赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか   作:エルにー

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15 リリの救済

ベルside

 

魔法が発現して数日、リリと順調に稼いで魔法の威力に度肝を抜かれたけど。今日はバル兄にアイさんも一緒に行く事になった。

アイズさんは昨日からダンジョンに数日潜るらしく、暫く朝の鍛錬はできない。

リリと合流する所に向かってる途中。

つい先日あの時リリを襲ってた冒険者からリリをハメる提案をされたけど、もちろん却下し危害を加えるなら容赦しないと脅した。

 

一回双剣の片方を落として帰りリューさんに剣を小人族(パルゥム)の人が持っていたのを取り返したと聞き、思わず抱きしめた。顔を赤くしてたリューさんは可愛かった。

リリの目的もおそらく達成されたみたいだし、今日何かのアクションを起こすだろう。

 

ベル「リリー!きたよ!」

 

リリ「あっベル様!と後ろの御二方は?」

 

ベル「長い銀髪が僕の兄のバル兄、女性がアイさん。同じファミリアの人だよ」

 

バル「ベルの兄のバル・クラネルだ。今日は無理言って着いてきた。それと前に弁当を気に入ったと聞いて、リリだったっけ?の分も作ってきた」ホイッ

 

とバル兄はリリに弁当を渡した。

 

リリ「えっと…ありがとう…ございます…リリはリリルカ・アーデーです。リリとお呼びください。バル様、アイ様」

 

アイ「様呼びされるのでむず痒いけど、リリがそう呼びたいならいいよ。私はアイ・へガル。そのままアイでいいよ」

 

自己紹介も終わり四人でダンジョンに潜った。

ちなみにアイさんは今日はサポーターとして来ている。レベル1以上の実力を持ってるが気分屋で今日はサポーターの気分とのこと。これにはリリも苦笑いをした。

 

数時間潜り、弁当の味にリリが満足した顔で食べて、リリの進言で10階層に来てる。さっきより強いけどやはり物足りない。

するとオークがリリを襲おうとしていた。

 

ベル「リリ!しゃがんで!」

 

とリリィに言い龍氣を纏い剣ではなく拳で殴った。モンスターは壁に吹っ飛び魔石だけが残った。

 

ベル「大丈夫リリ?」

 

リリ「はい、大丈夫です。ありがとうございます、ベル様」

 

しかしさっきよりモンスターが多くわいてる。バル兄の方も危険はないが多さに苦戦してる。

ん?この匂いは…。と初めて嗅いだ匂いを辿ると、リリの持ってる袋からしてた。

 

リリ「ごめんなさい、ベル様。それにバル様にアイ様も、もうここまでです」

 

リリが悲しそうな表情で言った。

 

リリ「皆様なら死ぬことはないでしょう。むしろ殲滅するかもしれませんが、サヨナラです」

 

と袋を僕たちの方に投げ、上階に走り出した。袋は地面に落ちたひょうしにばら撒きさっきより多くのモンスターが現れた」

 

バル「やれやれ…、ベル、ここは俺たちに任せてリリを追え。俺とアイで十分。それにリリが一人になった所を、リリに恨みを持ってる冒険者が襲いかかるかもしれんしな」

 

やっぱりバル兄は色々と理解する。バル兄達にモンスターを任せ、リリを追いかけた。

 

 

side out

 

 

リリside

 

ベル様達にモンスターを押し付け、確保していたルートを通ってリリは逃げてる。

ベル様は変わった方でリリの目的も少なからず気付いていました。それでもリリを雇っていたのは変わり者です。

そう思いながら、頭の犬耳に触れて

 

リリ「『響く十二時のお告げ』」

 

リリは魔法解除の詠唱を唱え、犬人(シアンスロープ)の姿から小人族(パルーム)の姿に戻る。リリはこの魔法で多くの冒険者を騙して来た。

ベル様は今までで変わってますが

 

リリ「いいえ、これでいいんです。ベル様も冒険者なんですから。リリの……嫌いなのに…」

 

そう思って安全なルートを通り7階層についた。

 

リリ「(ここを通れば!)」

 

ー 一安心 ー

 

そう思ってると何かに足がからみリリは倒れる。

 

リリ「キャッ」

 

「おお、大当たりじゃねぇか!」

 

リリ「なっ……うぐっ!」

 

声の主を確認しようとすると腹を蹴られ、視界が反転して蹴られた場所がズキズキする。

 

「へへへ、どういう気持ちだ?このクソ小人族(パルゥム)!」

 

