赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか   作:エルにー

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やっと新しいヒロインを登場できる


06 豊穣の女主人

バルside

 

ベルにハプニングが起こった翌日、いつもの朝のメニューに龍形態のためにオラリオ近くの森に居る。

 

ベル「1997っ、1998っ、1999っ、2000っ!ふう、どんどん重りも重くなってるね」

 

バル「重くしないとトレーニングにならないしな」

 

俺はベルが終わるのを待ってた。

 

バル「さて、次は龍形態の特訓だ。『龍になる事を許可する』まずは、一部からだ」

 

龍化を許可して、特訓を続けた。

 

 

ベルの動きも良くなってきた。朝のメニューを終え、門番に軽く挨拶してホームに向かった。

 

バル「ヘスティアを起こしてダンジョンに向かうか」

 

ベル「うん、神様を起こしてくる」

 

間違いなく何か起こるだろうけどまあいいか。面白そうだし。

 

 

うわああぁ!!

 

 

ベルの声を聞き行ってみると。案の定ヘスティアがベルをベッドに引き込んで抱きしめてる。

 

バル「おうおう、朝から熱いねぇ」ニヤニヤ

 

ベル「バル兄!ニヤニヤしてないで、手伝って!」

 

バル「無理だな。寝てる時のヘスティアの力は俺でも解けないのは、2日目でもわかる。だから大人しくヘスティアが起きるの待て」

 

ベル「バル兄ぃ!」

 

ベルぼ悲鳴を無視して装備の確認を始めた。

 

しばらくしてヘスティアが起きるも、さらにベルに抱きついた。やっと離れてベルは支度をした。

 

バル「そうだ。ヘスティア」

 

ヘス「ん?何?バル君」

 

バル「ほいっ、ドレス。明日、神の宴?があるだろ。招待状を見つけてな。昨日買ってきた」

 

ヘス ウルウル

 

ヘス「ありがとう!バル君!君は最高の団長だよ!」

 

バル「いいって。ドレスがないと示しがつかないしな。それじゃ、行ってくる」

 

ベル「僕も行ってきます!神様」

 

ヘス「行ってらっしゃい!2人とも!」テフリフリ

 

 

バル「所でベル」

 

ベル「ん?」

 

バル「イチャイチャするのはいいが、せめて朝食は潰さないでくれ」

 

ベル「イチャイチャしてないよ!あとバル兄も助けてくれなかったじゃん!」

 

バル「次から気をつけてよ?」

 

ベル「ムー〜、僕のせいじゃないのに」ムスー

 

拗ねてる拗ねてる。こういう所は可愛いんだよな。

しかし塔の上から視線を感じるな。ベルも気付いてるな。好奇心で見てるだろうけど。この気配は神だな。ヘスティアの言ってた美の女神なら、大変だな。龍の事も恐らくバレてるだろうし。ヘスティアに伝言頼むか。

 

と後ろからも気配がするな。おれとベルは同時に振り返った。

 

? ビクッ

 

バル「済まない。後ろから気配がしたもので」

 

?「いえ、所で魔石を落としましたよ?」

 

ふむ、客引きかな。ベルは…また見惚れてるのか。みさかえないな。ハーレムを目指すのなら間違ってないが…

 

ベル グウウゥ  

 

そうだった。朝食べてないんだった。

 

ベル「///」

 

女性はぷっと笑みを零した。

 

?「店の賄いではないですけど。これをどうぞ」

 

と、バスケットを二つ渡した。一つはこの女性のだとしてもう一つは?

 

ニャアアアア アタシの弁当がナイ!

 

なるほど、女性を舌を出して。俺たちは苦笑いをした。

 

ベル「えっと、ありがとうございます」

 

?「全然いいよ。その代わり、今日はウチの店に食べにきてね!」

 

そう来たか。外食か…今日ぐらいはいいか。

 

バル「わかった。今日はあなたの店に食べに行きます」

 

?「よろしくお願いします。私はシル・フローヴァ」

 

ベル「ベル・クラネルです」

 

バル「兄のバルだ」

 

シルさんから受け取ったバスケットの中身を食べて、ダンジョンに向かった。

 

 

バル「今日は5階層から、しらみ潰しに行くか」

 

ベル「わかった」

 

