「さ、坊や……怪我はもう大丈夫さ。元気に走り回ると良い」
「ありがとう!お兄さん!」
「坊やはお礼の言える良い子だね……どれ、これを持ってなさいな」
「これなぁに?」
「御守りさ……持ってたらきっと良い事がある」
「貰って良いの……?本当?ありがとう!」
そう言って少年は駆け出した。
「…………ふふ、良いモノですね……」
そんなジェフティに近寄る3つの影……
「本当に人間が好きなんですね」
「こ、小猫ちゃん!?」
「イッセー君、多分大丈夫だと思うよ」
「…………何だ、悪魔君か」
「さっき、子供にあげていた御守り……」
「ん、何だい?」
「何か特別な力が封じ込められていました」
「と、特別な力?」
「そうなのかい?」
「…………あらら、気づいてたみたいだね」
「「「…………」」」
「特別といっても、単に持っている限り不幸が幸福に変わるってだけだがね……」
…………人生をいじる事くらい雑作もないさ。
おいおい、私は別に正義だとか平等だとか、そんなの掲げてないし、人間一人千人億人贔屓したって悪いなんて思ってないぜ?
皆平等だなんて、そりゃ色々とお門違いだ。
全ての人間を把握できてる訳でもないし、私と出逢い、気に入った人間。
それが贔屓されるわけだ。
残念ながらこんなのが神(故)の書記なんです~
ま、私はまだ神(笑)と比べたらマシな方だったけどねん……
「幸せか不幸か、不幸か幸か……例えば転んだとする、すると目の前を暴走車が横切った……軽い怪我だけで生死の境をさ迷う事にならなかった……これは軽い怪我は小さな不幸であり、大きな幸福である」
「「「…………」」」
「対等に対話すること、そしてほんの少しの感謝の言葉……それが幸福の為の一歩である……後は私の目に留まるかどうかの運が少々……ちなみに彼は条件をクリアしていた」
「え、俺?」
「先輩が?」
「イッセー君が?」
「そう、彼が…………ふふ、覚えているかい?君はいつだったか財布を落とした」
「…………その時不思議な人に財布を拾って貰ってて……って、え、あ!?」
「そう、その時の不思議な人は私……君に大きな声でありがとうございます!って言われたときはスッキリ爽快だったね……うん、ナイス感謝」
「凄いんですね」
「流石イッセー君」
「いやぁ、そう言われると照れるなぁ……」
「君らはまだ若い……そして、なかなか鋭く大きく黒い目的がある様だ。弱いドラゴン君はどうなのかはわからんが……応援してるぞ、若き悪魔よ……然るべき時、その闇を晴らすと良い」
「「…………」」
間を開けてすいません。