鳴海理穂、人気探偵になる?
探偵業を初めて1か月。
私の1か月の解決した事件の量は10件ほど。そのほとんどは迷子の犬や猫探し。
でも今日は違う。だって、女子高生をターゲットとした探し物の秘訣などを投稿し始めたからだ。
そのとたん、女子高生からの依頼が尋常じゃないほど来ているうえに、私がもともと「concon」の人気モデル・Asucaだったことを知ったからだ。
Asucaは、「concon」だけでなく一時期レギュラー番組を4つ抱えるという伝説的なモデルで、引退した今でもconconっ子からも尊敬のまなざしで見られるという。
キンコーン
今日は見慣れないおじさんが。
でもなんか見た限り警察の人っぽい。ひげ面の茶色の帽子・・・
って!それまさか目暮警部じゃないか?まさか私のことを逮捕しに来たんじゃ
ばれていないとしても私はすぐにばれる存在。だからメイクして髪を結んで・・・
ふぅ。10分かかってようやくできた。
「どちら様ですか?」
正体は分かっていてもとりあえず声をかける。
「警視庁の目暮だが。」
私の予想通り。警視庁の目暮警部が来たようだ。とりあえず中に入れる。
「目暮警部、当然今日ははどうしたんですか?いつもの高木刑事や佐藤刑事・・・?」
「今日?あぁ佐藤君と高木君は急用でな。捜査一課に強盗が入ったらしい。
さてと。今日は阿室刑事から頼まれた仕事を君にこなしていただこうと思ってな。
阿室刑事によると毛利君の推理は本物のじゃないというんでな。
つまり何者かが後ろから助けているというんだ。
そしたら彼女がおすすめだって言って君の探偵業の拠点・「鳴海理穂探偵事務所」
に来たってわけだ。」
とにかく長い目暮警部の説明が終わった。
内容が頭に入っていない読者のために要約すると・・
(・佐藤刑事と高木刑事は急用→捜査一課に強盗団
・阿室刑事から頼まれた用件をこなしてもらう。
・阿室刑事→毛利小五郎の推理は裏から何か細工をしているかもしれないから信用ならない)
という内容だ。
まぁしょうがないから目暮警部のお願いは聞かないとね。だって阿室刑事は捜査一課の刑事の中でもピカイチといっていいほどめんどくさいから。
「はい。それは何のお願いでしょうか。」
「それは殺人事件の解決のお願いだ。今回の殺人事件は少々やっかいでな。捜査一課でもいろいろな頭脳明晰刑事を悩ませているというものだ。さぁ、行こう。ここから少し遠い現場なのでな。」
鳴海理穂、殺人事件を解決する?
結局悩んだ結果、私の服装はこれにした(って言っても探偵におしゃれは関係ないか)
「すみませ~ん。服を着替えるのに少し手間取ってしまって。」
目暮警部から早くしてほしいという話は合ったのに15分も着替えにかかってしまった。
正直言って自分も元々殺人鬼だった。だからその現場に探偵として入るということに戸惑いを隠せない。
そもそも私が殺人鬼になってしまったのは高校生時代が原因だ。
とりあえず行ってみますか。
ガチャ。
ドアを開けた瞬間に殺人鬼が入り込んだのではないかと思うくらいの血が垂れていた。
でも私はすぐにわかった。そんなあとをつけるのは一人しかいないからだ。
そう。その名も私が殺人鬼になるきっかけを作った・聖涼宮ひじりすずみ。
でもそんなことを言えば、目暮警部に怪しまれてしまう。
しかも彼女は私の素性を知っている。探偵開始からわずか。だが、今私は窮地に立たされている。