衛宮さんの今日のごはん   作:パーカス

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じっさいにスイートポテトをたべました
おいしかったです






Trick or 芋?

『Trick or Treat!!』

 

「お、おぉ……」

 

玄関のチャイムが鳴り、作業を一旦手を止め、出迎えに向かうと開けた先に、彩達がハロウィンの仮装をしながら待っていた。

 

「士郎さん、こんにちはー!」

 

「あぁ、こんにちは。そうか、今日はハロウィンだったな」

 

「あれ?お兄さん、知らなかったの?」

 

「いや、知らなかったて言うより忘れてた、かな?」

 

士郎は頭を掻きながら苦笑いを浮かべ答える。

 

「じゃあお菓子用意してないんですか?」

 

「いや、一応お菓子はあるけど……」

 

と、士郎はハッと気付いた。

 

「悪い!寒かっただろ?中に入ろう」

 

彩達の格好は露出が多く、今日の天気はとても気温が低く寒い風が吹いていた。そんな格好で外で長話など彼女達にとって地獄でしかない事に士郎は気が付いたのだ。

士郎の気遣いに彼女は甘え、家の中へと入って行った。

 

『お邪魔します!』

 

家の中に入ると、とても甘い匂いが漂っていた。

 

「いい匂い〜!」

 

「お腹空いてきました!」

 

彩とイヴがお腹を抑え、4人で笑いあっていた。千聖だけ士郎がいる台所の方へ向かい、匂いの正体を見つけた。

 

「芋ですか?」

 

「あぁ、藤ねぇから……あー俺の姉から送られできたんだけど……」

 

士郎はそう言いながら、苦笑いですぐ近くにあるダンボールに目を向ける。その視線を辿って千聖もそのダンボールを目にする。

 

「中を見てもいいですか?」

 

士郎は、いいよ、と許可を出すと、リビングで笑いあっていた彩達も台所に訪れ、一緒にダンボールの中を覗く。そこには……。

 

「うわぁ、いっぱい……」

 

「芋ッスね……」

 

ダンボールいっぱいに詰まっている芋を見て、彩達もどう答えればいいか分からず、呟くように応えた。

 

「ほんとこんなに沢山送られても困るんだよな……」

 

「確かに……これは多すぎますね」

 

千聖は立ち上がり、士郎の手元にある切られた芋に目を向ける。

 

「それで、士郎さんはこちらの芋を使って料理していた最中だったのですか?」

 

「あぁ、それに作ろうって思った理由は他にもあるんだけどな」

 

「他に?」

 

千聖はその他の理由を聞こうと質問を投げかける前に、遮られる。

 

「わぁ!スイートポテトだ!」

 

「とても美味しそうです!」

 

「ジブンもヨダレが出ちゃいそうです……!」

 

「うんうん!あたしも!」

 

4人がキラキラと目を爛々と輝かせていた。

士郎は笑いながら、質問する。

 

「食ってくか?」

 

「いいですか!?」

 

「あぁ、それにお菓子貰いにきたんだろ?」

 

『わーい!』

 

士郎はもう出来上がったスイートポテトを一旦冷蔵庫に直し、新しいさつまいもを取り出す。

 

 

さつまいもは両端を少し多めに切り落とし、2~3当分にしたらすぐ水につける

皮近くのスジを身に残さないように皮を厚めにむき、1cm厚に切ったらすぐに水にさらす

水に5~10分つけおき、途中2~3回水を替えてアクを抜く

白く濁らなくなったら軽く水気をきり、さつまいもを300gになるように量る

耐熱皿にさつまいもを平らに並べてラップをかけたら、電子レンジの500wで3~4分加熱、串が通ればOK

熱いうちにさつまいもを好みの粗さに潰す

砂糖、無塩バター、牛乳を加えて混ぜる

生地が乾いている場合はさらに牛乳10mgを少しずつ加える

さつまいもの水分量で牛乳の量を増減させて、スプーンですくって成形できる程の固さに調整

牛乳を入れすぎた場合はラップをせず、レンジで加熱し水分をとばす

少し入れすぎた程度なら冷蔵庫で冷やすと生地が固くなる

生地を8等分にし、それぞれをラグビーボール状に成形したら、アルミカップの上にのせる

卵を割り、卵白と卵黄を分けたら卵黄のみを溶き、ハケやスプーンで成形した芋の表面に塗る

トースターやコンロのグリルなどで焼き加減を見ながら3~5分焼く

きれいな焼き目がついたら……完成!

 

 

「おまちどーさま」

 

『わぁ!』

 

先程見たスイートポテトとは違い、出来たての香りとほっくらとした湯気を出していた。

 

「それじゃあ早速!」

 

手を合わせ─────

 

『いただきます!』

 

1口食べ、もぐもぐと口を動かし味わって食べる。

 

「美味しい〜!」

 

「優しい甘さですね」

 

「頬っぺた落ちるッス〜」

 

「気に入ってもらえて何よりだよ」

 

士郎は台所から彩達の美味しそうに食べている所を見守りつつ、また新しくスイートポテトを作っていた。

 

「お兄さん、また作ってるの?」

 

「ん?あぁ、後でこころ達が来るからな」

 

士郎がそう答えると千聖は何か納得したように、なるほど、と呟いた。

 

「スイートポテトを作っていたのはこころちゃん達の為だったのですね」

 

「あぁ、夕方くらいにメールがきてな。今日お菓子が食べたいわって、今思い返せばハロウィンだからと、納得してるよ」

 

「ハロウィンの事忘れるなんて、士郎さんお疲れなんですか?」

 

「昨日までテストだったからな。そこまで考える暇がなかったみたいなんだ」

 

ハハハ、と士郎が笑って答えていると、玄関のチャイムが鳴り響く。

 

「噂をすれば、と」

 

士郎は手を止め、玄関に向かう。

 

「ハッピーハロウィンよ!士郎!」

 

「あぁ、いらっしゃい」

 

魔女の格好したこころと、後ろで同じく仮装している美咲達に挨拶を交わす。

 

「こころちゃん!ハッピーハロウィン!」

 

「あら!彩達もいたのね!とても素敵な一日になりそう!」

 

「千聖もいるなんて……今日はとても恵まれているのかもしれないね……!」

 

「貴女はいつも幸せそうね」

 

彩達もこころ達と挨拶を交わし、士郎は微笑ましそうに見守る。

 

「さて、外は寒いだろ?中に入ろう。ちゃんとお菓子も用意してあるから」

 

「流石士郎ね!とても素敵よ!」

 

こころと一緒にはぐみと薫が、お邪魔します、と言いながら入っていき、それに続いて彩達も中に戻る。

 

「し、士郎さん!こんにちは!」

 

「士郎さん、こんにちは。ちゃんと体調管理してますか?」

 

「こんにちは、体調管理はちゃんとしてるよ。もうあの時みたいに迷惑かけないようにね」

 

痛いところを突かれ、士郎は苦笑いを浮かべる。

 

「ならいいですけど……あ、あと戸山さん達も後から来るそうですよ」

 

「は、はい!それにパレオちゃん達も」

 

「全員集合か……なら早く全員分作らないとな。2人も早く中に入りな」

 

「「お邪魔します」」

 

 

 

 

 

 

 

Trick or Treat!

この後全員分にスイートポテトを振舞った後、士郎も夜のハロウィン祭りに強制的に連れて行かされるのだった。




本当にすみません!
忙しくて合間合間に文章書いているんですけど、間に合わない事が多くなってしまいました!


まぁ、それはともかくTrick or Treat!!
みなさんもいっぱいお菓子貰いにいきましょう!
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