赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか   作:エルにー

61 / 100
今回は一人称で行きます。


59 不冷の鍛冶士の告白

バルside

 

ミララースとなった変わったミラボレアスは二ヶ月後にまた来ると宣言して去っていき、俺は軍神アレスを確保した。どう捕まえたかって?秘密だ。

ヘスティアの救出に向かってたベルはヘスティアと共に崖から落ちた。だが心配はいらない。しっかりと生きてるとわかってる。アイズは俺がベルを追いかけるように言い、崖から飛び降りた。

 

バル「さて、やつの対策をしないと。今回でバレることになるな」

 

俺はアレスをつかみ

 

バル「んじゃ、こいつを連れていくぞ」

 

マリウス「あ、どうぞどうぞ」

 

バル「あっさり引き渡すんだな…」

 

マリウス「その筋肉バカには散々迷惑をかけられたからな」

 

バル「なんか想像できるわ…いい治療士紹介しようか?」

 

マリウス「私も私の胃の状態を知りたいから頼む…」

 

そうとう振り回されてるんだな……。

俺はマリウスを連れてオラリオに戻った。門付近に着くと門にフィン、ロキ、リアを見つけた。

 

ロキ「おかえり〜バル。てかアレスの扱い酷ない?」

 

フィン「そしてそちらはラキア王国の王子かな?」

 

マリウス「はい、そうです。私はマリウス・ウィクトリア・ラキアと申します。マリウスと呼んでください」ペコ

 

ロキ「何故その王子がここに?」

 

バル「アレスに傍若無人な行動に一番苦労しているから」

 

ロキ「あぁ……なるほどな。ちゅうことはアミッドらに任せるということか」

 

バル「そうだ。リア。マリウスをミアハファミリアに連れてってくれるか?」

 

リア「バルの頼みならわかった。ついてこい」

 

マリウス「感謝する」

 

リアにマリウスを任せ、ロキにラースの事を話した。

 

ロキ「マジか……バルが言っとった例の黒龍がパワーアップしてこっちにきたやと…」

 

フィン「大変なことになるね…」

 

バル「対策を立てる為にまた緊急の神会(デナトゥス)を開くことになるな。そして、そこで俺の正体を明かすことになる」

 

ロキ「仕方がない…か…」

 

フィン「そうだね。けどさほど心配はいらないと思うけどね。オラリオのトップを占めるファミリアが味方で、ギルドも味方だからね。それにオラリオを挙げてバルに挑んでも勝てないでしょ?」

 

バル「まぁ、そうだな」

 

フィン「なら、問題ないね」

 

ロキ「所で、ドチビとベル、アイズたんは?」

 

バル「ヘスティアが崖から落ちてベルは一緒に落ちた。アイズは俺が追いかけるように言って飛び降りた。だが大丈夫だ。しっかり無事であると把握しているから」

 

ロキ「わかった。神会(デナトゥス)は招集をかけて今日中にでも開く」

 

バル「ありがとう。後、こいつも頼んだ」

 

俺はそう言って引きずってたアレスを見せる。

 

ロキ「わかった。フィン、頼むで」

 

フィン「了解。ガネーシャファミリアに引き渡しとくよ」

 

バル「ありがとう。また後で」

 

俺はアレスをロキたちに引き渡してホームに戻った。

ベルたちは明後日にでも戻るだろう。リリたちにどう説明するか…。

 

side out

 

 

ヴェルフside

 

バルが調査に向かっても俺たちは同じ部屋にいた。そこでどうせだから全員にバルやベルの好きなところを聞いた。もしかしたら参考になることがあるかもしれないしな。

 

リリ「やはり優しいところですね」

 

春姫「笑顔も素敵」

 

カサン「戦う姿もカッコいい…」

 

おぉ、相変わらずの惚気だ。バルの方は

 

アイ「一緒にいる時の安心感」

 

フィル「存分に甘えれる所」

 

ダフネ「必ず私たちの元に帰ってくると確信できるところ」

 

ダフネは冒険者はいつ死んでもわからないことからそう思うのだろう。こちらも相変わらずの惚気でした。

ん?この気配は……だが、ちょうどいいタイミングだな。

 

ヴェルフ「少し散歩してくる」

 

リリ「わかりました。お気をつけを」

 

ヴェルフ「おう」

 

リリ助にそう言われて俺は館を出る。しかし、よくオラリオに入れたな。

俺は誰もいないダイダロス通りに入り気配の主を待つ。

 

?「ここにいたかヴェルフ」

 

ヴェルフ「そういうあんたはよくオラリオに侵入できたな親父」

 

?「貴様を連れ戻しに来た」

 

俺が親父と呼んだ男はヴィル・クロッゾ。俺がまだラキアにいた時に俺をクロッゾ家の再建のための道具にした張本人だ。その隣には俺の祖父のガロン・クロッゾもいる。爺いも親父と同じで俺を道具にしていたが、どこか違和感があった。

