ifストーリーで変わっている部分。
オラリオでエレボスは大掛かりな事件を起こしていない(ザルドとアルフィアが参加していないから)
ヘファイストスはヘスティアを無理に追い払う事は無い(闇派閥がいまだに活動しているから)
ヘスティアとアイルーの出会いは、ヘスティアが眷属探しに雨に打たれ、同じ理由で下水道に行き出会う内容になる。
アーディ、アストレア・ファミリアは生きている(リューさんも普通に活動)
フィン、リヴェリア、ガレスのLv6はだいぶ遅れてから至り、オッタルのLv7だいぶ後になって至ったくらいだろう。
◇◆◇◆◇
ヘスティア・ファミリアはいまだにギルドに認められる事は無く、ヘファイストスがくれた廃教会で暮らしている。
今日はアイルーたちの頼みで
「こっちの道でいいのかいおはぎ?」
「にゃ」
おはぎのLvは3であり、高くてLv2が多いヘスティア・ファミリア。自分たちで作った荷馬車を引いて、全員で移動している。
「私たちの仲間がこの先の村で住んでいます。近くでゴブリンの群れがあると言うので、どうにかして欲しいそうです」
「マカロンたちの仲間なら、ボクも放っておけないからね。とりあえずこのまま進もう」
その時、おはぎたち何名か地面に倒れ、真剣に耳を立てる。
「どうしたんだい?」
「にゃにか聞こえる……」
耳を立てているおはぎたちは、剣戟の音を拾い、すぐに彼らは移動する。
馬車ごと移動すると、広々とした草原にたどり着く。そこでは一人の男が大剣を振るい、ミノタウルスの群れを薙ぎ払う。ゴブリンの群れと混合していた。
「た、助けないとっ。おはぎ、みんな!?」
『『『一狩り行くぜッ!!』』』
武器を手に取り、群れに突撃していくアイルーたち。
一人の男は明らかにミノタウルスやゴブリン程度では負ける事は無い強さだが、なぜか肩で息をしている。
おはぎはすぐに倒さなければいけないと判断して、初めから全力で挑んでいった。
◇◆◇◆◇
群れを倒し切ったところ、アイルーたちは魔石などを回収しながら、男の方に話しかける。彼はいま剣を支えに身体を支え、苦しそうに胸を押さえていた。
「これは毒ニャ、マカロン」
「任せてください」
「……無駄だ、俺の毒は」
マカロンは長い詠唱を告げて、回復魔法を男に放つ。
「にゃにゃ!?」
男から紫の煙が立ち上り、男は苦しそうに胸を押さえる。
(これは酷い、だけど、負けないわっ!!)
光が男を包み込む、草原に太陽にも負けない癒しの光が男を蝕む毒を消そうとする。男の悲鳴が草原に包み、ヘスティアはそれを見守った。
光が消えて、男が胸を押さえ、膝を付いている。
「………なんだと」
マカロンはその場で汗を滝のように流しながら倒れ、それを支えるおはぎ。ヘスティアは近づいて行き、男へと話しかける。
「君、大丈夫かい?」
「………身体が、軽い? それにこれは」
「大変にゃおはぎッ!?」
ブラッドサウルスの群れが近づいてくる。そう連絡を聞き、おはぎたちが剣を構える。
その時、空気が変わった。
「……にゃに?」
男が大剣を片腕で抱え、近づいてくる群れを睨む。その距離は数メートル離れている状態で、剣を振るう。
轟音が鳴り響く、まるで雷が地上に落ちたような音が鳴り響く。
地面が割れ、群れは一瞬にして塵へと変わり、おはぎたちは驚いた。
「……身体に違和感が無い。力が溢れて来る。まさか、ベヒーモスの毒が、解毒されただとッ?!」
男が驚きながら自分の身体を見る。その顔は先ほどより生気に満ちていて、静かにマカロンを見る。
「お前が、ベヒーモスの毒を解毒したのか」
「ベヒーモスって、君は一体何者なんだい?」
ヘスティアの言葉に、女神と知り膝を付き、男は答える。
「俺の名はザルド、ゼウス・ファミリアの元冒険者。お前たちは一体何者だ?」
こうしてザルドと言う存在と知り合い、彼が住む村へと向かうのであった。
◇◆◇◆◇
ああ、またこの感覚か。何時死ぬか分からない感覚に蝕まれながら、それでもまだ死ねない、いまはまだと思う。前は何時死んでも構わない、そう思っていたはずだった。だが、最後の英雄になる。あの子がそう言ったときから、未練が生まれた。
まだ死ねない、いまはまだ、あの子に教えられるまでの全てを教え切るまで、私はまだ死ねない。
そう思いながら、閉じた瞼を開けようとする。身体を半身起こそうとする。だが身体は起きない。このまま眠ったまま終わるのだろうか……
そう思ったとき、暖かな光に包まれる。
なんだこれは? 身体が軽くなる。
