赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか 作:エルにー
バルside
俺とベルで各地に空いた時空の穴を閉めた翌朝の早朝。日が登り始めた時刻。そんな時刻に
バル「!」
俺はあるものを感じて飛び起きた。俺が起きると共に
ドッカアアアアァァァァァァァァァンッ
「うおおぉぉ……!」 「なんだこの揺れは……!」
どこかで大爆発した音が激しい震動とともの起きた。その爆発音でベル達はもちろん、オラリオ中の全員が起きた。
アイ「バル……」
バル「あぁ、まさかこうも早く新しい穴を開けるとはな……」
俺は驚いていた。見つけた大穴は俺の見立てでは2日かけて開けたものだ。それをこうも早く開けたんだ。
いや、もしかしたら……俺は最悪の事態を予想した。もしそうなら………
オラリオを含めてとんでもない範囲が文字通り消滅する。
それだけは阻止しないとダメだ。
俺は急いで着替え、翼を出し城壁に向かって飛んだ。
数秒後、爆発の発生地を見て俺の予想が当たったと確信した。
ここで時空の穴について説明しよう。昨日発生した時空の穴は全て渦巻き型だった。円形で中心に向かって渦を巻いている。あの形はうまく干渉しているから危険はない。
だが、今俺が見ているのはダメだ。あれは無理やり空間を壊して開けた穴だ。形は壊れた鏡の破片のようなものだ。周りの空間にはヒビらしきものもある。
円形じゃないものはとても不安定だ。しっかり繋いでないから一歩間違えれば何もない時空の狭間に行ってしまう。あの区間では俺でも存在できる自信はない。俺が魔法で出す門はあの門があるから安定している。
さらに言うと、あれは周りを無差別に吸い込む。ある程度吸い込むと穴を維持できなくなって閉じる。だが、その閉じる時に大爆発が起こる。その爆発の範囲は大国ほどの大きさだ。オラリオ、そしてその周辺の村や森、山は消滅する。なんで知ってるかって?見たことあるからだ。だが、あの時は海で上で発生したから被害はなかった。その爆発地を一生忘れることはできないだろう。
そう考えていると隣にベル、それにリアとアイズが降り立った。
ベル「バル兄!あの穴って……」
バル「あぁ、ラースが開けた穴だ」
リア「速すぎだ……それにあの穴は嫌な予感がする……」
アイズ「私も……」
バル「やっぱりわかるか。あの穴は……」
俺は3人にあの穴の事を説明した。閉じる時起きる爆発も。
ベル「そんな……あの穴を爆発を起こさせずに閉じることはできないの!?」
バル「できるが……」
できないことはないと思うが……いや、待てよ?あの穴を覆う形で門を開ければ……うん、ぶっつけ本番になってしまうが爆発を防ぐことは出来るはずだ。その前にラースらをどうにかしないといけないが。
バル「方法は思いついた。だが、その前にラースとその駒をどうにかしないと実行できない」
ベル「じゃぁ、奴らをどうにかすれば……」
バル「と、話しているうちに来たな」
ベルが話しているうちに穴に変化があった。変化というより影が現れただけだ。つまり
バサッ
グオオオォォォォォ!!
穴から出てきたのは首が長く、右後ろもなく、尻尾がほぼないマグマのように赤い龍だった。つまりラースである。
だが、穴から出てきたのはラースだけではなかった。
シャララアァァァァァァァ!!
ウオオオォォォォォゥゥゥゥゥゥ!!
ヒュオオオォォォォォオォ!!
ウオオオォォォォォォォ!!
ヒィアアァァァァァァ!!
出てきたたのは順にとてつもなく巨大な蛇に似たモンスター。全身岩に包まれた翼脚を持つモンスター。骨でできた体躯を持つ双頭のモンスター。体からどろっとした重油を垂らし、背中に撃龍槍が絡まったモンスター。最後に咆哮を上げたのは大蛇に似たモンスターの頭に乗っている蟷螂に似たモンスター。
上から蛇王龍ダラ・アマデュラ、地啼龍アン・イシュワルダ、骸龍オストガロア、巨戟龍ゴグマジオス、閣蟷螂アトラル・カ。元の世界でも一際厄介なモンスター達であった。
ラース『ははははは!ついに!ついにこの日が来たぞ!知性ある天彗龍。いや、バルだったな。貴様の大事なもの全てを破壊してやる!』
バル「厄介な駒を連れてきたな……」
「「「「バル(さん、様)!」」」」
俺が厄介だと思ってるとベートにフィー、ヴェルフ、リリ、オッタル、レンにアイが来た。
バル「来たかお前ら」
ベート「あのモンスター達は……」
バル「あぁ、飛んでいる赤いのがラースで奥のはアイツの言っていた駒だ」
ヴェルフ「ヤベェな……一体一体とんでもなく強いよな……」
リリ「巨大な蛇もそうですが、蟷螂みたいなのも強いですよ……」
フィー「骨みたいなのが一番不気味です……」
やはり全員相手の強さがわかるか。ラースも意図は分からんがこっちに時間をくれてるし、今のうちに説明をしておこう。
バル「ラースの意図は分からないが、どうやら時間をくれるようだからあのモンスター達の軽い説明をする。モンスター一覧を読んでいるのならわかると思うが、大蛇に似たモンスターは蛇王龍ダラ・アマデュラ。持ち前の巨体でまともに喰らったらひとたまりもない。青いブレスと青いエネルギーでできた隕石を空から降らせるから気をつけろ。山を削りに削って穴だらけの不安定な山を作ったことがある。
