(一度言って見たかったんや…)
世界標準時3時45分
海上、強襲揚陸支援艦『永凛丸』(第89、108、143歩兵師団、第23強襲揚陸隊、第85戦車隊乗船)食堂
「作戦開始地点まで後何時間ぐらい〜?」
「この艦が現在18.3ktで航行中ですから……後8時間ぐらいじゃないですか?」
「8時間か〜…暇だなぁ…何しよう」
「銃の手入れでもしてたらいいんじゃないですか?」
「ええ〜、めんどっちい〜」
「じゃあゲームでもしたらいいんじゃないでしょうか」
「分かったよ〜、お前も一緒にやる?」
「私には戦車の整備があるので」
「真面目だね〜第85戦車隊隊長さん」
「貴方が不真面目なんですよ、第108歩兵師団師団長さん」
「役職名じゃなく名前で呼んでくれないかな〜?」
「それを言うなら貴方もでしょう…さて、私はこの辺で失礼しますね」
「まあ一緒に頑張ろうや、上陸作戦なんだし、戦車は歩兵の支援がいるんじゃないか?」
「それを言うなら歩兵も戦車の支援がいるだろうに…では」スタスタスタ
「真面目だね〜……さて俺も準備するかな…」
艦橋
「今のところ敵影はなし…曇り空だし少し霧が出ている…まず航空機などが来る可能性は少ないな……」
「でも話によると敵は魔法?なるものを使ってくるらしいですし、警戒するに越したことはないですよ」
「そうだが…まあ所詮魔法なんて科学の劣化版だろ」
「慢心は良くないですよ、艦長」
「善処しよう」
海上、第32艦隊旗艦『金剛』艦橋
「進行方向にスコールあり、回避しますか?」
「作戦本部に聞いてみろ」
「了解、作戦本部こちら第32艦隊旗艦金剛、進行方向にスコールあり、回避の是非を問う」
『こちら作戦本部、規模はどのぐらいだ』
「中の上ほど、頑張れば航空機の発着艦ができる程度だ」
『ならば回避はするな、前進せよ、敵艦隊も展開している筈だ、作戦開始の前哨として戦果を期待する』
「了解、通信終わり……だ、そうです艦長」
「そうか、引き続き前進、周囲の警戒を怠るな」
「了解」
一時間後、世界標準時5時、スコールの中心付近
「凄い雨風ですね」
「そうだな…だが敵は魔法なるものを使う、決して警戒を怠るn『進行方向に機影あり!距離4万数48!』…そらきた、敵さんのお出ましだ」
「総員戦闘配置!特に対空要員は気合を入れろ!」
「了解!」
「作戦本部に無線で伝えておけ」
「了解、作戦本部こちら…作戦本部!作戦本部!こちら第32艦隊旗艦金剛!応答願う!」
「どうした……まさか」
「無線が…通じません…」
「敵機からか⁉︎それともこのスコールで…」
「未確認機加速!距離3万9千!」
「この短時間でそこまで…全砲!開け!、対空砲は射撃開始!弾幕を張れ!」
「了解!対空砲急げ!」
ドドドドドドドドドドドドドドド
「流石速射両用砲といったところでしょうか…凄まじいですね」
「何をボサッとしている!早く敵機ありの報を味方艦に知らせんか!」
「りょ、了解、こちら旗艦金剛!進行方向に敵機発見距離38万7千!」
『なんだって!クソッ総員戦闘配置、対空砲射撃開始!』
「進行方向に敵影あり!水上艦が10…20…敵艦隊です!進行方向より敵艦隊!距離3万数28!」
「ご新規さんだ!砲弾のウェルカムサービスをしてやれ!」
「了解!一番二番開け!砲撃開始!撃てぇ〜!」
ドオォォォォォン ドオォォォォォン
「装填急げェ!」
<ソウテンイソゲェ! ハヤクシロハヤク!
「初弾!弾着確認!敵艦を3隻持っていきました!」
「砲撃を続けろ!敵機の数は⁉︎」
「減ってません!しっかり回避行動をとってます!距離1万7千!」
「探照灯照射!敵機を照らせ!機銃も攻撃開始だ!」
「迎撃急げ!」
「敵機より攻撃!来ます!」
「総員何かにつかまれ!衝撃に備えろ!」
ズウウウウウウウゥゥゥゥゥゥン ドオオオオオオオォオオオオオン
「護衛駆逐艦エレバス蒸発!本艦小破!他艦にも被害が出ています!」
「クソッ!、敵艦隊の方はどうだ!」
「おそらく21隻撃沈!敵艦隊は踵を返していきます!」
「敵機撃墜!2機の撃墜です!敵航空隊は撤退していきます!」
「何度も言うが警戒を怠るな!…クソッ、まさか此処までとは…予想外の被害だ…」
「作戦本部!こちら第32艦隊旗艦金剛!応答願う!」
『こちら作戦本部、どうした、急に定時連絡をしなくなったが…』
「敵艦隊、敵航空隊と戦闘に入った…敵航空隊を確認した直後に無線が使えなくなった…おそらく魔法だろう…」
『作戦本部了解、して被害は?』
「旗艦小破、それ以外は全中破、そして護衛駆逐艦エレバスの蒸発…これが受けた被害だ…」
『…それはどの程度の攻撃でだ?』
「一撃だ、一撃でここまでの被害が出た…」
「…作戦本部了解、戦果は如何程に?」
「敵艦隊28隻のうち21隻の撃沈、敵航空隊は全員エースだと思われますが、48機中2機撃墜です」
『了解、予想以上に被害がデカい、撤退を許可しよう』
「分かりました、撤退します」
「艦隊反転!撤退だ!」
(辛いな…この戦争、勝利できればいいが…)