赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか   作:エルにー

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宣言通りヒロイン回になります。やっぱり原作と時系列が違ってくる……。


54 天彗龍のプロポーズ前半

バルside

 

邪神ディオニュソス討伐作戦の翌日…というより数時間後。時間は10時。俺はロキの所にいるであろうデメテルの元を伺った。居ればいいが……。

フィーとフィルヴィス、フィル(そう呼んで欲しいと頼まれた)と一緒に寝たわけだが、起きると何故かアイが俺の上で寝ていた。リアは予備のベッドで寝ていた。

まぁ、可愛かったからいいか。

ロキファミリアのホーム、これからロキ館と呼ぼう。そのロキ館について顔パスでいつもの部屋に向かった。

部屋に着くと

 

ガチャ

 

ロキ「おお、来たかいなバル」

 

フィン「おはよう。昨日はおつかれさま」

 

バル「あぁ、おはよう。お前もおつかれ。それでデメテルは……」

 

俺はここにいないデメテルの事を聞く。

 

ロキ「ショックで寝込んでんねん。うちらには何も出来ひんからそっとしとる」

 

フィン「主神()として眷属(子供)を失う悲しみは相当だろうね。それも眷属(子供)への愛情が強ければ尚ね…」

 

バル「そうか……。俺が話してみる。子供ではないが俺も親友を亡くしているからな」

 

ロキ「レフィーヤから聞いとる。デメテルを頼みでバル」

 

バル「あぁ」

 

フィーはロキ達に話していたか。まぁでも、過去を知られてもいいかな。

俺はロキにデメテルの事を頼まれ、デメテルのいる部屋を聞き向かった。

 

コンコンコン

 

バル「デメテル。バル・クラネルだ。入ってもいいか?」

 

デメテルのいる部屋につきノックをして俺は聞く。

 

「………入って……」

 

デメテルの声はすごく悲しいものだった。デメテルにとって眷属(子供)の死は大きいのだろう。

 

バル「失礼する」

 

ガチャ

 

中に入るとベッドで布団をかぶってるデメテルがいた。俺はそのベッドに腰掛け

 

バル「もう聞いてると思うが、改めて報告する。邪神ディオニュソスを消滅、オラリオ破壊の鍵の精霊は倒した。けどデメテルに頼まれた子供達の救出は遅く、もう精霊に養分を吸われ息絶えていた」

 

デメ「やっぱり……」

 

バル「これは俺の責任だ。俺がもっと早く着いてればお前の子供が死ぬことはなかった。本当にすまない」ドンッ

 

俺は土下座をして床に頭をぶつける。

 

デメ「……んで……なんで……なんでもっと早く着かなかったの!」

 

デメテルはベッドから起き、俺の胸ぐらを掴んで頭を上げさせた。

 

バル「すまない。全部俺のせいだ」

 

デメ「えぇ!そうよ!全部貴方のせいよ!もっと早く着いてれば……もっと早く向かっていれば……あの子達が死ぬ事はなかった!!」

 

デメテルは顔を俯かせ。

 

デメ「なんで…なんでなんで!なんで!!なんであの子達が死なないといけないの!!」

 

デメテルは両手で俺の胸を叩きながら言う。

 

デメ「せめて……せめてあの子達の死体を持ち帰ってよ!そうすればあの子達を埋葬できた!!なんで……うぅ、わぁぁぁぁん!!」

 

デメテルは耐えられずそのまま俺に抱きつき涙を流した。俺は彼女の背中に手を回して抱きしめ、彼女が落ち着くまで背中をさすった。

彼女の八つ当たりは仕方のない事だ。本当に、すまない、デメテル。

しばらくしてデメテルが泣き止み

 

デメ「グスッ、ごめんなさい。貴方に八つ当たりしてしまって」

 

バル「いや、元を言えば子供達を死なせてしまった俺のせいだから」

 

デメ「いえ。貴方は十分私の頼みを聞いてくれました。あの子達が死んでしまったのはショックだけど、昔は今より子供達が簡単に死んでしまう時代だった。比較的平和になった今に私が浮かれていただけよ。もう子供達が死んでしまう事はないって」

 

バル「だが……」

 

デメ「なら、貴方の事を教えて。貴方、人ではないのでしょ?」

 

気づかれたか。いや、気づかれない方がおかしいか。

 

バル「それが償いになるのなら。俺の、デメテルと同じ思いをした過去も一緒に教える」

 

