赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか   作:エルにー

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32 襲撃前の語り

ベルside

 

宴の翌日、僕たちはアポロンファミリアの襲撃を警戒してダンジョンを休みホームでくつろいでいる。

 

リリ「本当に襲撃に来るんでしょうか?」

 

バル「一応襲撃すると聞こえたから、可能性は高い。弱いからあまり警戒も必要ないと思うが、リリやアイもいるから人質にされる可能性がある。ベルでも3人を守りながらだと隙ができて人質にされかねん」

 

リリ「てことはリリ達のために…?」

 

バル「そうだ」

 

アイ「ありがとうバル」ギュッ

 

バル兄の言葉を聞いてアイさんはバル兄に抱きついた。というかホームにいる時アイさんは大抵バル兄に抱きついてるような……

 

ベル「でもダンジョンに行かない日って久しぶりかな」

 

バル「まぁそうだな。お前達はダンジョンダンジョンとダンジョンに恋してるのか?と思うほど潜ってるしな。俺はダンジョンに潜ること自体珍しいしな」

 

ヘス「たしかにバル君地上での仕事がメインだよね」

 

バル「ま、炉も完成して黒竜の侵入経路もわかって埋めたし。クエストもしばらくはなしでスケジュールは空々」

 

ベル「よく考えればバル兄が一番働いてる気がする……」

 

アイ「言われてみればそうかも。バルこそ休みの日が取れてないかも」

 

バル「あまり疲れないから構わないけどな。でもしばらく大きな仕事もないし数日ダンジョンに潜ってみようかな」

 

リリ「アポロンファミリアの問題が終わってからですけど」

 

ヘス「それにディアンケヒトとのこともあるでしょ」

 

バル「……そうだった。ならそれが終わったら数日籠るとするかダンジョンに。誘えば誰か来るか?」

 

ヘス「フレイヤの所のオッタルにロキの所のフィン、ギルドのレン君を誘ったら?ついでに元の世界のモンスターと戦わせたりとか」

 

バル「お、それはいい。ウラノスからレンもあのスキルが出たと聞いたし、扱いの問題でそこで試練もできるな」

 

ベル「アイズさんとヴェルフの試練は?」

 

バル「遊戯戦争(ウォーゲーム)やるならその前にやる。決行を決めても準備などで時間あるしな」

 

リリ「なんか調子出てきましたね。あ、ではバル様の元の世界の話をしてください。色々と」

 

コンコン

 

リリの話を遮られてリリは不機嫌になり、僕たちは苦笑いをした。

 

バル「見てくる」

 

ガチャッ

 

バル「はーいって真正面から来るのか……」ニガワライ

 

扉の方を見ると昨日宴でアポロン様のとなりにいた女性二人だった。

 

バル「襲撃か?」

 

?「作戦ではまだよ」

 

バル「じゃぁ、なんのようだ?」

 

?「少し話に来ただけよ」

 

バル「……まぁ武器も持ってないしいいか。入れ」

 

入ってきたのは赤っぽい茶色の短い髪をした見た目から男勝りな女性に、腰まである黒い髪の少しオドオドした女性だった。

 

バル「ソファーに座ってくれ」

 

バル兄がそう促し二人をソファーに座らせた。

バル兄はキッチンから紅茶を全員分をトレイで持ってきてテーブルに置いた。

 

バル「さて、なんの話だ?」

 

?「話す前に自己紹介するわ。私はダフネ・ウラロス。レベル2で【月徒の遁走者(ラウルス・フーガ)】の称号を持ってるわ。ほらあんたも」

 

?「カ、カサンドラ・イリオン!…。ダ、ダフネちゃんと同じレベル2でしょ、称号は【悲観者(ミラビリス)】!お、お願いだから食べないでください!」

 

ヘス「た、食べる…?」

 

ダフネ「この子の寝言よ」

 

カサン「寝言じゃないもん!夢で長い銀髪の人と兎みたいな人が龍になる夢を見たの!」

 

カサンドラさんの言葉にみんな驚愕した。僕はバル兄と目を合わせ頷いた。

 

バル「ほう、よくわかったな。俺とベルが龍だと」

 

ダフネ「な!?」

 

カサン「やっぱり!」

 

ヘス「バル君!?」

 

カサンドラさんはやっぱりと確信しそのほかは驚愕した。

 

バル「そろそろバレてもいいと思ってな。ならバレるならド派手にバレたいからな」

 

ヘス「……もうバル君が何したいかわからないよ……」

 

