世界標準時9時15分
帝国本土内部、第七軍港、第28艦隊旗艦、戦艦『土佐』艦長室
「さて、もう補給も終わったし、そろそろ出撃します?」
「後ちょっと待って!、もうイベントクエスト終わるから!」
「早く済ませてください艦長!他の艦隊はもう出撃しましたよ!ウチだけですよ!ゲームのイベントで出港が 遅れてるの!」
「後ちょっと後ちょっと…よし!クリア!、クリア報酬受取っと……さて出撃だ!」
「はいはい分かりましたよ、さて…」
『艦内放送艦内放送、総員戦闘配置、出撃だ!』
「さて他艦から15分遅れての出撃ですが、何か言うことありますか?艦長」
「クリア報酬ウマウマデス」
「反省の色なし………まあ良いですもう慣れてますから」
「あざっす」
ズズズズズ
「おっと、動き始めましたね、全く貴方は仮にも艦長なんですからもう少し余裕を持っt『わかったわかった』……本当にわかってますか?もう何回言ったか分かりませんよ」
「本当にわかってるって…戦闘時にはキチンとやってるだろ?」
「逆に言うと戦闘時以外こんな感じなんですから…総統に言ってゲーム没収してもらいましょうk『それだけはおやめください!』ったく、ちゃんとしてくださいよ!」(これでいざ戦闘になると頼りになるんだから困るんだよなぁ)
帝国本土、北方位艦橋二階、総統執務室
「どうだ?全隊出撃したか?」
「第28艦隊旗艦だけ15分遅れです、それ以外は予定通り順調です」
「また土佐か…」
「はい、またです」
「そろそろ対策でも考えるかなぁ」
海上、戦艦『土佐』艦長室
「ヘックシュン!、あぁ誰か噂してるのかな?』
「噂されるとしたらそのぐうたらさでしょうね」
「なんてことを言うんだ!、この私の有能さを噂してるに決まっている!」
「そんな事ないと思いますけど…」
総統執務室
「それにしても本当に偵察機って有能だよな』
「いきなり何ですか?」
「いや、敵国の位置だって偵察機が発見したんだし有能だなぁって話」
「そうですか、それにしても偵察機の情報を基に作った地図を見て本当に驚きましたよ、まさか欧州のような形をしているなんて」
「それで言ったら今我々がいる場所は大西洋って事になるな」
「そうですね、それに欧州もどきの北にスカ半みたいなのがあったのにも驚きましたね」
「スカ半ゆうなし、ちゃんとスカンディナビア半島って言ってやれ」
「それにしても会話しながら淡々と執務をこなす総統に驚きますがね」
「別に今更だろ、さぁ〜今何時?」
「現在10時27分、少し休憩しますか?」
「別に良い、もう本日分は終わるからなっと、よし!終わり!」
「本当に早いですね、羨ましいです」
「さて、久しぶりに銃のカスタムでもやるかな」
「お疲れ様です、私も終わりましたので上がらせていただきます」
「おう、お疲れ、ゆっくり休めよ、まあもう直ぐ戦闘が始まるから休めんと思うがな」ハハハ
「自虐ですか?」
「キツいね、心折れそう」
「そんな耐久しかない心さっさと折れちまえ!と言って差し上げますわ」
「じゃ、俺は部屋に帰るから」
「では、さようなら」
帝国本土、北方位艦橋二階、総統私室
「え〜とこの辺に……あった!64式小銃!どんなカスタムにしようかな〜」
(なにか視線を感じる……まさか!)ゴソゴソ
(テッテレ~汎用小型電探〜、これを使えば視線の正体がわかる…はず)
(どれどれ…ベット下に1、クローゼットに1、天井に3…セキュリティどうしたよ…)
「隠れてる奴、今ならなにも言わん、さっさと出て行け」
(反応なし…多少荒っぽいがアレやるか…)ゴソゴソ バルサントリダシオユイレ
シュ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「「「「「!!?」」」」」
「早く出てこ〜い、出てこんとGと同じ事になるぞぉ〜」
「ほ〜ら、出てこ〜い」
(出てこんか……しょうがない、増やすか)
「今から10秒後にバルサンを2個追加する、早く出て行け、俺は早く休みたいんだ」
