探偵見習いの物語 REMAKE   作:海人

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【試験召喚獣】


化学とオカルトと偶然によって完成した「試験召喚システム」によって姿を現す、召喚者をデフォルメした姿の分身。
全長は80cmほど。
文月学園のテストを受けた人間が、当該科目の召喚フィールド内で起動ワード「試験召喚獣召喚・試獣召喚(サモン)!」を詠唱することにより出現する。
総合科目の点数に比例した武器・防具を装備し(攻撃力は勝負科目に比例する)、召喚獣による「設備の異なる教室状況」を改善するためのクラス間抗争「試験召喚戦争」の手段となる。
たとえ1桁の点数でもゴリラ並みのパワーを持つが、「観察処分者」を除く一般生徒の召喚獣が触れることが出来るのは原則として他の召喚獣や仮想体だけである。



プロローグ2

 

 

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……お前に…コレを……くれて……やる…

 

そう言って投げ渡されたのは叶えたい願いを持つ者(ロクデナシ)の証にして闘技場への入場券(招待状)の役目を担うカードデッキ(モノ)

 

これが最初で……最後の…頼みだ……真昼!

ヤツを…神崎 士郎を最後の1人(勝者)に……するなッ!!…

 

 

──────◇◇◇──────

 

「失礼します」

「急に呼び出して悪かったね」

 

学園長室に入った俺の耳は信じられない言葉を拾ってしまった。

 

「ババアが労りの言葉を口にした?!」

「口が悪いねえ」

 

呆れた口調で何を仰る、学園長(ババア)? 去年で随分と厄介事に関わる羽目になったからな。いきなり労りの言葉を述べられたら驚くわ。

 

「まあ、良いさ」

「……厄介事か?」

 

俺の無礼極まりない言葉を受け流した時点で何か合ったと疑い尋ねた。

 

「違う、この御方があんたに会いたいと言って訪ねて来たから呼んだだけさ」

「……久しぶりだね、『リュウガ』君」

 

背後から聞こえた声とその呼ばれ方に驚き慌てて振り返る。俺を『リュウガ』と呼ぶという事はあの『ライダーバトル』に深く関わった人物である事を示す意味があるからだ。

 

「…貴方は?!」

 

振り返った先に居たのは最後に会った時は一命をとりとめたが昏睡状態になってしまった人の面影を残していた。一度目にした物は絶対忘れることのない「瞬間記憶能力」の持ち主であり、神崎 士郎の目的の全容を自ら解明しミラーワールドによる脅威を止めるために自らも戦った人。

そう、その人の名は……

 

「お久しぶりです、香川教授」

「…本当に久しぶりだ」

 

『西暦2002年』の『龍騎の物語』で出会った疑似ライダー『オルタナティブ』を作成した天才、香川 英行だった。

 

「香川教授と知り合いかい?」

「彼は私の命の恩人でしてね」

「……ライダー関連かい?」

 

俺と教授の会話を聞き口を挟んだ学園長(ババア)の言葉に僅かだが表情を曇らせ問いかける教授を見て慌てて弁明する。

 

「…リュウガ君?」

「今の俺は『リュウガのカードデッキ』を所持してません。神崎 士郎との最終決戦で破壊、されました」

 

最終決戦。

俺がそう呼ぶライダーバトルの最後の戦闘、終わりが迫り業を煮やした神崎 士郎が直接変身をした仮面ライダーオーディンと連兄……秋山 蓮、仮面ライダーナイトとの共闘した一戦。

その戦いで俺が『最後の1人(ライダーバトルの勝者)』になったが同時に所持していた『リュウガのカードデッキ』を神崎 士郎によって破壊された。

 

「…そうか」

「詳しくは別の場所で話しませんか?」

 

学園長室(此処)って盗聴器を仕掛けられたことあるからなあ。

 

「では君のお勧めのお店を紹介してくれるかい」

「喜んで」

 

 

 

──────◇◇◇──────

 

 

 

 

西暦2002年、日本国首都東都。

この街では、人々が忽然と失踪する事件が連続発生していた。

極めつけは湧き出るように現れた未確認生物による街への半日間の蹂躙劇。

 

