現実に念能力者!?   作:煽りイカ

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デート 後編

 もう昼か。

 

「なんか食べようか」

「賛成」

 

 お腹すいてきたな。

 

「商店街にいるし、なんかないかな?」

「中華料理でいいか?」

「それでいいや」

 

 僕らは中華料理屋に入る。

 昼頃なので人が多い。

 

 僕らは注文する。

 

「僕チャーシューメン」

「私は豚骨ラーメン。セットでチャーハンとギョーザ」

「かしこまりました」

 

 ん? んん? 

 そんなに食べるの? 

 

「もしかして空腹だった?」

「?」

 

 空腹じゃないの? 

 

「これが普通だけど?」

「マジで?」

「お待たせしましたー」

 

 普通の女子ってこんなに食わないだろ。

 成人男性の食事量だよコレ。

 

「うん。人いるだけあって美味しい」ズズズ

「よく太らないね」

「昔からそうだし、多少運動してる」

 

 食べ方が豪快だな。

 見てて楽しい。

 

「あ、麺無くなった。すみませーん替え玉くださーい」

 

 食うな布川さん。

 

 

 ■

 

 

「…………ゲーセン行くか」

「あ、いいね!」

 

 ちょっとやってみたい事があるのだ。

 

「ここ大きいゲーセンだし色々ありそうだね」

「ああ……」

 

 ゲーセンか…………佳子と小学生の時によく行ったな。

 全部ゲーセン費用は僕が出したし、数千円使って取った人形とかあった記憶が。

 

 喜ぶ顔が見たかったし実際に喜んでた。

 だけど使う金が勿体ないから自分からは出さなかったんだな。

 

 喜んだ顔は金が浮いたからか。

 

「どうしたの?」

「あ、いや。クソ女の事思い出して」

「…………話してみて」

 

 ベンチが近くにあったから一緒に座る。

 それで布川さんに話す。

 

 昔と喫茶店の一部始終を。

 

「それは流石に酷くない? そんなビッチなんてホントにいるの?」

「マジでいる。フィクションじゃあない」

「関わんない方がいいよ」

 

 うん、能力者になったし仲間は選ぶ事にしたよ。

 

「金や外見で他人を選ぶのはやめた方がいいよ。逆に考えればに借金したり顔に大怪我したら別れるって事だし」

「なるほど…………」

「立場で人を見下す人も同様。ブラック企業のクソ上司が偉いと思う?」

「思わない」

 

 考えればそりゃそうだ。

 大学の奴らも相当見下してたしな。

 

 ヤリチン野郎も風の噂じゃ陰湿なやり方で怨みを買ってる。

 

 親の権力で威張ってるとか、自分は何もしてないのに親のお零れを貰っている…………悲しい奴らだ。

 

「私は付き合えて良かったと思うな〜。クラン作る実力あるし、気配りもあるし、隠れイケメンだし」

「そうか…………」

 

 つーか布川さん相当いい女だな。

 美人のクセして性格いいし。

 

 僕は美人=性格が悪いとか思って無かった。

 

 前にいる頭悪そうなカップルよりいいな。

 

「ああっ〜あの女イモい! 男はめちゃくちゃイケメンなのに」

「あ〜本当だなぁ〜ダサいってわかんないかなぁ?」

「服装もダサいわ」

「あっひゃひゃ」

 

 周りに聞こえる音量で喋ってんじゃあねぇよ。

 

 …………男の方はギャルみたいだし、女は黒ギャル太ってる。

 服装は派手なだな……痛い。

 

 僕の能力でサバンナにでも送ってやろうか? 

 

「なんか気分悪いね」

「よくある事よ。もう慣れたわ」

「ああ、こっちもある」

 

 お互いにそんな経験とかあるんだ。

 

「んじゃ気を取り直してクレーンゲームでもどう?」

「いいね」

 

 せっかくゲーセンに来たんだからやっておかないと。

 

「んじゃあ近くにある。鬼滅の刃で」

「最近多いよね鬼滅のフィギュア」

 

 最初にやってきたのは鬼滅の刃の台。

 禰豆子のフィギュアか。

 

 じゃ僕がやりますか。

 100円を投入。

 

「これをこうやってと」

「まさか能力使うの?」

「いや? 普通の技術」

 

 能力使えば簡単よ? 