俺は彼女への償いとして俺が龍である事、5年前にベルと家族になった事から今までの事を説明した。そして前にフィーに教えた鍛治士の親友の話をした。

 

デメ「やっぱり貴方人ではなかったのね。龍なのは驚きだけどね」フフフ

 

バル「少し予想していたみたいだがな。あまり驚かないしな」

 

デメ「ごめんなさい。まだあの子達の死を受け入れてきれなくてね……」

 

バル「俺もそうだったしデメテルも経験はあるはずだが。いつまでも受けいられずにはいられない。そうでもないとお前の子供達に怒られるぞ?」

 

俺もそうだった。黒龍ミラボレアスを追い払った時も、いつまでも乗り越えられなかったらあいつに怒られるだろうなと思ったしな。

 

デメ「そう……ね。そうよね!いつまでもこうしていたらあの子達に怒られちゃうんね」

 

バル「その意気だ」

 

なんとかデメテルはすぐに立ち直れたな。

 

デメ「所でバル君…」モジモジ

 

バル「どうした?」

 

デメ「バ、バル君は龍で神と同じく悠久の時を生きるのよね?」

 

バル「あぁ、そうだな。寿命で死ぬ事はないな。あったとしてもその時にダンジョンはもう存在しないかもな。俺も詳しくはわかってない。だが、寿命は存在しないで合ってる」

 

デメ「な、なら……その……///」モジモジ

 

モジモジしているデメテル可愛いな。

 

デメ「貴方、フレイヤにロキファミリアのエルフにハイエルフ、その他にも多く落としてるよね?」

 

バル「そう、なるな」

 

デメ「わ、私もその中に入れないかな…?」

 

バル「つまり……」

 

デメ「うん。私は貴方が好き。貴方に料理を食べに行った時から好きだった。ほぼ一目惚れに近いかな」

 

バル「ハーレムということになるが、本当にいいのか?」

 

デメ「うん。それでもいいわ。それでも貴方と居たい」

 

デメテルは覚悟がこもった目で言う。つくづく俺は果報者だな。答えはもちろん

 

バル「これからよろしくな、デメテル」

 

デメ「!うん!」

 

これでもう随分増えたな。一回全員集めて確認と改めて俺から告白、いやプロポーズをしよう。思い立ったら吉日。これから全員を集めよう。

 

バル「早速で悪いけど、うちのホームに来てくれるか?」

 

デメ「私はいいよ。けどなんで?」

 

バル「受け入れたのはデメテルで9人目だから改めて俺から返事、プロポーズをしようと思って…」

 

こうして言うとなかなかに恥ずかしいな……。俺は頬をかきながら言う。

デメテルは目を見開きすぐに微笑んだ。

 

デメ「フフフ、期待してるわ」

 

バル「ん……」

 

視線を感じて扉の方を見ると

 

ロキノゾキ

 

ティオナノゾキ

 

ロキとティオナが扉から覗いていた。

 

バル「はぁ……今回だけだぞ許すのは」

 

ロキティオナ「「すみません!」」

 

バル「ティオナに関してはベルとの進展は?」

 

ティオナ「ええっと……デートはしたことあるけど告白はまだ……」

 

バル「ならそれからだ。そろそろベルもアイズに告白するだろうし」

 

ティオナ「あぁ…でもアルゴノウト君もそろそろするかもね。うん、わかった。アルゴノウト君がアイズに告白する前にやるね!スキルも出てるし!」

 

バル「そうか。早くやれよ?それじゃぁ、俺はもう行く。デメテルはさっき行った通り竈火の館に行っててくれ」

 

俺はそう言って部屋を出て椿の所に向かった。フレイヤはいいや。どうせみているだろうし。(実際に見ていた)

炉につき

 

バル「椿!いるか?」

 

椿「おぉ、バル。久しぶりだな」

 

俺が椿を呼ぶといつものように胸にサラシを巻いた状態の椿が現れた。

 

バル「あぁ、久しぶり」

 

椿「それで、手前にようか?」

 

バル「そうだ。この後竈火の館に来て欲しい。そこで改めてお前達に返事する」

 

俺がそう言うと椿は目を細め

 

椿「返事、期待しているぞ?」ニヤ

 

バル「任せろ」ニヤ

 

椿にもう一度行って今度はヘルメスファミリア、アスフィの所に向かった。

ここも何回か行ってるから顔パスでアスフィの研究室に向かった。

 

