赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか   作:エルにー

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68 地に啼く唄

どうも皆さんお馴染みの『語り手』でございます。

さて、これまで3戦見て、残りはは2戦となりました。地啼龍と蛇王龍、どちらも厄介な相手です。まずは地啼龍アン・イシュワルダ戦を見ていきましょう。

 

 

ギルド、あえていうならウラノスファミリアに所属する赤髪に発行する白のメッシュが不思議な髪をしているレン・カヌゥー、そしてヘスティアファミリアに所属する黒髪で紫色の目をしているアイ・へガル。その2人の前には岩の塊としか言いようのないモンスターが立っている。

 

ウオオオォォォォオォ!!

 

レン「どうやって狩るか……」

 

アイ「なんか鳴き声唄みたい」

 

レン「確かに唄みたいだが……相変わらずお前はマイペースだな……」

 

アイ「喋ってないで早く倒そ。みんなに心配かけたくないし、被害も出したくないから」

 

レン「はいはい、なら早速……」

 

レンは赤冥精ノ討ツ砲を、アイは赫醒溟弓アイバルを構えた。そこにアン・イシュワルダが岩の如き翼脚を振り下ろした。

 

ドオオォォンッ

 

アン・イシュワルダはこれで終わったと思った。しかし

 

ドパンッ バリバリッ

 

ウアアァァッ!!

 

下から砲撃を、右から電撃を受けたアン・イシュワルダは少し吹き飛んだ。

 

レン「こいつ、俺たちを見誤ったよな?」

 

アイ「うん。古龍だからそんなことないと思ったけど、このモンスターが特殊なのかな?」

 

レン「さぁな。だが、あいつも油断はしないだろう」

 

アン・イシュワルダは2人を明確な敵と判断し、体制を整えた。そして翼脚を地面に突き刺した。

 

ウオオオォォォォオォ!!

 

レン「な!?地震だと!?」

 

アイ「そういえばバルがあのモンスターは地面を震動させると言ったような……」

 

レン「そういうことか……あいつ、何をするつもりなんだ?」

 

レンはアン・イシュワルダを警戒していると、2人の立っている地面が柔らかくなり、2人は沈み始めた。

 

レン「これが狙いか!ぐっ……動き辛い……!」

 

アイ「砂……これなら……」

 

アン・イシュワルダ(以後イシュワルダ)は地面に突き刺した翼脚を抜き、2人に近づく。おそらく、いや、確実に攻撃するためだ。しかしイシュワルダに向かって巨大な水の塊が放たれた。威力は弱く、イシュワルダにダメージを与えることすらできないものだった。

だが、水の塊を放ったアイはそれが目的ではない。2人はいつのまにか砂地獄から抜け出していた。水で砂地獄を固めて脱出したのだ。水の塊はイシュワルダの注意を逸らせるためである。

 

レン「なんとか抜けれたか……ありがとう、アイ」

 

アイ「ん、どういたしまして」

 

レン「さぁて、砂地獄に落とした仕返しだ。一発デカいのを喰らってもらうぞ!」

 

そう言ってレンはイシュワルダに向かって突撃する。イシュワルダはレンに攻撃するがレンに悉く避けられる。そしてレンは跳んでイシュワルダの頭部にしがみつく。

 

レン「ちょっと頭に響くぞ!」

 

銃口をイシュワルダに向けて、自身の扱うエネルギー(以後ジーヴァリウム)を込めて弾を発射した。

 

ドオオォォンッ

 

弾はイシュワルダにあたるとともに爆発する。爆発で吹き飛んだレンは翼を出してゆっくり降りる。

 

アイ「おつ」

 

レン「まだ終わってないぞ。バルの情報では化けの皮が剥がれはずだ」

 

アイ「ん、油断はダメ。最大限気をつける」

 

2人が警戒しているとイシュワルダが起き上がった。そして片方の翼脚を広げると岩が砕けて落ちた。もう片方も同様に砕けた。

砂埃で見えないが、ガラガラッと岩が砕けて落ちる音がする。そしてその姿が少しずつ見え始めた。

 

グオオオォォォォォ!!

