赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか 作:エルにー
春姫とリリがゴライアスをボコボコにした後、安全地帯の18階層についたが、ベル達はそこを素通りして次の階層へ進んだ。
原リリ「リヴィラの街を素通りするんですね……」
命「しかも、ここまでくるのに僅か数時間。これまでで最速ですな」
原ヴェルフ「しかも一度も止まらずにズンズン進んでいったもんな」
最速でここまでこれた事にそれぞれ反応は違っていた。
原ベル「なんか、自信無くしちゃうよ……」
原ベルに至っては少し落ち込んでいた。
春姫「黄昏ていますね、あちらのベル様達」
リリ「まぁ……普通の冒険者から見たら異常なんでしょうし」
ヴェルフ「それには同意だ。最初にベルと潜った時もここまでではないが、驚いたしな」
アイ「………2人も大概だと思う。すぐにスキルを発現したし」
そう語るリリとヴェルフにアイがジト目で言った。
ベル「それ、アイさんが言えますか?早熟スキル持ってますし」
更にそこにベルがツッコんだ。
アイ「…………お互い様」
リリ「………まぁ、そうですね」
お互い様という結論に至った。
原ヴェルフ「………またサラッととんでもねえ事言わなかったか?」
ベル達は原ヴェルフを無視して先を進んだ。
そんなこんなで『
ベル「『
アイ「同意。地上にないのが悔やまれる。あったらバルと見に行くのに」
春姫「同意見でございます」
リリ「ですね」
ヴェルフ「確かにあったら見に行きてえな」
5人とも同じような感想だった。
ベル「ヘファイストス様を連れて?」
ヴェルフ「当たり前だろ」
リリ「お熱いですね」
春姫「フフフ」
ベル達がヴェルフを少し弄っていた。
ベル「ヴェルフをいじるのはここまでにして、どうしようか?」
原ベル「どうしようってどういう事?」
ベル「僕達はまだ奥に行けるけど、こっちの僕達を考えたらここら辺が妥当かなって」
アイ「もしくは分かれて奥に進む方と、こっちの残る方にするとか」
リリ「それいいですね」
アイの言った事にリリが賛成した。
ヴェルフ「んじゃあ、俺はこっちに残るぜ」
春姫「では私も」
アイ「私も残る」
ヴェルフ、春姫、アイは残る方を選んだ。
ベル「じゃあ、僕とリリで更に奥に潜るか」
リリ「了解です」
原ベル「ちょっと待って!僕も連れて行って!」
分かれて行動をしようとすると、原ベルが待ったをかけて自分も行きたいと発言した。
原ヴェルフ「おいおい、正気なのか?ベル」
原リリ「そうですよ、ベル様!」
リリ「……こちらのベル様はレベル4なのでパーティーを組んでいれば大丈夫でしょう」
ヴェルフ「ベルとリリ助なら尚更安全だな」
ベル「という事で、一緒に行こうか!」
原ベル「!うん!」
ベルは原ベルの同行を許した。それに原ベルは嬉しそうに返事した。
ベル「じゃあ、しっかりと捕まっててね」
原ベル「へ……」
原ベルはいつの間にかベルの背中に背負われていた。
リリ「……そうなりますよね」
ベル「それじゃあ、行ってくるね!」
ベルは原ベルを背負ったまま、滝へ飛び込んだ。リリもそれ続いて飛び込んだ。
突然の事に原リリ達は硬直した。しばらくすると
「「「ベル(様、殿)ーー!?」」」
原ベルの名前を叫んで滝を覗き込んだ。
ヴェルフ「だーいじょぶだよ。ベルとリリ助がいるんだからよ」
春姫「私達はここら辺で魔石を集めましょう」
アイ「滝を眺めてないで集めるのを手伝って」
原史世界の3人にアイが魔石集めを急かす。
原リリ「な、慣れすぎじゃないですか?」
アイ「慣れたから仕方がない」
命「それは慣れてはいけないのでは……」
原ヴェルフ「……諦めよう。あっちの俺たちに常識は通用しねえんだ」
「「………そうですね………」」
この人たちに常識を当てはめない、という結論に至った3人であった。
ヴェルフ「ちょうど、お客さんも来たところだぜ」
ヴェルフはいつの間にか集まっていたモンスターに見て言った。
ヴェルフ「ここからは、俺も参加させてもらうぜ!」
ヴェルフは大剣を構えてモンスターへ飛びかかった。
数分して、目の前には所々魔石の山が出来ていた。
原ヴェルフ「強え……」
命「あちらのヴェルフ殿も規格外ですね……」
原ヴェルフと命はヴェルフの実力を目の当たりにして、そう感想をこぼした。原リリはせっせと魔石を集めていた。
モンスターを倒す数倍の時間をかけて魔石を集めていると、地面が揺れ始めた。
命「揺れ?」
アイ「……まさか……」
ドオオォォンッ
突然、下の方から爆発音がした。そこで皆んなは思い出した。『
原リリ「そうでした!ここはある意味危険な場所でした!」
27階層で奴が生まれ落ちた。爆発で飛び上がった水が雨の如くヴェルフ達に降りかかる。
そして、双頭を持つ奴は滝に逆らうように登ってきた。
ヴェルフ「ここだと今なのか」
春姫「27階層の『
アイ「水属性の竜。あの世界のに比べたら大分弱い」
アイは自分のモデルや他の水属性の竜らとアンフィス・バエナを比べていた。
ヴェルフ「どうすんだ?アイがやるか?」
アイ「ん。いい。ヴェルフに任せる」
ヴェルフ「了解」
そう話していると、奴が25階層に辿り着いた。
グオオオオォォ!!
双頭から咆哮を上げて奴は現れた。
ヴェルフ「フンッ」
スパンッ
グア…?
