赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか   作:エルにー

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第二章 黒竜の再来
20 鍛治士との出会い


ベルside

 

神様が神会(デナトゥス)に行って帰ってきた夜

 

ベル「【銀翼の兎(シルバーウィング・ラビット)】……」

 

バル「俺は【赫き凶星】……。まさか元の世界と同じ異名をつけられるとは…」

 

ヘス「あ、やっぱりそう?提案した後にもしかして元の世界でもこう呼ばれてたんじゃ…って思ったよ」

 

バル「ベートにアイズが称号を知るのは、帰ってきたらだな」

 

神会(デナトゥス)の二日ほど前にロキファミリアは遠征に向かった。予定を大きく変えず、あの騒動があったが、調査という名目で延期はなかった。

 

ベル「あ、そうそう。明日防具を買い直すためにダンジョンに行くの休むね」

 

リリ「ベル様に防具なんて必要でしょうか…」

 

ベル「エイナさんのためにも防具はつけようと思って」

 

リリ「ムウ…そうですか」プイッ

 

バル「(ベルの周りでもアピールする女性は多いけど、ベルは鈍感だからストレートに言えばいいのに。いや、俺の周りが積極的なのか…)」

 

何やらバル兄が思案顔だが…

 

バル「久しぶりに龍の状態で寝たいから、教会のスペース使うな。外から見えないいいスペースがあるから」

 

アイ「寄りかかって寝てもいい?」

 

バル「夜だし少し寒いと思うぞ」

 

ベル「なら今日はみんなでバル兄に寄りかかって寝ようよ。バル兄が丸まって、お腹に寄りかかる感じで」

 

ヘス「いいね!そうしよう!」

 

僕とアイさんがキラキラした目で見て、折れたバル兄が

 

バル「はぁ……わかった。予備の毛布全部取り出すぞ」

 

毛布をいくつか床に置き、バル兄は龍化した。相変わらずこの状態は威厳があるなぁ。

アイさんはバル兄の首らへんに寄りかかり、僕と神様とリリはお腹のあたりに寄りかかって寝た。鱗があって少しゴツゴツするけど、

 

ベル「あったかい……」

 

そう思ったのは僕だけじゃないらしく、アイさんに神様、リリも気持ちよさそうに寝てた。バル兄は僕たちを一眼見てそのまま目を閉じ、眠った。僕も瞼が重くなって、眠気に身を任せて眠った。

 

 

翌日いつもの時間に置き、既に起きてたバル兄と、僕は神様を、バル兄は慎重に人化しアイさんを、それぞれベッドに運んだ。

鍛錬のためにいつもの森に行き、バル兄が見せた龍人形態の練習をしている。なかなかに難しい。

軽くスパーリングもしてホームに戻った。神様達が丁度起き上がり、朝食を食べて、僕はバベルの塔に、バル兄はヘファイストスファミリアに武器の進行状況を見に、アイさんはソロでダンジョンに向かうそう。リリはアイさんについて行くと言った。

支度を終え、バベルの塔に向かった。もちろん弁当は忘れずに。

 

バベルの塔の、前にエイナさんときた店に着いた。僕はヴェルフ・クロッゾの防具を探すが見つからない。入荷してないのかな?

その事を店員に確認しようとすると…

 

?「だから!何故俺の作品を端っこの、しかも見えにくい所に置くんだ!」

 

内容からして、鍛治士の人が店員に作品の置く場所に文句を言ってる。

 

「ですがねぇ…買う人も全然いないので、仕方がなくそうしないといけないんです」

 

?「だからと言ってなぁ……」

 

待ってたらキリがないので僕は話しかけた。

 

ベル「すいません。ヴェルフ・クロッゾの作品ってありますか?」

 

そういうと店員と鍛治士の男性がキョトンとし、見つめ合うと鍛治士の人が笑だした。

 

?「ほらみろ!買うもんはいるじゃねぇか!」

 

防具の入った箱を取り出すと

 

?「あるぜ、ヴェルフ・クロッゾ製の作品がよ!」

 

それがのちの大親友ーーヴェルフ・クロッゾとの出会いだった。

 

 

ヴェルフさん(家名で呼んだら嫌そうな顔をしてたので下の名前で呼んでる)に連れられ、塔内のベンチに座った。

 

ヴェルフ「まさか噂の【銀翼の兎(シルバーウィング・ラビット)】に会えるとはなぁ!」

 

ベル「僕もまさかヴェルフさん本人に会えるとは思ってませんでした」

 

