赫き彗星が白兎と共にダンジョンに行くのは間違ってるだろうか   作:エルにー

94 / 100
ダンジョン探索は今回で最後ですかね。
その後どうしましょうか……原史世界の住民に龍化は見せたいんですがね……。


10 迷宮攻略(ダンジョン・アタック) その3

巨蒼の滝(グレート・フォール)』から飛び降りたベル達は深層でモンスターを狩っていた。

 

原ベル「ハッ!」

 

スパンッ

 

原ベル「もういっちょ!」

 

ザンッ サアァ…

 

原ベル「ハァ……ハァ……深層って、こんなに辛いんだね……」

 

原ベルは深層に出てくる骸骨系モンスターの連戦で疲れていた。

 

ベル「……ねぇ。こっちの僕って、どうやって強くなったの?」

 

原ベル「え?」

 

ベルは原ベルにそんな事を聞いた。

 

原ベル「えっと、普通?成長速度が異常な程早いらしいけど、冒険者としては普通だと思うけど」

 

確実に普通ではない。だけど、ベルがランクアップするまでの期間を1年や2年とすると、普通なのだろう。

そういう意味では普通は合ってる。原ベルには当てはまらないが。

 

原ベル「そっちの僕は、バルさんに強くしてもらったんだっけ?」

 

ベル「うん。僕がバル兄を1人にしたくなくてね。その方法が半龍になる事。それになるには実力が圧倒的に足りなかったからね」

 

ベルは当時の事を思い出しながら語った。

 

原ベル「そっか。なんか、羨ましいな……」

 

ベル「こっちの僕にもヘスティアやリリ、ヴェルフがいるじゃん。オラリオに来る前からの家族はいないけど、ヘスティアファミリアという家族(ファミリア)はいるんだから」

 

羨ましいという原ベルにベルが諭すように言った。

 

原ベル「……うん。そうだね。ありがとう、そっちの僕」

 

ベル「どういたしまして」

 

2人は笑い合った。

 

リリ「お二人さーん。先に進みますよー」

 

ベル「今行くー!さ、行こうか」

 

原ベル「うん!」

 

3人はモンスターを(九割はベルとリリが)狩りながら進んでいった。

歩いていると、突然広い空間に出た。

部屋全体は円形で、ベル達のところから低い場所に更に円形の広場がある。◎状になっている。

広間には数えることさえ億劫になるほどのモンスターがひしめき合い、壁に空いている穴からは赤い光が複数あった。

 

原ベル「円形闘技場(アンフィテアトルム)……?あ、まさか、ここが……」

 

リリ「はい。『闘技場(コロシアム)』でございます。倒したら倒した分だけモンスターが湧く場所です」

 

そう、この広場の名前は『闘技場(コロシアム)』。オラリオにも存在する施設を彷彿とさせる構造物。

モンスターが減ったところからモンスターが補充される超危険な場所。第1級冒険者でも近づくことはない超危険地帯だ。

ベルとリリは邪魔になるからと荷物を下ろした。

 

ベル「こっちの僕は見てるだけでいいよ。幸い、観客席みたいになってるここにモンスターは来ないからね」

 

リリ「もし挑むのでしたら、覚悟を決めてください」

 

ベルとリリは原ベルに忠告した。それに原ベルは体をわずかに震わせた。

なお、ベル達のいるところは不思議と安全である。なぜそうなっているのかは謎である。ダンジョンの気まぐれか、人為的なのか。

……もし人為的だった場合、バルを思い浮かべた私は悪くないはず。

 

ベル「さて」チャッ

 

リリ「」グッグッ

 

ベルは武器を取り出し、リリは籠手をつけた手を握っていた。

 

ベル「一狩り」

 

「「行こうか(きましょう)!」」

 

その言葉を合図に、ベルとリリは同時に広場に飛び降りた。

それに気づいたモンスター達は一斉に2人に飛びかかった。しかし、斬られ殴られ、倒されては穴からその分出現した。

原ベルはただただその光景を見ていた。一体一体なら問題はない。だけど集団となると対処できる気がしない。それも閉鎖された空間なら尚更だ。

原ベルは自分の無力さに打ちひしがれていた。

 

原ベル「あっちの僕とリリすごいなー……」

 

ただただ、呆然と目の前の光景を眺めていた。

 

原ベル「……あそこまでは行かなくても、僕ももっと強くならないと」

 

幸い、原ベルは越えられない壁を見て諦めるタイプではなかった。原ベルは2人を眺めてもっと強くなる決心をした。

そこから原ベルは2人を注意深く見ていた。動きを見て技術を盗むためだ。

それを理解してか、ベルとリリもさっきよりスピードを落とした。

 

しばらくすると、突然突風が吹いた。その後に聞き慣れた声が聞こえた。

 

アイズ「ベル……!ここにいた……!」

 

ベル「アイズ!?」

 

突風と共に現れたのはアイズだった。滝壺へ飛び降りた後、ベルに対して驚異的な感知能力を使って迷いなく『闘技場(コロシアム)』にたどり着いた。

それに続くようにベートとティオナも現れた。

 

ベート「オイオイ、面白えことやってんじゃねえかよっ!」

 

ティオナ「ここかあ。面白そうだから私も参加する!」

 

やってきた3人は広間に飛び降りてモンスターを狩り始めた。

風で吹き飛ばし、切り刻む。電気で感電、殴り殺し。しばらくすると魔石が地面を覆い隠す程あった。

 

ベル「そろそろ、終わりにしよう」

 

リリ「ですね。魔石も十分集まりましたし」

 

アイズ「どうやって終わらせる?」

 

ベート「今回はオレに任せろ」

 

どう『闘技場(コロシアム)』を壊すか考えていると、ベートが名乗り出した。

 

ベル「では、ベートさんお願いします」

 

ベルがそう言うとアイズとティオナと一緒に原ベルの所まで下がった。

 

ティオナ「すごい衝撃が来るから気をつけてね、こっちのアルゴノウト君!」

 

原ベル「え、あ、はい!」

 

原ベルはティオナの忠告を聞いて衝撃に備えた。

 

ベート「アオオオオォォォッ!!」

 

ベートが狼のような咆哮を上げると、金色の雷に纏った。

 

ベート「行くぞ!『金雷衝』!」

 

上に飛び上がると拳に金雷を集めて地面に叩きつけた。

 

ドオオォォンッ

 

原ベル「うぐうっ!」

 

原ベルは吹き飛ばされるのを必死に堪える。

突風が止み、前が見えるようになると、破壊された広間があった。

 

ティオナ「めちゃめちゃに破壊されたねえ」

 

アイズ「毎回破壊してるから今更だと思う」

 

原ベル「………本当にすごいなぁ………」

 

ベート「だったらてめえも強くなれ。てめえも同じベルだろ」

 

原ベルの呟きにベートがはっきり言った。

 

原ベル「……うん。ありがとう、ベートさん」

 

原ベルは笑みを浮かべてベートに感謝した。

 

ベート「……フンッ」

 

ティオナ「相変わらずツンデレなんだからあ」

 

ベート「うっせえ!バカゾネス!」

 

あはははははは!

 

 

 

その日、魔石の量にギルドの財政が傾きかけたとか。

 

 

 




ここまで。
短いですが、許してください。
ダンジョン探索は終わり……次はどうしようかな……。
……ちょっと考えてみますので、今回は次回予告は無しにします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。