秘録一・明かされる秘密
Side~高町なのは
フッケバインに管理局員、地球の関係者を次から次へと今回の事件関係施設の襲撃に割り振った速人お兄ちゃん。
残った私達は管理局内部に行く事になる。
私は部屋にいるメンバーをさっと見回す。
速人お兄ちゃん、リライヴちゃん、はやてちゃん、フェイトちゃん、そして私。
『私達の』戦力は十分と言えるけれど…
局に潜り込んでるらしい龍の人について情報があるのなら、速人お兄ちゃんがけりをつけて脱出だけ援護する感じでもいい気がする。
そもそも、まだ局に潜伏してる龍の構成員が誰なのか聞いてもなければ、そのスケジュールが分かってるのかとか細かい所を全然知らない。
「さて…と。そろそろ、こんだけ内輪メンバーに絞らんと教えれん龍の正体を教えて貰おか。」
はやてちゃんが確信をついた物言いをする。
でも、それもそうだ。身内に絞ってこれだけ集めて、ピクニックに行く訳じゃないんだから、フッケバインとトーマをティアナ一人に丸投げしてる組すらあるのに、これで私達を集めた理由が何もなければあまりにも皆の負担が大きすぎる。
「…ま、当然そうなるよな。」
局内部に龍の人間がもぐりこんでる。
って言った所で、片っ端から局員倒すわけでもないし、確証のある情報でも持ってなきゃ襲撃なんて出来るわけも無い。
ランド少将はそうなるだろうけど…それにしたってさっきはやてちゃんが言った通り、局員として普通に働いているならスケジュールとか分かってないといけないはずだ。
「ラルゴ=キール元帥。」
硬直。
速人お兄ちゃんの口から何の前置きも無しに放たれた名前のあまりの現実味の無さに、私達はただ呆然と突っ立っていることしかできなかった。
「ちょ…ちょっと待て…いや、うん。大分待って欲しいけど…」
「普通に考えて頭が追いつく訳無いよね。実際、速人が自力だけで集められた情報じゃ掠りもしなかった名前だし、局好きじゃない私だってそこまで疑えなかったよ。」
自分から聞いたはやてちゃんですら額を抑えて俯く中、リライヴちゃんがその様子を見ながら苦笑い。
それはそうだ、黎明期の管理局を支えた伝説がテロの一角を担っているなんて洒落にもならない。
「実際問題、直接絡んでるって訳じゃないんだよ。いろんな組織に数人紛れ込んでる龍の人間は、逃げ出したり持ち出したりした情報でまた力なり資金なりを集めたり…って説明はしたな?その結果を自分の所持品にしてた訳でも無いし、利益の痕跡が見当たらないんだ。」
繋がりが見当たらなければ関係が分からない。当然の理屈。
だけど…
「それで何で元帥の関係が掴めたの?」
それは逆に、この問題が残る。
繋がりが無いなら関係者じゃない事になるし、関係しているなら『何か』あるはずだ。
「力の完成待ちをしてたんだよ。」
「完成?」
「泳がせて、利益は得ず、僅かばかり局内から逮捕や調査の予定を伝えて脱出や移動を促すだけで、技術や力を磨かせることが出来る。勿論、ランド少将みたいな有能な協力者もいるだろうけど、直接の関係はほぼ無い。」
…その手だと確かにほぼ確証なんて持てないだろう。
そして、当の元帥側も、龍の人間がどんな被害を出している人間に関わっているのかを正確に把握なんてしていないはずだ。
エクリプスにも、スカリエッティにも、地球にも…速人お兄ちゃんを生み出した暗殺者育成にも御神を滅ぼしたテロにもフェアレさんを改造したのも…
知らない。
全部本当なら、ふざけた話だった。
手元に握ったカップが音を立てて罅割れると、皆が一斉に私を見る。
そして…
「本当…なんだよね。」
分かってる。
命の取り扱いについての取り返しがつかないと、とてつもなく思い知っているからヒーローなんて名乗って無茶の限りを尽くしてきたんだ。
そんな速人お兄ちゃんが、冗談や間違いで人を疑う訳もないし、何よりこれが間違いだった場合の問題がどれほどのものか、想定できてない訳が無い。
