イベント開始5分前。
端末が転送され、イベントについて会話していた。
「いやいやツッコませて? 海底人って何?」
「ダーウィンズゲームでも先住民も標的に入ってたけど」
「なんだろ。あと犯罪者クランは高額賞金首だぜ。日頃の行いも大事だな」
海底人ってのはなんなんだろうか。
魚人島見たいな感じか? アーロンとか魚人がいるのか?
「この??? ってのはなんだろ? 報酬が??? なのが気になる」
「金じゃ無いってこと?」
有りうるな。
金だけが報酬だとは限らない。
「特権とかレアアイテムじゃない?」
「ダーウィンズゲームっぽいな……神が相手だし、ヤバいものとかくれそうだな」
原作じゃ……賭場、興行、保険システムとかだっけ? 願ったらなんか許可してくれそう。
「やっぱり気になるのは人間は300万だよな。魚取りしてる時にマンハントに気をつけなきゃ」
スリルあるな〜。
「さてと、戦略はどうするリーダー?」
「まず魚取り、襲ってきたやつは返り討ちにしてやる。布川さん? 例のブツらは?」
「オーケイ。一日中使えるよ?」
「あ、禁止漁法しよう。異空間なんだし日本国憲法通じないだろう」
「電気とダイナマイト、毒もおっけー」
ピコン
お、準備オーケイらしく門のようなものが浮かび上がった。
■
「お、マジものの海だ」
〈本当だね。ここは大きな島みたい〉
ゲートをくぐると無人島見たいな所へ。
周りを見ると人間が沢山いる。
「とりあえず、布川さんの能力で海に繰り出す」
〈オーケイ〉
「あれ? 他の人間はどう沖に出るんだろ」
〈あ、確かに貸し船とか見当たらないし自前かな? 〉
「あ、艦艇みたいのに自衛隊の人間が乗り込んでる」
〈いつのまに……〉
どうやら船は自前らしい。
漁具のレンタルとかあれば良かったのに。
まあ、ショップで何か売ってるかも。
「とりあえず人の居ない所へ行こうか」
ポトン
人が通りかかったが、そのポケットからボールペンが落ちた。
「落としたぞ」
「あ、スマン」
拾って渡す。
よくみるとグラサンが似合った短めの金髪の男性だ。
「いゃあ。よくあるんだよね」
「ペンは落としても、ツキは落としたくないな」
「上手い事言うじゃん」
「互いにご武運を」
「ああ」
僕らは後に知ることになる。
今話した人間こそ、現時点で最強のクラン。
そして、今イベントの制覇クラン【乙女座銀河同盟】のリーダーだった。
■
人気のない岩場。
「ここら辺かな」
「それじゃ出すよ」
「待って、試したいことがある」
「?」
「そこに隠れてるやつ、出てこい!」
尾行してたので気づいてた。
「すいません。悪意は無いんですけど」
「何の用だ?」
「一緒に戦わせて貰えないでしょうか。知り合いとかいないもので心細くて」
三十代男。
見るからに弱そうだ。
「こっちにはメリット無いんけど?」
「自分の能力は網の具現化なんですよ。人気のない場所に行ったので、そっちは船とか具現化しそうかなと。役に立つと思いますぜ」
うん、正解。
子男は網を具現化。
「こっちは問題ないが…………今の言葉に嘘があったら殺すぜ」ポン
「ええ嘘なんてついてません」
ザシュ!!
バタリ
シュウウウウン
「あ、消えた」
「やっぱり嘘着いてたの?」
「まあね。嘘ついて無かったら上着を収納するようにプログラムしておいた」
それで確認。
端末に300万入ったようだ。
「やっぱりマンハントした方が楽かもしれんな」
「だけど忌避感あるし」
犯罪者クランはどこにいるかな?
狩りたいな。
「次の実験するか」
ダイナマイト。
「えい」
ヒュン
ポチャン
ドパアアアアアン!!
「あ、20万入った」
「…………あれ? 何爆破したの?」
「ウミガメ」
「…………日本じゃなくて良かったね」
殺して金が入るんだな。
で、捕まえたらどうなる?
あ、デカい貝見っけ。
「これ1キロ位ありそう」
シュン
あえ? 消えた?
捕まえてもOKなのか……2万か。
「とりあえずどうする? 端末にマップがあるけど」
「あ、本当だ」
端末にマップがあるだ。
東西南北のエリアがあり、真ん中にセーフエリアである島がある。
エリア事に10億の賞金首ボスがいるんだっけ?
あ、説明見っけ。
東エリアは大物多い。
西エリアは深海多い。
南エリアは温暖な気候。
北エリアは寒い気候。
どうするか?
「とりあえず沖の方に行こうか」
ピコン
ん?
『【乙女座銀河連合】が北エリアボス〈クラーケン〉を討伐しました』
うえ!? もう?
まだ1時間も経ってないんだけど。
ヤバいクランだな。
要注意っと。
「とりあえず船」
「出したよん」
あら、早いわね。
しかも……漁船? 別に良いけど。
「一応潜水艦も出せるけど?」
「まだいいや。深く潜らないと行けない時に頼むよ」
潜水艦も出せんのかよ。
すげえ。
「で? どんな取り方するの?」
「実は…………電気の機械を持ってきた」
あと、撒き餌用に魚の廃棄を少し持ってきた。
これでコンボして取ってみようかなと思っている。
「そういえばそんな動画があったような……」
僕もそれ見た。
周りの魚が飛び上がっていたから印象に残ってる。
「よーし! それじゃ行くぞー!」
「うん!」
僕は漁船に飛び乗る。
「さーて、その前に隠れてる奴出てきな! 絶は出来てるけど気配はあるぞ」
ガサリ