1、裏の世界も色々あるよね
夜の闇が世の中を包む丑三つ時。魔が活性化し活動し始める時間。そんな人が活動しない時間帯に一つの人影があった。
「はぁ〜全く。最近の依頼心霊スポット関係が多すぎないか?空振りも多いし。」
その人影がボソボソと独り言を言いながら森の中を疾走している。
「んーと依頼された呪われた井戸は何処かな〜・・・お、あったあった。」
その人影がしばらく走ると一つの井戸が見えてきた。
「えー『その昔男に手ひどく振られた女がこの井戸に飛び込み自殺。以来この井戸の周りで怪奇的な現象が多発しており、私自身もその現象にあい気味が悪いため調査してほしい』・・・確かに井戸の中によくねぇ気が溜まってるな。そもそもそういう目に会いたくないなら心霊スポットなんかに近づくなってんだ。」
その人影はそう言いながら長方形の紙を数枚懐から取り出した。
「”急急如律令”」
そう唱えると手に持っていた紙を井戸に向かって投げた。するとその紙が意思を持ったかのように井戸の四方に張り付く。
「さて、あとはネットでこの井戸の噂がデマって情報流して人が近づかないようにすれば大丈夫だな。えーっと依頼主に完了の報告してっと・・・OK依頼完全に完了っと。あとは家に帰るだけだが・・・明日学校起きれるかこれ?」
ここまで来るのにかかった時間と明日起きる時間を考え憂鬱になった人影・・・酒木
燈慈(さかき とうじ)は溜息をつきながら走り出した。
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キーンコーンカーンコーン
「きゃあぁぁぁ!!!!」
「待て変態ども!今日こそお縄につけてやる!」
「ふっ舐めるなよ!今まで生徒会からも逃げ切ったこの脚力!」
「二階の更衣室を覗こうと毎日ジャンプして鍛えられたこのバネ!」
「そして、それらを可能にした俺たちのエロに対する熱意!」
「「「これらを手に入れた俺たちをお前たちが止められるわけがないだろ!!!!じゃあーなー!!!」」」
そういうと俺たちは追いかけてきた女子たちを振り切った。今日はバレてしまったが次はバレずに覗いてみせるぞ!・・・そういえば最近覗きの計画を練るのに忙しくて先輩に会ってないな。
「すまん松田、元浜。行くとこあるから抜けるぞ。」
「む?この後”第123回この部位がエロい”を開く予定だぞ?参加しないのか?」
「あぁ、ちょっと先輩に会ってないから会ってこようかと思って。」
「また燈慈先輩かよ。イッセーももの好きだな。あの先輩自分の席からほとんど動かないで寝てるから周りから地縛霊って言われて避けられてんだぜ?」
「髪が長すぎて顔が隠れてて、ずっと自分の席から動かないからそう言われてんだろ?話してみると普通の人だぞ。」
「いやお前が懐いてるからいい人なのは分かるんだが、なんか雰囲気的に近づけなくてな。」
「それに!二大お姉様方と仲がいいのが羨まけしからん!」
「それが本音だろ・・・まぁとりあえず行ってくるわ。」
俺はそう言うと三年の階に向かった。
「燈慈先輩、燈慈先輩っと・・・
いたいた燈慈先輩起きて下さいよ〜ドラゴ・ソボールの話しましょうよ〜」
俺は燈慈先輩を見つけると教室に入り燈慈先輩の体を揺らしながら話しかけた。
「ん・・・イッセーか?昨日遅かったから眠いんだよ。寝かしてくれ。」
「いつもそう言うじゃないですか!今日こそ誰が最強なのか決めましょうよ!」
「昔出てきたサイキンマン。じゃあそう言うことでおやすみ。」
「毎回それ!ブロッコリーこそ最強だって何度も言ってるじゃないですか!?」
「馬鹿、それじゃあ・・・ロマンがないだろ。」
「もー!寝てないでは、な、し、ましょうよ!」
「ふふ、相変わらず仲がいいですね。」
「へ?・・・ひ、ひひひ姫島先輩!?」
いきなりの事で反応が遅れてしまったが我らが二大お姉様の1人姫島朱乃先輩が話しかけてきた。
「あらあらごめんなさい。私も仲間に入れて欲しくてついつい話しかけちゃって・・・お邪魔だったかしら?」
「いえ!全然全く何も問題ないです!ですよね先輩!」
「・・・まぁ、好きにしろ。」
「ありがとう。じゃあ何について話そうかしら」
「それじゃあ最近人気のドラマについてとか!」
「あら、いいですね。」
それから俺は姫島先輩と話す夢のような時間を過ごした。途中燈慈先輩にも話を振ったんだが全部空返事がかえってきた。全く同じクラスだからって姫島先輩と話さないなんて勿体なすぎる!
「あら、そろそろ時間もいい頃ですね。それじゃあ私は失礼します。またお話ししてくださいねイッセー君」
「は、はい!喜んでお話しします!」
「ふふ、ありがとう。・・・燈慈君もまたお話ししてくださいね?」
「ん?あぁOKまた話そう。」
「・・・ふぅ全く。それじゃあ失礼します。」
そういうと姫島先輩は教室から出て行った。
「ちょっと燈慈先輩。姫島先輩にそっけないんじゃないですか?あんなにおっぱい大きくて美人なのに。」
「・・・イッセーいいか1つ教えておいてやる。」
「・・・なんですか?」
「綺麗な花には棘があるっていうが・・・たまに棘以上にやばいものがあるから気をつけろ。」
先輩が何を言ってるのかは分からなかったが真剣な顔でそう言ってきてのでとりあえず頷いておいた。その後すぐ自分の教室に帰ってしまったのでくわしく聞けなかったが結局棘以上にやばいものって何なんだろうか?
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キーンコーンカーンコーン
「・・・んーやっと学校終わったー。結局今日は最後まで眠くて授業もあんまり頭に入ってこなかったな。」
「それはそれはいけない事ですね燈慈君。」
「・・・何でお前はナチュラルに話しかけてきてんだ姫島。」
「あら、いけませんでしたか?さっきも一緒におしゃべりした仲だというのに。しくしくやっぱり私はお遊びだったですね?」
「言いたいだけだろ。それにお前と談笑するほど仲良かった気がしないんだが。」
「それは本当にブチ切れますよ?」
「おいおい学園の2大お姉様ともあろうお方がそんな言葉使っていいのか?」
「貴方以外に使うことはないのでご心配なく。」
「そうですかい。それはようござんした。・・・んで今日はオカルト部に行かなくていいのか?」
「今から向かいますよ。その前に貴方に挨拶しないと気がすみませんので」
「おうおうよっぽど好かれているみたいで嬉しいですよ。」
「そうですかそれは何より。では私は部活に向かいますのでこれで失礼します。」
それだけ言うと姫島は本当に教室から出て行った。
「・・・多分ドSだろあいつ。」
イッセー、やっぱり美人には棘やら毒やらがびっしりついてるぞ。とびっきりのやつがな。
今回短めで次は長めで投稿すると思います。