ピコン
あ? なんかメールのような物がも目の前に浮かんだ。
何これ……うおっ!
『システムを実装します』
と、画面に浮かぶ。
そういうシステムがあると言っていたが。
色々あるなぁ。
通販システム
掲示板システム
賞金システム
デュエルシステム
クランシステム
etc
ヘルプがあるようなのでそれらを見ていく。
まず通販システム。
これは簡単に言えばネットショッピングらしく、項目を見ると普通の通販サイトみたいだ。
しかし普通の通販サイトと違い武器の項目があるぞ? 拳銃が10万程で売られているようだ。
よくよく見てみれば品物の値段が割増しとる。
「面白そうだから買ってみるか」
本の項目があるからジャンプでも買ってみるか。
ん? 金の投入口が現れた。
…………。
500円か…………入れてと。
あ、送信しましたって文字が。
ドサリ
へ? なんの音?
玄関からだよな……まさか。
「あ、ジャンプだ」
直!? 住所教えてないから予想はしてたけど!
なるほど…………こんなシステムだから割増なのか?
次行こう…………掲示板システムだ。
これはチャットとかも入ってる。
他にも不用品の売買とかトレードや特定の能力者を募集したり、クランに募集とか。
あ、もう掲示板に書いてる人がいる。
〇 運び屋募集中
〇 武器作ります!
〇 動物と会話出来る人を探してます。
運び屋って…………何運ぶの?
他にも武器や服等のオーダーメイドの注文を承るのもある。
動物会話とかもなにかするのだろうか。農場務めとか?
次は懸賞金システム。
これは何かをクリアすれば難易度により賞金を貰えるシステム。
えっと…………あ、指名手配犯の捕獲や討伐がある。
ん? 悪事を働いてる能力者の指名手配もあるみたいだ。
他にも動植物を捕らえたり、ある問題を解決すれば賞金を貰える。
グリードアイランドとかと多少同じだな。
そしてデュエルシステムか。
マッチングしたり、エンカウントしたその場で戦うシステム。
オンラインで対戦希望し、片方もしくは両方がワープし対戦する。
その場でエンカウントして戦うのはプレイヤーが2m以内にいないとダメらしいが。
戦っても死ぬ事はなく、気を失うか降参するかで勝敗が決まるってさ。
このシステムは修行のために作られたらしい。
で、気になってたクランシステム。
チームを作って特権を貰えるらしく、チーム同士で戦うイベントも開催されるとか。
ただ、作るのに1億円もの費用がかかるとか。
クランのランクを上げるのにも金銭が必要だとか。
「1億ってどうにかなる額じゃないだろ…………」
クランってのはリッチな人間が作れるんじゃないのか?
念能力を使って稼げと?
能力者にはもしかしたら会社とか設立されるかも。
能力によっては莫大な金銭を稼げる。
「選択肢の中に入れておくか」
今は夜だしもう行くか。
■
って事でやって来ました山に!
山狩りじゃーい!
「グオオオオオ」
あ、イノシシさんだ。
伊之助って呼ぼうか。
「グオオオオオ!!」
突っ込んでくるなぁ。
僕は黒曜石のナイフを具現化する。
これが僕の能力、
能力の一つが刀身を1M程だが伸ばす。
まだ能力はあるが、この能力だけで十分。
ピシュ ピシュ!!
あまりにも隙が多いため、頸動脈を斬る。
おっと、逆さ吊りにしよう。その方が血の出がいい。
血抜きをよくやらないと味が悪くなるしな。
「お、川見っけ」
丁度良かった。
体表を洗って、内臓を取ってそのまま冷やしておこう。
肛門近くから首付近まで内臓を傷つけないようにナイフで切り開く。
内臓を摘出する際はできれば切断した食道、肛門の端をビニール袋で包んで結束バンドや紐で縛ってから作業します。
こうすることで内臓の内容物や糞などによる肉の汚染が防止できる。
内臓を摘出する際にも膀胱や内臓を破らないように注意っと。
精肉ってのも大変なんだな。稀に食えなくなり肉とか魚を残してたのが少し後悔。
美味しく食べる事が感謝に繋がるだろうし、供養になるとは思うようになった。
よしよし、師匠に解体のコツは教えてもらったし上手くできた。
冷やした後に皮を剥いで行こう。合掌。
ブブブブブ
あれ? なんの音だ?
車? トラック?