 だけど使わなくても取れるのは取れる。

 

「丁度いい具合に箱の隙間が空いてるしラッキーだ」

「あー成程」

 

 色んな人がよく使う手だ。

 今回のは結構隙間が空いてた。

 

 ゴト

 

「禰豆子ゲット。あげるよ」

「いいの? 結構欲しかったんだ」

 

 喜んでくれて良かった。

 

「次はあれ行かない? カプセルをクレーンするの」

「いいね」

 

 布川さんが指を指したのは鍵が入ったカプセルをクレーンし扉を開くやつだ。

 景品には旅行券入ってる。

 

「これらさ〜子供の頃に苦しめられたんだ」

「私も。何回か使用しないとアームが強くなんないって話を聞いて絶望した」

 

 僕も僕も。

 重いしグラグラするからスグ落ちる。

 

「あーイラついてきた」

「よし、取るか」

「能力使う?」

「ちょっと使ってもバチは当たらなさそうだね」

「私が取る? 能力見せようか」

「それじゃジャンケンにしよう。勝ったら取る」

 

 ジャンケーンポン! 

 

 あ、負けた。

 

「それじゃ私取るね」

 

 そうして取り出し口を少し開け確認し、サイフから100円を取り出し投入する。

 

 …………少し開けるって事はなんか理由あるの? 

 

「こう動かして……」

 

 お、三本アームで取れた。

 

 ……あ、揺れるなぁ。

 でも落ちないわ。

 

「はい、ゲット」

「おお…………」

 

 やるなぁ。

 

「やるなぁ。何入ってる?」

「3って鍵。少し重い」

 

 あ、それじゃ普通だと取りにくいでしょ。

 

「あ、自動掃除機か」

「これあると掃除楽だよな」

 

 段差とかどうなるんだろ。

 

「次はどうする? 僕やろうか?」

「……いや、私が全部取る。子供の頃に手を焼いたし」

「オーケイ」

 

 他には何があるかな〜。

 遊園地のチケット、ゲーム機何個かカセットも何個か、商品券もあるのか。

 

 胴元は大損だな(笑)

 

 

 

 ■

 

 

「くっそ! このゲーセンマジ最悪!」

「星ゼロにしてやる。最低!」

 

 今さっき出てきたダサいカップルが囀る。

 なんも取れないのかよお前ら…………僕らは結構取れたよ? 

 遊園地やゲーム機本体やソフトをゲットしましたが? ついでに可愛い人形とかお菓子を大量にゲットしたから偉い人が目で止めてくれないかと感じたんだけど。

 

「いやぁクランチのチョコ美味しいね」ボリボリ

「豪快に食うね。五個目?」

「七個目」ボリボリ

 

 豪快に食う美人ってかっこいいよな。

 食べ歩きしながら僕らは外へ出る。

 

「結構ラーメン食ったよね? まだ入るの?」

「入る入る。チョコら別腹」

 

 あースイーツは別腹とかよく聞くね。

 

「さて、もう帰るか。暗くなったし」

「そうだね」

 

 すっかり夕方になってしまった。

 ゲーム機台が楽しいのが悪い。

 

「あ、そう言えば家族に夜遅くなるかもしれないって言っちゃった」

「そうか…………じゃホテル行こうか」

「しょうがないわね。休憩だけよ」

「いいよ。終わったら家まで送るよ」

「うん。おてやらわかに」

 

 そして次の目的地を目指すのであった。

 

「あ、骨董市」

「忘れてた…………」

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 ピコン

 

『イベントのお知らせ』

『次週日曜日、イベントを開催します』

 

『生ける海神伝説』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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