しかし文章力が皆無なので結局変わらん!!
だが!!
私は一向に構わん!!
という者だけ、ご覧ください!!
2月13日
朝
あたしはいつもより早く起き、キッチンに立っていた。明日の為に、ある物を作るために下準備をしている。何でこんな事をしているのかって?だって明日は女の子にとっての大事な日だから
それは──────
バレンタインデー
あたしはバレンタインの為につぐみの所でモカ達と練習をしてきた。何回も失敗し続けたけど、それでも作り方を覚える事ができた。
「……大丈夫、やり方は覚えてる」
あとは手順を間違えないようにするだけ……
深呼吸をして、心を落ち着かせる。少し落ち着いてからつぐみのお母さんから貰った作り方が書いた紙を見ながら、チョコ作りを始めた。
まず初めにバターを室温に戻しておき、クルミは160℃のオーブンで5~6分で空焼きし、型に合わせてクッキングシートを切っておく
混ぜ用のクルミは包丁で軽く刻み、薄力粉と純ココアパウダーは合わせておく
チョコレートは刻み、湯せんにかけ溶かす
ボウルにバターを入れ泡立て器でクリーム状にしたら、グラニュー糖を加え、バターが白っぽくなるまでよく混ぜる
溶き卵を2~3回に分けて加えよく混ぜたら溶かしたチョコレートを加え混ぜる
薄力粉と純ココアパウダーを混ぜ合わせたものをふるいながら入れ、刻んだクルミを加えたら切るようにサックリと混ぜる
クッキングシートを敷いた型に生地を流し入れ、表面を平らにし飾り用のクルミを散らす
オーブンは事前に170℃に温めておき15~20分ほど焼く
串を刺して湿った生地が少し付く程度でオーブンから出し、余熱で火を通しながら冷まして完成
「あとはブラウニーを切って……ん?」
紙の端に何か書いてる……?
『思いが伝わるといいわね!応援してるわ!』
あたしは顔が熱くなっているのが分かった。多分今顔が真っ赤になってると思う。
まさかつぐみのお母さんにバレていたなんて思わなかった……
「蘭?」
すると後ろから突然声を掛けられた。その相手はもちろん
「し、士郎さん」
「おう、おはよ」
士郎さんは笑顔で挨拶をしてきた。
「お、おはようございます……」
あたしは少しぎこちない挨拶を返す。
「珍しいな、蘭がキッチンにいるなんて。何か作ってるのか?」
士郎さんはキッチンに入って見に来ようとしてるのを───
「ま、まだ完成してないので、見ちゃダメです!」
「お、おう」
あたしは大きな声で見られることを拒み、士郎さんを止める。
「えっと、出来たら呼んでくれ」
士郎さんはそう言い、自分の部屋まで戻って行った。
「ハァ……」
何とか士郎さんに見られずに済んだ。
あたしは急いでブラウニーを一口サイズに切り、ラップをして冷蔵庫に入れる。
その後士郎さんに終わったことを伝えに行き、一緒に居間に向かっている時、士郎さんに質問された。
「なぁ、何を作ってたんだ?」
「内緒です。あと冷蔵庫に入れてますけど見たら駄目ですよ?」
「り、了解」
士郎さんには、明日まで楽しみに待ってもらうことにした。
明日が、少し楽しみになった。
2月14日
バレンタインデー
とうとうこの日がやってきた……!
