赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか 作:エルにー
バルside
あの後散々叱られた。忘れていただけなんだがなぁ。
ネロ「バル様!?」
ごめんよ、ネロ。
料理を食べながらそれぞれ話したりした後、俺たちヘスティアファミリアとアミッドにエイナ、後デメテルがこっちの世界のヘスティアファミリアに着いて行ってホームに帰った。
こっちの世界のフィーも起きて、聞いていない部分を軽く説明した。
バル「竃火の館は変わらないな。まぁ、こっちのは俺が大分改造したから中身は全く違うが」
原ヘス「へぇ、どんな風に?」
ヘス「一言で言うと、天界も含めて一番強固な館の見た目をした砦なんだよね……」
原リリ「どんな館なんですか、それ……」
バル「そうだな……誰か来ると人のいる部屋の扉の上が赤く光る。だから訪問者の対応もやり易いな。次に地下に俺でも壊すのに苦労する避難所。後は……別空間に繋がる部屋とか」
原ヘス「どんな研究施設なの?そっちのボク達のホーム」
ヘス「断じて研究施設じゃないよ。それぐらいシステムが強固なのは認めるけどさっ」
ヘスティアは諦めたように言った。しかし、研究施設か。アスフィの研究施設も作った方がいいか……。
原ヴェルフ「なんか、楽しそうだな、そっちは」
リリ「毎日が楽しいのは認めます。苦労する事もありますけど」
原リリ「例えばどんなのです?」
リリ「二週間に一回は浴場が壊れます」
命「浴場が……ですと……っ!?」
お、あの話をしているのか。
リリはチラッと春姫を見て続けた。
リリ「全てはこの天然淫乱狐のせいですよ!」
春姫「うっ、申し訳ありません……」
リリ「そう思ってるならあんな行動しないでください!」
原春姫「一体……何があったのですか?そちらの私は何を……?」
原春姫がリリに聞いた。リリはこめかみを抑えてため息を吐いた。
リリ「はぁ……発情するんですよ、この天然淫乱狐が。その名の通り、無意識に淫らな行動して騒動になるんですよ。ベル様ハーレム会は嫉妬深い人が多いですから、最悪の場合少し戦闘になって浴場が破壊されるんですよ」
バル「被害者みたいに言ってるが、リリは3番目に浴場を破壊してるからな?」
被害者のように語るリリに思わず俺はツッコんだ。アイズ、春姫に次いで3番目に浴場を破壊してるのに何を言ってるんだ。
リリ「うぐっ」
原ヴェルフ「図星じゃねぇか」
原ヘス「なんか、想像できるなぁ」
バル「ふぁっ、っっ」
俺は思わずあくびを上げてしまった。
バル「すまないが部屋に案内してもらっていいか?ここ最近ウラノスのクエストと浴場の修理、その他のことが重なって4日ほど寝てないんだ。やっと終わったと思った瞬間に空に放り出されて今に至る訳だし」
アイ「ん……確かに眠い。バルの手伝いで二徹中だし……」
アイも途中から手伝ってくれていた。手伝ってくれてなかったら作業中にここに来てたんだろうな。
ダフネ「特に徹夜してないがっ、ふぁー……。こっちは元々夜だったから流石に眠くなってきた……」ゴシゴシ
そう。こっちの席は夜だったのだ。それがこっちの昼時に転移されたのだ。だからゆうに24時間は起きているのだ。
デメ「そうねぇ、流石に眠いわね〜」
デメテルも眠そうだった。
原ヘス「あ、あぁ!案内するとも!着いてきて!」
俺たちはあっちのヘスティアの案内で空いている部屋に着いた。
原ヘス「ここらへんの部屋なら好きに使ってくれて構わないよ!」
バル「それじゃ、早速使わせてもらうわ。聞きたいことは明日にしてくれ」
「おやすみ」と言って俺は一つの部屋に入ってベッドに身を投げ出した。
起きたら質問攻めにされるのかなー、とぼんやり考えながら睡魔に身を任せて眠った。
side out
ベルside
バル兄が一つの部屋に入るとデメテル様とアミッドさんが続いて入っていた。
原ヘス「なんであの二人入っていったんだ?」
