赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか 作:エルにー
バルside
会議から二日、今日ベートの最終試験の日になった。アイルーの件はギルドから隠れ住んでた
行くメンバーは俺に当人のベート、ベル、ロキファミリアの幹部ら、オッタル、ギルドからレン。
他のメンツはロキファミリアのホームでフレイヤの鏡から見学。
早朝、陽が登る前にロキファミリアのホーム前で集合して、今更な最終確認をやってからダンジョンに潜った。受付でたまたまこの時間から働いてたエイナに挨拶をして、ベルは頬にキスされて潜った。
時間短縮のために気配を隠さずモンスターを遠ざけた。距離があるから時間は掛かるものの数時間で最深層についた。ポーチから集合前に作った人数分の弁当を取り出し配った。長い戦いになるから体を動かしても問題ないまでベートに振る舞った。俺たちも食べて余った分はまたポーチに収納した。因みに味は最高と太鼓判を貰えた。
腹も膨れ、準備運動も済ませ、準備万端になったベート。
バル「さて、そろそろ始める。最後の確認だ。倒す必要はない。そもそもベートの強さでは無理だ。目的はモデルのモンスターの力を見に染みてもらう事だ。怒り状態で最も強い技を受け流すなり耐えるなりして戦え。ベートが無理になるまで続く。お前の全てをぶつけろ、力、知恵、全部だ」
ベート「わかった。どこまで行けるかわからんが、死なないよう頑張る」
いい目をしてる。もうこれ以上言える事はない。超えてみせろ
階層の中心で召喚を行った。
バル「『狩人とモンスターが交差する世界へ、世界を渡る門よ開け』【
詠唱を唱えると金色の立派な門が出現した。何回見ても芸術級だな。呼び出すために追加詠唱を唱えた。
バル「『雷を纏いし狼の王牙竜種、雷狼竜ジンオウガ』!」
門は銀色に変わり大きさも大きくなった。そこから影が現れ姿を表した。
碧色の鱗、白い美しい毛、長い厚い尻尾、黄色の角、鋭い大きな爪、四足歩行の狼に似た竜が現れた。その歩行は優雅でまさに王者そのもの。竜の周りには電気を発生する虫が漂っていた。
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フィン「これがベートの半龍のモデル…」
オッタル「二人係でもダメージを与えるか…」
レン「恐らく無理だな。あっちの世界のモンスターは規格外だ」
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ロキホーム
ヘス「ジンオウガ…」
フレ「王者のごとく佇まいね…」
ロキ「生きて帰ってこい。ベート…!」
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ベート「(このモンスターが俺の半龍のモデル…!ヤベェ気配が止まる事を知らないぞ。このモンスターに立ち向かう、それだけだ!」
ベートは構え、ジンオウガもそれに気づいたのか警戒を始めた。
先に動いたのはベートだった。前より倍早くなったスピードで走り出し、ジンオウガの顔面に渾身の蹴りを喰らわせた。しかしジンオウガはなんとも思わなく、顔を揺すって回転し尻尾でベートを吹き飛ばした。ベートは空中で体制を立て直し勢いを止めてまたジンオウガに向かった。今後は色々な所を殴ったり蹴ったりして、攻撃が来たら避けるのヒットアンドアウェイを繰り返した。
ジンオウガも鬱陶しく思い始めたのか、虫を雷球として放った。ベートは避けるがそこは電気、避けることなどできず感電する。
ベートは少し焦げ、呼吸が少し荒くなった。そこでベートは雷を纏い、効かなくても善戦するために争い始めた。ジンオウガについてた虫が何匹かベートの方につき、ベートの思う通りに動いた。
スピードも雷の影響でさらに早くなり、力ももちろん強くなった。ジンオウガも攻撃を繰り出す頻度が上がり、傷はできないがダメージを蓄積し始めた。
ベート「ハアアァ!アオオオオゥ!!」
ベートに雷が落ち毛は全部逆立ち、手や足に雷の爪を形成した。スピード、パワー共に倍以上になり、傷もでき始めた。ジンオウガも少し焦り出した。
ベート「オラアアァ!」
キンッ ガッ ガキッ ビキ
ジンオウガのツノにヒビが入った。すると
アオオオオオオウゥゥ ザン ザン ザン
ジンオウガが咆哮しジンオウガ自身と周囲に雷が降りた。ジンオウガの超帯電状態だ。見る分には美しく幻想的で魅入るが今は戦闘中そんな暇はない。善戦してたベートが少しずつ追い詰められ始めた。
ベート「まだまだだっ!!」
迫った尻尾を拳で殴り止め、背中の電殻を攻撃し始めた。良いところに気づいた。そこに電力を供給する雷光虫がいる。
またもヒットアンドアウェイを繰り返た。ジンオウガの帯電状態の解除一歩手前でジンオウガは高く飛んだ。
大技が来た。
空中で反転しベートに向かって背中から落ちた。
アウウウウゥ ズガアアアアン
ベート「グハアァッ!!」
ベートはガードしたもののそれを貫通して吹き飛んだ。
side out
ベートside
一覧でも見た、牙竜種、雷狼竜ジンオウガと戦う事一時間。善戦し始めたものの帯電状態にやられ、立て直したが、大技をまともに食らった。
ベート「グハアァッ!!」
吹き飛ばされ意識を失いかけた。
強すぎる。別に倒そうとは思ってない。
だが!
