赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか   作:エルにー

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前回に続いて違いの擦り合わせです。
今のところ本編の内容を短くまとめてるだけですね。


05 過去語り

バル「次は……ディオニュソスか」

 

原レフィ「っ!」

 

原レフィは顔を青くしながらも真剣な表情をした。

 

フィン「……うん。続きを頼む」

 

バル「時期は実はベルの騒動と同じ。フィン、オッタル、レン、そしてアイと一緒にダンジョンに潜った帰りに俺とアイが様子のおかしいデメテルに会った。無理矢理訳を聞くと、ファミリアの団員が邪神エニュオ、ディオニュソスに人質にされてると知った。すぐにデメテルと一緒にロキの元へ急いだ。実を言うと、フィルがいわゆる怪人(クリーチャー)なのは前から知っていた。変な気配があったからな。それで対策はしていた」

 

ロキファミリアの幹部級を集めて会議が始まった。デメテルから聞き出したことを伝えて、オラリオを精霊を使って破壊することもわかった。ちょうどいいタイミングで現れたフレイヤとオッタルも会議に加わって討伐隊を組んだ。

ダイダロス通りの地下に大きな空間、さしずめ人造迷宮を探知して、七つの大きな気配を探知した。精霊だろうと確信して、うち一体を俺とフィーが対処することにして、ベートとティオネ、アイズとティオナ、レン、アイ、フィンとリアの六部隊にそれぞれにフレイヤファミリアの団員が3人つくという感じになった。

 

原ロキ「ちょっと待ちい、そりゃ圧倒的に戦力が足りんわ」

 

バル「いや、十分以上だ。その時点でベート、アイズ、レン、アイ、オッタルは半龍になってるし、リアとフィンも随分と強くなった。今のそちらの二人以上だ」

 

フィン「そっちの僕はその時点で今の僕以上……。あれ、ガレスは?」

 

バル「運の悪い事にダンジョンだ」

 

ガレス「嘘だろ、そっちのワシ……」

 

バル「会議の後にギルドからレンを引っ張ってきてダイダロス通りに向かい、人造迷宮に入った。後で知ったがクノックスと言うらしい。それぞれ分かれて精霊の元に向かって無事撃破。俺とフィーはディオニュソスの元に着いた。フィルはディオニュソスに完全に怪人(クリーチャー)にさせられていた。自我もなかった」

 

原レフィ「そんな……っ!」

 

バル「結果から言うと、フィーの苦戦の末フィルは自我を取り戻した」

 

原レフィ「そうなんですか……よかった……」

 

バル「フィルが自我を取り戻した後、俺は最後の精霊と対峙した。ニーズホッグと名付けられたらしい。そいつの足元には事切れたデメテルの言っていた人質達がいた。間に合わなかった」

 

原デメ「っ」

 

バルは血が出そうになる程手を握り締めた。

 

バル「さらに最悪な事に、その精霊は人質を食べた。俺の目の前で」

 

原フィン「なっ……」

 

バル「あれだけ怒ったのはいつぶりだったんだろうなぁ。とにかく目の前の精霊(こいつ)の滅さないとという感情でいっぱいだったなぁ」

 

フィン「がっ……あっ……(動けない……!)」

 

原オッタル「ぐっ……(なんだこれは……こんなのが存在すると言うのか……?)」

 

バルはその時の事を思い出して殺気立っていた。その殺気に当てられて動けなかった。一番レベルの低い原リリと原春姫は過呼吸になっていた。

その時

 

スッ……

 

デメテル「バル君」

 

バル「っ、デメテル……」

 

デメテルがバルの手に手を添えて言うとバルの殺気はスッと消えていった。

 

デメテル「私はもう気にしてないわ。あの子達が死んでしまったのは悲しいけれど、いつまでも引きずってはられないわ。でも私のために怒ってくれてありがとう」

 

デメテルはそう微笑んでバルに感謝の言葉を告げた。

 

バル「……ふう、デメテルがそう言うのなら」

 

デメテル「フフフ」

 

バルはデメテルと手を繋いだ。

 

バル「悪い。また脱線してしまった。そして殺気立って悪かった」

 

原ロキ「いんや、大丈夫や。バルの怒りもわかるからな」

 

バル「ありがとう。続けるぞ。俺は怒りに任せて精霊を滅した。そしてディオニュソスも消滅させた」

 

原フレ「っ、消滅……?」

 

バル「そうだ。消滅。天界にも奴は存在していない。ディオニュソスという存在は、消滅した」

 

原ヘル「それは……本当なのかい?」

 

フレイヤ「本当よ。あの時昇天の光を呑み込んだ赫い光は間違いなくディオニュソスを消滅させた。本能でわかったわ、あれは神を本当の意味で殺せるって」

 

