好評なら続きます。
あー授業終わった。
大学の今日最後の授業が終了した。
僕の名前は毒島八尋。
大学二年生。
「あー終わった!」
「プール行かない?」
リア充が前の席でピーチクパーチク金切り声で喋ってる。
凄い青春してるじゃん。
「ねぇ、菅田君。今日ヒマ?」
「いやぁ、女の子と呼び出されてて」
菅田君か、確か噂だと何股かしてるとか。
ミスコン優勝者やアイドルや女優、キャバ嬢と付き合ってるとか。
「ねぇ毒島君」
「……な、なに?」
近くにいるリア充に話しかけられる。
僕はコミュ障なのだ。
慣れてる人間じゃないと少ししか喋らない。
で、この人は…………名前なんだったけ?
「ちょっと話があるの」
「あ、う、うん」
俺は陽キャの人に連いていく。
連れられてくと裏庭のような場所に出る。
「あ、あの…………」
「じ、実は……初めて会った時からずっと好きでした!! お付き合いしてください!!」
「!!」
い、いきなりそんな事言われても困るわ!
確かに陽キャで美人だけどさ!
「え、えっと、そ、その」
「返事、欲しいな」
「ぼ、僕は好きな人いるのぇぃ!」
あまり考えて無かったが、条件反射で言っちゃった。
語尾、何言ってるんだろ。キョドりすぎた。
ガサガサ
後ろから気配!
!? 草むらから3人程出てきた。
「イエエエエエイ! 俺の勝ちだな!! お前ら奢りな!」
「あークッソ。《僕も好きでした》って言うと思ってた!」
「アッハハハハ。のぇぃ! アッハハハハ、ウケる!!」
コレなに?
「ごめんね〜嘘だったんだ。どんな返事をするか賭けてたんだ」
「へ、へ?」
「アッハハハハ!」
「お前みたいのなんて一生彼女作れねぇだろww」
「なに夢見てんの〜」
なんだコイツらは。
人がキズつくのわかんねぇのかよ。
「ねー聞いてんの?」
「…………」
「あのな〜コイツは俺の彼女なの〜残念だね(笑)」
「アッハハハハハハハハ!!」
悔しい……僕はコイツらに恨みを買った覚えは無い。
なんでこの仕打ちを。
自分は善く正しいと思った道を通ってきたのに。
「ねぇ、毒山君。いい事教えてあげるね」
「…………」
「君みたいな陰湿で気持ち悪いのなんて彼氏‥‥欲しくないの。価値の無い株券を皆買うと思うの? 恋人作るの諦めた方がいいよ?」
「ちなみに俺は鉄鋼業の幹部の息子。こっちは外務省で親が働いてる」
「お前の親は?」
「お前は〜?」
「教えて〜」
「教えてくれないかな毒山君? そうでないと色んな人間に毒山君の悪い噂流すよ〜?」
「俺らとお前、どっちが皆に信じられるかなー?」
「うっ…………」
く、なんだ?
名前間違えてるけどわざと馬鹿にしてんのか!
「言って言って」
「ふ、普通のサラリーマン‥‥‥‥」
「ふっ」
「ぷっう」
「くっ‥‥‥‥」
「ぷぷぅ!」
『ははははははははははははは』
涙出てきた。
「あ、もう行っていいよ」
「何泣いてんの? ウケる!」
俺はその場を後にする。
★
あー嫌な目にあった。
ジュース飲んで帰ろ。
んー何飲もうか。
自販機で何飲もうか迷ってると、
「いゃほぉぉう!」
は? スケボー乗った人がスイスイしてる。
少し人がいるから危ないと思うんだけど。
「いゃっ、うおおおおっ!」
スケボー乗った人がまだ居た!
前見てなくて僕にぶつかる!
