No.1銃手ですがオペレーターとしてA級を目指そうと思います   作:宮川アスカ

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アニメ最新話を見た感想。那須さんが可愛かったです!


第4話 玉狛の皆!全員しゅーごー!

 川の真ん中に建てられた3階建ての建物。

 綺麗。と呼べる外見では無いが、その造りは意外としっかりしている。

 土手と建物を繋ぐ橋を渡れば、扉の上の壁に玉狛のエンブレムが描かれている。

 

 そう。ここは玉狛支部。そんな建物の入口に、柚月は立っていた。

 あの話し合いがあった後、玉狛第二のメンバーが知りたいと言う柚月の要望の元、迅と三雲と共に支部まで着いてきたというわけだ。

 

「ここが玉狛支部。初めて来たな」

 

 柚月は一応本部出身だ。出身というだけで、基本的にはどこの派閥にも入らずプラプラとしているが……

 とはいえ、そういう隊員は意外といる。特に影浦や加古なんかは、その典型的な例だ。

 

「ただいまー」

 

 そう言いながら扉を開ける迅の後に続くと、そこにはカピバラがいた。

 

 もう一度言おう。カピバラが、いた。

 

 更に言うと、そのカピバラは子供を乗せていた。

 

「……誰?」

 

「こいつは林藤陽太郎」

 

「あぁ、林藤さんの息子さん?」

 

「いや、そういうわけではない」

 

 じゃあ、なに? と聞こうとしたところで、当の陽太郎が口を開く。

 

「……新入りか」

 

「新入りか。じゃないだろー」

 

 そう言いながら、迅にチョップをくらう陽太郎を見て、三雲は既視感を覚え、苦笑いをする。

 すると、奥の方から1人の女性が現れる。

 

「迅さん、修くん、おかえりー。ってあれ? 柚月先輩?」

 

「やっほ〜、宇佐美」

 

「えっ? なんで、柚月先輩が? ってか、やば! お客様用のお菓子あったかなー」

 

 女性の正体は玉狛支部のオペレーター、宇佐美栞。

 

「いや、良いよ気にしなくて。さっきお昼食べたしさ」

 

 ドタバタとお菓子を探しに部屋へ戻ろうとする宇佐美を柚月は引き止める。

 

「そのかわり、玉狛第二のデータ見せて欲しいかな」

 

「……え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、まさか柚月先輩をスカウトするとはねぇ」

 

「やるな修」

 

「これなら本格的にA級部隊上がれるんじゃない?」

 

「いや、迅の話じゃ、まだ入ると決まったわけじゃないんだろ」

 

 宇佐美、烏丸、小南、木崎が会話する中、柚月は宇佐美に渡されたコーヒーを口にする。

 リビングの机に並べられた10のマグカップと1つのペット用食器。用事で本部に残った林藤を除き、玉狛支部勢揃いである。

 しかし、全員を詳しく紹介すると時間がかかるので、ここでは割愛させてもらおう。

 

「けど、柚月先輩はオペレーターやるんでしょ? 戦闘員として入った方が戦力的には良いんじゃない?」

 

「おぉ、小南先輩が珍しく先輩呼びをしている」

 

 小南のそんな質問にいち早く声を上げたのは、三雲でも柚月でも無く、空閑であった。質問の答えにはなっていないが……

 

「なっ、そ、そんな事ないわよ!」

 

 とは言ったものの、事実、小南はあまり年上を先輩とは呼ばない。全く呼ばないというわけではないが、大体は渾名や呼び捨て。良くてさん付けである。

 まぁ、小南はボーダーが正式に発表される前からいる。それこそ迅よりも先に。学校の先輩、というのを除けば、ボーダーでは大抵の隊員よりは先輩にあたるのだ。

 

 では、学校も違ければ、ボーダーに入隊したのも後の柚月を、何故先輩と呼ぶのかと言うと……

 

「個人戦で俺に負け越してるから、それのペナルティ」

 

 そう。やるからにはペナルティがあった方が燃えるという、小南の提案から始まったルール。

 しかし、今まで何度も戦って来たものの、未だ小南が勝ち越した事は1度たりともない。

 

「小南先輩よりも強いとは……。是非手合わせを願いたい」

 

「それはまた今度。そうだなぁ、空閑くんがB級に上がったら、その時にでもランク戦をしよう」

 

「ふむ。これは、俄然やる気が出ましたな。それにしてもなんで俺の名前を?」

 

 まだ、名乗っていないはずの相手が自分の名前を知っている事に、空閑は首を傾げる。

 

「あぁ、ごめんごめん。宇佐美に君達1人1人の資料もらってたから」

 

 柚月はそう言うと、ヒラヒラと手に持った紙を見せる。

 

「じゃあ、取り敢えずは自己紹介といきますか。俺は国近柚月、17歳。よろしくね」

 

「実力派エリート、迅悠一、19歳!」

 

「烏丸京介、16歳です」

 

「おぉ? 宇佐美栞、17歳です!」

 

「はぁ。木崎レイジ、21歳」

 

「ええ!? ちょ、小南桐絵、17歳よ!」

 

 最後に、ビシッ! と柚月を指さす小南。

 

「……いや、ビシッ! じゃないからね? てか、レイジさんも乗らないでくださいよ」

 

 何故かいきなり始まった悪ノリ。普段はストッパーになる筈の木崎もこれに乗っかってしまっては、お手上げである。

 ただ、この緩い感じが玉狛の日常であり、柚月もこの雰囲気が嫌いではなかった。

 

「ええと、改めまして、三雲修です。よろしくお願いします」

 

「空閑遊真だよ。よろしくね、柚月先輩」

 

「雨取千佳です。よろしくお願いします」

 

 なんやかんやで柚月を含め全員の自己紹介が終わったところで、柚月は再び手元の資料に目を通す。

 

「それにしても、三雲くんトリオン量少ないねー。正直言って、正隊員とは思えないレベルだ」

 

 柚月の言葉に、三雲はウッと黙り込んでしまう。事実が故に何も言い返せない。

 

「逆に雨取ちゃんは、破格のトリオン量。そして空閑くんはネイバー。とんでもない個性派の集まりだな」

 

 柚月の中では既にテストは始まっている。お互いにテストをすると言ったが、個人のデータ、対戦ログを見て、ダメだと思ったらそれまでだ。

 

「とりまるが三雲くんの師匠だっけ?」

 

「はい。そうですよ」

 

「とりまるから見て、三雲くんはどんな感じ?」

 

「そうですね…… はっきり言って、修は弱いです。ただ、それだけじゃないと思いますよ」

 

「なるほど。それは楽しみだ」

 

 こんな事を聞いてはみたが、弱いのが嫌いな小南がいるのに、玉狛に席を置いているのだ。柚月にとっては、その時点である程度は期待していた。

 

「それじゃあ、俺は3人のログとか観てくるから。宇佐美、少し部屋貸して」

 

「はいはーい。了解です」

 

 柚月は席を立ち、宇佐美の案内のもと、リビングを出て行くのであった。




長くなりそうなので2話に分けます。

次回は、
柚月の強さの秘密
柚月から3人への評価
妹遂に登場
の3本です。

では次回もまた見てくださいね。じゃんけんぽん✌ 
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