ロキ「うちもそう感じた」

 

原フレ「そう……そんな事が……」

 

バル「その後、フィルを治して帰還した」

 

原レフィ「ちょっ、ちょっと待ってください!フィルヴィスさんは元に戻れたんですか!?」

 

フィル「元に、というと語弊があるが、体の状態はエルフで半龍になった」

 

バル「フィルの心臓だった魔石を作り替えて半龍になった。問題があるとすれば、俺が作り替えたから俺の眷属みたいなものになってしまった。いや、それ酷いか」

 

原レフィ「どういう……事ですか……?」

 

フィル「私はバルに逆らえない。つまり奴隷みたいなものだ」

 

原レフィ「それは……」

 

フィル「だが、それでもいい。バルと繋がってるようで私は嬉しく感じてる。それにバルが私に酷い命令をする筈がないからな」

 

フィルヴィスは原レフィに笑みを浮かべて告げた。

 

原レフィ「そう……ですか……。あの……」

 

フィル「ん?」

 

原レフィ「フィルヴィスさんは……幸せですか……?」

 

原レフィは恐る恐るという感じで聞いた。

 

フィル「あぁ、幸せだ」

 

それにフィルヴィスは満面の笑みで答えた。

 

原レフィ「そう、ですか……よかったです。フィルヴィスさんが生きているそちらの世界が羨ましいです」

 

原レフィは涙を浮かべてそう言った。

 

フィル「レフィーヤ」

 

ギュッ

 

原レフィ「あっ……」

 

フィル「私はお前の知っているフィルヴィスではないが、代わりに思いを受け止めてやる。存分に泣け」

 

フィルヴィスにそう言われて原レフィはどんどん涙が溢れてきた。

 

原レフィ「あっ、ううっ、うわあああぁぁぁんっ!」

 

フィル「よしよし」

 

原レフィ「もっと買い物に行きたかった!魔法を見て欲しかった!もっと仲良くなりたかった!名前で呼んで欲しかった!」

 

レフィ「あぁ」

 

原レフィ「ヒック、フィ、フィルヴィスざんをっ、「フィルさん」って呼びたかった!」

 

ワアアアァァァ……

 

原レフィはフィルヴィスの胸に顔を埋めて泣いた。

 

原アイズ「レフィーヤ……」

 

ティオネ「レフィーヤも辛かったんだね。今はそっとしておこう」

 

原アイズ「……うん……」

 

しばらくすると、泣き疲れた原レフィは眠ってしまった。

 

バル「寝てしまったな。ミア、ベッドを借りてもいいか?」

 

ミア「……好きにしな。夜には起きてもらうからね」

 

フィル「感謝する、女将よ」

 

レフィ「私も着いていきます!」

 

フィルヴィスは原レフィを抱えてミアの案内で店の奥に来ていった。レフィーヤもそれに着いていった。

 

バル「そちらのフィーには、お前達から伝えてくれ」

 

原リヴェ「わかった」

 

バル「さて、次は……筋肉バカか」

 

フィン「時系列から察するに、神アレスのことかな」

 

原ロキ「ぷっw筋肉バカw間違ってねぇw」ギハハハ

 

ロキ「そっちのうち、変な笑い方するのな」

 

ヘス「え、たまにあんな笑い方してるよ?」

 

ロキ「なに!?」

 

リヴェ「あぁ、してるな」

 

ロキ「そんなぁ、ママまで〜……」

 

リヴェ「ママ言うな!」

 

閑話休題

 

バル「あまり違いはないんじゃないのか?ラキアと戦争になって、ヘスティアが誘拐されて、そして救出に行った、みたいな」

 

原ヘス「うん、同じだね」

 

バル「濁流に落ちてたどり着いた村で色々とあったらしい。その後にベルがアイズに告白して、二人は正式に恋人で夫婦になった」

 

ベル「ちょっとバル兄!」

 

バル「間違ってないだろう?ヘスティア達の想いも受け止めてハーレムが出来たし、アイズは正妻のポジションだから夫婦で間違いないだろ」

 

ベル「いや、まぁ、そうだけさー!」

 

アイズ「ハズカシイ……///」プシュー

 

ベルはバルに文句を言い、アイズは恥ずかしさで顔を赤くしていた。

 

バル「ただな、最悪な奴が現れたんだよ」

 

原ベル「最悪な奴……?」

 

バル「そいつは俺がベルと会う数年前に戦った俺の生まれた世界で黒龍と呼ばれる存在。古龍の中でも極めて謎の多く、禁忌とされる存在だ。ただの黒龍なら問題なかった。ただそいつは俺と同じで知性の高い奴だった。そいつとの戦いで大分消耗して回復のために寝込んだほどだ」

