探偵見習いの物語 REMAKE   作:海人

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お知らせ

投稿後、5日ごとに今まで投稿したお話の改訂したものを投稿します。

なお改定以前のものは改訂版投稿が終わった後に削除しようかと考えています。


今回は2話同時投稿。


プロローグ
プロローグ


──────◇◇◇──────

 

 

──────おい小僧、お前は妹達をどう思っているんだ?──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今は亡き師匠のその問いにこの時の俺はこう叫んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人を嫌いになんてなりたくない、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから俺はそれを気づかせてくれた師匠(あの人)……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『鳴海 荘吉』の2番弟子になることを選び、住んでいた家と家族から離れて風都に移り住んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこの選択が俺に

 

 

 

 

 

 

 

数多の出会いと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幾つかの別れと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腐れ縁と呼べる友達をくれたんだ。

 

 

 

 

 

 

──────◇◇◇──────

 

 

 

季節は春。

学生にとって新学期の始まりの時期でもありクラス分けが発表される日。

そんな日に僕は……

 

「ちくしょう、寝過ごしたああああああああああ!」

 

そう叫びながら全力疾走する男、腐れ縁の氷川真昼に追い抜かれた。僕こと吉井明久は走る速度をあげ真昼に追いつきながら話しかけていた。

 

「おはよう、真昼」

「……あ、おはよう明久」

 

挨拶しながらも真昼は走る速さを落とすことなく駆け続けながら話しかける。

 

「真昼ってこんなギリギリに登校したっけ?」

「いつもならもう少し余裕をもって登校するわ! 明後日の大会用の『GN ARMS-typeD(ガンプラ)』の調整と改造してたら寝落ちしてたんだ! そう言う明久は……徹夜でゲームでもしてたのか?」

「流石真昼だ。よく分かったね」

「分かっても嬉しくないな! ってか後何分だ?」

 

その言葉に互いのスマホを取り出してみて確認する。

表示された時刻は・・・

 

 

 

08:24

 

 

 

 

ちなみに僕達の通う文月学園の遅刻に設定されている時間は

 

 

08:35

 

 

 

「「………………」」

 

全力疾走しながら互いを見つめあい、頷く。

 

 

 

 

 

 

 

「「今こそ限界を超える時だああああああああああ!!!」」

 

 

 

この日、極一部の地域で突風に見舞われたそうだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「遅刻じゃないですよね、鉄・・・村先生?!」」

「遅刻じゃないが名前を中途半端に間違えるな! というわけで時間が惜しいならこれを貰って移動しながら見ろ」

 

校門に待ち構えていた高等部の補習教師『西村 宗一』、通称『鉄人』に軽く怒られながらも試験結果が書かれた紙を入れた封筒を受け取り鉄人と話す真昼を置き去りにして校舎に入る。

 

「西村先生、奴等はどうなりましたか?」

「氷川、その件だが俺が担当になった。お前達にも協力してもらうからな……まあ巻き込まれると思うから今のうちに謝っておく、悪いな」

「それとお前と吉井、今年は良い1年を送れると思うぞ」

 

……真昼と鉄人の会話の内容を聞くことなく。

 

「頑張ったんだ、あの2人と一緒は嫌だ」

妖怪関節砕鬼(オーガ)妖怪劇物調理人(デス・コック)だな……去年みたいな事がないように祈っとくよ」

 

文月学園高等部。

二年次以降の振り分け試験の成績で厳しくクラス分けされるこの学園、真昼の言葉を聞きながら封筒を開けて折りたたまれた中の紙を広げる。

 

 

 

 

そこに書かれたのは……

 

 

吉井明久 Aクラス『末席』

 

氷川真昼 Aクラス

 

互いに顔を向き合わせ考え込む。

 

「『末席(これ)』ってセーフとみて良いのかな?」

「微妙だな。とにかく教室へ行くぞ」

「どうかあの2人が居ませんように」

 

もし、あの2人が居たら師匠からあの大技(・・・・)を伝授させてもらおうと考えながら居ませんように居ませんように(×100)、と祈ってAクラスのドアを開けた。

 

──────◇◇◇──────

 

 

「やっぱ凄いなAクラス」

「だよね」

 