アンフィス・バエナは何が起きたのか理解出来なかった。少しすると理解した。自分の片方の頭が斬り落とされたのだと。
グオオオオォォ!?
ヴェルフ「おいおい、双頭のドラゴン様がこんなもんか?あっちのワイバーンに分類されるのよりも弱いじゃねえかよ」
ヴェルフはアンフィス・バエナに対してそう言った。
アンフィス・バエナ、というよりモンスターが人の言葉を理解出来るかは知らない。理解するつもりすらないだろう。
だが、何言っているのかは知らないが、貶されてる事だけはアンフィス・バエナは理解できた。
グオオオオオオォォォォォ!!
怒りを覚えたアンフィス・バエナは激昂して咆哮を上げた。「ワイバーン如きとドラゴンである自分を比べやがって!」と
その瞬間、斬り落としたはずの頭が再生した。それだけでなく、鱗も厚くなり、より強靭になった。
ヴェルフ「土壇場で進化か。さしずめ、突然変異個体ってか?まぁ、これなら少しは楽しめそうだ」
ヴェルフは大剣を構えてアンフィス・バエナを見た。
ヴェルフ「かかって来い!」
オオオオオオオオォォッ!!
より硬く、より鋭く尖った牙でヴェルフを切り裂こうと双頭同時にヴェルフに噛み付いた。
それをヴェルフは上に跳んで避けた。
ヴェルフ「相手してえところだがよ、そうもいかねえからこれでトドメだ!」
ヴェルフは大剣に獄炎を纏い、アンフィス・バエナに振り下ろした。
ヴェルフ「『燼滅刃』!」
グアアアアアァァァァ!!
大剣による斬撃で真っ二つになり、獄炎の炎で焼かれた。
アンフィス・バエナはせめて一撃でも与えたかったと思いながら塵になった。残ったのは巨大な魔石だけだった。
ヴェルフ「一丁上がりだ」
ヴェルフは大剣を納刀して言った。
「「「…………」」」
その様子を原史世界の3人はただただポカーンとして見ていた。
リリ「お疲れ様です。初めて見ましたよ、アンフィス・バエナが進化する所」
アイ「同感。強化して生まれ落ちるならともかく、後からはない」
春姫「私も初めて聞きました」
リリ達3人はアンフィス・バエナの変化について語っていた。
ヴェルフ「ま、ダンジョンは謎だらけだからな。あり得るとだけ思っとけばいいだろ」
アイ「違いない」
リリ「まぁ、そうですね」
春姫「そういう事にしましょう」
ヴェルフの言葉に3人は同意した。
そんなことやってると、聞いたことある声が聞こえた。
?「ったく、何でお前は手加減ってものができねえんだ」
?「……ごめん……」
?「リヴェリアに散々叱られたもんねー」
リリ「あれ、ベート様にアイズ様、ティオナ様じゃないですか」
現れたのはベートとアイズ、ティオナだった。
アイ「何で3人が?」
ベート「コイツがホームを壊したからだ」
ベートはアイズを見て言った。その事にアイズは縮こまった。
ことの顛末はこうだ。原アイズがアイズに勝負を仕掛けた。理由は実力を知りたいから。
それをアイズは受けた。本人曰くこっちの自分を強くしたいからだという。
だけど、どちらかといえば脳筋のアイズにそんな器用な事が出来るはずなく、特訓などつけれず黄昏の館の一部を壊した。なお、ベートが庇ってなかったら原アイズは大怪我していたとか。
駆けつけたリヴェリア2人にこってり絞られたアイズは、リヴェリアから補修代を払うためにダンジョンに行くように言われた。
ベートとティオナはその手伝いで来た。
リリ「何やってんですか、アイズ様……」
アイズ「うっ……反省はしてる……」
リリの呆れた言葉にアイズは絞り出すようにつぶやいた。
ベート「ところでよ、ベルはどこだ?」
春姫「ベル様は……」
春姫が答えようとすると
アイズ「ベルは……下……!」
アイズが代わりに答えた。アイズは気配感知はできる方だが、事ベルに関しては感知能力は凄く高い。
アイズ「ベル、会いたい……!」
ティオナ「ちょっ!アイズ!」
アイズはティオナを無視してベル同様に滝に向かって飛び込んだ。
ベート「あの馬鹿……!」
ベートも追いかけるように飛び込んだ。
ティオナ「ちょっ!待ってよぉ!2人ともー!」
ティオナも続くように飛び込んだ。
リリ「……見事に無視されましたね……」
数分後、正気に戻った原リリ達と共にモンスター狩りを再会した。
おまけ
フィン「そういえば、58階層が無くなったと言っていたけど、そうするとその階層のモンスターはどうなったんだ?」
リヴェ「一つ上に移ったな。『竜の壺』も52階層から57階層になり、厄介だった
フィン「なるほど、そうなっているのか」
レフィ「
フィン「……どういう事?」
リヴェ「文字通りだ。砲撃を撃ち合ったり、転がしたり等々。とにかく遊んでいるな」
フィン「……驚きを通り越して呆れるね」
リヴェ「バルだからな」
誇らしげに言う妖精妃であった。
ここまで。
アンフィス・バエナを進化させましたが、意味はありません。ただやってみたかったからやっただけです。
まぁ、こんなもんですかね。
次回予告をどうぞ。
ヒャイイイィィィ ヒュウウウゥゥゥ
スタッ やあ……みんな……。ベル君のヘスティアだよ……もう、こっちのボクに色々聞かれて疲れたよ……。
えぇ、次回予告だったね。行こー……。
原史世界のベル君を連れて深層を向かったベル君とリリ君。
そこにアイズ君も合流してモンスターを狩っていく。
次回、
楽しみにしててね……
シュドオオオオォォォォン