俺のプライドが許せん!!!
ベート「ガアアアァっ!!」
雷を限界以上に纏い、ジンオウガを睨んだ。
ベート「俺はまだ終わってねぇ!!倒せなくても!お前に最後の一撃を浴びせてやる!!」
side out
バルside
ベート「お前に最後の一撃を浴びせてやる!!」
さっき以上、恐らく限界以上の電圧の雷を纏った。しかも部分的に金色になってるところがある。
は、ははは
バル「ハハハハハ!!お前は期待以上だ!ベート!」
笑い出した俺に観客化してる四人がビックリした。
バル「お前の可能性を見せてこい!
我の声が聞こえたのかベートは腰を低くし、ジンオウガに突撃した。
今まで以上のスピードで走り、ジンオウガの懐に入った。そして頭に向けて跳び、集中させて金色になった雷を纏った脚で上に蹴り上げた。
ジンオウガは反動で後ろに倒れ、帯電状態も解除された。ベートは出し切ってそのまま倒れた。
するとジンオウガが起き上がった。さらにダメージもあまり受けてないようだ。傷や電殻、角にヒビがあるがそのうち治る。フィンは焦り始めたが心配はない。
ジンオウガはベートを一眼見て、纏う電気を金色に変えた。違和感があったがまさか『金雷公』だったとは。ジンオウガは祝福するかのように階層全域に響くほどの声で吠えた。
アオオオオオオウゥゥ
雷光虫を幾つかベートに贈呈した。懐でかいな。俺の方に歩み寄り一礼して自ら門に入り、去っていった。
ベートまたレベルアップしたかもな。フィンも同じことを考えたようだ。
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ロキ「一時はどうなるかと思ったわ…」
ヘス「ボクも見ててヒヤヒヤしたよ」
フレ「あら、でもまだ終わってないそうよ」
ロキヘス「えっ」
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興奮のあまり途中一人称が戻ってた。ベートの冒険を見てベルも興奮してるようだ。ベルもかなら
バル「ベル。お前もレベルアップするか?」
ベル「えっ…」
バル「俺とベルでは俺が強い。ここなら誰も来ん、思う存分に戦えるぞ。勿論龍化も」
ベルは満面の笑みで
ベル「うん!やる!」
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ヘス「バル君!?ベル君!?」
フレ「あらあら、二人が戦うならベル君の全力に、バル様は全力でなくても本気が見られるわ」ワクワク
ロキ「バルの本気が見たいだけだろ。
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バル「そういえばベートは一時間戦い続けたな。まぁ相手が相手だからな。ただ俺とベルは1日以上戦い続ける事になる。ポーチを渡しとくから腹が減ったら中のものを食べとけ」
フィンにポーチを渡し、ベートもフィン達の元に運んだ。
バル「さて、ベル始めるぞ。強くなったお前をみせろ!そして冒険しろ!」
ベル「言われなくても!」
さぁ、
side out
ジンオウガを強くしすぎでしょうか。そして戦ったジンオウガはなんと知能が高いジンオウガ特殊個体『金雷公』です!
ベートの可能性はこれですね。このジンオウガが出てくる予定はないです。番外編ならいけるかも…
次回はベル君とオリ主の真剣勝負。次回もぜひ見てください。