次に全身岩に包まれたモンスターは地啼龍アン・イシュワルダ。岩に包まれているが、剥がれると化けギツネみたいな顔をしている。空気を振動させて発射させたり、地面を柔らかくして足を取られるから気をつけろ。龍脈に干渉して地殻変動を起こしたことがある。
骨のやつは骸龍オストガロア。龍みたいだが実は骨の殻を被ったタコみたいなやつだ。双頭の龍は奴の触手だ。コイツは一晩で村の幼子も含めて食い尽くした悪行がある。
体から重油を垂らしているやつは巨戟龍ゴグマジオス。重油は粘着性があって引火したら爆発するから気をつけろ。コイツは人間の倉庫にある火薬を食い、そのせいもあって背中に撃龍槍が絡まった。
最後に蟷螂みたいやつは閣蟷螂アトラル・カ。唯一古龍種では無いが、だからと言って舐めてかかると痛い目に遭うぞ。アイツは力が強くお尻から糸を出して色んな物を掴む。果てには色んな物を集めて龍の形をした要塞を作る。コイツも気をつけろ」
ベル「一応読んでいたけど、改めて聞くとすごいよね」
アイズ「うん。けど、誰が誰の相手をするの?」
バル「ラースは俺しか相手できない。適当で悪いが、ダラ・アマデュラはベルとアイズ。アン・イシュワルダはレンとアイ。ゴグマジオスはリアとフィー。オストガロアはベートとオッタル。アトラル・カはヴェルフとリリに頼みたい」
ベル「分かった!アイズと一緒に倒すよ!いや、狩るというか表現が合ってるかな?」
アイズ「ベルとなら、絶対に倒せる」
ベル「アイズ……!」
おっと、ベルとアイズがこんな所でイチャつきそうになったが止めた。
アイ「岩だらけ……攻撃通るかな?」
レン「空気を飛ばすから難しいな……だが、オラリオのためにもやってやる」
アイ「うん。必ず狩る」
レンとアイの気合いは十分のようだ。
リヴェ「ゴグマジオス……相性はいいのか?」
レフィ「う〜ん……いい方だと思います」
リヴェ「どちらにしろ戦わないといけないんだ。相性が良かろうが悪かろうがな」
レフィ「そうですね!絶対に狩りましょう!」
うーむ……危機というよりかはハンターが狩りに行く時みたいだな。
ベート「オストガロア……まぁ、相手が誰だろうが絶対に倒す!」
オッタル「幼子も含めて村の住民を食い尽くした。あの方が聞けば悲しむ話だ。そんな悪事をさせないためにも狩る!」
二人共ぶれないな。ベートは戦闘狂に近いし、オッタルは相変わらずフレイヤが好きだな。まぁ、俺も許せないが。
ヴェルフ「虫ねぇ……炎を扱う俺としては楽でもあるが」
リリ「油断は大敵ですよ?弱いとは言っても生命力が強いでしょうし」
ヴェルフ「わぁってるって。リリ助こそ油断すんなよ?」
リリ「当然です」
リリとヴェルフも大丈夫のようだ。さて、
バル「ついでだ。黒竜討伐の時にやった
ベル「あぁ、
アイズ「懐かしい」
リリ「
レン「人造迷宮の時の
ベート「あれがねぇと締まらねぇしな」
んじゃ、早速。
バル「我ら!オラリオ防衛隊は目の前の危機を打ち倒し!我、バル・クラネルは【赫き凶星】の名にかけて!生きて主神の下に帰ると誓う!」
俺に続いてベル達も誓いを建てる。
ベル「僕、ベル・クラネルは【
アイズ「私、アイズ・ヴァレンシュタインは【嵐剣姫】の名にかけて!」
ヴェルフ「俺、ヴェルフ・クロッゾは【
リリ「私、リリルカ・アーデは【小轟娘】の名にかけて!」
アイ「私、アイ・へガルは【水弓姫】の名にかけて!」
リア「我、リヴェリア・リヨス・アールヴは【
レフィ「私、レフィーヤ・ウィリディスは【
ベート「俺、ベート・ローガは【
オッタル「俺、オッタルは【鏖者】の名にかけて!」
レン「俺、レン・カヌゥーは【
「「「「「生きて主神の下に帰ると誓う!」」」」」
バル「それぞれ先程言ったモンスターを狩れ!」
「「「「「ハッ!!」」」」」
バル「行くぞぉ!!」
「「「「「おおおおぉぉぉ!!」」」」」
こうして火蓋が切って落とされた。
side out
おまけ
ドッカアアアアァァァァァァァァァン
フィン「!!この爆発音……まさか!」
リヴェ「フィン!アイズと共に爆発のした方に向かう!お前は避難をしろ!」
フィン「リヴェリア!わかった!気をつけて!」
リヴェ「当然だ!」
リヴェリアはそう言って爆発のした方に向かった。
フィン「奴らの相手はバル達がやってくれる。僕は僕でオラリオに住む全員の避難をしよう。避難場所はバルが作った何があっても崩れないシェルターにしよう」
フィンはガネーシャファミリアと協力して、竈火の館にバルが作ったシェルターにオラリオに住む全員を避難させた。
因みにシェルターの広さは全員が入っても余りあるぐらい広い。バル曰く半竜(龍)になった者同士で戦うためにも広く、頑丈に作ったとのこと。
今回はここまで。
ついに決戦になります。次回からは一戦、もしくは二戦ずつ書いていきます。
決戦なら黒竜の時やディオニュソスの時みたいに誓いが無いとだめですよね。リヴェリアは私より我の方がいいと思ったので我にしました。
今回はいつもの次回予告はなしにします。
次回、骸を纏し悪行の龍
お楽しみに〜