目的は親父が言った通り俺を連れ戻すことか。

 

ヴェルフ「出奔した俺がはいわかりましたというとでも思ったのか?」

 

ヴィル「思ってなどおらん。だが、力づくで連れ戻す!」

 

ヴェルフ「無駄だぜ。俺はこのニヶ月の間に結構強くなったしな」

 

ヴィル「方法はある。これを使えばな」

 

親父はそう言って一つの剣を取り出す。それは魔剣だった。

 

ヴィル「壊れずに済んだ正真正銘のクロッゾの魔剣だ。これで貴様を連れ戻す」

 

クロッゾの魔剣ね……。

 

ヴェルフ「それでも無駄だぜ」

 

ヴィル「ほざけ。最終忠告だヴェルフ!我らと共にラキアに戻れ!さもなくばこの魔剣を使うことになるぞ!」

 

ヴェルフ「何回も言うが」

 

俺は赫醒大剣へファロッゾを構え

 

ヴェルフ「俺は戻るつもりはねぇ!俺の居場所はここだ!」

 

?「その通りよ」

 

声のする方を見ると

 

ヴェルフ「ヘファイストス様?」

 

へファ「よく言ったわヴェルフ。あなたの居場所はここオラリオにあるわ。だから、あなた達にヴェルフを連れ戻す権利なんてないわ!」

 

ヘファイストス様……ありがとうございます。やはり俺はあなたのことが好きです。

 

ヴィル「鍛治を司る神ヘファイストスか。ついでだ。この神も連れて行こう」

 

親父はなんて言った?ヘファイストス様を攫うだと?

 

ヴェルフ「親父」

 

ヴィル「なんだヴェルフ。やっと戻るき……に……」ガクガク

 

親父は俺をみて顔を青くして震え出した。こんなに怒りを覚えたことは初めてだ。

 

ヴェルフ「もし、ヘファイストス様に危害を加えたら……ただじゃ済まさないぞ

 

ヴィル「ひっ!?う、うるさい!俺の言うことに従え!」

 

親父はそう言って魔剣を振り下ろす。魔剣からとてつもない炎が出るが。

 

ヴェルフ「オラァァ!」ザンッ  ボオオォォ

 

スキルの炎で魔剣の炎を打ち消し、そのまま親父の持つ魔剣を壊す。

 

パキーンッ

 

ヴィル「な!?最後のクロッゾの魔剣が!?」

 

ヴェルフ「これでも、まだやるか?」

 

俺は殺気を放って言う。すると

 

ガロン「ここまでか…。帰るぞヴィル」

 

ヴィル「な!?だがこれではクロッゾ家は……」

 

ガロン「もうクロッゾ家は終わりだ。わし達ではヴェルフを連れ戻すことはできん。それにヴェルフはここでしか鍛治士として成長できん」

 

ヴィル「だが親父…」

 

ガロン「ぐちぐちうるさい!これからは貴族のクロッゾじゃなく鍛治士のクロッゾだ。帰るぞ」

 

ヴィル「ぐっ……わかった……」

 

ガロン「全く」

 

爺いは俺の方を向くと。

 

ガロン「わし達はもうお前にこだわらん。好きなように生きろ、ヴェルフ」

 

ヴェルフ「ありがとな。そっちも元気でやれよ、爺い」

 

ガロン「わしはまだまだ生きるつもりだ。バカ孫」

 

爺いはそう言って親父と一緒に帰っていった。親父が素直に帰ったことにはビックリだが。

と、ヘファイストス様がいるんだった。俺は急いでヘファイストス様の方を向く。

すると

 

へファ「み、見ないで!///」

 

ヘファイストス様は赤くなってる顔を隠して俺にそう言った。可愛い…。

 

へファ「ううぅ……(ヴェルフが私のことで怒ってくれたのがすごく嬉しかった。私ってこんなにチョロかったのかしら…?///)」

 

ヴェルフ「ええっと……」

 

へファ「 ゔゔん、ま、まずはありがとうヴェルフ。私のために怒ってくれてありがとう…///」

 

ヴェルフ「い、いえ、ヘファイストス様には拾って貰った恩があるので…」

 

へファ「それでもよ、ありがとう」ニコッ

 

ヴェルフ「……///」

 

この方の笑顔は素敵だ。俺はこの笑顔に惚れたんだ。

 

へファ「ほ、褒美を与えないとね///」

 

褒美……叶うなら

 

ヴェルフ「では、ヘファイストス様がいいのなら俺をあなたの伴侶にしてください!」

 

俺がそう言うとヘファストス様は目を見開く。やっとこの想いを伝えられた。

 

へファ「いいの?」

 