顔を確認した瞬間にまた腹を蹴られ髪を掴まれ持ち上げる。

 

「お前が通りそうな場所はそう多くねぇ。四人で待ち伏せをしてたら、まさか俺のところに来るとはなぁ」

 

リリの嫌いな冒険者の汚い表情。耳障りな笑い声、意地汚い笑顔。全部が大嫌い。

 

「おお、旦那!捕まえましたか!」

 

通路から同じソーマファミリアの団員3人が現れた。四人はこの人たちか

 

「お!こいつ魔剣なんか隠して持ってたぞ!こいつかなり溜め込んでるぞ!」

 

隠してた魔剣をうばわれ、荷物を荒らされる。

 

「そうですかい、旦那。所で提案ですが…」

 

一人の冒険者が言い、袋を取り出した。

 

「そいつの荷物全部、置いてって欲しいんです!」

 

と袋を投げ、中から瀕死のキラーアントが出る。

 

「おい!正気か!?」

 

「正気ですぜ?さぁ置いてってもらいましょう」

 

リリを掴んでた冒険者がリリを落とし、剣をもう一人に向けるが

 

「遅いですぜ?」

 

通路から大量のキラーアントが顔を覗かせていた。

 

冒険者達が揉めてると

 

?「内輪揉めはそれぐらいにしてもらっていいですか?」

 

雷を纏った炎がキラーアントらを吹き飛ばし、声の主が姿を現した。

そんな…なぜ…!

 

ベル「大丈夫だった?リリ」

 

リリ「なんで…ここに、ベル様…!?」

 

ベル様が歩いてリリの前でしゃがみ。

 

ベル「リリが心配だったから」

 

もう…ベル様は優しすぎます!なぜ…

 

リリ「なぜ…ベル様を騙したリリを…助けるんですか…?」

 

ベル「あれぐらいで見限らないよ。むしろあの袋あったならもっと早く言って欲しかったよ。もっと稼げるじゃん」

 

やっぱりベル様は変わり者ですです。

 

リリ「ベル様は変わり者です。変人です。タラシです」

 

ベル「なんで僕貶されてるんだろう」

 

リリ「でも、優しいです…」

 

ベル様に抱きつき泣いてしまいました。ベル様も咎めず頭を撫でてくれました。

 

「おいおい、この状況がわかってるのか?」

 

とそうでした。リリは涙を拭い冒険者を睨んだ。

 

「はいはい、睨んでもキラーアントは襲って来ますよ」

 

キラーアントが何体か襲って来ますが、その度にベル様が切り落とした。

 

ベル「さて、お前達がリリをいたぶったんですね?」

 

「だったら、どうした!俺たちはそいつに騙されて!」

 

リリは俯きますが、ベル様が頭に手を置いて

 

ベル「たしかにリリは騙したから悪党ではある。しかし!悪人ではない!」

 

ベル様が強く言いました。

 

ベル「リリは優しい!騙すだけなら貴重な魔剣を使いはしない!バル兄の弁当を食べる表情も幸せそうだった!そもそも悪人なら最初から関わらず無視していた!僕それにバル兄は悪意に敏感だから、気づかないことはない!」

 

ベル様は最初からリリの目的をわかってて雇った。

 

ベル「僕はこの気持ちを抑えそうにない」

 

ベル様から禍々しい気配がした。その影響でキラーアントは全部逃げ出し、冒険者達は腰を抜かした。リリも少し怖く感じた。

 

ベル「お前達は許さん!

 

ベル様の手が変化し赤黒いものを纏って冒険者にすごい勢いで近づいた。ダメですベル様。

 

リリ「止まってください、ベル様!!」

 

このままではベル様は人を殺す。ベル様にはそれをやって欲しくない気持ちがある。だから出せるだけの声でベル様を呼びました。

しかしベル様は聞こえなく、手が冒険者の目の前まで行きました。

 

リリ「ベル様ああぁ!!」

 

ガシッ

 

?「そこまでだ。ベル」

 

 

side out

 

 

バルside

 

ベルにリリを追わせアイと共にモンスターの駆除を行なってる。

 

バル「しかし、多いな。キリが無い」

 

アイ「確か、に。多い」

 

モンスターを斬りながらどう纏めてやるか考えていた。考えていると

 

シュドンッ

 

アイズ「大丈夫?」

 

おそらくダンジョン帰りのアイズ達が来た。

 

バル「強く無いが、なにぶん数が多くてな。早くベルを追いかけないと行かないから手伝ってくれ」

 

