ありふれたFGOで世界最強   作:ヘルメス・トリスメギスタス

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ハルツィナ大迷宮3

 ――ゴホンッ!

「ん? シア目覚めたのか」

シアが目覚めたことに気付き、シアのウサ耳をもふるハジメ。

ウサ耳をもふられて嬉しそうにウサシッポをパタパタさせるシア。

「シアはどうやって理想世界から抜け出したんだ?」

「それはもちろん、今の自分を否定するなんて出来ませんし、

したくありませんでしたから、こんな世界嫌ですぅー!

家族を利用しやがって、ふざけんなーーって」

「……なるほど。強くなったな」

「ええ。これからも、私はハジメさんやユエさんの隣にいたいですからね。

その道が痛みや苦しみを伴うものだったとしても」

ハジメはシアを抱き寄せる。

「ハジメさん?」

「お帰りシア」

「はいです!」

 

 三人が話をしていると、琥珀の一つが輝きだした。

「あれは確か……」

ハジメが呟くと同時に、その人物を照らし出した。

「ん……」

「お帰りティオ」

「ただいまなのじゃご主人様」

「…………そうか。よく戻って来たな」

ハジメはティオが見た夢を察したのか優しかった。

 

 次に脱出出来たのは香織だった。

ハジメ達を見て安堵すると、ハジメをもう一度見て、

顔を真っ赤にして一気に離れた。

「どんな夢を見たんだ?」

「これは、その、あの……」

聞いてやらない方が良さそうだとハジメは思った。

 

 「まあ、何にしても俺達は全員帰還出来た訳だ」

「ですね。それで勇者さん達の方はどうします?」

シアが残りの琥珀を見る。

「そうだな。最終的には破壊だが、とりあえず自力で脱出するまで待つか。

そうでないとここに来た意味がないしな」

「どれくらい待ちます?」

「飯食って一休みする位の時間でいいんじゃないか?

あまりだらだらと時間を費やすのもなんだし」

「あの、ハジメさん……」

「ん?」

「もし、私がユエさんと同じことになったら……やっぱり怒ってくれます?」

ハジメは一瞬目が点になったものの、すぐに返事を返す。

「当たり前だ。自分の大切な者をダシにされて怒らない奴はいない」

「あ……えへへ。そうですかあ」

嬉しそうにウサ耳を動かすシア。

そして各自がめいめいに過ごしていると、体感で3時間が経過した。

 

 「そろそろ潮時か?」

「……ん。確かに」

「区切りをつけないと切りがありませんし……」

そこに香織がストップをかける。

「もう少しだけダメかな。雫ちゃん達ならきっと……」

香織の言葉にハジメはやむなく同意する。

そして遂に琥珀の一つが輝き出した。

「あの琥珀は……雫ちゃん!」

「ほう。八重樫か。やっぱりな」

ハジメは賛嘆の声を上げる。

香織に抱きかかえられ、雫はただいまと返事した。

その後部屋の中央でティータイムとなった。

雫が夢の内容を小声で呟いているが、ハジメは聞こえないふりをした。

 

 それから数時間待ったが、強制脱出が決定された。

これ以上は時間の無駄とハジメが割り切ったのである。

「それじゃあ香織、分解で頼んだ」

「うん。わかったよ」

香織は分解で琥珀を溶かす。

そう時間をおかずに三人は目を覚ました。

その中でも鈴の言葉から夢の内容を察し、痛々しかった。

香織と雫は悲痛な表情を浮かべる。

やはり恵里の裏切りは痛かったのだ。

ハジメもそれは理解できた。

前世では裏切りの連続だったからだ。

しかし、大迷宮は立て直す時間を与えなかった。

部屋の中央に魔法陣が出現した。

「全員備えろ。己の心に負けるな」

ハジメが全員に言うと同時に、魔法陣が爆ぜた。

 

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