翌日から早速座学と訓練が始まった。
まず、生徒達に銀色のプレートが配られた。
不思議そうにプレートを見る生徒達に、騎士団長メルド・ロギンスが説明を始めた。
このプレートはステータスプレートと呼ばれ、
自分の客観的なデータを数値化して示してくれるらしい。
最も信頼できる身分証明書でもあるので無くさないようにとの注意があった。
プレートの一面に魔法陣が刻まれており、そこに一緒に渡した針で指に傷を作り、
血を一滴垂らすようにとの指示があった。そうすると所持者が登録され、
ステータスオープンと言うと自分のステータスが表示されるらしい。
また、これは神代のアーティファクトであることの説明もあった。
ハジメは後で魔術で解析しようと思った。
生徒達が言われた通りにするのを見て、ハジメも血を垂らす。
するとプレートが一瞬淡く輝いたと思うと、色が変化した。
驚く生徒達にメルド団長が説明を加えた。
個人により魔力の色は違い、プレートもその色になるらしい。
ハジメが自身の色を見ると、上半分が白、下半分が黒に染まっていた。
メルド団長がステータスの確認を促し、
ハジメも他の生徒達と一緒にプレートを見る。
南雲ハジメ
17歳 男
???
天職:創世滅亡神 錬成師
以下全て???
「」
ハジメは絶句した。
錬成師はわかる。だが、創世滅亡神とはなんだ。
神とは天職なのかと思った時に、とある本を読んだことを思い出した。
神とは人や狐といった神に仕える眷族が修行をし、
神になりたいものが勧請されて神になるのだと。
この神社に残りたいと思う眷族は神になれる力があっても、眷族として残るのだと。
ならば神が職業の一種と判断され、プレートに表示されたのではないか。
ハジメはインドラの子であり、神性EX。インドの全ての神性を取り込んでいる。
そして修行もしている。それならば神に至っていることになる。
とにかくまずいとハジメは思った。
こんなステータスでは大騒ぎになること間違いなしだ。
メルド団長が何か説明しているがそんなことはどうでもいい。
ならば、とハジメはこっそりとスキルを使った。
ハジメ以外のクラスメート達はステータスを申告し始めていた。
光輝が勇者であり、レベル1の時点でこの世界では、
トップレベルの団長のステータスに迫る。
他のクラスメートも戦闘系の天職だ。
最後にハジメが残り、メルド団長がプレートを申告するよう促す。
ハジメはメルド団長にプレートを渡した。
南雲ハジメ
17歳 男
天職:ランサー
ステータス
筋力B 耐久C
敏捷A+ 魔力E
幸運E 宝具
スキル
中国武術(六合大槍) A+++
圏境 (極) A-
絶招 B++
中国武術(八極拳) A+++
陰陽交差 B
これを見たメルド団長は困惑した。
明らかに他のクラスメート達と表示が違う。
メルド団長の困惑を見て他のクラスメート達が、ハジメのステータスを見て驚く。
明らかに表示が違うという者もいれば、
これ最高がA+++で最低がEってことという者もいる。
雫などハジメの戦闘能力を知っている一部の者は表示に納得しているようだ。
それを見てハジメは騒ぎにはなったが、想定の範囲内だと安堵した。
ハジメが使ったのは『幻術』だ。ただし、ハジメだと東京やニューヨークのような、
大都市すら再現可能だ。
多少の混乱はあったものの、ステータスプレートのことを切り抜けた、
ハジメであった。
ハジメのステータスプレートが白と黒なのは、
白が善と創世、黒が悪と滅ぼしを表しています。