロンを付ける。

 

「さてと、まずは……と、その前に」

 

士郎は冷蔵庫からボウルを取り出す。

それは、士郎が言っていた下準備していたカルパッチョだった。

 

 

完熟トマトは皮を湯剥きし、1~2cmの角切り

きゅうり、セロリ、玉ねぎ、黄パプリカは3~5mmの角切り、バジルはみじん切りに

ボウルにトマトジュースと先程切った野菜、白ワインビネガー、塩、粗挽き胡椒、ホットペッパーソース、オリーブオイル、砂糖を入れ、混ぜ合わせる

味を調整して冷蔵庫で2~3時間冷やして……野菜から水分が出るので、よく混ぜたら器に盛って……完成!

 

 

「これは出来て……さて、お次は」

 

士郎の目の前にカジキマグロが置かれていた。

このカジキマグロは、ショッピングモールでこころが黒服を呼び、そして俺に渡してきたとても高級なカジキマグロだった。

 

「……庶民の俺には絶対手が出せない物なんだけどな……これ食ったら安い方のカジキマグロ食べれるかな?」

 

そんな不安を振り払い、早速料理に移る。

 

 

ニンニクは厚めの薄切り、レモンはくし切りに

オクラは固い茎とガクの周りを剥き、塩でもんだら軽く下茹でして冷水に取り、冷めたら水気を取る

マヨネーズと粒マスタードを混ぜ合わせておく

カジキマグロに塩をふり、低温で熱したフライパンに多めのオリーブオイルとニンニクを入れ、香りが出るようにじっくり炒める

ニンニクを取り出し、カジキマグロを入れ、中火~強火で両面焼く

全体でだいたい2~3分

カジキマグロが焼きあがる頃に下茹でしたオクラを加えて焼き、最後に粗挽き胡椒をふったら取り出す

フライパンにニンニクを戻し、酒・塩を加えひと煮立ち

最後にバターを加え、溶かしたらソースの出来上がり

皿にカジキマグロ、オクラ、レモンを盛り、ソースをかけて……完成!

 

 

「出来たのかしら!」

 

「えぇ、今夜はカジキマグロのソテーとガスパチョです」

 

料理を机に置いていき、全員に行き届くと手を合わせる。

 

『いただきます!』

 

口に含み、よく噛み、味わって食べる。

 

「美味しい!」

 

「ガスパチョってどこの料理なんですか?」

 

「俺も詳しくは知らないけど、スペインの料理らしい」

 

「これなら野菜たくさん取れていいですね」

 

「マグロも美味しいよ!」

 

「このソテーの香ばしい匂いと身の柔らかさ……とても感動的だよ……!」

 

「えぇ!とても美味しいわね!」

 

楽しく談話を挟みながらも晩御飯を食べ、いつの間にか完食していた。

 

『ご馳走様でした!』

 

「美味しかったね!」

 

「うん!とても美味しかったです……!」

 

「そう言ってもらえて嬉しいよ」

 

士郎は一通り皿洗いを終え、こころ達がいる居間に戻る。

 

「それにしても士郎さん、料理のリスト多くないですか?よく材料見ただけでこれ作ろうって、思いつきますよね」

 

「そうか?普通だと思うけどな」

 

そう話していると、こころがまた何か閃き、立ち上がる。

 

「なら今度、士郎を先生にしてあたし達で料理を作りましょう!」

 

「また唐突に……今度は料理なの?」

 

「えぇ!とても楽しい事になると思わない?」

 

こころの提案にメンバーは─────

 

「何それ、楽しそう!」

 

「みんなで料理……あぁ、なんて儚いんだ……!」

 

「まぁ、あたしも今回は賛成してもいいかな?花音さんは?」

 

「わ、私も賛成です!」

 

「決まりね!そういう訳で士郎!お願いね!」

 

速攻で決まった案に、士郎は彼女達の仲の良さを実感し、笑みを零す。

 

「了解。やる時に連絡くれたら俺なりに準備はするよ」

 

士郎が承諾すると、彼女達は早速今後の予定などを組み始めた。

 

 

 

 

 

彼女達は世界を笑顔にする為、今日も笑顔で先陣を切り前へと進んで行く




ネタ切れ……

\(^o^)/オワタ
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