ガールズ&パンツァー鉄血のオルフェンズ月鋼の武者 作:KEI753geru
大変長らくお待たせ致しました。
年が明けてしまって申し訳ないです…
「ボンプル高ヤイカ…。」
「しずか?」
我が敵手を得たりや
「我が戦車、そしてアスタロトの強化が必要なり。」
二人の叫びが蔵に響き渡る
「「ムリ!」です。しずかお嬢!」
「テケのパワーアップなんてここの設備じゃ…いや、私の腕や知識じゃ手に負えない…なんとか騙し騙しで動かすのが精一杯…。」
「アスタロトに関しては設備がそもそも不十分すぎるので…。」
(ヴォルコさんは仕方がないけど…鈴、十分すごいよ。しかも手がボロボロ…。)
「ならどこにいけばそれはできる?」
悩んでいるところに一人の提案が出てくる
「なら陸にある専門店とかに行きなさいよ。」
「帰ってたんですか、リアリナお嬢。」
「えっ生徒会長!?なんで!?」
「なんでってここが家だからよ。」
「えっ家?姫と生徒会長との関係って…?」
「あぁ、話していなかったか…生徒会長…リアリナは私の義姉だ。」
「「「義姉ぃ!?」」」
話が落ち着くこと数十分…
「いまだに信じれないんだが…。」
「私もよ…まさかしずか姫の義姉が生徒会長だったなんて思わないでしょ…。」
「まぁ私もこの家に引き取られた身だからね…。」
「そういえばヴォルコさんもそうでしたっけ?」
「まぁわけが違うが…。」
「まぁあんまり聞かないでやって欲しい姉上も色々とあった身であるからな。」
「わ、わかった。」
「と、とりあえず話を戻して…MS戦車道の専門店とかにいけばある程度強化はできるんじゃない?」
「なら行こうか!」
都会の____専門店とやらに
「で…何故俺まで連れてきたんです、しずかお嬢…。」
「MSの整備に関してはアルジは皆無に等しいからな。仕方のないことだ。」
「…悪かったな皆無で。」
「ははは…。でもすごいねもびるすーつせんしゃ倶楽部本店!品揃えが豪華♪天国みたい♪」
「色々とありすぎてどこから見ればいいのかわかんねぇな…。カタログがあるから見てみるか…。」
ドンッ
カタログを見ていたアルジに年配の男がぶつかる
「おっとすまない。」
「おや、本日は何を?」
「GR-W11 130mmライフルを何丁か…。」
「流石は昔からある武道のMS戦車道…ご年配の方も多いんだねー。」
「そういえばご主人グレイズシュタッヘルに乗り換えたとお聞きしたが?」
「MSはグレイズがいいですからな。そちらこそレギンレイズにお乗り換えしたとか。」
「維持費がバカになりませんがなぁ。ハハハ。」
「グレイズリッターも良いですぞ。」
「そういえば最近、西住流が分流したと…。」
「ほう、現家元の西住しほ殿はそんなことを許しておられるのか。」
「少々緩すぎではないのか?」
「その点島田流はしっかりなさっとる。」
「…。」
話の内容が聞こえてしまったアルジは不機嫌な顔になってしまう
「近頃は強襲MS戦車競技なる野蛮な草試合を行う輩まで。」
「なんと嘆かわしい。」
「伝統と格式があるのがMS戦車道なのに。」
話を聞いていた主人がボソッと言う
「何が伝統と格式だ…。」
「姫ぇ…どうしよう…このお店欲しいパーツが全然ない…。」
「お嬢こっちも全然です。」
「「?これでは(じゃあ)駄目なのか?」」
ほぼ同時に喋るしずかとアルジ
「ここにあるのは連盟適合の部品ばっかりだから。」
「MSのパーツに至ってはまぁ使えそうなものはあるが…強襲MS戦車競技となると使えるパーツはあまりないからな。」
「…!」
「おい、しずか?」
「店主!我らは強襲MS戦車競技の品を所望なり!」
ヒソヒソ
「これだから最近の若いもんは…!」
「…。ではこちらへ。」
エレベーターの方へと案内される4人
ガコン
(降りている…?)
チン!