あたしは昨日と同じ時間に起き、冷蔵庫に入れてあるブラウニーを取り出し、包み紙に入れラッピングをする。
「よし……!完成……」
あとは士郎さんに渡すだけ…
しかしここで少し問題が発生していた。
今、士郎さんが家にいないのだ
理由はまぁ、部活の練習らしい
朝早くから練習が始まるらしく、あたしが起きた時にはもう家にはいなかった。
士郎さんが帰ってくるのは昼過ぎらしいので、それまでの間少し退屈になっちゃった。
「……」
何もする事が思い付かないので、部屋でギターでも弾きにいこうと立ち上がった時、スマホが鳴った。
「?ひまり?」
相手はひまりからで、士郎さんにチョコ渡したいから家に行っていい?とLINEがきていた。
『今、士郎さん部活でいないよ』
『えー!嘘ー!』
『本当だよ』
『えー、じゃあ蘭の家に遊びに言っていい?』
『言ってること変わってなくない?』
『意味が違うよー!』
『じゃあモカちゃんも行こう〜』
『アタシも行こうかな』
『私も行く!』
といった感じで、あたしの家にモカ達が来ることになった。まぁ、暇してたから別にいいけど……
数分後にモカ達が家に来て、次のライブの話をしていた。
「じゃあ次のライブもいつも通り頑張ろう!」
「お〜」
「それにしても士郎さん遅いな?」
「そうだね、もう少しで1時半だよ?」
士郎さんから12時くらいにLINEで『今から帰る』と来てから1時間くらい経っている。士郎さんの学校は家からあまり離れていないし、自転車でいつも向かっているから遅くても20分くらいの距離なのに、あまりにも帰ってくるのが遅すぎる。
「どうしたんだろうね?」
「電話してみる?」
んー、とあたし達が悩んでいると玄関が開く音が聞こえ、
「ただいま」
と、待ち望んだ人の声が聞こえた。
私達は玄関まで向かいに行く。
「おかえりなさい」
「「「「お邪魔してます(〜す)」」」」
「おう、ゆっくりしていってくれ」
士郎さんは鞄と紙袋を起き、靴を脱ぎ始める。
「士郎さん、この紙袋って何ですか?」
ひまりが紙袋の中身を見ようと覗きながら聞く。
そこには────
「あぁ、チョコレートだよ」
「「「「「え?」」」」」
何で男子高の士郎さんがチョコを貰ってるの?まさかそっち側の人がいて、士郎さんにチョコをあげたの?てか、見た限り結構貰ってるよ?
「こ、これは誰から……?」
ひまりが勇気を出して、士郎さんに質問する。
「ん?えっと香澄と有咲、りみに沙綾、たえと友希那に紗夜、後はリサにあこに燐子からだな」
あたし達はポカーンとしていた。士郎さんの帰りが遅かったのはそういう事だったんだ……
「士郎さんこれ全部食うの?」
「まぁ、貰った物を粗末にしたくはないからな……」
やっぱり士郎さんは優しい……
正直こんなに沢山のチョコを今日中に食べろって言うのは地獄だと思う。それでも士郎さんは、今日中に食べ切るだろう……
だって、この人はそういう人だから────
「じゃあ優しいモカちゃんは明日食べてもらうことにしよー」
「え?」
モカはそういうといつの間に持っていたのかチョコを士郎さんに渡した。
「今日中に食べなくていいけど〜明日には食べてね〜」
「お、おう、ありがとう」
「わ、私も明日食べてくれたらいいです!」
「アタシのも明日食べてくれ」
「私のも明日に食ってください!」
そう言いひまり達はチョコを士郎さんに渡していく。
「あぁ、ありがとう、有難く頂くよ」
士郎さんは笑顔でチョコを受け取り、紙袋と鞄を持ち部屋に向かう。
「蘭はあげないのー?」
「わ、渡すよ」
あたしは冷蔵庫からブラウニーを取り出し、士郎さんの部屋に向かう。
「し、士郎さん!」
「ん?何だ、蘭?」
部屋には士郎さんが上着を脱ぎ、ハンガーに掛けようとしていた所だった。
「こ、これ!」
あたしは士郎さんにチョコを差し出した。
「それって昨日作ってたやつだよな?」
「は、はい……」
士郎さんはチョコを受け取り、あたしの頭を撫でてきた。
「これってつまり蘭の手作りだよな」
「は、はい」
士郎さんの顔をうかがうように見てみると、笑顔で頭を撫でてくれた。
「嬉しいよ、ありがとう」
士郎さんの顔が至近距離にあった。それも目と鼻の先に……
あたしは顔が熱くなって倒れてしまった。
「え!?ちょ、蘭!?」
士郎さんはあたしを支えながら、声をかけ続けている。
でも今のあたしには聞こえなかった。
でも一つだけ言えることはある。
士郎さんにチョコ渡せてよかった
あの後目が覚めたらモカ達にいじられ続けた。だから士郎さんにされたことをモカ達に経験させたら、あたしと同じように倒れてしまった。
後、配達で大量のチョコが送られて来た。
士郎さんは遠い目をしながら、少し青ざめてた。
次回以降の更新は、本当に不定期更新になります。
ですので、必ず来週の日曜日に更新されるとは限りません。大変勝手ながらご了承ください。
ですが、更新する曜日と時間は変わりませんので
それでは……
ヾ(▒_▒⊂ )))Σ≡サラバ