ベル「でも黒竜を倒した英雄でギルドからも認められている、人を見る目だけはいいヘルメス様から信頼されている。他にも探索、鍛治の大手ファミリアと同盟を組んでいる。十分龍とバレてもいいと思いますが」

 

ヘス「う〜ん……なら、いい……のか…?」

 

バル「とりあえずカサンドラのいうことは合ってる。予知のスキルを持ってるのか?」

 

ダフネ「じゃ、じゃあ今までのカサンドラの見た夢は本当……?」

 

カサン「本当だよ……」

 

ダフネ「そ、その……ごめんカサンドラ信じなくて……」

 

カサン「ううん、いいの。予知なんて誰も信じないから、それにダフネちゃんは寝言と切り捨てるだけで友達でいてくれたから」

 

ダフネ「……ありがとう……」

 

バル「友情が深まったところで話の続きだ。俺たちが龍と知ってどうする?」

 

ダフネ「どうもしないよ。いくら龍でも神に嘘は通用しない。あんた達が悪さをしないのは主神をみればわかるわ」

 

バル「それはありがたい」

 

ダフネ「それで本題だね」

 

ダフネさんは姿勢を正し

 

ダフネ「あなた達にアポロンファミリアを潰して欲しい」ペコッ

 

そう頭を下げて頼んできた。

 

バル「……理由を聞いても?」

 

ダフネ「アポロンファミリアの多くはアポロンに無理矢理入れられた。私やカサンドラもそう。ずっとあのファミリアは嫌いだった、だから黒竜を倒した英雄の二人に潰して欲しかった。龍と聞いて潰すのは容易いと思って尚更潰してほしい」

 

バル「…まぁ、俺たちの平穏を壊すなら潰すつもりだったし」

 

ベル「頼まれたなら尚更そうした方がいいかな」

 

バル「だな、ほかに理由もできた」

 

ダフネ「じゃあ…」

 

バル「あぁ、その依頼受けてやるぜ」

 

ダフネ「ホッ…よかった……」

 

カサン「やったね!ダフネちゃん!」

 

ダフネ「ええ、本当に……よかった……」

 

ヘス「そんなにあのファミリアが嫌いなのね」

 

ダフネ「そりゃそうよ。アポロンを慕ってる面子はきちんと体を洗わないから臭いし」

 

カサン「香水で誤魔化してると思うけど、逆に香水の匂いがきつくて……」

 

リリ「本当に不潔ファミリアだった……」

 

バル「まさか予想が当たるとは……」

 

カサン「そういえば銀髪の人、えっと……」

 

バル「バル・クラネルだ。兎みたいのが弟のベル・クラネルだ」

 

カサン「ありがとうございます。バルさんの称号【赫き凶星】ってもしかして予知系のスキルを持ってるんですか?」

 

バル「正確には災厄を予測するだ。正確に映像が頭に浮かぶ」

 

ベル「ん?てことはバル兄黒竜が来るの知ってたの?」

 

バル「あぁ、知ってた。けどあえて言わなかった。フィンに言ったことも嘘だ、フィン達がいても起こってた。けど俺はお前達に黒竜を倒して欲しかった。特にアイズに。だからああ言った」

 

バル兄が嘘をついた…。ショックだけどおかげで成長できたのも事実。僕は少し複雑な気持ちだった。

 

ヘス「ボクはバル君が嘘をついてるの知ってたけどバル君に黙っててって言われてね。ごめんベル君、黙ってて…」

 

ベル「いえいいですよ神様。バル兄も思惑があってそうしたので神様は悪くありません」

 

バル「とまぁ災厄限定で正確にはわかる感じだ」

 

ダフネ「災厄限定でも十分すごいよ……」

 

カサン「わぁ!私以外の予知系のスキルを持ってる人がいて嬉しい!しかも災厄に関しては私以上!」キラキラ

 

カサンドラさんはバル兄を尊敬の眼差しで見た。

 

バル「カサンドラは日常のことでもわかるだろ?」

 

カサン「小さいことはハッキリだけど、どちらかと言えば予言です」

 

バル「なるほど映像ではなく言葉が浮かぶのか」

 

カサン「はいそうです」

 

アイ「所でまだいていいの?そろそろ襲撃するんじゃない?」

 

ダフネ「あ、そうね。まとめるわ。アポロンファミリアを潰して欲しい。龍ということは言いふらすつもりはない」

 

バル「わかった襲撃は確定だし、アポロンファミリアは潰すつもりだ」

 