「最近は連盟がうるさくなって来ておりましてね…。強襲MS戦車競技用品売り場はこちらでございます。」
「これは…。」
「すげぇ…MSまで売ってやがる…!」
「連盟公認のMS戦車道ではレギュレーションの適応外とされた部品、中古品などを取り揃えております。そしてこの地下工廠ではそういった本物のパーツのみならず、最新の技術で再製造された部品からカスタム品の注文製造まで対応しております。」
ガコン
「では、お買い物をお楽しみくださいませ…。」
「中古品…もしかしたらアスタロトのパーツも…。」
「うわなにこれ、チタン製履帯!?軽っ!?チートにも程がある!ねぇ姫……!」
「…姫?」
「こ…この旗は、鳥居強右衛門様の旗指物!素敵…。」
「だれ?」
「なんと!すね様を知らぬと申すか。」
「知らないわよっ」
「ま…まずい…アルジこっから離れるぞ。あの手の話になるとながるなるぞ…。」
「えっあ…おう?」
「時は天正三年…。」
「鈴には悪いことしたな…。」
「申し訳ないがお嬢の話に付き合ってもらうとしよう…。」
「で?何を探すんだ?」
「もしかしたらだがアスタロトのパーツがあるかもしれん。それを探すぞ。」
「…アスタロトのパーツ見たことすらないんだが。」
「お嬢に付き合わせるべきだったか…。」
「オイコラ。」
「あんたたちかい?最近強襲MS戦車競技で九七式装甲車とガンダムを転がしてるって奴らは?」
「パワーアップさせたいって?どれ仕様書見せてみな。」
(なんかスッゲェオーラがあるばぁさんとおっさん…。)
「お久しぶりです。ヴォーレン社のヴォルコ君。」
「えっ誰…?知り合い?」
「私は知らぬ。」
「…あんたと面識はなかったと思うが?」
「毎年開催されるヴィーンゴルヴでの晩餐会。その警備の最中にお父上に連れられた幼い君を遠巻きに見たことがある。」
「そういえばヴォルコさんって…。」
「警備会社オレルス…ナディラ社がよく利用していた警備会社のトップ、学生時代、黒森峰のパイロットとも張り合えたそうだ。それがこの男ジジル・ジジンだ。」
「そうなのか…。」
「やだよこの子達!陸自の10式とヒルドルブにやりあう気かい?」
「必要最小限だ。ボンプルを倒すには…な。」
「メカニックはどっちだい?」
「俺と彼女だ。」
ヴォルコが古代零の前に立つ
「…。」
「いい目だ…。ジジン!昔話は後にしな!機体と戦車見に行くよ!」
「今行く…。それではまた後で。」
「…ねぇヴォルコさん、なんで警備会社の元トップの人がこんなところにいるの?」
「おおかた定年退職…だとは思うが…まぁその話はまたいつかする。」
「さっさと行こうぜ。」
「興味なさすぎるにも程があるよ!」
「どれ…この子と…。」
「アスタロトか、随分と見違えたな…。」
懐かしさを感じる二人
「随分くたびれてるけど…『彼氏』の愛し方は合格だ♡」
「アスタロトの駆動系に至っては問題ない…まぁ装甲と装備だろうな。こっちに来いいいものを見せてやろう。」
無言でジジんについて行く二人
「…!これは!」
「なんだこれ…なんかのアーマーみたいだが。」
「ヴォルコ君にはやはりわかるか。そうアスタロト本来のアーマーだ。それで装備は…こいつはどうかな?」
「なんだこれ…パイルバンカー?」
「半分正解だな。さて問題だ。今年のMS戦車道大会で大洗学園が使ったグレーゾーンの兵器があった何かわかるか?」
「…ダインスレイヴ。」
「そうだ。まぁこいつは近距離型で火薬で撃てるダインスレイヴもどきだ。だが結局使いづらいという理由でここに流れてきたんだが…。」
「なんで使えないやつを渡すんだよ。」
「…実は昔、私の機体でも使おうとしたのだがね。結局腕が耐えきれずに自壊した。アスタロトに装備してあるデモリッションナイフ、あれに接続すれば腕が壊れることもなく使用可能だ。そして近接線では有利を取れるだろう。しかも強襲MS戦車競技ならもってこいだ。」
「どうしてここまでするんだ?」
「…昔の話だ、古代達ととある大会に出ていてね。
ちょっとした理由で大会から締め出された。私たちの夢は幻となった。」
「「…。」」
「そう…他人の決めたレギュレーションなんざクソ喰らえ…。こいつを連れて行ってくれ。とびっきりのじゃじゃ馬を…。幻を現実に…そして伝説へ!」
ワァァァァァァ
「守りきれ!ここを抜かれたら我が校の負けだ!」
「…ウシュカ!一個分隊とグレイズ2機を率いて側面を攻撃、撹乱しなさい。」
「
ワーウシュカちゃーん!
「ひっでぇ…完全にワンサイドゲームだ。竪琴高校はまだ初心者の集まり!いくらなんでも無茶だったんだ!」
「アウンさん隊長!このままだと!」
「ヤイカめぇ…。頼むよ助っ人さん…。せめて一矢…せめて一矢!」
「頃合いね♡突撃!」
「待ってたわ!この時を!」
「アンツィオのCV35!まさか竪琴高校側について乱入!?」
「姐さんの仇とったぁぁぁ!」
「強襲MS戦車競技は乱入上等と聞きました!」
「「覚悟!」」
ボゴン
「ボンプルの別働隊が逆包囲!乱入を読みきっていたのか!?」
「……!」
「CVだけでテケは確認できず。」
「読み違えたかしら…。」
ボンプル高の__勝利!
「新エンジンでこの子は生まれ変わった!頑張れば平地を55kmで走行可能!特筆すべきは制動が向上!陸自の90式の殺人ブレーキ並みの制動力を実現!」
「アスタロトは見た目を大幅変更!武装も大幅強化!元々のフレームも手に入って右腕にはシールド兼サブアーム!左には強化されたサブナックル!そんでもってバスタードチョッパー!至近距離なら糸も容易くナノラミネートアーマーを貫ける!」
「うむあっぱれ!」
はっはっはっはっ
「大変大変!次の試合が決まったよ!次は…。」
大洗学園!?
「あわわ…。」
「おい鈴!」
「本当か?」
「本当!ちょー本当!しかも__。
試合会場は聖地___大洗町!」
本当にお待たせいたしました…やっぱ仕事と両立させるのって大変ですね…少しづつ時間もできてきたのでゆっくり更新できたらいいなと思っています…
次の話をどれにするか決めまーす
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BC自由学園での出来事
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そのまま8話
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上記二つ両方