 

 

 

そしてその事件の真相を知る者は現在(いま)において極一握りしかいない。

 

 

 

 

 

 

「……以上がライダーバトル(あの戦い)が行われた理由です、教授」

「そうか」

 

彼、氷川真昼に連れられた喫茶店『白銀』にて彼が辿り着いた事実を聞き終えた。

私が『龍騎の物語(あの時)』を思い出しながら頼んだコーヒーを楽しんでいると彼の口からとんでもない言葉が零れていた。

 

「教授、俺は神崎 士郎を完全に否定できないんです」

「どうしてかな?」

 

問いただす声に彼は考えながらその言葉を口から出していた。

 

「…俺にも2人、妹がいるから。だから思うんですよ、もし延命する(助ける)手段があるのならそれに手を出したな。って」

「だけど否定出来るのだね」

 

私の言葉に彼は直ぐに言葉を返してくれた。

 

「はい、【ミラーモンスター】に殺された人達、ライダーという存在に関わって人生を歪められた人達を知ってるから……」

「迷うのは必要だと私は思う。……迷う事が人に与えられた特権、なのかもしれない」

「そして答えを出すことも、ですね」

 

そうだ、と返事をした後で気になる事を聞く。

 

「さて1つ、聞きたいことがある」

「どうぞ」

「カードデッキを所持していない君がなぜ藤堂学園長から【ライダー】と呼ばれたのか?」

「……他言無用でお願いします」

 

そう言い彼は制服の懐から取り出した物、【E】のアルファベットが描かれた市販されている物より大型なUSBメモリとそれを差し込む蒼を基調とした端末のような何かをテーブルの上に広げる。

 

「これは?」

「【ガイアメモリ】と【シングルドライバー】。【カードデッキ】とはまた別の【ライダーシステム】です」

 

その言葉に驚く私を見て彼は苦笑する。

 

「驚きますよね」

「当然……と言いたいんだが【G5】の例がある」

「後は泊刑事、【仮面ライダードライブ】もいますからね」

 

かつては都市伝説としてだったが『龍騎の物語(あの時)』と違い『仮面ライダー』の名前だけ(・・)は一般的に知られている。

 

 

 

 

 

特に有名なのがグローバルフリーズを切っ掛けに存在を認知された『ロイミュード』と戦った特殊状況下事件捜査課の泊 進ノ介巡査部長が変身する【仮面ライダードライブ】だ。

 

 

 

 

「では君は?」

「ガイアメモリ犯罪対策特化の仮面ライダーですね。その関係で一部の警察にも顔は知られてます」

「ほう、ならば泊刑事とも面識ありなのかい?」

「何度か共闘したりしてます」

 

この言葉に私は出かけた溜息を止める、つまり彼は今も戦い続けているのか。と思いながら。

 

 

 

 

──────◇◇◇──────

 

「では失礼するよ」

「はい、縁があればまた」

「……そうだ」

 

そう言って香川教授は懐から取り出したメモ帳から一ページを破り取って何かを書きそれを俺に渡してきた。

 

「これは?」

「私の携帯端末の番号だ、相談したいことがあったら連絡するといい……なんだったら清明院大学を受験しないか?」

「清明院大学ってレベル高いですよ」

「君ならやれるさ」

 

推薦状を書こうか?そう言った香川教授と俺は一緒に喫茶店『白銀』を出た後別れて寝床に帰る。

 

「…清明院大学か、調べてみようかな」

 

スマホを取り出し連絡先を保存しようとした時、ズボンの右ポケットにいれていたスタッグフォンから振動したのを感じ保存を済ませてスタッグフォンを取り出し発信者の名前を確認し通話状態にする。

 

『もしもし。お久しぶりです師匠』

「久しぶりって1週間も経ってないぞ。お前が仕事用のスタッグフォンに電話するなんて珍しいな『六花』」

 

 

 

To be continued……

 

 





主人公情報

・ライダーバトルに参加し最後の1人として生き残った。
・【E】のガイアメモリを所持している。
・ガイアメモリに対応したライダーシステムを所持している。
・『六花』と言う名の少女から師匠と呼ばれている。
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