鏡の中に存在し、左右反転されている以外は現実世界と同一だが、モンスターやミラーワールドの住人以外の生物は存在しない世界。
現実世界の鏡像であるため、建造物や文字などすべてが左右反転しているが、仮面ライダーだけは正しい姿となる。
ミラーワールドには生身の人間など現実世界の物質は長時間存在することが出来ず、侵入すると拒否反応を起こし、一定時間を過ぎると粒子化が始まり、やがて消滅してしまう。
逆にミラーワールドに生息する者が現実世界に長時間存在することもできない。
ミラーワールド内でのライダーの活動限界時間は9分55秒となる。
基本的に鏡から出入りするが、ガラス、水たまり、ヘルメットなど鏡面化しているものなら全て出入口として使うことが可能である。
「まさか、今になってミラーモンスターを相手にするなんてな」
エターナルに変身した俺はコンバットナイフ型エネルギーナイフ、エターナルGエッジを右手に握り目の前に在るミラーモンスター……ガルドサンダーに対峙しながら困惑を必死に隠し思考を続ける。
(……この世界の時間軸なら俺がミラーワールドを閉じてから10年以上経っている筈、その証拠に今まで遭遇しなかったしな)
「なあ、俺を無視してミラーワールドに帰ってくれねえ?」
『シャアアッ!!』
「考えるのは後で、だな!」
雄叫びを挙げ口から火炎弾ではなく衝撃波を放つモンスターにそう叫ぶと同時に俺は左手に現時点で所持するガイアメモリの1つを呼び出しエターナルエッジのグリップ部分のマキシマムスロットに装填、起動させる。
「オラアァァァァァァッ!」
『シャァァ?!』
叫ぶと共にガルドサンダー目掛け駆け出しエターナルエッジを横凪ぎに振るい衝撃波を切り裂きその勢いを止めずに接近、胸元を十字に切りつける。
「……悪いけど、これでサヨナラだ!!」
更に呼び出したガイアメモリを右腕部分のマキシマムスロットに装填、起動させ幻想・神秘を意味する
宣告と共に造り出した分身4体で囲み2体で上半身を切り裂き、残りの2体で地面に叩きつけエターナルエッジに装填させたメモリを起動させエターナルエッジの刀身部分が蒼く輝き纏う風が凝縮される。
「ファントムブレイザー!!」
そして振るエターナルエッジから放たれた風の斬擊がガルドサンダーの身体を切り裂き爆発させた。
「時間が係ったな」
ガルドサンダーを倒した俺は早足で羽柴の住所欄に書かれたアパートに向かうが其所は何故かパトカーが複数留まり制服警官が辺りを警戒し規制線が敷かれていた。
「これ何事?」
なんか事件が発生した? 誰かに事情を聞くかと考えると野次馬の中に居た1人が俺に声をかけてきた。
「真昼?」
「
声をかけてきたのは片手にスーパーで買ったであろう食材を買い物袋に入れている
「事件か?」
「殺人事件らしいよ。真昼、やっぱりこれって……」
「待て、此処で言うな」
明久が聞きたいのはガイアメモリが関わっているかだろうがこの場で言うな、誰かに聞かれたらどうする。
「詳しく知りたいけど今は後回ししないとな」
「真昼はどうして此処に来たのさ? 確か鳴海探偵事務所は反対方向だよね?」」
「……それは俺も聞きたい」
「「ウワッ?!!!」」
突然の問いかけに2人して驚き後ろを振り返る。
「康太?」
「ムッツリーニ?!」
振り返った先に居たのは3年Aクラスに在籍する男子生徒で1年生のときからの友人で並外れたスケベ心を持ち、本心に実直な行動を取るが、それを絶対に認めないことから『
「真昼が居るって事は『メモリ』が絡んでいるんだろう?」
「今のってどう言う事?」
「現場の部屋が異常らしい」
「異常?」
明久の疑問の声に康太が答えるが俺はその内容に絶句した。
「ああ、昨日は熱帯夜にも関わらず窓はカーテンで塞がれて鍵が閉められていたらしい。それと化粧台の鏡や姿を映す類いの物が割れたモノを除いて布や新聞紙で隠されていたそうだ」
「なにソレ?」
「…何処から情報仕入れてるんだよ」
「言って良いか?」
「止めてくれ」
真顔でそう言う康太に釘をさす。
此奴、学園内では諜報(盗撮&盗聴)・探索・ピッキングなどの技術にも優れた「情報屋」で、裏方のエキスパートとして学園長や俺も情報収集や工作の面で度々協力してもらってます。
「康太、中等部3年Aクラスの羽柴 旭の顔写真って手元に有るか?」
「現像に2日は欲しい」
「商品としてじゃないんだ。容姿を確認出来れば良い、無理か?」
「今は無いな、明日学校で大丈夫か?」
「頼めるか?」
「任せろ、ところで今回の一件と羽柴 旭は関係があるのか?」
「どうしてそんな事聞くのさ?」
俺と康太の会話を聞いた明久が康太に尋ねると驚きの返答が来た。
「現場が羽柴母子の住居だからだ」
「リュウさん」
「氷川か、何処から聞きつけたんだ?」
「別件で此処に来たんですよ、いきなり言うけど俺も中に入れません?」
「無理だ、と言いたいが一応理由を聞こう。それ次第だ」
明久と康太と別れた俺は警察官の中に見覚えのある人――――仮面ライダーアクセル、照井 竜さんの姿を見つけた俺はリュウさんに接触し現場に入れないかを聞く。当然断られたけどな。
「現場の現状に心当たりが有る、って言ったら?」
「ガイアメモリ関連か?」
「別件、かつ同レベルの危険性がある」
俺の返事に驚いたリュウさんは直に手配をしてくれた。
「鑑識は待避させた、中は無人だ」
「ありがとうございます、なら大丈夫ですね」
懐から取り出したシングルドライバーを腹に添えて固定されたのを確認しエターナルメモリを起動させシングルドライバーのスロットに挿し込み何時でも変身出来るように準備をする。
「リュウさんも念の為に」
「ナニが在るんだ?」
俺の行動に驚いたリュウさんの問う声に俺はこう答える。
「無い方が良いモノですよ」
「無い、か。そうだよな……」
氷川の呟く声に籠る感情は落胆と安堵が混ざり合った複雑なモノに感じた。
「リュウさん、何も動かしてませんよね?」
「ああ、鑑識が調べ始める前に一騒動合ったからな」
「一騒動?」
本来非番たった俺が喚ばれた
「そこの鏡に怪物が見えた、と大騒ぎになった。普通なら笑い話だが
「だからリュウさんが喚ばれた」
「そうだ」
俺の言葉に考える氷川は少ししてから俺にあることを尋ねた。
「リュウさん、鑑識の人達から変な音が聞こえたって報告有りましたか?」
「いや、ないな」
「化粧台の正面にあるのは神棚……失礼します」
そして氷川は神棚を漁り…ソレを見つけ出した。
「冗談、だろ」
氷川の右手に握られたのは俺が予想していたガイアメモリではなかった。握られていたのは黒や紫等の暗黒色などを背景とし中心に渦が描かれていた
「氷川、それは?」
「なんで……『SEAL』のカードが在るんだ…」
To be continued……
『SEAL』
ミラーモンスターを寄せつけない効果を持ち、これを持つことでミラーモンスターから狙われずに済む。モンスターと契約せずにミラーワールドと関わりを持ってしまった者は、このカードを常に所持する必要がある。
龍騎本編では、シールのカードを所持し続けることで身を守っていた原作キャラが居たが、カードを川に落としてしまったためにミラーモンスターの餌食となってしまった。