私はあまり、直接は関わっていないけれど…龍の存在は、家族知り合い全てに関わっていると言っていいほどだ。
ヴィヴィオのクローンすら出回っている今となっては…
「敵…なんだね。」
「なのは…」
偉大な先人のイメージを完全に払拭するためにあえて繰り返す。
龍が何をしたのかはよく知っている、本当によく知っているから…
俯いて、龍の凶行を反芻していると、肩に暖かい感触。
いつの間にか向かいの席に座っていたはずのお兄ちゃんが私の隣に立っていた。
「今回は俺がここにいるから、そんなに肩に力入れなくても大丈夫だって。」
見上げると、そう言って微笑んでくる速人お兄ちゃん。
自分の方が余程龍に関わってる癖に。
「…ヤダ。」
「ヤダってお前」
「何にも知らないうちに瀕死になって、リライヴちゃんに匿われて一年。私だって速人任せは嫌だよ。」
「せやな。なのはちゃんだけやない、私達で必ず力になるよ。」
拗ねた私が言いたい事を畳み掛けるようにフェイトちゃんとはやてちゃんが言ってしまう。
速人お兄ちゃんは私達を一通り見まわして、肩を竦めて自分の席へ戻った。
「とりあえず本局にいる筈だから、はやてに普通に取り付いで貰って…それが無理な状況に既にされてるなら、強行突破する事になる。」
「分かった…ありがとな。」
リライヴちゃんが続けてくれた説明に頷き返したはやてちゃんは、お礼を告げる。
「何が?」
「私達だけに完全に絞ってこの事教えてくれて。なのはちゃんですらこれくらい覚悟いるようなぶっとんだ話やからなぁ…」
苦笑いの表情で告げるはやてちゃんのコメントには正直同感だった。
龍に絡んでいるのが管理局で英雄扱いの人と知れば地球の人は局との『全面交戦』を決めていたかもしれないし、ティアナ達管理世界在中の人にとっては、最悪話そのものを疑いかねないくらいの大事だ。
速人お兄ちゃん達を信じられて、管理世界のことも考えられる人しか、集まれないからこのメンバーがここに揃ったんだ。
後は…終わらせるだけ。
悲劇しか生まないテロなんかを昔から繰り返してきたという龍をここで止め切るんだ。
Side~ギンガ=ナカジマ
『それでは中々ルールが護り切られていない状況も存在するのですね。』
『うむ…儂が具体例の一つと言うのも肩身の狭い話だが、実際に無理を押して部隊運用を行わなければ次元世界規模で危険が生じた事件もある。』
個人名、部隊名、事件名などの直接的な名前を挙げる訳には行かないが、それでも少し調べれば検討がつけられるくらいの情報をポンポン明かしていくレジアスさん。
正直、局員としてこの状況を眺めているのは微妙な気分もあったが、八神部隊長含む私達が犯罪者認定されている高町速人一行や追跡していたはずのフッケバインと共闘を行っていることが局内に知れても逮捕されず無事に戻るには、以前レジアスさんを中心に局内の見直しを行った際と同じく、世論含めて再調査や編成の流れに持っていく必要がある。
でなければ局内の龍を含む悪意の温床を捌くことも出来ないし、捌くために敵対するとは言え直接交戦に向かった部隊長達は解雇所の騒ぎじゃすまないだろう。
逆に言えば、局内に潜んでる連中には不都合極まりないこの放送、どういう手段かはともかく止めに来るはず。
なのに、特に動きがなかった。
一応体裁を保つためか何か、番組進行、その内容について確認する連絡こそ入ったものの、未だに規制や何かで止められる事もなく、また、誰かが動いている様子も無い。
観客席も警戒はしている、油断も出来ない、けれど、あらかた放送が済んでしまってからの暗殺や騒ぎなんて余計に信憑性を持たせてしまうだけで意味が無いって言うのに…
他の部隊が死地に近い所に突っ込んでいる事を考えれば、こうまで何もないのは少し拍子抜けだった。
ただ、何もないことは無いはずだ。
こっちに組み込まれてるはずのスバルが、何か頼まれたらしく別行動している。
