『皆ー!! 聞いてくださいねー!』
「うわっ!」
朝飯にホットドッグ食べようとしたら聞いた事がある声が頭な響いいた。
女神か………なんだ? なんか言い忘れた事でもあったのか?
『実はーこの世界ーは滅びちゃうかもしれないんです!』
「‥‥‥‥」
『なのでー選んだ人間にー力を与えてー代わりに救って貰おうと思いまーす』
? この発言は…………まさか!?
全人間に言ってるんじゃないのか!?
全人間に念能力者のバックアップさせようとしてんのか?
魔女狩りみたいにされるのは嫌だぞ?
『頑張って下さいねー念能力者さん達ー。どう生きるか何をするかはそっちにお任せしますよー』
全く、面倒臭い神様だ。
俺はホットドッグを口に入れる。
あ、テレビ付けよ。
案の定今の声がニュースになっている。
『念能力者とはなんなんですかね〜』
『世界が滅びる?』
美人アナウンサーやご意見番の人間。
皆戸惑ってるね。
‥‥‥‥‥‥あ? なんで念能力者知らないんだ?
それとも読んでないだけか?
念の為にネットのニュースを見ておこう。
『念能力者って何?』
『俺聞いた事ねえ』
『超能力みたいなもんか?』
あれ? 冨樫の単語が出てこないぞー?
まさか……HUNTER×HUNTERしらないのか?
調べてみよ…………あ! 引っかからない。
嘘だろ…………皆ゴレイヌさんを知らないのか。
「まじかよ…………」
こりゃ責任重大だね。
見る目がない人だと能力者とか増やしそうな予感だが。
教えてもリスクがある。例えば教えるな人間が裏切れば敵になるし。
この世の混乱がよくわかる。
「あ、時間か」
大学に行く時間だな。
嫌な奴らがいるから正直行きたくないけれど、今の俺は師匠と会ったり過酷な修行をしたのでそこまでの困難じゃあない。
「ん? まてよ?」
大学まで走って行けるんじゃね?
そろそろバスの定期が切れそうだからちょうどいいかも。
「走るか」
シュン
俺はアキレス腱を伸ばした後に走り出す。
自分は普通に走ってるつもりなのに車を追い越したり、歩いてる人にギョッとされている。
自分の体が相当鍛えられてると実感する。
あ、電車も追い越した。
何時速キロだっけ?
「到着!」
大学まで5分ほどで着いた。
普段は徒歩とバスで30分ほど。
いゃあ〜凄い体になったなぁ。
さて、講堂に入るか。
早めに来たし、ジュース買って少しのんびりしよう。
「あれ? ブス山君じゃん」
「…………」
…………ああ、菅田君だっけ?
5年間のブランクがあるから名前を思い出すのに時間がかかったよ。
「ブス山君がこの時間帯にいるなんて珍しいねぇ」
「いつもこの時間帯には来てんのか?」
「…………」
「?」
「いや、いつも喋らないし意外だなって」
まあ、そんなもんだったね。
修練して度胸が着いたというかなんというか。
「あのさ」
「ん?」
「よかったら合コン来ない?」
コイツの噂は聞いている。
大学の先輩から聞いたが、陰キャを踏み台にして合コンでよく勝利しているらしい。
よく地味でコミュ障の人間を笑ったり、フォローして優しい人間アピールするとか良い戦法だな。
女子も同じ事もするだろう。
周りに死兵を連れて自分を輝かせるとか。
「いいよ」
「そう!? じゃ明後日でいい? 日時と場所はLINEで送るよ!」
そう言って菅田君は去っていく。
ニヤケ面が少し見えてるので何をするかは大体は予想がつく。
俺も楽しみだな。
人間のクズっぷりを見るのも悪くは無い。
さ、ジュース飲んで教室に戻ろ。
★
さ、帰るか。
リア充達のギーギー五月蝿い声が癇に障る。
夜に能力とか試してみたいから山でも行くか。
「ね〜ブス山君?」
「?」
「ジュース買ってきてくれない?」
無視しよ。
流石に呆れたな。
名前も間違えたし、この前の嘘告白の件もある。
なんで見下すような奴と付き合わなければならんのだ。
「え? 何アイツ?」
「話しかけてるのに有り得ねぇ」
有り得ねぇのはお前らだ。
僕は出ていく。
さて、走って帰るとしよう。
それから念能力で何をするか目標を立てよ。
■
家に戻ってきた。
テレビつけてみよ。
『見てください!! これが念能力です!!』
宙に中学生程の人間が浮いている。
…………やっぱりバラすよな。
だけど能力を普通テレビの前で晒すか普通? コイツの神経を疑う。
宙に浮いてる中学生…………宙学生って呼称しよう。
それでテレビを見ると、
① 人類の危機、国会に。
② 渦中の念能力者が現れたと速報。
③ 念能力者は直ちに公的機関へ名乗り出るように。
④ 念能力者を作って隊を作る予定。育成能力を持ってたら教えてね。
⑤ 人類に貢献してね。
はぁ、嫌だな。
正直面倒事しか入ってこなくなりそう。
簡潔に言うと、能力者の方が色々持ってるだろうから妬まれそうだし死亡率が高そうだしな。
余計目立ってどうするって話。
隠れて念能力者するとどうなるだろう。
国の庇護は受けられないが、死亡率は低いだろうし厄介事は少ない。
ライト兄弟がいい例だな。
飛行機が戦争に使われたり、嫉妬を買ったりしたので作らなければ良かったと後悔してたとか。
うーん。迷うなぁ。
…………とりあえず考えておこう。
その厄災がなにか聞いてないし、それを知ることの出来る能力者がいるかもしれない。
仲間の念能力者が欲しいものだ。
さ、少し昼寝するか。