Aクラスを見た俺の感想に同意する明久。

普通の教室の5倍はある広さに黒板のあるべき場所には壁一面はある大型プラズマディスプレイ。

更に生徒1人1人にノートパソコン、エアコン、冷蔵庫、リクライニングシート、お菓子まで備え付けらている。

 

 

 

 

ハッキリ言ってやろう。

 

 

 

 

「Aクラス最高」

「だよな、って2人とも中入れよ」

 

そう言って手招きする去年の2年Fクラス代表坂本 雄二を見つけ教室に入る。

 

「雄二もAクラスなんだね」

「秀吉とムッツリーニもAだ」

「頑張ったからな」

「まったくじゃ」

 

腐れ縁5人組が集まったので丁度良いと雄二達に尋ねる事にする。

それは向こうも予測していたので割とスムーズに話せた。

 

「ところで奴等はどうなった?」

「2人ともFクラスだ」

 

雄二の言葉に明久はガッツポーズをして喜びを顕にしている、事情を知る俺達はなんとも言えなくなる。

 

関節砕鬼(オーガ)は納得するが劇物調理人(デス・コック)もか?」

「凄い異名だな……まあナイスネーミングと言っておこうか」

「去年みたいに試召戦争を仕掛けてくるかの?」

「秀吉の懸念は理解できる、実際3年Fクラスの代表は姫路だ」

 

その言葉に喜びの踊りを踊っていた明久の動きが止まりその顔色が蒼白になっていく。

このおバカにトラウマを刻み込んだあの2人は正直凄いと悪い意味で思う。

 

「だが仕掛けるかの?」

「戦力差が酷いからな」

 

秀吉と雄二の言葉を尻目に把握した情報を整理していく事にして……笑いたくなるくらいに安堵した。しかも雄二からの追加情報が凄かった。

 

Aクラス(此方)は俺達に霧島、木下姉、工藤、久保、残りのAクラスの連中だからな」

「真昼は知らないと思うが桐ヶ谷、朝田、土見、八重の4人もAクラスだぞ」

「なにソレ怖いわー」

 

因みに今、名前が出た4人だが去年俺と同じCクラスたったので人柄は良く分かるし実力は把握している。

 

 

 

つまり……

 

 

 

もう何も怖くない!

 

 

 

 

 

ってか今年の学生生活は厄介事はないな。

去年は竹下(クズ)常村&夏川(変態コンビ)妖怪共(クリーチャーズ)のせいでライダーバトルとは別の意味で殺伐としていたしな。けど念のために尋ねとこう。

 

「ムッツリーニ、他のクラスは?」

「Bクラスは根本が代表だ」

 

去年と同じく今年もアイツがBの代表かと思うが俺を含む去年FとCの9名がAクラスにいるってことは……

 

「根本の奴、俺達いなけりゃAクラスだったんだな」

「いや、彼奴と同じクラスは勘弁してくれ」

 

俺の呟きを聞いた雄二は吐きそうな顔でそう言っていた。何故か去年Fクラスのメンバーと周りのAクラスの全員も同じ反応してるし・・・おい、何があったお前ら?

 

「Cクラスは藤丸、Dクラスは清水だ」

 

藤丸は去年のクラスメートでCクラスの5人が抜けたなら繰り上げで代表になっても可笑しくない学力とコミュニケーション能力が高い女だ。因みに常識人。

 

 

 

問題は……

 

関節砕鬼(オーガ)の眷属が代表ってヤバくね?」

「去年は平賀君だったよね?どうしてこうなった?」

 

Dクラスは要チェック対象確定だな。

 

「Eクラスは?」

「転校生らしい、詳しくは現在調査中」

「なら後日判断を下そう」

「警戒するのはB、D、F。調査結果次第でEもか」

 

 

訂正

 

俺達は今年も何らかの騒動に巻き込まれるだろう。

 

 

 

 

──────◇◇◇──────

 

 

 

「これよりHRを始めます」

 

授業開始のチャイムが鳴ると同時に現れた3年Aクラス担任の高橋先生は教室に入ってくるとHRを始めた。

 

「まず始めに、2年末に行われた振り分け試験により今年からAクラスに入った人達の自己紹介から始めましょう」

 