あえて色々秘密にするために部隊を分けた際に各部隊の詳細を語らなかったわけだし、きっとスバルに頼んだ用事にも何かがあるんだろう。
『さて、それでは次にレジアス元中将が手配犯となるまで身を寄せていたエメラルドスイーツのヒーロー一行について、お話を窺いたいのですが…』
司会進行役の人が、唐突に言葉を区切る。
これで違法扱いになっている襲撃の一件について、管理外世界が絡んでいる事も話してしまう予定だ。ここで区切る段取りについては聞いていない。
『その前に、最近巷で噂になっていた、件のヒーローの『紙芝居』の最新作があるという事でご紹介したいと思います。』
局員だから、とか言う訳じゃなく私も把握していた。
管理世界内外問わずで、『誰だかよく分からない人』に救われている子供や村があったり、唐突に小規模とはいえ戦争が誰かに『終わらせられた』りしている。
それらを速人さん達の所業として…まぁきっと合法違法綱渡りで明かせないだけで実際に助けて回っているんだろうけど、その所業を紙芝居として話をして回る二人組みがいると、最近噂になっていた。
紙芝居と言う形だが、エクリプスだ何だと災害にあった地域だったりすると娯楽にも乏しいし、お金も取らずに慰問みたいにあちこち回っているとの事でそこまで悪い評はなく、助けられた人達にとっては実話もあったらしく信憑性があるって噂になって、この紙芝居に興味を持つ人が増えてきていた。
番組もよくそんな人達と接触でき…ん?
できる訳無い…よね?普通に考えて。
接触できても、丁度新作が完成する訳が無い。
まさか…
思考を終える間もなく映像が切り替わった。
Side~八神はやて
時空管理局本局。
初めて何てことは当然無いが、殴り込みに近い形で乗り込むとなるとさすがに緊張する。
とりあえず最低限通路で目立たない程度には服装を変えてもらっているが、それでも近くで見れば分かってしまう。
「八神二佐…って堕天使!?」
「訳あって話がしたい、ラルゴ=キール元帥に繋いでくれんか?」
一応は普通に取り次いでみる。
私が手配中の犯罪者と共闘しているのはランド少将に知られているはずやから、手が回ってれば通報されるだろうと言うのが私達の見解や。
けど、今の受付の子の反応を見る限りそう言う手は回っていないように見える。
「私がご案内しますよ、八神二佐。」
「ランド少将…」
にこやかに受付に姿を見せたのは、違法兵器を浴びるように振り回しフッケバインを追い詰めていたランド少将だった。
「少将が使い走りか、豪華な案内だな。」
「英雄方を英雄の元にお連れするには不足ですが、道すがらお話もさせていただきますよ?」
「話を持ち掛けられて耳を貸さないわけにはいかないな。いいだろはやて?」
さっさと話を進める速人君。自身も手配犯なの忘れとるんやろか…
ともあれ、元々火中の栗拾い。どう転んでも危険には違いない。
私は頭を押さえながら頷いた。
「で、龍を壊滅させる気の俺たちをなんだって罠にもかけずに招くんだ?」
度直球に質問を投げる速人君。
管理世界で騒ぎを起こすには違いないから、後から管理局に説明はする予定とはいえ…大味なノリに苦笑する。
「なかなか今すぐ話し辛い所を聞きますね。ご案内するのは騒ぎを避けたいからなので遠慮して頂きたいのですが。」
「どの口で言ってるのやら。」
リライヴちゃんが肩をすくめる。
あれだけやって騒ぎを避けたいと言われれば、誰でもそう言わざるを得ない。
「屋内で高町速人に勝てる人間など稀ですし、リライヴさんに至っては数艦隊が必要な人間。他の方々も通常の国レベルの戦力。まともに近隣の全部隊に声をかけて手段を選ばなければ拘束は可能でしょうが…平和を乱す敵ではない貴方方にそこまでして、他の事件のための戦力や拠点に重大被害を被れば何をしてるのかわかりませんから。」
あくまで真面目にやっとる体らしい少将。
平和を乱す敵ではないとは言うが…自分達もそのつもりなんやろか?