なんで山奥にこんな時間に。夜2時。
「…………」
絶をして着いててっみよっと。
何をするのかな? 死体埋めか?
んで、車は止まった。
人が出てきてスコップを。
人の顔を見ているがあまり強面じゃない。
ヤクザじゃないとするとなんなんだろ。
少し近づいてみよう。
あ、会話が聞こえてきた。
「全く。社長も人使い荒いよなぁ」
「ああ、幹部クラスの人間なのになんで穴掘りしなきゃならねぇのかね」
「ああ、ヒラの給料泥棒にやらせとけばいいのによ」
どっかの会社のようだな。
なんで穴掘りなんかしてるんだ?
「でも惜しいよなぁ。脱税して隠すんだよなぁ」
「俺も少し貰ってもバチ当たらねぇよな〜」
「アホ。前に横領して幹部が死んだって話聞いてねぇのか!!」
は? 脱税!?
儲かりすぎた会社が財産を隠すって話を聞いた事がある。
利益上げすぎると税金かかるからな。
「それにしても3億か〜」
「平民は一生遊んで暮らせる金だな」
「二三年後にまた開ける予定らしいからな〜その時になったら社長が分け前を沢山くれるらしい」
「どうせ少しだけと地位の確立だろ?」
さ、3億……マジかよ。
「まったく、俺らは年収三千万のエリートサラリーマンだしな。こんな事したくねぇぜ」
「まったくだ」
「帰って庶民が貢いでくれた金でホームアーロン見よう」
「俺はまどマギを庶民が作ったパソコンて見ようと思う」
「俺は━━」
3人の上級国民は車で去っていった。
なんか嫌な奴らだったな。
さ、掘り返すか。
シュン
俺の能力をもう1つ説明しよう。
貪欲の牙一つ目の能力。№1 アイテムボックス。
半径1mの範囲内で亜空間に物を収納する能力だ。
簡単に言えばスリや運び屋に向いてるが、他にも使い道はたーくさんある。
それで土を吐き出し、木箱みたいなのが現れる。
よし、確認。
「お、おおっ」
こんな札束の量なんて見たことねぇよ。
さてさて、回収しますか。
クランを作るのに1億いるしな。
最初はGランクから始まり、2億収めればFランクに昇格する。
有効活用してやるから安心しろよ上級国民共。
はーはっはっはっ。
俺は猪肉の皮を剥いで、肉を回収するのだった。
■
「ホクホク」
3億を引き出してアイテムボックスに入れ、僕は夜の街を歩く。
ホクホク。
とりあえずこの金は家に隠しておく。
クランを作る時にはこの金を使おう。
「さて、牛丼食べて帰るか」
「止めて下さい!!」
「おいおい、何を言ってんだ〜」
「ん」
おやおや? 女性がヤンキーに絡まれてるぞ。
助けようか?
「…………」
俺はスルー。
あんまり厄介事に首突っ込んでもね。
「た、助けてっ!」
「は?」
なんかさ、僕の所に来たんだけど。
助けると思うのか?
「ほら、行けよ」ドン
「へ? 助けてよ!」
「状況証拠が分からないし、演技っぽい話し方だね?」
「…………へ?」
嘘くさい話し方だ。
しかも…………体が不自然に膨らみがある。
「お兄さん方? もしかしてスリに?」
「そうなんだ…………だから返してもらおうとな」
「一瞬だったが手が見えてたんでな」
「だってさ。そこの膨らみ怪しいが? 見せてくれるよね?」
女の顔がみるみると青くなる。
ヤンキー=悪って訳じゃない。
「はい、抑えるよ」ガシ
ヤンキーのお兄さんが探ってみると、
「あったじゃねえか…………」
「…………」ザッ
「てい!」ドカ
一応、運転免許証を見せてくれた。
振りほどいて逃げそうなので女を気絶させた。
「コイツ好きにしていいよ?」
「いい所あるから紹介しようと思う」
「警察突き出すよりもいいかも」
前科が着いても嫌だしな。
それはそれで優しさだ。
「なあ、お礼したいんだけど……」
「朝に学校とかあるんだ…………」
「そっか、これ名刺だ。何かあったら力になるぜ」
なんか名刺を貰った。
〈雨琉符連合〉
ウルフ連合? 聞いた事はあるなぁ。
確か…………半グレ集団だったはず。
「うん。困ったら頼るよ」
「ああじゃあな」
まさか半グレを助けるとはな。
世の中わからんもんだ。
■
ぷはぁ、食った食った。
やはり牛丼は美味だな。
さ、帰って少し寝るか。
「おっと」
「ん?」
おっと? おーっと?