ヴェルフ「え…?」

 

へファ「私でいいの?私の右目は多くの神に嫌悪されてるわ。醜いと。それでもいいの?」

 

こんな弱々しいヘファイストス様初めて見た。ヘファイストス様は右目にコンプレックスがあるようだが、俺はそれでもいい。それを証明するために俺はヘファイストス様の眼帯をとる。

 

へファ「なっ、ヴェ、ヴェルフ!?」

 

ヘファイストス様は右目を隠そうとするがそれを止め、ヘファイストス様を見る。

なんだ、そんなに気にするようなものじゃないじゃん。俺としては右目を含めて好きだ。

 

ヴェルフ「気にするようなものではありませんよ。あなたに右目を見ても俺の気持ちは変わりません」

 

へファ「……ホント?」

 

ヴェルフ「本当です。もう一度言います。俺をあなたの伴侶にしてください」

 

俺はもう一度伝える。

 

へファ「こちらこそ、お願いするわ」ニコッ

 

ヴェルフ「!はい!」ギュッ

 

へファ「ちょ、ちょっとヴェルフ!?」

 

俺は嬉しさのあまりヘファイストス様に抱きついた。

 

ヴェルフ「す、すみません!つい嬉しくて……」

 

へファ「もう……で、でも、私も嬉しかったわ……///」

 

ヴェルフ「ヘファイストス様……!」

 

へファ「きょ、今日はもう帰りましょう!これ以上は恥ずかしくて無理だわ……///」

 

可愛すぎるでしょ!この人!だが、恥ずかしいのは俺も同じだし、ヘファイストス様の為にも今日はもう帰ろう。

 

ヴェルフ「わかりました。ですが、その前に」

 

俺はヘファイストス様に近づき

 

チュッ

 

ヘファイストス様に口付けをする。

 

ヴェルフ「で、ではさよなら!///」

 

俺は急いでそこから離れる。恥ずい!///

あとから送っていけば良かったと後悔したのは別の話。

 

side out

 

 

バルside

 

あの後館に戻るとあの部屋にはヴェルフ以外がいた。ヴェルフは自室にいるようだ。アイ曰く、顔を真っ赤にして帰ってきたようだ。ふむふむ、てことはヘファイストスに告白でもしたか?それならめでたいな。

俺はとりあえず部屋にいるメンバーにラースのことを教える。

 

リリ「まさかバル様の言っていた黒龍がこっちの世界に来るなんて……」

 

バル「俺もビックリしている。まさかやつにこの世界に来る方法があったなんてな」

 

アイ「それで早ければ今日中に神会(デナトゥス)を開くんだよね?」

 

バル「あぁ、だが神会(デナトゥス)はおそらく明日になる。ラキア軍の対処もあるからな」

 

春姫「所で、ベル様は?」

 

バル「あぁ…ベルは……」

 

俺はヘスティアが崖から落ちて、ベルも一緒に落ちたこと。アイズに追いかけるように言ったことを伝えた。

 

リリ「それなら、仕方がありませんね」

 

カサン「ヘスティア様にベルさん、アイズさんは大丈夫でしょうか?」

 

リリ「あのベル様ですよ?ヘスティア様がいるので帰ってくるのは遅いと思いますが、絶対無事ですよ。帰ってくるの明後日ぐらいでしょうか?」

 

バル「だいたい明後日ぐらいだ。てか、お前ら大丈夫なのか?」

 

リリ「何がでしょうか?」

 

バル「いや、基本お前らはベルと一緒に寝てるし、寝れるのか?」

 

リリ「舐めないでください。1夜ぐらいなら大丈夫です!」

 

バル「明日は無理と」

 

リリ「仕方がないじゃないですか!ベル様と寝るようになってから、ベル様に温もりがないと寝れないんですから!」

 

バル「はぁ……早く帰ってこいよーベルー……」

 

その日、結局神会(デナトゥス)は開かれなかった。

 

side out

 

 

おまけ

 

ヴェルフにキスされた後のヘファイストスはというと

 

へファ「……///」プシュー

 

顔を真っ赤にしていた。どうにか帰れたが、ベッドで恥ずかしさのあまりバタバタしたとか。

 




今日はここまで。
神会は次回になります。
ヴェルフの告白はこんなもんでしょうかね。
果たしてリリ達は眠れるでしょうかww
では次回予告をどうぞ
ヒャイイイィィィ ヒュウウウゥゥゥゥ
よいしょっ 初めましてつ、つい先程告白されたヘファイストスよ/// じ、次回予告!
アレスを引きずり戻ってきたバル。ロキに神会を開くように頼み、翌日に開かれた。
そこで新たな脅威と自分の正体を明かす。
それを聞いた神達は反応は
次回天彗龍のカミングアウト
楽しみにしてね
シュドオオオオォォォン
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。