「…とは言うものの、何でも近隣で無届で扱われている横流しと思われるアースラが発見されたとかで、確保及び犯人逮捕に向かった艦隊が全滅したようで。」
「え…」
「乗組員に死者は無いそうですが、貴女方を手配拘束しようとしてもひょっとすると足りないかもしれませんね、近隣の部隊の残りでは。」
呆れた様子で語るランド少将の話の内容に、私は頬が引きつるのを感じた。
そりゃ今アースラが見つかれば拘束されるのは当たり前やけど…逮捕に当たった艦隊全滅って…部隊運営やる関係で被害額の方に頭が行ってまう。
悲しい性に少し思考を持っていかれている間に辿り着いた扉で、私達は足を止めた。
「全ては此方で…私は仕事がありますのでこれで。」
一礼して去っていく少将。
示されたのは元帥の部屋。
電子音と共にロックが外れ、扉が開く。
部屋には、椅子にも座らず机を背に立っているラルゴ=キール元帥の姿があった。
先頭きって躊躇う事無く部屋に踏み込む速人君に続くように、私達全員が入ると、背後で扉が音を立てて閉まる。
ロックの音がした。壊せないことも無いけれど、とりあえず全て終わるまで出られないって事だろう。
「ようやく会えたか…ようこそ、白い堕天使。」
「クローンと言い人気だなおい。俺を忘れるなよじいさん。」
「儂はお前達に用はないからな。」
油断の様子が全く見られない。
管理局創立以来の本物の英雄、年を重ねたぶんは、衰えたと言うよりも威厳が増したと見える。
御意見番で並んどった時にはヴィータが普通の老人会とか言うくらいに朗らかやったのに、この雰囲気の変わり方は凄まじい。
「儂からの要件は一つだけだ、祈祷型デバイス『イノセントハート』を渡してもらいたい。」
「…は?」
いきなり飛び出した単語に意味がわからず、リライヴちゃんを見る。
リライヴちゃんは少し悲しそうに目を伏せた。
「やっぱりそれが目的だったか。ったく…年寄り差別する気はないがレジアスのオッサンといいあんたといい、老害って言葉も必要なのか?全く。」
「どこでどう知ったかは知らんが、どうやらお前たち二人は儂が必要以上の力を集めていた理由に見当がついているようだな。」
「その通り。ついでにそっちがお察しの通りはやて達はおいてけぼりだ。話し合いついでに説明していきたいんだがいいか?」
「…そうさな。後釜を任せるのははやて嬢になるとは思っておったからな。」
敵同士に見えない会話の末、何故かいきなり後釜認定されてびっくりする。
だが直後、そんなことじゃすまない程の驚愕の事実が速人君から飛び出した。
「あんたの目的は…間近に迫った次元災害『時の氷結』…その元凶、時竜ヒドゥンの完全消滅。…だな?」
できの悪い冗談ならいい。
そう願わずにいられない速人君の言葉に、元帥は深く静かに頷いた。
Side~アミティエ=フローリアン
眠ってしまった男の子の頭をなでながら、私は妙に安心感を覚えていた。
あのフレア空尉相手に身を晒してユーリを守ろうと立った。向かい合っているだけで恐ろしいくらいの相手だし、まして戦う力もろくにないこの子がアースラを守ろうと身を挺したあの時には、さすがに私も戦おうかと思った。
まさかキリエの方に私が過去への手出しで止められるとは思わなかったので、ちょっと姉として情けない。
「本当ごめんね、すぐにでも時竜片付けて戻りたいだろうけど…」