ヒョイ
まあ、避けたけどね。
ドガーン
案の定スケボー野郎は自爆して転ぶ。
前方不注意にはいい薬だろ。
さて、少しスッキリしたしバイト行くか。
倉庫のバイトなのだが、人見知りするのであまり人が居ないバイトでよかった。
で、着くと。
「あ」
「あ、テメェ!!」
さっきのスケボーの人だ。
「コイツですよコイツ!」
「ええっ、本当かい!?」
んと? 説明を聞いてると。
スケボー中に妨害し、そのまま無視して去って言ったと発言。
こんな奴クビにしろだと。
お前馬鹿だろ? 僕は日頃の行いが良いし、仕事はしている。
誰がお前の味方をするか笑。
「ごめんね毒島君。君はクビだ」
「は?」
「実はオーナーの息子でね。こっちも逆らえないんだ」
は〜? 権力かよ。
「さっさとつまみ出せよ♪」
「ごめんね。毒島君」
■
クッソ‥‥‥‥今日は厄日だ。
僕は喫茶店でコーヒーを頼み一服。
バイト、何処にしようかな?
気分転換に幼馴染の写真でも見るか。
日陰佳子、現在高校生の可愛い幼馴染だ。
家が隣で両親も仲が良かったので家族ぐるみの時があった。
実は実は佳子に三ヶ月前に告白したのだ。
で、考えてみると保留にされた。
まだかな? たまに催促すると思考中らしい発言を返事し返される。
待つっても良い。
少し楽しい。
小さい頃から後ろを着いてきたので懐かしいや。
「でさー正君そうじゃないでしょ〜」
「佳子〜ダメだろ」
あれ? 佳子。
隣に男といるのか? 一緒にいるの友達……だよな。
「それで付き合って三ヶ月記念ね〜」
「ああ覚えてる。ん? そういえば幼馴染の奴に告白されたって聞いたけど。それってどうなった?」
「アイツ? キモイからずっと保留にしてる。しつこいしそろそろハッキリ断るわ」
え? 付き合ってた彼氏がいたのか?
「え〜酷くないか? 一緒に遊んだりしたんだろ?」
「別に? 小さい頃と今の価値観なんて違うでしょ。親が仲良くしろとか言うし、アイツお菓子買ってくれるから愛想よくしてただけだし。正君は就職してるから経済力あるし気遣いあるし比べ物にならないし!」
「嬉しいね」
嘘だろ? お兄ちゃん大好きとか言ってたけどお菓子目的だったのか!
「本当に価値観とか大人になったら変わるんだね」
「本当だな」
「よく考えればあの陰キャって知り合いなら意外と喋るのよね。マジキモイったらありゃしない……黙ってた方がいいと思う」
「そう言うなよ…………さ、行くか」
「うんうん。ホテルは回転するベットがいいなぁ〜」
「少し遠いが…………行こうか」
「いいともー!」
2人は去っていったが、僕の涙は止まらなかった。
■
僕はアパートに着いた。
ただいま一人暮らしをしているのだ。
少しだが親に仕送りを頼んでいる。
あまり迷惑かけられないので極貧生活をしているのだがな。
たまに土手で野草を食べてる。
「あーあ。人間ってのはどうして公平じゃないのかね〜」
別に公平や平等が好きな訳では無い。
僕は幸せが欲しい。
「あ、HUNTER×HUNTERは次号載るんだっけ?」
コンビニにで立ち読みしたジャンプで見た。
冨樫の続きが気になるなぁ。
「僕もゴンやキルアみたいに前向きに慣れたらなぁ」
さて、飯食ったら早めに寝るとしよう。
こうして、異変前夜が過ぎていく。
「は!?」
俺は部屋で寝たはず。
なんだこの白い空間? 周りに老若男女大勢の人間がいるだと?
皆戸惑ってる顔してるぞ。
『はーい。聞いてくださいねー説明しますからねー』
あ、なんか現れた。
上に女神見たいのが浮いている。
『消されたくなければ聞いてくださいねー』
シーン
皆沈黙した。
って違う? 口が動かない?
