赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか 作:エルにー
バルside
俺が間違えて氷刃佩くベリオロスを呼び出して討伐した翌日、アイとレン、オッタルの試練を2日かけて行うことにした。先にオッタルのを行う。
オッタルの半竜のモデルは
バル「最初にオッタルのをやるぞ」
オッタル「あぁ」
バル「最終確認をするぞ。オッタルの相手は黒竜より強い。倒そうなどと思うなよ?とにかく、準備はいいか?」
オッタル「とっくにできている」
バル「了解」
それを聞いて俺は詠唱に入る。
バル「『狩人とモンスターが交差する世界へ、世界を渡る門よ開け』【
毎度お馴染みの巨大な金色の荘厳な門が現れる。
続いて召喚の詠唱に入る。
バル「『破壊、破壊!全てを破壊する鏖魔の名を持つ飛竜種、角竜鏖魔ディアブロス』!」
そう詠唱すると門は銀色に変わり、中から影が現れ、異様な気配がする。
オッタル「っ!」チャキッ
オッタルはその異様な気配に気づき、武器を構える。因みに、オッタルの武器は元の『覇黒の剣』をモチーフに俺の龍の素材(以後バルク素材)で打った武器だ。
そうしてると中から相手が姿を現した。全体はディアブロスと変わらないが、頭部や翼、脚部や尻尾はまるで返り血のように異様な濃紺色に染まっている。左角はやや短く、三叉に分かれている。まるで悪魔のような風貌である。尻尾も通常種とは違い左右非対称で左の方が歪に発達している。
グオオオオオオオォォォ
ん?もしかしてコイツ……
オッタル「うおおおおォォォォ!!」
そう思ってるとオッタルは鏖魔に斬りかかる。しかし
ザシュッ
オッタル「チッ、流石に浅いか……」
やっぱり……よく見たら少し赤みがかったいる。これは……
バル「気をつけろ、オッタル!そいつは最初から暴走状態だ!」
鏖魔は召喚する前に誰かと戦ったのか既に暴走状態だった。
ダァァァァンッ
逢魔は歪な尻尾を地面に叩きつけると地響きが起こった。そして叩きつけた影響で地面の破片が飛び散る。
オッタルはそれを避け
オッタル「ハァァァ!」ザンッ
ガキンッ
角か。確かにあれを壊せば有利になる。だが、それは難しいが。
しばらく続けると
オッタル「ゥゥ……ウオオオォォォォォ!!」
オッタルがスキルで暴走状態となった。それによって攻撃は乱暴だが少しは意識があるのか正確に角を狙っている。
そしてついに
ビキッ
角にヒビが入った。しかし
グオオオォォォォォ!!
鏖魔がとてつも轟音の咆哮を上げる。すると濃紺部分に真っ赤模様、おそらく血管が鮮明に浮かび上がり、それは角までも現れる。とても禍々しい姿だ。まさに鏖魔の名に相応しい風貌だ。
鏖魔はそのままオッタルに向かって突進する。
オッタル「グアアアアァァァァァ!!」
暴走状態ながらもその危険性に気づき全力で避ける。しかし
クル ダンッ ドゴォォォッ パラパラ
鏖魔は急停止しその勢いで回転し遠心力の加わった尻尾をオッタルにお見舞いする。それによってオッタルは壁まで吹き飛ぶ。
オッタル「ぐ……」
なんとか無事だったか……。だがすごく消耗している。
オッタル「ウオオオォォォォォ!!」
オッタルはおそらく最後の一撃を繰り出すため鏖魔に向かって走る。鏖魔もそれに気づき回転して地面に潜る。すごい音を立てながら両者は近づき、鏖魔は地面から飛び出しオッタルは全力で大剣を振り下ろす。すると
バキンッ
ドオオオオォォォォォォンッ
何かが折れた音と爆発音が起こる。爆発は鏖魔から出る水蒸気によって起こった水蒸気爆発だった。モヤが晴れると。
オッタル「ハァ……ハァ……」
グウウウゥゥゥ
大剣を杖にして立ってるオッタルと右角の折れた逢魔がいた。これぐらいでいいだろう。
俺は人化を解き鏖魔を抑える。
バル「よくやったオッタル。試練は合格だ」
オッタル「そうか……」
バル「こいつは我が始末する」
我は鏖魔の首を咥え真上に上昇する。そして真下に急降下する。地面付近で逢魔に翼の噴射口を向け
ボオオオォォォォ ドオオオォォォォォンッ
勢いよく龍氣を噴射し鏖魔に風穴を開けた。これは椿の手土産にでもしよう。
オッタル「やはり……お前は遠すぎる……」バタン
そう言いオッタルは気絶した。こうしてオッタルの試練は終わった。
鏖魔の素材はちゃんとディオニュソスの一件後に椿に渡した。
数時間後、オッタルも起きてアイの試練を行うことにした。
バル「さて、アイも最終確認をするぞ。相手は古龍だからまず倒せない。ダウンを取れば合格だ」
アイ「わかった」
バル「ならよし」
俺は早速詠唱に入り、金色の門が現れた。
続いて召喚の詠唱に入る。
バル「『水を操り雷撃を与える古龍種、溟龍ネロミェール』!」
門は銀色に変わると門から大量の水が流れる。門には影があり赤と青の光が飛び交ってる。
アイは急いでそれを電気で蒸発させる。しかし水は多く蒸発しきれない。そして門からネロミェールが現れる。頭部は魚を連想させ、体のあちこちにはクラゲを連想させる発光機関が付いている。表面は水がありヌメっとしている。翼は翼膜が尻尾まで繋がっている。
グルルゥゥ