 

原ロキ「そりゃぁ……ヤベェ奴やな……」

 

バル「そいつが強くなって世界の壁を越えてオラリオに現れた。そいつは二ヶ月後に駒を従えて俺の大事なものを壊しに来ると告げて去っていった」

 

原ヘス「そっちのボク達って大分災難に見舞われてるんだね……」

 

バル「間違い無いな。それがきっかけで俺たちの事を公表して対策をこうじた。その二ヶ月の間に外壁にある兵器を作り、まだ半龍になっていないものを半龍にした」

 

ベル「少し補足しますと、半龍になる方法はバル兄が認めて、バル兄の血を飲めばなれます。なる前に試練みたいなものを受けます」

 

原ヘル「なるほどね。無闇に半龍は増やしてないという訳か」

 

バル「増やしても悪用する奴が増えるだけだ」

 

それもそうかと皆が納得した。

 

バル「そして、二ヶ月経って奴が現れた。奴は古龍の中でもトップの強さの誇るモンスターを五体引き連れて現れた。そいつらはベルとアイズ、リリとヴェルフ、レンとアイ、ベートとオッタル、リアとフィーのペアが討伐した。そして奴」

 

奴はラースと名乗っていた。以前の戦闘で奴は後ろ足を一本と尻尾が根元まで無かった。ラースとの戦闘でオラリオはほぼ壊滅状態だった。オラリオの住民達はヘスティアファミリアのホームの地下に作った避難所に避難していた。

戦いは熾烈を極めたが、どうにか勝利した。

それから力を使いすぎてしばらく動けなかったけど、オラリオも復興が済んで、元の日常に戻った。

 

バル「こんな所か」

 

バルは話終わって水を飲んだ。喉が乾いたようだ。

 

フィン「……そちらの世界は、随分と色々あったね」

 

ロキ「ほんまにな〜」

 

ヘル「楽しかった事も多いけどね」

 

原へファ「ところで、なぜそちらの世界の住民がこちらの世界に来たのかしら」

 

原ロキ「せやな。ヘルメスでは無いっちゅうことはわかったけど」

 

原ヘル「そんなに俺信用ないかなぁ」

 

「「「「ない(ありません)」」」」

 

ヘル「は、ははは。そっちの俺も信用ないんだね……」

 

バル「信用を得たないなら包み隠さずに事情を話せ。話せない事が有るのはわかってるがな。後は日頃の行い。お前、またアスフィに仕事を押し付けたそうだな?」

 

バルはヘルメスを睨んで言った。

 

ヘル「い、いやいや、あの時は大事な用事が……」

 

バル「夜の歓楽街に用事でもあるのか?ないよな?あるなら言ってみろ」

 

ヘル「………ないです………」

 

ヘルメスは縮み込んで小さく答えた。

 

原ロキ「ぶはっ!そっちのヘルメスバルに逆らえないんじゃん!ww」

 

原アスフィ「こちらにもそういう方が居れば……」

 

原ヘル「あ、アスフィちゃん……?」

 

バル「はぁ……で?書類はどうなってんだ?量は?」

 

ヘル「……一週間分……」

 

バル「帰ったら手伝ってやる。もうこれきりにしろよ?溜め込む前に俺かアスフィに相談しろ馬鹿者」

 

ヘル「イテッ」

 

バルはヘルメスにそう言ってデコピンした。

 

ヘル「ははは、バルには敵わないなぁ」

 

アスフィ「当然です。私の夫なのですから」フフン

 

アスフィは自慢気に言った。

 

フレイヤ「あらあら、私の夫でもあるのよ?」

 

デメ「私もね」

 

アイ「む、私も」

 

ダフネ「私を忘れないで頂きたい」

 

アミッド「同じく」

 

椿「手前もな!」

 

リヴェ「私もだな。後はフィルヴィスとレフィーヤもな」

 

二人も入れるところ、さすがロキファミリアのママ。

 

リヴェ「ママ言うな!」

 

ハイッ、スミナセンッ

 

原椿「しかし、改めて見るとそれぞれの見た目は半龍のせいか?」

 

バル「まぁ、そうだな。一応全員ではないが、ほとんどには半龍の元になったモデルがいる。モデルは俺の元の世界のモンスターだ。意外にも全員ピッタリなんだよな」

 

原ロキ「ほお、まぁ、似合ってるわな。そっちのアイズたんもママも綺麗になってるしな。まぁ、それ以外にも理由はあるようだが」

 

アイズ「ありがとう、ロキ」ニコッ

 

リヴェ「そちらのロキだが、たまにはいい事言うではないか。まぁ、ありがとう……」

 