「「「「「分かりました!」」」」」
「素直でよろしい、さあさっさと出て行け!」
ガチャ ゾロゾロ バタン
「ふう、ようやく休める…今何時だろう…11時14分…まあいいや、とりあえずカスタムしよう」
同時刻、海上、戦艦『土佐』艦長室
「艦長、いい加減ゲームをやめて下さい、そろそろ会敵する可能性だってあるんですから」
「いいだろ、後30分!、後30分だけだから!」
「ったく、そう言うところで他の艦長との差が出r『ジリリリリリリリリ』艦内電話か、もしもし、こちら艦長室、どうぞ」
『こちら艦橋、報告です、対空電探に反応あり、敵機です』
「何時の方向?距離は?何機だ?」
『11時の方向120km先より1機です、おそらく敵の哨戒機かと思われます』
「30km未満まで近づいてくるようなら撃墜しろ、それ以外なら反応するな」
『了解、報告終わります』
「ご苦労、引き続き警戒を続けたまえ」
「やっぱ副長の方が艦長向いてんじゃねーの?」
「それでも戦闘時にはなんの役にも立ちませんからね、艦長居てこそです」
「嬉しいこと言ってくれるじゃないの」
「本当のことを言ったまでです」
「さてゲームに戻ろ『そう言うとこです!さっさと仕事して下さい!』…は〜い」
「ったく、ちょっと褒めるとすぐ調子乗る…」
世界標準時11時48分、総統私室
「ふう…とりあえずこんなもんか…時間も時間だし飯食いに行くかなぁ…」
「今日は何食おうかなぁ『鯖の味噌煮とかどうっすか?』…確かに鯖もいい…って誰だ!」
「いつもニコニコあなたの隣に!『後ろじゃねえか!』…そうっすね…まあいいっす!、昼飯食いに行きましょうよ!」
「すまんな、今日は海軍食堂じゃなく陸軍食堂行くから」
「ちぇっ、残念です…」
「じゃあお前もとっとと出て行け!、今日六人目だぞ!」
「六人目って…五人もいたんですか…」
「とゆうか、いつの間に入ってきたんだ?、いつの間にか後ろにいたが…」
「10分ぐらい前です、総統カスタムに夢中になってましたから、気付いてもいい距離なのに気付きませんでしたよ」
「そんなに居たのか…(ドン引き)、じゃあ俺、財布持って陸軍食堂行くから、さっさと出て行けよ」
「は〜い、分かりましたよ〜っと」
「ちゃんと出てけよ…ったく」
ガチャン キィ パタン
「総統作戦前だって言うのに休まなくて大丈夫なのかなぁ…』
帝国本土内部、帝国中央駅前、陸軍第一食堂
ガラガラガラ「おっす、今やってる?」
「やってますよ…って総統じゃないですか!、久しぶりですね、3ヶ月ぶりぐらいですか?」
「まあそのぐらいだろうな、注文、いいか?」
「あっハイ、分かりました、注文お聞きします」
「え〜と、じゃあこのゴツ盛り唐揚げ定食のご飯大盛りと、餃子を2人前、それと、今っておでんやってる?」
「やってますよ」
「じゃあおでんの…牛串を2本と卵2個、ちくわ3本と大根4個で」
「はい、注文以上でよろしいですか?」
「はい」
「ゴツ盛り唐揚げ定食ご飯大盛り!餃子2人前と牛串2本卵2個ちくわ3本大根4個!」
「はいよ〜!ってそんなに食べる客ってまさか総統か?」
「何で分かったんだ!」
「総統3ヶ月に一度執務終了のタイミングで来るじゃないですか、でよく食べると他の客より特徴あって覚え易いんですよ」
「そうか…そんなに特徴があるのか…」
「そうですよ〜すごく覚えやすいです…それよりもうすぐ大規模作戦なんじゃないんですか?」
「ん?ああ、そうだが何だ?」
「休まないで大丈夫なんですか?」
「この後休むさ、最低でも8時間はあるからな」
「…3ヶ月ぶっ通しで執務して8時間で足りるんですか?」
「足りるわけないんだよなぁ…まあ作戦終わったら特休取るし、大丈夫だって」
「そうですか…でも無理はしないでくださいね」
「そりゃもちろん、今倒れたらヤバいからな」
「出来たぞ〜!餃子2人前お待ち!」
「よ〜し、今日も旨そうだ!、いただきま〜す!」(さて、この作戦どうなるかな…心配だ。)
初めて単体で3000文字越えたなぁ…