ヘス「一緒に寝るためだよ。バル君もベル君も毎日誰かと一緒に寝ているよ。今回は順番的にデメテルとアミッド君の番だったんだろうね」
原ベル「は、ハーレムですか。すごいですね」
ヴェルフ「そっちのベルもいつかはこうなるんだぜ?なんってたって、英雄になりたくてハーレムを目指してんだろ?」
原ベル「うぐっ、確かに……」
あっちの僕はヴェルフの言葉に納得していた。まぁ、間違ってはいないけどさ……。
原ヘス「そんなことはさせないよ!」
あっちのヘスティアが大声で叫んだ。
アイ「静かにして。バル達が寝ている」
すかさずアイさんがあっちのヘスティアを黙らせた。
ヘス「ボク達もそろそろ寝ようか。明日も色々とあるだろうしね」
リリ「そうですね。そうしましょう。ベル様との添い寝はエイナ様とカサンドラ様の番でしたね」
エイナ「そう言われると恥ずかしいです……///」
カサン「ですです……///」
ヘス「今更じゃないか。残りはボクとリリ君と春姫君、アイ君とダフネ君とフィルヴィス君、ヴェルフ君はネロ君と同じ部屋という感じにしようか」
フィル「わかった」
ヴェルフ「了解です。ほら、行くぞネロ」
ネロ「はいですにゃ!」
ヴェルフはネロを連れて空いている部屋へ入っていった。
エイナ「じゃぁ」
カサン「わ、私たちも!」
ベル「わっちょっ、引っ張らないで!」
僕はエイナとカサンドラに引っ張られて空いている部屋へ入っていった。
ベル「もう、みんなして強引だよ」
エイナ「ご、ごめんなさい……でも早くベル君といたくて……」
カサン「私もです……」
そんな悲しそうな顔をしないでよ。その顔には弱いんだから……。
ベル「いつもの事だから気にしてないよ。ほら、もう寝ようか」
僕達はベッドに横になった。
ベル「おやすみ、エイナ、カサンドラ」
「「おやすみなさい(です)……」」
二人はあっという間に眠ってしまった。色々あって疲れたんだろうね。
僕は二人の額にキスして、目を瞑って眠った。
side out
バルside
翌日、目が覚めると隣にデメテルとアミッドがいることに驚いた。
バル「まぁ、嬉しいっちゃあ嬉しいけどな」
俺は寝ている二人の髪を撫でた。
バル「さて、二人には申し訳ないが起こすか。だいぶ日も上がってきたし」
大体時間にして7時ぐらいか?
バル「デメテル、アミッド。起きろ」
デメ「んっ……バル君……?おはよう」ニヘラ
デメテルはフニャッと笑って言った。可愛いな。
バル「あぁ、おはよう。7時を超えてるから起きて」
デメ「はぁい……」
寝起きのデメテルは子供っぽくて可愛いんだよな。
バル「ほら、アミッドも起きろ」
アミッド「ん……バルさん……おはようございます」
バル「おはよう」
アミッドは寝起きはいい。
バル「ベル達も起きてるだろうから早く行こう」
「「は〜い(わかりました)」」
デメテル、まだ寝ぼけてるのか?
デメテルはまだ眠いのかフラフラしている。仕方ない。俺はデメテルを背負って部屋を出た。
バル「やっぱり俺たちが最後か。こっちだな」
もう皆んなが起きてる事を感知して全員のいる部屋に向かった。
ガチァ
ベル「あ、やっと来た!おはよう、バル兄!」
フィル「バルにしては遅かったな」
テーブルに向かって座っていたベルとフィルが反応した。
バル「おはよう。すまんな、遅れて」
ヘス「デメテルは寝ぼけてるんだね」
原ヘス「デメテルって朝弱いんだ……」
バル「子供っぽくて可愛いけどな」
俺はデメテルを座らせて空いている席に座った。隣にはダフネとフィルが座っている。
バル「ネロは……厨房か?」
原ヘス「あぁ、うん。ネロ君が料理は任せてほしいと聞かなくてね」
バル「そうか。ネロのワガママを聞いてくれてありがとう」
原ヘス「いいよいいよ」
ガチャ
ネロ「出来ましたニャア!」
ネロは作ってきた料理と共に現れた。
原ヘス「おお!美味しそう!」
ネロ「沢山作ったので沢山食べて欲しいにゃ!」
バル「それじゃ、食べようか。いただきます」
「「「「「いただきます(!)」」」」」