コンコンコン

 

「入って」

 

ガチャ

 

バル「久しぶり、アスフィ」

 

アスフィ「バ、バルさん!?どわっ!」 ガシャンッ

 

あらら、アスフィは不意に弱いようでこうしてポンコツになることがある。そこが可愛いわけだが。

 

バル「大丈夫か?」

 

アスフィ「だ、大丈夫です。そ、それでバルさんはなんのようで?」パンパン

 

バル「この後竈火の館に来て欲しい。改めて返事をするから」

 

アスフィ「なるほど。そういうことですか。では、期待してますよ?」

 

バル「あぁ、期待しとけ」

 

アスフィに伝え終え、今度はミアハファミリアの所、確か青の薬舗だったか。そこに向かった。

 

ガチャ カランカラン

 

アミッド「いらっしゃ……あ、バルさん」

 

バル「久しぶり、アミッド」

 

アミッド「はい、お久しぶりです」ニコッ

 

館を改修している時にアミッドを訪ねた時にプロポーズされた。あと、ミアハファミリアに改宗(コンバージョン)してから笑うようになった。前のディアンケヒトファミリアはどんな感じだったんだ……。まぁ、おそらくファミリアの汚い部分を一番近くで見てきたからだろう。

アミッドにも同じく竈火の館にくるように言った。

 

アミッド「期待、してますよ?」

 

バル「もちろん」

 

以上か。なら俺も館に戻るか。

俺はアミッドと共に館に戻った。

 

バル「ただいま」

 

アミッド「お邪魔します」ペコ

 

ヘス「あ、おかえりバル君。君の客は全員君の部屋に案内したよ。てか、君の部屋広くないかい?」

 

玄関にヘスティアがいてリア達の場所を教えてくれた。部屋の事は持ち前の能力と言い、部屋に向かう。

 

ガチャ

 

レフィ「あ、おかえりなさいです!バルさん!」

 

アイ「貴方ここに住んでるわけじゃないでしょ。おかえりバル」

 

バル「あぁ、ただいま」

 

アミッドを中に入れ全員ソファーに座ってたから俺とアミッドも座る。因みにフレイヤもいる。それと何故かダフネがいる。

さて、本題に入るか。

 

バル「さて、来てくれてありがとう。今日は全員のプロポーズに改めて返事しようと思ってな」

 

俺がそう言うとダフネは手を挙げ。

 

ダフネ「あの、私はまだ言ってないがバルのことが好きだ。ハーレムも了承している」

 

ダフネはこの場で俺に告白した。根性あるな。

 

バル「ありがとう。それも含めて順番に返事をする。いいか?」

 

「「「「」」」」コク

 

バル「ありがとう。まずは順番的にフレイヤから」

 

俺は立ち上がってフレイヤの手を取りソファーから離れた所で向かい合う。

 

side out

 

 

フレイヤside

 

今私はバル様に手を引かれ向かい合っている。全員のプロポーズの返事をするみたい。ふふふ、楽しみだわ。

 

バル「フレイヤ」

 

私はバル様に名前を呼ばれ余計な思考を消す。

 

バル「最初にあったのは四巴会談の時だったな。フレイヤはその前から俺とベルを見ていたがな」

 

ふふふ、懐かしいわね。あの時はたまたま変わった魂を見つけて観察をしていたわね。

 

バル「その時に実質プロポーズされたな。あの時は嬉しかった。初めて遠回しとはいえ好きと言われたからな」

 

バル様は微笑みながら言う。あぁ……その表情も素敵だわ……。

 

バル「そのあとフレイヤに振り回されるという散々なデートをしたが、あの時計塔で言ったように楽しそうに笑うフレイヤは綺麗だった。素敵だった。とても美しかった」

 

フレ「バル様……」

 

バル「フレイヤは天界でも下界でも伴侶を探してたよな?だから俺から言う」

 

バル様は一息おく。あぁ……なんとなく想像できるわ…私がずっと言われたかった言葉を……。

 

バル「俺の伴侶になってくれフレイヤ。ずっと俺の側にいてくれ」

 

あ……あぁ……この言葉だわ……。この言葉を言われたかった。それをバル様が言ってくれてーー

 

フレ「ーー嬉しいわ。こちらこそお願いします。バル様」ニコッ ポロポロ

 

バル「あぁ」

 

バル様は微笑んで私の涙を拭い、そして

 

チュッ

 