なんかおじさんがぶつかってきましたよ?
「おい、兄ちゃんよぉ。怪我したんだがどうすんだよぉ?」
「…………」スタサタ
「無視してんじゃねぇよ! こっち来いや!」ガシ
あーあ。
「なんかようか?」
「慰謝料払えよ」
「肩当たったくらいで慰謝料払うかよ…………」
「あ!?」
腰に膨らみあったけど。
そこから、
「テメァ! 舐めたんじゃねぇぞ!」
「え」
ナイフ?
「はははははっ」
「何笑ってんだテメェ」
いやーだってさ。
「研がれてないナイフを突きつけられてもね〜」
「あ!?」
「怖くないなぁ」バキ
ナイフを握りつぶす。
「ひぃっ!」
「ちょっと聞きたいんだが?」
このチンピラから話を聞く。
実はヤクザらしく上納金が少ないのでこんなことしてたらしい。
警察は何をしているのだろうか。
あ、ちょっと聞いてみるか。
「気になったんだけどさ、他の組で犯罪まがいの事とかやってる奴いない」ガシ
「いる! います!」
「ちょっと教えて」
で、聞いてみると出るわ出るわ。
オレオレ詐欺や密輸、他には麻薬栽培とかも。
どんな組か教えてもらう。
「行っていいぞ。あ、金置いてけ」
「は、はいぃぃぃ!」
と、言っても三万位か。
3億と比べたら少額だわさ。
■
ここまで来たら眠気が覚めちまった。
もう少し歩いて疲れよ。
「きゃあああああああああああ!」
あ? なんだなんだ?
なんなのよこの悲鳴?
少し小走りで野次馬しにいく。
「た、助けでぇー!」
「おいおい、ここには人は来ねぇよォ」
「…………」
まずは、金髪ボブの美女とトカゲのラバーマスクを被ったナイフを持った男。
美女は腰を抜かしてる。
「いやぁ念能力ってのは楽しいねぇ」
「ね、念……」
コイツは…………能力者だ。
纏が出来てる。
「いやぁ俺ね。トカゲのマスクして女殺して見たかったんだぁ。能力で足がつかないから〜ジャックザリッパーを超えるんじゃあないかなぁ〜」
足がつかないって事は逃げたりアリバイを証明する能力とかか?
なんにせよ殺した方がいいか。
「ああ、愛が起ってきたよぉ」
「そうか死ね」
「!?」
ザシュ
トカゲのマスク共々首を跳ねる。
「ん? 呆気なかったな」
「ひいいいいいい!」
金髪美女は逃げていった。
あ、死体どうしようか。
放っておこう。
「おいおいおい、何してくれるだぁ?」
「!」
「俺の表現の邪魔すんじゃぁねぇー!」
は? 頭と体がくっついて再生した?
トカゲ野郎が! なんの能力だ!
「オラッ!」
ナイフで襲いかかってくるが、遅いので全然当たらない。
修行したのかコイツ?
「クソっなんで当たらない!」
「お前が弱いから」
「テメェ!」
あまりにも弱いな。
念能力同士の戦いは慣れてないから丁度いいとは思ってたが。
「…………」
「?」
なんでか止まった。
「なぁ、ウチのクランに来ねぇか?」
「は?」
「俺らのクランは犯罪者で構成したクランだ。そっちの武力が加われば敵無しだぜ! 」
「断る。賞金稼ぎにターゲットにされるしな」
「い〜やぁ? 捕まらない裏技があるんだよ」
「?」
裏技? よくもまぁこんな短時間に調べられたもんだねぇ。
「こっちのクラン【マスカレード】に来いよ」
「やだぴょん」
「そうか…………時間か」
トカゲ野郎は薄れていく。
そして、
「消えた。具現化系か?」
もしかしたら時間制限付きの分身能力か。
本体を探して叩かないと、何らかの制約はまだある筈。
「【マスカレード】ね。要注意だな」
裏技を知ってるのでヤバいか。
ルールを知り尽くした奴のほうが強い。
他にも殺人やそれら専門のチームもいるかもしれない。
情報を集めるのも忘れない。
「あ、朝日」
完徹だな。
アパートに帰ろ。