アイズ「ん、わかった」

 

アイズが頷くとモンスターを風で一掃した。早いなぁ

 

バル「ありがとう。俺はベルを追いかけるからそれでは」

 

アイズ「私もついていく」

 

一緒にいたフィン達も頷きアイを抱えてベルを追いかけた。

 

アイ「(姫さま抱っこ…///恥ずかしいけど嬉しい…///)」

 

リヴェ「いいなぁ…

 

何か聞こえた気がするがベルの事が先決だ。嫌な予感がする。

 

 

7階層につきベルの気配を追いかけると、ベルから禍々しい気配がした。

 

フィン「なっ…!?これは…」

 

バル「まずい!ベルがキレた!」

 

リヴェ「どういう事だ?」

 

バル「すまんが説明は後だ!」

 

翼を出しアイを置いてからベルの所に向かった。

 

リリ「ベル様ああぁ!!」

 

ベルの龍化した腕をすんでのところで掴み、冒険者に当たらずに済んだ。

 

バル「ベル。落ち着け」

 

するとベルの腕は戻り、禍々しい気配も消え去った。

 

ベル「ぼ、僕はなんて事を…」

 

バル「大丈夫だ。寸止めで終わったしリリも無事だ」

 

ベル「ありがとう、バル兄」

 

ベルが落ち着き、アイズ達も追いつくと

 

リリ「ベル様ああぁ!!」

 

リリがベルに抱きついた。まぁベルの変化に心配でたまらなかっただろうし。アイズが不機嫌な雰囲気を出してるが。

さて

 

バル「お前達。ソーマファミリアの冒険者か。俺の弟の仲間に手を出したんだ。ただじゃおかねぇぞ」

 

と殺気を出しながら言った。

 

バル「フィン、四人のソーマファミリアは行方不明になった。それでいいな?安心しろ殺しはしない」

 

フィン「……はぁ、まぁいいよ。僕もソーマファミリアの冒険者は信頼できないから、さっきのベルの龍化を見たわけだから。しょうがない」

 

フィンの許可(強制)も貰ったわけだし。やるか

 

バル「『狩人とモンスターが交差する世界へ、世界を渡る門よ開け』、【異世界に繋がる門(ディメンション・ゲート)】」

 

魔法を唱えると隣に立派な門が現れ、開いた。

 

バル「ここに帰ってこれないが。運が良ければ当地の人民に会える。じゃ、またな」

 

四人を門に投げ込み門を閉めた。 ギイィ バタンッ

 

バル「はい、終わり。あとはリリの保護だな」

 

リヴェ「その前にさっきの魔法が気になるが」

 

バル「お前達がダンジョンに潜ってる時にフレイヤから貰った、魔導書で習得したものだ。元の世界に繋がる門を開く。モンスターを召喚することもできる」

 

フィン「これまた規格外な魔法を発現したね」

 

バル「まあそういうもんだ。リリはどうするか。来た時の状況は完全にリリを他の団員が痛めつけてた。組織として。何より神の眷属としてありまじき行為だ。ギルドに訴えることはできるか?」

 

リヴェ「主神のソーマは酒造りしか考えてないから、それを指摘すれば私たちのファミリアでできる」

 

なるほど、けど

 

バル「いつも世話になりっぱなしだな。すまない」

 

リヴェ「構わない。二人の秘密はまだ公開することじゃ無い」

 

バル「けどな」

 

リヴェ「そこまで気になるなら、明日ホームに来てくれ。頼みたい事がある」

 

バル「それでいいなら、喜んで」

 

ロキファミリアからソーマファミリアに注意することになり、リリはヘスティアファミリアで預かることになった。

 

リリ「ありがとうございます。バル様、ベル様」

 

バル「放っておけなかっただけだ」

 

ベル「僕も同じでリリが心配だったから」

 

リリ「それでも改めてお礼を言わせてください。ありがとうございます」ペコっ

 

バルベル「「どういたしまして」」

 

リリも改宗(コンバージョン)してないがヘスティアファミリアの一員になり、秘密も教えたが気にせず接した。

ちなみにリリはヘスティアと同じでベルと一緒に寝てる。俺もアイと一緒に寝てるが慣れた。気持ちよさそうな顔で寝るから拒絶などできん。

 

あっちに繋がる魔法もあるしベートも力に慣れたはずだ。ベートのステータス次第で次のステップというより最終試練を課すか。

 

side out




次回少し長くなる予定です。
もっと字数を増やしたほうがいいでしょうか?
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