 

イシュワルダは翼脚を後方で広げて、後ろ脚で立って咆哮した。ハッキリと見えたその姿はまさしく

 

レン「化けギツネ……」

 

語弊はあるが、頭部は化けギツネとしか言えない。禍々しい赤黒い色をした細い翼脚も相まって化け物としか言えない。

ここでイシュワルダの真体状態を説明しよう。黒にも見える青とオレンジ色のまるで地殻を表現した脚、禍々しい赤黒い色をした細い翼脚、地面と同じ白に近い黄銅色の体躯、穴があり呼吸ができそうな胸部。極め付けは頭部。化けギツネのような顔、まるで燃え盛る炎のような甲殻。頭の部分はまるで仏像のような顔にも見える。

形態変化する前が聳え立つ岩嶺なら、真体は破壊をもたらす神と言えよう。

ただ、違和感があるとすれば目を閉じていることだ。頭頂部に目のような模様があるが、目の役割を担ってるとは到底思えない。

 

レン「結構悍ましいな……」

 

アイ「うん……あんな風の仏像を見たことあるけど、モンスターだからか怖く感じる」

 

2人がそう言っているとイシュワルダは翼脚を前に突き出す。翼脚の間で空気が圧縮され、イシュワルダはそれを前方に発射した。差し詰め空気のビームだろう。

 

レン「うおおぉぉ!?空気のブレスみたいなものか!?」

 

アイ「どちらかといえば振動砲だと思う。空気で間違いないと思うけど」

 

レン「結構厄介だな……龍化は影響がデカすぎるからあまりやりたくないが……」

 

アイ「もう少し粘ってみよう」

 

レン「そうしよう。行くぞ!」

 

アイ「うん!」

 

2人はそう言ってイシュワルダに突撃する。レンは右へ、アイは左へ走る。

 

ドンッ ドンッ スパッ スパッ

 

レンは重砲を、アイは弓で走りながら攻撃する。イシュワルダは翼脚でそのまま攻撃したり、それぞれの指から空気砲を放ったりするが、当然2人はそれ避ける。

 

レン「爆発行くぞ!」

 

ドオオォォンッ

 

グアアァァッ!!

 

アイ「水浸し、からのビリビリ」

 

ボチャンッ バリバリッ

 

グアアァァッ!!

 

イシュワルダは爆発で怯み、さらに感電して麻痺状態になる。

 

レン「一気に行くぞ!」 キュイイィィンッ

 

アイ「うん!」バリッ バリバリッ

 

レンは重砲にジーヴァリウムを溜め、アイはバルの龍氣で赫くなった電気の矢を構える。

 

レン「討ツ!」

 

アイ「狩れ」

 

ギイィィィンッ

 

ドオォンッ

 

2人ともイシュワルダの頭部に向かってレンは前にも使った光線を、アイは矢を放つ前に水の球を放ってイシュワルダにあたる前に矢を放って爆発させた。2人は合流して砂埃で見えないイシュワルダの方を見る。

 

アイ「狩れた?」

 

レン「……残念ながらまだのようだ」

 

レンがそういうとともにイシュワルダは麻痺状態から回復する。そして咆哮を上げた。

 

ウオオオォォォォオォ!!

 

イシュワルダはその閉じられていた目を開けていた。異様な文様が刻まれた虹彩と真紅の瞳孔。これも不気味なものであった。目は八方睨みのようにどこから見てもこちらを睨んでいるように見える。

イシュワルダは後ろ脚で立つと翼脚を上で構え、その間に空気が乱雑に回転している球を作る。そしてそれを2人に向けて放った。

 

レン「!!逃げるぞ!絶対にあれにあたるな!」

 

アイ「わかった!」

 

本能で危険を察した2人は全速力で逃げる。幸い空気の球は遅かったおかげで逃げることに成功した。2人がいた場所に着弾した球は大爆発を起こした。

 

ズドオオオォォォォンッ

 

レン「危なかった……」

 

アイ「うん。けど、これ以上長引かせるわけにはいかない」

 

レン「仕方ないか……アイは龍化しなくてていい。俺だけでも十分だ」

 

アイ「私も龍化して戦いたいけど、レンだけで十分なのは理解している。離れて待機するね」

 

レン「ありがとう」

 

アイは、戦場から離れると同時にレンは、眩しい光に包まれた。光が止むと褐赤色の鱗で覆われた体躯、地を踏みしめる強靭な四股、巨大な翼、そして頭に戴く一対の角。まさにドラゴンと言える姿だ。レンは赤龍ムフェト・ジーヴァに龍化した。

 

グオオオォォォォォ!!