アイは弓を構えネロミェールを伺う。仕掛けたのはネロミェールだった。ネロミェールは水の高圧ブレスをはく。それをアイは水で盾を作り受け流す。
アイ「ハァ!」ヒュンッ
アイは頭部に矢を放つ当然それは効かないが
スパッ
細物なら撃ち落とせる。やはりネロミェールの髭一本に当たり撃ち落とす。
グオオオォォォアアアアァァ
それにネロミェールは怒り高圧ブレスでアイを狙う。しかしアイはそれを受け流し水をネロミェールに当て、電気の矢でダメージを与える。
それが延々と続き。そして
アイ「最後っ!」
巨大な水玉を作りネロミェールに当て。
ジジジジッ
アイ「セヤッ!」
矢に限界まで電気を纏い放つ。放った瞬間アイはこちらに向かって走る。まさか……
矢がネロミェールに当たると
ドオオオォォォォォンッ
逢魔の時の数倍の爆発が起こる。
アイは水を電気で可燃性の気体に分解して、大量になったそれを最後の電気の矢で発火させ爆発した。これはアイの作戦勝ちだな。
煙が収まると
レン「はぁ!?」
オッタル「湖ができてる……」
バル「強竜や砲竜の水遊び場ができたな」
レン「いや、あいつら遊ばんだろ」
ごもっとも。
オッタルの言う通りネロミェールがいた場所を中心に巨大な湖ができた。
バル「てかネロミェール爆発で死んだな。まさか試練で古龍を倒すとはな。
バル「とにかくアイも合格!」
アイ「やったぁ!」
なんやかんやあったがアイも無事試練に合格した。
翌日、ダンジョン最終日で今日はレンの試練を行う。
レン「最後は俺か」
バル「そうだ。お前の相手はこれまでのやつより一際強い。覚悟はいいか?」
レン「当たり前だ」
俺はそれを聞いて魔法の詠唱をし、金色の門を出現させる。
そして召喚の詠唱に入った。
バル「『古龍の王を冠する地脈を操作する古龍種、冥灯龍ゼノ・ジーヴァ』!」
門は銀色に変わり中から巨大な影が出てくる。
全身は透けていて内部の骨らしきものが見える。頭部には橙に輝く目に同じ色の丸い模様が六つある。ぱっと見目が八つあるように見える。そして蒼炎のような巨体。冥灯龍とはよく言ったものだ。
ツァアアアァァウウゥゥウウウウゥゥゥ (←大体こんな感じのはず)
レン「ヤベェ……オッタルやアイのより半端ない……けど!やらねぇとなぁ!」
レンはそう言って槍を構える。言わなかったがレンは槍を使う。その内あれをガンランスにすれば……フフフフ。
そんなことを考えていると口にエネルギーを溜め始める。そして
キイイイイィィィィィンッ
蒼白い光線をはく。それすごく高音で違う真っ赤になった。当然レンはこれを避ける。
クオオオオォォォォ
ゼノはレンに向かって突進する。レンはこれを間一髪で避け
レン「ゼアぁ!」
スパンッ
槍で斬りつける。どうやらゼノの皮膚はそこまで硬くないようだ。
グオオオォォォォォ
ゼノは咆哮しとんでもない熱量が発生する。それによって昨日できたばっかの湖は蒸発した。
キイイイイィィィィィンッ
ゼノのはすかさずブレスを吐くがレンは悉く避ける。ゼノは後ろ足で立ち上がる。そして前足を強く地面に打ち付ける。それによってレンは怯み
ドオオオォォォォンッ
ゼノが地面に打ち込み埋め込んだ前足からエネルギーを放出して、爆発が起こった。レンはそれによって吹き飛んだ。
しかし空中で体制を整え
ザザアアァァ
レン「強い……でも待てよ……あれはやつのエネルギー……てことは……」
レンは何か思いついたのかゼノに向かって走る。
グオオオォォォォォ
パク
「「「「は?」」」」
何を思ったのかレンは自らゼノの口の中に入った。ゼノもそれに驚愕し硬直するがすぐに立て直しブレスを吐く準備に入った。
いや、まさかな……
グ、グアアァ……
ゼノの様子がおかしい……
ペッ
レン「よし!うまくいった!」
おいおい、まさか本当に……
グオオオォォォォォ!!グアアアァァァァ!!
ゼノの体は連続で点滅している。これはまるでエネルギーのコントロールを失ったみたいだ。
レンはこちらに全力で走ってくる。俺もやばいと感じて来てるメンバーレン以外を結界で覆う。レン?あいつなら大丈夫だろ。もう一つ地上に響かないために58階層全体に結界を張る。
そして
ドカアアアアアアアァァァァァァァァンッ
ネロミェールの数十倍の爆発が起きた。レン、恨むぞ!
煙が晴れると、そこには何もなかった。爆発によって58階層が壊滅、崩壊した。しばらくはモンスターも出現しないだろう。
ゴンッ
レン「いっ!」
バル「馬鹿野郎!作戦としてはいいが、規模を考えろ!」
レン「ここまで爆発するとは思わなかったんだよ」
バル「はぁ……まぁ、今回はいいや。お前のは強化もあるからその時気をつけろ」
とんでもないハプニングがあったが、レンの試練も終わった。
ここまで。
ダンジョン大丈夫だろうか……一応ダンジョンにも意思はあるみたいだし、恨まないだろうか……。
これでラキア編までにあった試練を描き終えました。次回からはまだ試練をやってない奴らです。
ここで言いますが、椿とアスフィですが、多分書けないと思いますなので二人は飛ばします。思いついたら書くとします。
次回はリリ、リヴェリア、レフィーヤです。もしかしたらもっと書くかも。
ではでは、お楽しみに〜