ベルは銀翼の双剣を使いモンスターを素早く狩っていった。俺も腰の刀を使いモンスターを狩る。

 

 

太刀の出番もなく。(そもそも場所が狭い)八階層まで進み。探索を終えた。

 

受付に向かってエイナ(こちらも呼び捨てでいいと言われた)とベルがたびたびピンク色の空間を作って、男の冒険者などが舌打ちをする事も起きて。18万ヴァリス稼いだ。エイナの情報で豊穣の女主人は値段は少し高いけど、味はおりがみつきらしい。

 

外に出ると日は傾き始めていた。俺たちは一旦ホームに戻り、ステータスも更新し(数値が上がっただけ)外食する旨を話してヘスティアはいつものように不機嫌にバイトの打ち上げに向かった。やれやれ。

 

 

俺たちは豊穣の女主人に向かった。

 

カランカラン

 

シル「いらっしゃいませぇ!あっベルさん!バルさん!」

 

バル「宣言通り来たぞ」

 

しかし、店員は元冒険者か。足の運び方、気配、レベル3、4か恐らく店長の女将は格が違う。そこらの冒険者より強い。

 

?「あんた達か?シルの客は。冒険者にしては可愛い顔にイケメンじゃないか」

 

女将は見定めするように見ていた。

 

?「しかし……強いなあんた達」

 

へぇ気配は隠してけど、気付く人は気付くもんだな。ベルはビクッとなって、俺は目を細めた。

 

バル「わかりますか」

 

?「ぱっと見気づかなかったけど、駆け出しの気配の奥にアタシじゃ足元にも届かない気配を感じたよ。特に長い銀髪アンタ()()か?」

 

そこまでわかるか。いい眼をした女将だ。

 

バル「さぁな、想像に任せる」ニッ

 

?「そうしとくわ」ニッ

 

?「それはそうと、アンタら、アタシに悲鳴をあげるほどの大食漢だって?うちの店にジャンジャン金使ってけ!」

 

シルさんは目を逸らした。ほう、シルさんやそう来ますか。

 

ベル「えっ、シルさん…」

 

シル「えっと、あの…」

 

しかしシルさん負い目を感じる必要はないですよ。何故なら

 

ベル「どうして僕とバル兄が大食いって知ってるんですか!?」

 

そう俺とベルは元々大食いだ。

 

シル「……えっ?」

 

ベル「……えっ?」

 

ベルシル「「……えっ?」

 

面白いなこの絵。

 

バル「一応言うと俺達は燃費が悪く(本当は悪くないけど、エネルギーを貯めておくに越したことはない)普通の2、3倍は余裕だ」

 

シル「そうだったんですか?いや〜私の勘に間違いはなかった!」

 

バル「本音は?」

 

シル「2人が大食いで助かりました!」

 

ベル「あっ、あははは…」

 

まぁいいや、俺は財布から一万取り出して

 

バル「これで出来るだけの料理を頼む」

 

?「ハイよ。任せな!」

 

女将はそう言って厨房に戻った。

 

シル「バルさん…」

 

バル「次からはやめてくれよ?そんな事しなくても俺たちは来るから」

 

シル「はいっ!」

 

俺たちはカウンターの席に座ってしばらく、大量の料理が出た。

 

ベル「おお!」キラキラ

 

ベルは目を輝かせて料理を見てた。

 

バル「それじゃぁ」

 

バルベル「「いただきます!」」

 

同時に料理を口に運んで、味を楽しんでた。どれも止まらないくらい美味しい。一緒に来てた酒も冷えていてベストマッチ(とある変身する科学者じゃないぜ? 俺は何を言ってるんだ?)だった。

 

しばらく食べてると。カランカラン

 

?「食べに来たでミア母ちゃん!」

 

「予約の客が来ました!」

 

「おお、綺麗な嬢ちゃんがいるぞ」

 

「バカ、エンブレムを見ろ!ロキファミリアだ!」

 

「じゃぁあの可愛い子は剣姫か!」

 

ロキファミリアが来た。因みに女将の名前はミアだ。剣姫ねぇ…。ベルを見ると少し気まずそうに食べていた。まだ謝ってないからな。今謝るのも無理があるな。とりあえず俺達は食べ続けた。

 

しばらくしてロキファミリアの面々も酔い始めてきた。アマゾネスの女性は小人族(パルゥム)の男のグラスにジャンジャン酒を入れていたが。

 