高橋先生の言葉に明久、雄二、ムッツリーニ、秀吉が軽く自己紹介をする。

 

 

で次が俺達()Cクラスの番だ。

 

 

 

「では次、氷川君達どうぞ」

 

「はい。去年、Cクラス代表だった氷川 真昼だ。趣味は読書と模型(ガンプラ)造りに食べ歩き、特技は料理とギターを弾く事。」

 

「桐ヶ谷 和人、趣味はゲームとバイクかな。後はパソコン関連が得意で遊戯部の部長でもある、興味があったら見に来てくれると嬉しい」

 

「朝田 詩乃、遊戯部の部員で和人の彼女よ。趣味は読書で料理がそれなりに出来るから家庭料理研究部にも籍をおいてるわ」

 

「土見 稟。家庭料理研究部の部長で最近ガーデニングに填まってる、後『食べられる野草シリーズ』は一度読む事をお勧めする。趣味は1人旅だ」

 

「八重 桜です、家庭料理研究部の部員で手芸部にも在籍してます、趣味はぬいぐるみを作る事かな。一年間よろしくお願いします」

 

「以上、9人が新しくAクラスの生徒になります」

 

高橋先生の締めの言葉でHRは終了した。

 

 

 

──────◇◇◇──────

 

そして始業式を始めとした諸々が何事もなく終わり放課後になった。

 

「可笑しい、普通に終わった?」

「違和感しか感じねえ」

「雄二も? 僕もだよ」

 

真昼の言葉に答える俺に明久も返事をし、秀吉とムッツリーニも今の状況に戸惑いを隠せずにいた。

 

「Fクラスなら即座に仕掛けてくると思ったんじゃが」

「動きが全くないのがこうも不気味に感じるとは」

 

全員が帰宅準備を行いながら考え込む中で真昼が口を開く。

 

「朝、聞いたんだがFクラスの担任は鉄人らしいぞ。本人から聞いたから間違いない筈だ」

「マジか?」

「マジだ。だからこそ動きが無かったんじゃないか?」

「鉄人が抑えてるって事?」

「それ、逆に怖いぞ」

 

真昼の言葉に一安心する明久の言葉に反論する俺、真昼以外はどういうこと?って顔してるからな。って訳で真昼、説明任せた。

 

「ああ。『Fクラス(奴等)が動く=鉄人でも抑えきれなかった』だからな」

「だよな」

 

真昼の溜息混じりの結論に俺もため息交じりで相槌をうった。すると明久がとんでもないことを言い出した。

 

「これ、奴等の作戦って事はないかな?」

「「「「作戦?」」」」

「まさか………警戒させ続けることで俺達を疲労させようとしてるんじゃないかって……とか?」

「うん、考えすぎかな?」

「Fクラスの奴等にそこまで考えられる知性があるとは思えない」

 

真顔で何気に失礼な真昼の言葉に反論するムッツリーニの言葉に俺達は即座に頷く。

 

「万が一って可能性はあるし……暫く警戒し続けるしかないか」

「霧島達にも話した方が良いかもしれないな」

「姉上達を巻き込みたくないんじゃがな」

「秀吉、明久とお前の姉がカレカノの時点で巻き込まれるのは確定してるぞ」

 

真昼の言葉に顔を覆い座り込む秀吉。

 

「ドンマイ」

「なんか、ゴメン」

「明久が謝ることじゃないぜ」

「全くだ」

 

今回の集まりはここまでと言った雰囲気が出来始めたその時、

 

 

 

 

 

ピンポンポンポン

 

 

 

 

 

 

ーーーーー3年Aクラス氷川 真昼。直ちに学園長室に来るように。繰り返す……ーーーーー

 

 

 

 

学園長(ババア)からの呼び出し(ラブコール)が学園に響いた。

 

 

「真昼、学園長(ババア)がお呼びだぞ」

「俺、何かしたか?」

 

首を傾げながら真昼は俺達と別れて学園長室へと向かった。

 

 

 

To be continued……

 

 





主人公情報

・文月学園高等部3年Aクラス所属
・2年時はCクラス代表
・ガンプラファイター&ビルダー
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