 

レン『お前に時間かけてる暇はない。一撃で仕留めるぞ』

 

レンはそう言って翼を広げて宙に飛ぶ。そしてエネルギーを口に溜め始める。強大すぎるエネルギーの余波で暴風と化した熱風がイシュワルダと当たり一帯を襲う。

 

グアアァァ……

 

イシュワルダは熱風に目を細めまた空気の球を撃つ準備に入る。しかし暴風でなかなか体制を整えれない。

イシュワルダがそうしているうちにレンはエネルギーを溜め終えた。そして

 

レン『「王の雫」!!』

 

そのエネルギーを放った。その瞬間に吹き荒れていた暴風は止み、エネルギーが雫のように落ちた。イシュワルダは何も出来ずにただただそれを見ていた。やがて雫がイシュワルダに落ちた。

 

ドオオオオオォォォォォォォンッ

 

雫はイシュワルダに当たるとともに、そのエネルギーを解放して大爆発を起こした。爆発が止んだ後に残ったのは辺り一帯焼け野原と化した地上にぽつんと翼脚が片方なくなり、頭部の右半分が消失したイシュワルダが息絶えていた。運良く残った左眼は死してなおレンを睨んでいるようだった。

 

バサッ バサッ スタッ

 

レンはゆっくり降り、地面に着く寸前に龍化を解いた。そこにアイが合流する。

 

アイ「お疲れ様」

 

レン「あぁ……」

 

レンは勝利したにもかかわずどこか気落ちした表情だった。その理由は己の技で焼け野原と化した大地のせいである。

 

レン「被害は少なく済ませたかったけど、やっぱりこうなるか……」

 

アイ「仕方がないよ。その分、レンがここの復興に人一倍やればいいよ」

 

レン「……そうだな。ここは俺が責任を持って元の緑の大地に戻す!」

 

アイ「うん、そのいき」フフフ

 

 

 

 

 

 

敗北 地啼龍アン・イシュワルダ対レン・アイペア 勝利

 

 

 

 

 

2人の戦いは素晴らしかった。勝利した後のレンの心意気も素晴らしい。

さぁ、残りは蛇王龍ダラ・アマデュラ対ベル・アイズペア。そしてバルとラースの最終決戦となりました。ベルとアイズの絆はあの巨体を打ち破れるのか。私、大変高揚しています。

 

 

 

 

おまけ

 

レン・アイペア勝利

 

ヘス「よかった!アイ君も無事に勝てた!」

 

デメ「私としては当たり一帯を焼け野原にしたのがね」

 

ロキ「しゃーないよ。見た感じ、本人も気落ちしていたっぽいし。あそこ一帯は確かレンがやったか?、元の緑の大地に戻すように罰を与えればええ。本人もそうすると思うで。ええよな、ウラノス?」

 

ウラノス「……オラリオを救った英雄に罰を与えるのは忍びないが、構わん。心ゆくまでにやれ」

 

ロキ「だとさ」

 

デメ「そうね。そうするわ」

 

ヘス「とにかく!残りはベル君とアイズ君の戦いだけ!」

 

ロキ「頼むでアイズ。生きて戻って来い!」

 

 




今回はここまで。
今回は一戦だけにしました。
イシュワルダにムフェト・ジーヴァとネロミェールは過剰戦力ですよね?モンハンの世界にも大きさ=強さの原理があるはずなので。それに則ってイシュワルダより大きいムフェト・ジーヴァにネロミェール。明らかに過剰戦力なので龍化するのはレンだけにしました。
王の雫すごいですよね。雫が落ちる時にBGMがパタリとなくなるのが鳥肌です。すごく興奮しました。
自分はイシュワルダを化けギツネと呼んでいましたが、皆さんはそのままアン・イシュワルダですか?
それと、レフィーヤの二つなも変えようとと思ってますが、何かいい案はありませんか?自分としては「千の」の部分は残したいと思ってます。他の人(エルフ限定で)の魔法を使えるのがレフィーヤなので。ほかにいい言い方が有ればそれを採用します。
次回はベル君とアイズたん対ダラ・アマデュラです。一応ダラ・アマデュラは別の作品で主人公でもあるので少し複雑です。
次回、規格外の大きさを誇る黒蛇
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