なんだこれ?
『じゃあ説明しますねー』
① 私は神だ。ここにいる人間は才能ある日本人しか集めていない。五万人程。
才能? 僕が?
二つ心当たりがあるけど。
…………なんで日本人だけ?
② 実は人間の世界に災厄が迫ってる。神が色々解決すると労力が必要なので人間達に解決させたい。
正直言った方がいい。
面倒なんだろ。
③ その為に力を与えてやると。あとシステムやイベントも用意するらしい。
それでその力って?
『はい、念能力を与えたいと思います』
yaaaaaaaaaaa!!
うわっ、なんで?
ってか凄い周りの人間がエキサイトしてやがる。
念能力者を増やしちゃ不味いだろ。
ここにいる奴らが全員良い奴とは限らないし、隠れて悪い事とかしそうなのもいそうだし。
『そーれーでとある空間にて師匠に鍛えてもらいまーす。相性抜群のマッチングにしてあるので安心してくださいね』
聖杯戦争みたいな感じか? 1番相性抜群のサーヴァントとか。
『それでは転移しますよー』
シュン
あ、森の中に転移した。
久しぶりに森林浴したくなってきたな。
「ほう、お主が弟子か?」シュン
「うおっ!」
いつの間にか後ろに忍者装束の人間が。
すげぇ。いつの間に?
「5年間よろしくな」
「5年間?」
「ここは外界とは違う流れでな。現実世界に戻る時には元の時間軸だからな」
精神と時の部屋に似てるような感じか。
「まったく、神め。儂にこんな大役を渡してくれるとはのぉ」
「?」
「いや、こっちの話だ。早速修行に入ろう」
★
『まさかねぇ。毒島八尋君があの忍者に弟子入りか』
「おや、神様。その忍者って何者なんですか?」
『HUNTER×HUNTERの世界の能力者を引っ張って師匠にしてるんだけどねー。この忍者は無名の実力者なんだよ』
「無名の?」
『うん、銀メダルとかそんな感じ。活躍の場所が無かったんだよ。ちなみに生きてた時代は違うけどネテロよりも強いよー。師匠のランク付けだとSクラスかな?』
運が悪かったりして活躍できなかった人間。
名誉なんて要らないから裏で活躍してきた人間。
「それで? 毒島八尋ってのはどんな奴なんです?」
『私の中じゃー10本の指に入るほどのポテンシャルを持った実力者かなー』
「じゃ、じゃあ【金剛財閥】の楠木春樹や、【東雲組】の東雲遥。【雨谷剣術道場】の鬼堂と同じく!?」
『その通り〜私が目をつけている【フェニックス】のリーダー木蓮や【明桜学園文芸部】よりもね』
「Sクラス同士の師弟か……」
『うん、台風の目になる事間違い無ーし!』
★
「う、参った」
「ありがとうございました」
体感時間で五年後。
血を吐くほどの特訓をして修行してきた。
それで師匠を圧倒出来るまでの実力に。
「全くタイムリミットギリギリで勝ち越すとは」
「師匠の教えが上手いからですよ」
「コイツめっ」
結構師匠とは仲良くなったな。
「八尋よ」
「?」
「自由に生きろ。善悪関係無くな」
「あら? 悪い事は止めろとか言いそうだったのに」
「そんな度胸あるのか?」
「ハッハッハ」
信じられてるのかね。
「ん?」シュウウウウウ
「お別れか‥‥‥‥」
「ありがと師匠」
「じゃあな」
「…………うん」シュン
★
ん? ここは見覚えのある天井だ。
住んでいた家賃三万のボロアパート、帰ってきた……のか?
ギュッギュッ
手の握り具合だと夢じゃない。
体からも湯気みたいのが出てる。
「さて、災厄か」
念能力者が増える事が災厄かもな。
何の災厄か聞かされてないし。