いただきますの合図でみんな食べ始めた。デメテルも流石に目が覚めて食べ始めた。
バル「そういえば、こっちの団長はベルなんだよな?」
原ベル「あ、はい。そうです」
バル「書類関係はどうなってるんだ?」
俺がそう言うとあっちのベル達は顔を見合わせた。
原ベル「書類は滅多にないです。ファミリアのランクもやっとクエストが出されるDランクなりましたし」
原ヴェルフ「基本はダンジョンに潜って稼いでくるだけだな」
バル「なるほど」
原ヘス「逆にそっちはどうなの?」
バル「ベル達は基本的にはダンジョンに潜ってるな。一週間のうちで1日休みで、ベルは副団長だから他にもう一日書類処理の手伝いをしてもらってる。俺は一週間で3日ダンジョンに潜るかな。それ以外は他の場所に顔を出したりするから」
原ヘス「へぇ〜。バル君は結構重労働なんだね」
バル「徹夜を重なければ倒れはしないしな」
ベル「そういえば、今日はどうしよう?」
ヴェルフ「それもそうだよなぁ。まぁ、無難にダンジョンか?宿泊代を稼ぐために」
リリ「それが無難ですね」
ネロ「ダンジョンに行くのなら弁当を作りますニャ!」
バル「俺は……少し時空の歪みを調べてくる。時間が経てば戻れるけど、少し好奇心が湧いてきた」
やっぱ気になるんだよな。もしそれが何かの道具によってだったら残ってないかもしれないがな。まぁ、探検ついでだ。
アイ「私もダンジョンに行く」
ダフネ「私はどうするか……」
デメテル「じゃあ、ダフネちゃんとカサンドラちゃんは私と行動する?お休みの日という事で」
デメテルは悩むダフネに提案した。
ダフネ「では、同行いたします」
カサン「よ、よろしくお願いします!」
デメテル「わかったわぁ。散歩にしようかしら?フレイヤの所に行ってもいいわね」
フィル「私は予定が合えばレフィーヤに会いに行こうと思う。こちらの世界のレフィーヤもまだ聞きたい事が多いみたいだからな」
リリ「お二人さんは本当に仲良いですね」
フィル「私とレフィーヤは大親友だからな」フッ
フィルは嬉しそうにそう言った。二人の仲の良さは「出来ている」と言われるほどだ。当の本人達は嬉しそうだったからまんざらでもないようだ。
バル「俺たちの予定はこんなもんか」
原ベル「じゃ、じゃあ!一緒にダンジョンに行きましょう!」
原リリ「いいですね。そちらの私たちの実力を見てみたいですし」
原ヴェルフ「そりゃいいな。俺はそっちの俺の鍛治の腕も見てみてえがな」
ヘス「決まりだね!ボクは何も出来ないから館に残ることになるかね」
ガシッ
突然もう一人のヘスティアがヘスティアの手を掴んだ。
原ヘス「そっちのボクにはそっちのベル君との事を洗いざらい吐いてもらうよ!」
原リリ「ヘスティア様。帰ったら情報共有をしましょう」
原ヘス「もちろん!」
なんかあっちのヘスティアとリリの目がぎらついているのは気のせいだろうか。気のせいじゃないよな……。
バル「頑張れ、ヘスティア」
ヘス「ちょっ、ベル達!」
ヘスティアはベルに助けを求めたが
ベル「……ごめん」
ヘス「ベルくーーーーんっ!!」
ベルはヘスティアを見捨てた。
突然こんな事になってしまったが、これはこれで楽しそうだな。
おまけ
デメテル「なんだかんだバル君の寝顔を見るのは久しぶりねぇ。フフフ、いつもはカッコいいけど今のバル君は可愛いわね」プニプニ
アミッド「私もです」プニプニ
バル「んんっ」zzz
デメテル「可愛いわぁ」
アミッド「えぇ、すごく可愛いです」
しばらくバルの頬をプニプニし続けた二人であった。
ここまで。
日常みたいな行動をしますが、平行世界にいる時点で非日常なのでこうなりました。
次回予告です。
ヒャイイイィィィ ヒュウウウゥゥゥ
んっ。久しぶり?ベルのせ、正妻のアイズ。
次回予告に行こう。
場所は変わってロキファミリアではどうなっているのか。
ちょっと騒動あり?
次回、(非)日常 黄昏編
お楽しみに〜?
シュドオオオオォォォォン