?「おい、アイズ。あの話をしろよ!」

 

アイズ「?」

 

?「あれだよ。五階層のトマト野郎だよ」

 

ベルはビクッとなった。犬は続ける。

 

?「俺は全部見てないが、アイズに追いついたら、血塗れの奴がいてアイズに助けられた時に返り血お浴びたのか知らんが、そいつが大声を上げながら逃げたんだよ!」ゲラゲラ

 

犬も全部は見てないか

 

?「さすがアイズ!見るだけで怖くさせるとか!」ゲラゲラ

 

アイズ「えっ…ちがっ…」

 

ふむ、剣姫も事実をいうか困ってるな。

 

?「その汚い口を閉じろ、ベート。ミノタウロスを逃したのはこちらの不手際だ。それを面白おかしく言うな」

 

さすがエルフの中でも誇り高いハイエルフだ。しかし同じ保護者の匂いがする…。

 

ベート「はっ、さすが誇り高いエルフ様だ。助けられて礼を言わん奴を悪くって何が悪い」

 

心当たりありまくりの痛い所を突かれたベル

 

ベート「アイズもあんな奴と俺番にするならどっちだ?」

 

かなり酔ってる犬もといベート。犬でいいや

 

アイズ「そんな事言うベートさんは嫌です」

 

?「ははは!振られたなベート!」

 

ベート「うるせぇ、ロキ!」

 

アイズ「……」

 

かなり微妙な表情の剣姫。助け船出すか。ベルの肩に手を置いてベルも察したのか立ち上がった。

 

バル「おい、そこの酔っ払いの犬」

 

ベート「あああ?誰だってトマト野郎もいるじゃねぇか!」

 

剣姫はこちらを驚いて見てた。

 

バル「それはどうでもいい。ただそこの剣姫が何か言いたい顔をしてたから来ただけだ」

 

ベート「んなわけあるか。なぁ、アイズ」

 

みんな剣姫を見た。

 

アイズ「えっと、ミノタウロスを倒したのは私じゃなくて、そこの子」

 

ベート「はぁ?じゃなんで逃げたんだ」

 

バル「そこはほれベル」

 

ベルは前に出て

 

ベル「えっとヴァレンシュタインさんその…あの時はパニックになって逃げてしまいました。ごめんなさい」ペコッ

 

アイズ「いいの。その代わりあの時の質問に答えて。倒す時武器が赤くなってた。魔剣に見えなかったし魔法とも違う感じだった」

 

バル「それはこれか?」

 

俺はベルの双剣を拝借して龍気を纏わせた。すると犬、剣姫など神ロキとエルフの子以外後ずさった。レベル4以上は感じるか。店員も臨戦態勢に入っている。

 

ベート「なんだ、それ…」

 

バル「さぁな、企業秘密だ」ニッ

 

犬は酔いが覚めたのか顔色が元に戻った。

 

バル「俺からは以上だ。邪魔したな」

 

会計して出ようとすると。

 

ベート「おい、俺と勝負しろ」

 

?「何を言ってるベート!相手は駆け出しだ!いくらさっきが強く感じてもまだ駆け出しだ!」

 

ほぉう、冒険する目をしてるな。野生の勘で自分より強いと気づいたか。面白い

 

バル「いいだろう」

 

?「何考えてるの!君が勝てるわけないじゃないか!」

 

やはり気づかないか。ハイエルフは何か違和感を感じて、小人は何故強く感じるのか疑問に思ってるな。

試しに少し気配を解いた。するとエルフの子以外顔をしかめた。もちろん店員も。神ロキは別の意味で驚愕した。気づかれたか?

 

ベート「やっぱりお前は強い」

 

バル「当たり前だ。ミアさん飯、美味しかったです。ありがとうございます」

 

ミア「やっぱりアンタ強いな。毎度あり、またきな」

 

ベル「シルさんもありがとうございます」

 

シル「そんなお礼なんて。また来てください」

 

ベル「はい!」

 

バル「外でやるぞ」

 

ベート「ああ」

 

犬、ベートは笑みを浮かべ外に出た。

 

さて、一匹の獣を進化させるか。




思ったよりすごく書けました。やっとオリ主のヒロイン2人登場出来ました。次話に少し絡ませるつもりです。

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