アイズは満面の笑みで、リヴェリアは恥ずかしいそうに感謝の言葉を告げた。

 

「「ぐはっ!アイズたんとママが可愛いイィぃぃっ!!」」

 

ロキがバグってしまった。

 

バル「こんなもんか。他に違いはないと思うが。あぁ、俺たちが元の世界には時間が経てば帰れるぞ」

 

ヘス「そんな重要な事をさらっと言わないでくれないかい!?」

 

ベル「出たなぁ、バル兄の適当な所……」

 

バル「調べたら時空が少し歪んでてな。大体一週間ほどで修正されてそれと同時に戻れる。最悪の場合は空間をこじ開けるから」

 

リリ「それ、危険ではありませんか?」

 

バル「『門』を使えば問題ないだろう」

 

フレ「フフフ、そんな無茶苦茶なところも好きだわ」

 

原ヘス「……なんだかんだ言ってバル君も変人なんだね……」

 

原ロキ「脳筋かいな……今までの評価がガラッと変わったわ……」

 

原史世界の皆はバルの性格を知って評価を改めた。

 

バル「そうだ。ここにいる間、それぞれのファミリアに泊めてくれるか?お金ならダンジョンに潜って返す」

 

原ヘス「まぁ……それなら。ボクは滞在期間の食費を払ってくれればいいよ」

 

原ロキ「うちも同じ条件や。もし何か壊したら弁償してもらうけど」

 

原フレ「私も構わないわ。そちらの私から色々と話を聞ければタダでいいわ」

 

原へファ「私は鍛治の手伝いをしてくれるなら」

 

原ヘル「んんん……特にないかな。ヘスティアと同じで」

 

ディア「俺は……「ヘスティアファミリアで泊まるのでいいです」……はい……」

 

エイナ「私もヘスティアファミリアに泊まっていいでしょうか?一週間ですぐにお金は返せませんが……」

 

ベル「エイナの分は僕が払うので泊めてください」

 

原ヘス「え、あ、ま、まぁ、い、いいよ?」

 

原ヘスはベルの勢いに少し圧倒された。

 

レン「俺は……まぁ、最悪ギルドの仮眠室で寝ればいいか。そこはウラノス様にでも判断を仰ごう」

 

リュー「私とシルは良ければ豊穣の女主人で泊まりたいです」

 

ミア「構わんよ。そのかわりバッチリ働いてもらうからね!」

 

「「はいっ」」

 

バル「大体決まったな。あ、そうだ紹介し忘れた。こいつはネロ。俺の元の世界にいた猫獣人だ」

 

ネロ「初めましてにゃあ!ニャアはネロにゃ!主にヘスティアファミリアのホームの掃除や洗濯をしていますにゃ!」

 

「「「「「そう言うことはもっと先に言え!!」」」」」

 

ネロ「ニャニャ!?」

 

その後バルはみんなに怒られるのであった、おしまい(嘘)。

 

 

 

おまけ

 

フレイヤ「あの赫い光を見た時ゾクゾクしたわぁ。魂がバル様に逆らうなと告げた。今の私は実質バル様の奴隷ね」ウフフ

 

原ロキ「うわっ、こんなフレイヤ初めて見たわ。発情してんじゃん」

 

原フレ「……ウラヤマシイワ……」

 

原ロキ「嘘だろ!おいいいぃぃ!!」

 

どちらの世界でもフレイヤはフレイヤだった。

 

 

おまけ2

 

バル「そういえば、こっちだと58階層はもう存在しない」

 

原ロキ「はぁ!?どうゆうことや!」

 

バル「派手に何回も暴れすぎて全くの別物になったんだよ。だから本来の58階層はもう存在しない」

 

フィン「……何をやったの?」

 

バル「地面を大きく抉って、嵐を起こして、大きな湖を作って、大爆発で更地にした」

 

原リヴェ「頭が痛くなる話だな……」

 

バル「他にも凍り付かせたり、火山を作ったりした結果、龍のエネルギーで出来た結晶の空間ができた」

 

という経緯だった。

 




ここまで。
なんとか順調に書けています。この調子のまま頑張ります。
それでは、次回予告に行きまっしょう!
ヒャイイイィィィ ヒュウウウゥゥゥ
よいしょー、やぁ、みんな。バルの(一応)友人のヘルメスだ。ちょっと!(一応)ってなんだ!え?信用ないから?酷いじゃないか!
うぅ、次回予告ぅ。
その後料理を食べて、それぞれ少し話をした所で各々泊まるファミリアへ向かった。
特にトラブルは起きないらしいけど……本当かな?
次回、(非)日常
楽しみにねー!
シュドオオオオォォォォン
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