まだ私はあの子がいる天界に行けないのか? そう思いながら、私はベルを思い浮かべた。
身体が軽くなる、私は、まだ死ねない。
◇◆◇◆◇
それからと言うと………
「【
吹き飛ばされる猫と白い髪の少年。猫が綺麗な花火のように吹き飛び、後に控える猫は尻尾を股に挟み、二匹の猫はお互いを抱きしめ、天を仰ぐアイルーもいた。
優雅に爆心地でたたずむドレスを着た令嬢のような術者は、瞼を開けずに静かに追撃する。
「おはぎがまたレベルが上がった」
赤ん坊アイルーをあやしながら、その光景を見守るヘスティア。ここ最近でおはぎたちのLvやステイタスはダンジョンに潜るよりも良質な
ヘスティアの呟きに、隣にいる老人は髭をさすりながら震えあがっていた。
「まあ、ザルドやアルフィアに鍛えられてるからなあの猫ら」
「ゼウス、また聞くけど、ベル君やあの子たちを預かっていいのかい?」
ヘスティアはゼウス、ベルの祖父に聞く。いいんじゃよとゼウスは答える。
ザルドはベヒーモス、陸の王者の毒は消え去った。だがアルフィアの病気は先天的である為か、定期的にマカロンの治療を必要としている。完全に治るかは分からないが、彼女は明らかに強くなった。マカロンを小脇に抱え、ヘラに会いに行き、Lv8になって帰ってきた。
宙を舞うおはぎたちを見ながら心配するヘスティアは、ヘラたちから大事な眷属を預かり、その様子を見ていた。
その一年後、本格的に
アルフィアはホームで静かに赤ちゃんアイルーの世話をしながら、みんながおばさんと言うと何かが破壊される。おむつが膨らんだアイルーたちからおばさんからお義母さん、お姉さんと呼ばれるようになった。
ザルドはキッチンアイルーの食事に舌鼓をして、深層へと散歩感覚に潜る。ベヒーモスの毒を克服したスキルを背に、おはぎたちを鍛える。
こうしてLv8やLv7へと至るおはぎやマカロンたち。今日も元気に潜っていた。だがいまだギルドに報告していない。
ザルドたちも本格的にヘスティア・ファミリアに参加した訳では無い、復帰する気は無いからと、冒険者登録しておらず、ベルだけがヘスティア・ファミリアとして登録されている。ただひたすら、新たな英雄たちを鍛えることにしている彼らは、今日も元気に猫と少年を空へと打ち上げる。
本来の歴史よりLvが高いアイルーたちと、スイーツに本を作らせて読ませるアルフィアにより、変身魔法、換装魔法を覚えるアイルーたち。より下に潜り、ついでに
「ふぁーもふもふ~♪」
アーディは嬉しそうにヘスティア・ファミリアのホームで赤ん坊や子供アイルーをモフりながら遊んであげて、そこにアリーゼも加わりながら、楽しく過ごす。
こうして何も知らない
ちなみにその時の戦いは古龍に乗るベル・クラネルと、古龍を従えるザルドと言う前線。クロッゾの魔剣は砕けずに振るわれ、三枚のLv8に蹂躙されるアポロン・ファミリア。
カサンドラは泣きながら命乞いをして、ダフネを守ろうとして、アルフィアに吹き飛ばされる始末。
命とリリは自分の存在がいるかと疑問に思いながらも、リリは与えられた古龍の力を使い奮闘。命はおはぎに大太刀の狩技を習うことになる。
要塞は綺麗に無くなり、
ちなみにアルフィアの監修の元、ヘスティア・ファミリアの新人研修が行われたため、アイルー以外、加入者は少なかったと明言する。
ヘスティア、リリ、そして春姫はアルフィアの、姑の壁を超える事ができるのだろうか。彼女たちに目を付けられ、鍛えられるおはぎたちアイルーはどこまで伸びるのか。
残念ながら、話はここまでとさせてもらおう。ただ言える事は、アーディとアリーゼはしれっとヘスティア・ファミリアホームで食事をしたり、楽しく接触したりする。
ちなみにスイーツの
結果、なんか病気、スキルを克服したLv8になった二人組に鍛えられ、同じくLv8や7になるにゃんこたち。
アルフィアは良く赤ん坊アイルーの相手をしてくれるよ。おむつも替えてくれる。けどおばさん発言したアイルーはその後は泣き顔でもらすの。
ザルドはベヒーモスの毒を克服して、なんか強力なスキルも身に着けたよ。やばいですね。
そんなんに鍛えられたらアイルーたちもおかしくなるよねって話。ちなみにザルドだけヘスティア・ファミリアに入ってる。ヘラが心配するといけないから、アルフィアは治るまでヘラの恩恵のままなんだ。
マカロンもLv7か8になってる。解毒してるんだからそりゃなるよね?
それでは、お読みいただきありがとうございます。