ヴェルフ「さん付けか……まぁいいや」

 

ヴェルフさんは姿勢を正すと、笑顔で

 

ヴェルフ「なぁ【銀翼の兎(シルバーウィング・ラビット)】さんよ!俺の作品を2回も買いに来たってことは、俺の顧客ということだよな!」

 

ベル「えっ、まぁそうですね。ヴェルフさんの作品がこれだっと思うものだったので。そうなりますね」

 

僕がそう答えると周りにいた、おそらく同じ鍛治士の人達が悔しそうに顔をして、去っていった。まさか…

 

ベル「もしかして、縄張り争いみたいなものですか?」

 

ヴェルフ「理解が早いな。そうだ。俺もせっかくの客を、しかも噂の【銀翼の兎(シルバーウィング・ラビット)】逃したくないからな」

 

そう区切ると

 

ヴェルフ「改めて自己紹介をする。俺はヴェルフ・クロッゾ。レベルはまだ1だ」

 

ベル「僕はベル・クラネル。レベル2で【銀翼の兎(シルバーウィング・ラビット)】の称号を持ってます」

 

ヴェルフさんは右手を差し出して

 

ヴェルフ「これからよろしく頼む」

 

僕はその手を握って

 

ベル「こちらこそよろしくお願いします」

 

そう言った。こうして僕はヴェルフさんと契約、その中の専属鍛治士の契約をした。十分に信用できる人と判断したから専属の契約を結んだ。

早速ヴェルフさんの工房に行った。その前に以前バル兄から信用できる鍛治士を見つけたら、気配を5回連続で放てと言われたからそうした。バル兄は気配を追う事が得意だからあとはバル兄が来るのを待つだけ。

 

ヴェルフ「古臭い工房ですまんな」

 

ベル「構いませんよ」

 

ヴェルフさんは真剣な顔をすると

 

ヴェルフ「なぁベル。お前は俺が魔剣を打てると知って、俺の作品を買ったのか?」

 

ヴェルフさんからしたら大事なことなのだろう。

 

ベル「クロッゾの事にヴェルフさんが魔剣を打てると知ったのは買った後。けどそれを知っても、僕は魔剣を欲しいとは思わない」

 

ヴェルフさんは目を見開き僕をみた。

 

ベル「確かに魔剣は強力で、非常時にあったら便利なものだけど。すぐ壊れる剣は欲しくない」

 

ヴェルフ「は……ハハハ……ハハハハハハハ!」

 

ヴェルフさんはひとしきり笑うと

 

ヴェルフ「やっぱベルの専属になってよかったぜ。さて早速作って欲しい要望を言ってくれ」

 

ベル「まずはこの剣を見て欲しい」

 

僕は双剣をヴェルフさんに渡した。

 

ヴェルフ「これは……!出来はまだまだだが、素材がすごい。しかもこれ最近ヘファイストス様と団長が試行錯誤してるものじゃねぇか!どこでこれを……?」

 

答えようとすると

 

ガラッ

 

バル「そこは俺が説明する」

 

ヴェルフ「あんたは?それにヘファイストス様に団長!?」

 

バル兄とヘファイストス様、椿さんも入ってきた。

 

椿「相変わらず魔剣に執着しておるのう」

 

ヴェルフ「なんだと…!」

 

バル「喧嘩はやめろ。説明ができんから」

 

椿「む、わかった」

 

ヴェルフ「あの団長が素直にいう事を聞いてる…だと…!?」

 

珍しいのか…椿さんってバル兄の言うことは結構聞くけど…。たまに喧嘩じゃないけど言い合いになる事もあるけど、そのあとさらに仲良くなるんだよね。夫婦かな?

 

バル「まさかすぐ見つかるとは思わなかったよ」

 

ベル「僕もそうだよ。あの防具を見た時にこの人かなっとは思ってたけど」

 

ヴェルフさんは追いつけなくて混乱してる。

 

バル「と、悪かった。まず俺はベルの兄。【赫き凶星】なんて呼ばれてる」

 

そこから今までの、僕とバル兄の出会いから始まって、ベートさんの半竜化。震動も僕とバル兄が戦ったせいも話した。

 

ヴェルフ「情報が多くてショートするわ」

 

ヴェルフさんは頭を抱え、ヘファイストス様は最初はそうなるよね、と視線を送った。

 

ヴェルフ「とにかく、ベルにバルは龍に半龍で、バルの方は団長達に任せ。ベルは本人の為に自分で探させたと」

 