誓いのキスをしてくれた。

ありがとう。バル様…。

 

side out

 

 

椿side

 

神フレイヤはバルからプロポーズされて涙を流した。無理もなかろう。彼女はずっと伴侶を探していたのだから。

バルは神フレイヤをソファーに座らし

 

バル「次は椿だ」

 

手前に手を引き神フレイヤと同じ場所で向かい合った。

 

バル「最初にあったのはフレイヤと同じ四巴会談だったな」

 

うむ、懐かしいな。あの時手前は素材のことしか頭になかった。思えばその会談でのバルの笑顔にやられたな。

 

バル「あの時の椿の素材を使うのは気が病むという言葉嬉しかったな…」

 

椿「本心、だからな……///」

 

バル「後日素材を渡しに行った時、椿の格好にドキッとした。本当だぞ?」

 

そ、そうか……///ドキッとしてくれたのか……///

 

バル「あの時人なら是非貰いたいと言ったな。今なら言える」

 

バルは一泊置いて

 

バル「椿。お前が好きだ。愛している。お前を嫁としてもらいたい」

 

答えなど決まってる。そんなのーー

 

椿「ーーあぁ、ぜひ手前をもらってくれ」ニコッ

 

あぁ……本当にバルを好きになってよかった。今改めてそう思う。

 

バル「これもしないとな」

 

チュッ

 

誓いのキス…。嬉しい物だな。ふふふ

 

side out

 

 

リヴェリアside

 

バルはソファーに椿を座らせ

 

バル「次はリア」

 

私の手を取り同じ場所で向き合った。

 

バル「リアと出会ったのは豊穣の女主人だったな。ベートが進化した場所でもあったな」

 

懐かしい。あの時直感で同じ保護者の雰囲気を感じたな。

 

バル「あの時はリアから同じ保護者の雰囲気を感じたな」

 

バルも同じだったか。嬉しいな。

 

バル「リアにプロポーズされた時『アールヴからは逃げられないぞ』と言われたな。別に逃げるつもりはないが本当に逃げられなかったな」ケラケラ

 

リア「言わないでくれ……///恥ずかしい……///」

 

バル「ハハハ。俺が積極的になったきっかけは龍状態でリアと水浴びした時だったな。今でも覚えてる。とても綺麗だったぞ、リア」

 

だから、思い出させないでくれ……///本当に恥ずかしい……///

 

バル「俺はリアが好きだ。愛している。ずっと俺と居てくれ」

 

答えはずっと前から決まっている。

 

リヴェ「こちらこそよろしく頼む」ニコッ

 

フフフ、逃すどころか逆に捕まってるな。

 

バル「そしてこれも」

 

チュッ

 

もう私は逃げれないほどに捕まえれてるな。私も密かに夢だった誓いのキスをしてくれてありがとう、バル。

 

side out

 

 

アイside

 

今度は私の出番。バルに手を引かれ向かい合う。

 

バル「アイと最初にあったのは、オラリオの外で熊型のモンスターと無理な戦いをしている時だったな。初対面だったがヒヤヒヤしたな」

 

懐かしいな……あの時は復讐しか考えてなかった。結果的にバルに会えたからよかったけど。

 

バル「その後すぐプロポーズされたな。そして同じファミリアということで一番関わったな」

 

一目惚れに近いものだったかな。すぐバルに恋した。確かに毎日一緒に寝たり密着したりと他の人より関わったというよりイチャイチャ……したかな……///

 

バル「マイペースすぎることがあるのはキズだが、冷静沈着でたまにふざけた時はとても可愛い」

 

もう、可愛いだなんて…!

 

バル「そんなアイを俺は好き、愛している。俺と同じ時を過ごしてほしい」

 

みんなも同じだけど、答えなんてとっくに決まってる。

 

アイ「うん、これからよろしく、バル」ニコッ

 

あの時バルに会えて本当によかった……

 

バル「もちろんアイにも」

 

チュッ

 

もう、バルはどれだけ私を堕とせば気がすむの?

 

side out

 

 




今日はここまで。
どうだってでしょう?フレイヤを一番凝って書きました。彼女はずっと伴侶を探していたので。
残りは次回に書きます。ベル君のはラキア侵攻後、ベル君がアイズに告白した後に書きます。
前半はデメテルがオリ主に八つ当たりしてから一気に進展。ティオナに火をつけました。ティオネは本当にどうしよう?
今回は次回予告は無しで
次回も楽しみに〜
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