「そんなとんでもない!此方こそすみません…記憶まで消して離れたと言うのにまた力を借りようなんて…」
「そっちはなんとしても止めなきゃいけない方だし、二人でなんて元々無茶が過ぎるよ。」
様子を窺いに来てくれたアリシアに押しかけた事を改めて謝ったけど、アリシアの言うとおり私とキリエだけで全て済ませようと言うのがそもそも無茶なのだ。
分かってる。だから過去に来て、私達の記憶を消すことが出来ていない速人さんとリライヴさんを中心に協力を仰ごうとしたんだ。
そして、私達が時に関する事を広めないために真っ先に速人さんを協力相手に選んだ事は、それ以上のリスクを除く事に繋がった。
この時期に発生が予期された時竜ヒドゥン。
そして…ヒドゥンが時を凍らせた世界から僅かに逃れた者の名の一人にあった、ラルゴ=キールという名。
この時代で、桁外れの力を収集している龍というテロ組織。
その繋がりは、私達が持ってきた話がなければ分からなかったらしいから、ひょっとすると大きく歴史を変えてしまったのかもしれないが…
この時代に来る際、時間移動のシステムに表記されていたのは、『アラート』だった。
つまり、放って置けば、時の守護所か、守護する時そのものが『凍って動かなくなる』と言う事態。
時の操作なんて下手に使えば未来をも危うくなるシステムを、欲望以外でわざわざ作らなければならなかった理由…それは…
なんて事無い、時の氷結と、ヒドゥンと同じ舞台で戦うための手段だったんだ。
私とキリエがいなければ、そもそもヒドゥンを止めるどころか、出現と同時に世界の時を止められて全て終わってしまう。
世界一つならまだいい、けれど、時の全てが止まってしまえば…
今の人の全滅所か、連鎖的に過去も未来も消滅する事になる。
とは言え…
「歯がゆい?龍のトップも多分同じ目的だとしたら。」
アリシアに、ちょっとだけ無いでもなかった思いを言い当てられ、私は首を横に振った。
「龍という組織が…力の成果を求めて何をしたのかを聞いてますから。」
「管理世界じゃ法律上、しょうがなく星ごと滅ぼす選択もあるんだけどね。」
寂しげに呟くアリシア。
確かに、時竜を止められたなら世界一つ滅ぼしても安いかもしれない。
逆に、止められなければ全てが終わる。
ロストロギアと呼ばれる代物がいくつもある管理世界では、そういう悲しい結末を迎えた防衛方も掃いて捨てるほどあったと聞いている。
「冗談、もうあんな顔を見るのはキリエちゃん二度とごめんなんだから。」
「キリエ…」
キリエが告げたのは、私達の世界の為にユーリの希望に沿うという言葉を隠れ蓑に自分たちの気持ちを殺して、家族である速人さん達と離れる事を受け入れた王様達の事だ。
仕方がない選択。
その言葉が傷つけるモノを、あの時私達は十二分に思い知っている。
「口先だけでも、一人で意地はる訳でもない。絶対守るの、守るんだから。皆の夢もこの世界も未来も。」
「です…ね。」
そのためには、まずこの世界の問題になってしまっている龍の方を止めて後顧の憂いを立たなきゃいけない。
それはこの時代の問題だから、私たちは下手に何も出来ないけれど…
あの人達なら、きっと全て上手く行く。
能力が高い、と言う以外の話で強い光みたいなものを感じたこの時で出会った人達の姿を瞼の内側に想い描き、私はそっと拳を握った。
SIDE OUT
なかった事にする必要のあるものって事で時絡みと察しついた方もいたでしょうか?