バル「そうだ。これを知ってどうする?」

 

ヴェルフ「別に何も。ベルは俺の顧客で俺の作る防具などが欲しい。ただそれだけだ」

 

それを聞くとバルは笑みを浮かべ

 

バル「ならよかった。いい鍛治士に会えたなベル」

 

ベル「うん!」

 

バル「素材は俺がベルを通して渡す。なんならベルが自分のを使ってもいいが…。流石にまだダメだ」

 

ヴェルフ「聞いてる感じ。素材は体の一部か」

 

バル「そうだ。いくらでも再生するし、ベルもそれは持ってる。ベルにはまださせんが。それに魔剣に使っても100回以上は余裕で使えるほどの耐久もある」

 

ヴェルフ「なっ…!?だが使うつもりはねぇ」

 

椿さんは残念そうな顔をした。ヘファイストス様も同じだった。

 

ヴェルフ「けど」

 

ヴェルフさんをみんながみた

 

ヴェルフ「非常時のためや、予備。月に一回ぐらいは作って店に出すよ」

 

バル「ほう、その心境は?」

 

ヴェルフ「壊れない魔剣を作れるのもあるが、さっきのベルの目に機会がきたから、俺もいい加減変わらないとって思ってな」

 

バル「そう。作るなら椿達と一緒に作った方がいい。加工が難しく、苦戦してるからな」

 

椿「そもそもどうやって加工したんだ?」

 

バル「火山の固まった溶岩で通り道を作って、翼から龍氣を噴出して高温で溶かした」

 

溶岩って……

 

バル「まぁ、炉を作らない事には始まらんな。それも高性能の」

 

へファ「そこからなのね……」

 

ヘファイストス様は頭を抱えた。

 

バル「炉なら作ろうか?知識はあるから作れない事はない」

 

へファ「ならお願いしようかしら」

 

バル「了解。武器を作るためだから費用はいらん。一ヶ月で作ってやる」

 

バル兄が燃えてる……

 

ヴェルフ「とりあえず俺は団長らと試行錯誤しとく。後ベル」

 

ベル「?」

 

ヴェルフ「レベルを上げる為にもパーティを組んでくれ」

 

ベル「確か鍛治のアビリティを得る為だよね。いいよ。僕もリリ一人じゃ心配だから。アイさんはマイペースで基本バル兄と潜るから」

 

ヴェルフ「アイが誰か知らんが、これから専属鍛治士としてもパーティメンバーとしてもよろしく頼む!」

 

ベル「こちらこそ!」

 

また握手してその場は解散になった。

明日のダンジョンが楽しみだなぁ。

 

side out

 

 

おまけ

 

ヴェルフ「しかし、あんたが団長の惚れた男…」

 

バル「なんだ。椿が恋する事に疑問か?それともわかってながらこうしてるのが変か?」

 

椿「前者なら失礼だぞ」

 

ヴェルフ「嫌、後者だ」

 

バル「まぁ、プロポーズされたわけだしな…」

 

ヴェルフ「プロポーズ!?」

 

ベル「因みに同じファミリアのアイさんにロキファミリアの【九魔姫(ナイン・ヘル)】リヴェリアさん。またロキファミリアで直接行ってないけど、【千の妖精(サウザンド・エルフ)】レフィーヤさん、美の女神フレイヤ様まで好意ないしプロポーズしてます」

 

ヴェルフ「とんでもない人物ばっかやん…」

 

バル「ベルもいえた事じゃないぞ。着々とハーレムを作ってるくせに」

 

ベル「それは……でも……」

 

バル「アイズが好きなのはわかってるが、他もちゃんと考えよ」

 

ベル「……うん……」

 

ヴェルフ「色々あるんだな。てか随分世話を焼くな」

 

バル「家族になると決めた以上はな」

 

ヴェルフ「ブラコンドラゴン……」

 

バル「誰がブラコンだ。行動からして否定できんが…」

 

ヴェルフ「……ブラゴン……」

 

バル「略すな!!」

 

こうして「ブラゴン」という言葉げでき、この先それで何回も揶揄われる事になったのは別の話。

 




はい、ヴェルフの登場でした。
原作より早く魔剣を克服させます。
ブラゴンwwこれを出したくておまけに取り入れました。何回も使いそうw
半龍のモデルが思いつかないキャラもいるので、提案をお願いします。

どこでオリジナル章に入るか(その前に半龍(竜)してない者を半龍(竜)させる修行章を作ります)

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