ダフネ「ありがとう。もう行くわ」

 

バル「ホームを壊さないでくれるとありがたい」

 

ダフネ「なるべくそうするわ」

 

そう言って二人はホームから去っていった。

 

バル「アポロン件でやることが増えたな。まぁ同時進行できるから楽だが」

 

ヘス「気長に待とうか」

 

リリ「ヘスティア様も感化されましたか……」

 

ヘス「焦っても何も起きないしバル君達がどうにかしてしまうから。ボクはこうして見届けることしかできないよ」

 

リリ「まぁリリもです。バル様曰く、ソーマファミリアのしがらみのせいでリリに例のスキルも発現しませんし」

 

バル「ソーマファミリアか…。アポロンが協力を要請しそうだな」

 

リリ「あー……あり得ますね。ですがそれならラッキーですね。ついでにソーマファミリアにも遊戯戦争(ウォーゲーム)を申し込んでリリを解放できますし」

 

バル「ソーマファミリアが襲撃に加わる可能性は高いな。来たらそうしよう」

 

ベル「それで、本当に遊戯戦争(ウォーゲーム)でバラすの?龍の事」

 

バル「ん?バラさんよ。あれは冗談だ。まぁバレてもいい条件は揃ってるがバレない事に越したことはない」

 

ヘス「余計な騒ぎを呼ばないためにもぜひそうして欲しい……」

 

バル「襲撃が来るまでゆっくりするか。軽食を用意してくる。ネロ手伝ってくれ」

 

ネロ「はいニャ!」

 

「「「いつからいた!?」」」

 

ネロ「みにゃさん酷いニャ。ニャァは最初からいたニャ」

 

バル「猫の性質で気づかんかったな」ハッハッハッ

 

バル兄は軽食を準備しにキッチンに向かった。僕たちはソファーでくつろぎ襲撃を待った。

暇だから早く来ないかな……

 

side out

 

 

おまけ

 

レフィ「アポロンファミリアがバルさんを景品に遊戯戦争(ウォーゲーム)を仕掛けた…ですか…?」ゴゴゴ

 

リヴェ「そうだ。今思い返すと腹立たしい……!」ゴゴゴ

 

ロキ「レ、レフィーヤ?ママ?お、落ち着いてや……」

 

リヴェレフィ「「十分落ち着いてる(ます)」」

 

ロキ「え、えぇ……どないすれば……」

 

リヴェ「ロキ」

 

ロキ「な、なんや?」

 

リヴェ「私にバル達の遊戯戦争(ウォーゲーム)に参加させろ。絶対に許さん…!」

 

レフィ「私もお願いします。私も許しません……!」

 

シュウウウウゥ

 

ゴオオオオォ

 

ロキ「二人とも落ち着けや!レフィーヤからは青い炎が、ママからは冷気が出てるで!」

 

その後異常を察知したフィンが駆けつけて場を納めたそう。二人のステータスを更新すると

 

 

リヴェリア・リヨス・アールヴ

 

 

レベル6

 

 

《スキル》

 

【???】

 

・早熟する

 

・デメリットなしで冷気を発生、操作できる

 

・天彗龍と共闘するとステータスに高補正

 

・?

 

 

 

レフィーヤ・ウィリディス

 

 

レベル3

 

 

《スキル》

 

【???】

 

・早熟する

 

・青い炎や発火性の粉塵を操る

 

・天彗龍と共闘するとステータスに高補正

 

・?

 

 

 

リヴェ「おお、やっとこのスキルが出た」

 

レフィ「やった!これでバルさんとずっと入れるチャンスが来た!」

 

ロキ「おめでとさん……」

 

アポロンに対する怒りでスキルを発現した恋する妖精に妖精姫であった。

 




襲撃までいけませんでした。ダフネ達が訪ねてアポロンファミリアを潰して欲しいというのが思いついて書きました。ついでにカサンドラちゃんの予知でバレました。ダフネの口調合ってるだろうか……
アポロンファミリアのアポロンを慕ってる面子は汚いことにしましたww。アポロンって嫌いなんですよね。もしファンの方がいましたらすみません。
リヴェリアとレフィーヤが怒りスキルを発現させました。設定でわかりますがあの2匹です。リヴェリアはモデルの生態からデメリットがあったのでそれを無くしました。
あとこの話とは関係ありませんが翼を出した時服は破れると思うますが、そこはご都合主義で破れないと思ってください。
次回太陽(笑)の襲撃 お楽しみに〜

ベートにヒロイン必要か

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