ごとはなイベントやる気なかったのに頑張ってます。
しのぶちゃん達ピキピキのライブを見て数日が経ち、リミコンでDJマッシュがコンテストに参加し、ミサミサ権限で楽曲を流した後日の頃の朝の時間、私はというと、キャンサーさんから私がメロディを作った所に更にエフェクトとかを入れた物が昨日返ってきたので、そこから更に修正をしていく形になっていた。勿論、私が気に入っていた所がキャンサーさんはいらないからといってカットされているところがいくつかあったので、合うように修正を入れていた。
「キャンサーさん、あそこは入れても崩れないって...」
そうしていたら朝のHRが始まったので、途中で中断することにした。普段のHRから授業が始まると思っていたのだが、今日は違っていた。
「さて、今日は新しく転校生が来ているから紹介するね」
担任の先生がそう言って私は驚いたのだが、更に入ってきた転校生に驚いてしまった。そこに現れたのは、この前ミサミサが気になっていると言っていたPhoton Maidenのメンバーである新島衣舞紀が廊下から現れたのだ。
「新島衣舞紀です。これからよろしくお願いします」
「新島さんの席はどうしようかな、真珠星さんの前空いてるよね、そこでも大丈夫?」
急だった。前の席には夏ごろまではいたクラスメイトの席なのだが、夏休み明けには学力がついていけないという理由で陽葉学院を退学して通信制に編入したので、前の席は空いていたのだ。
「構いませんよ」
たったその一言で私の前の席にフォトンのメンバーである新島衣舞紀が座ることになったのだ。
勿論のことだが、休憩時間に新島さんの周りには凄い勢いでクラスメイトが集っていた。迷惑とは思わずに授業の用意も済まして作成途中の所の作業をしていた。それを見ていた新島さんから次の休憩時間に話をかけられた。
「えっと真珠星さん、さっきから休憩時間に何しているのですか?」
「え、ああトラックメイクです。大分煮詰まっちゃって...」
「なるほどね...折角ならその途中まででもこれまでに作った物でもいいから聴かせてもいいかしら?」
「ええ、この前作ったソロアルバムの表題を」
そう言って私は夏ごろに作った初ボーカル曲を流した。新島さんはその曲の完成度に驚きを見せていた。私もあの表題曲にはかなり満足をしていた。リミコンからヒントを貰い、しのぶちゃんからアドバイスを貰って出来たこの曲は、私のDTMの知識やトラックメイクの新たな進化を遂げたと思っているので、相当満足している。
「これ、本当に真珠星さんが作ったの?凄い、プロレベル...」
「だって私、Stardustという音楽レーベルに所属しているプロのトラックメイカーですから」
そう新島さんに名刺を見せながら伝えると、新島さんは鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして驚いた。
「真珠星さんがプロのトラックメイカーだなんて、驚きました」
「謙遜しなくて大丈夫、それに同い年なんだし、タメ口で構わないわ」
そう、これが新島衣舞紀との出会い、この出会いが全ての始まりだった。まさか付き合うことになるとはこの時のスピカには思いもよらなかったのだから...。
お昼時になると衣舞紀は中庭に移動をしていたので、メンバーと会うんだなと確信したので(衣舞紀から聞いていた)、気にも留めずにそのまま自分の机で作業しながらお母さんが作ってくれた弁当を食べていた。まだまだ納得がいっていなかったこともあって時間ギリギリまで作業を続けて何とか納得がいくものが出来た。丁度キャンサーさんが手が空いているというので、電話をしながら音声データを送り、感想を聞いた。
「うん、流石はヴァルゴだよ、これに関しては文句なしの出来栄えだから次は俺がメロディを作る番だね」
「良かった。それじゃあよろしくお願いしますね」
そうしているうちに衣舞紀が戻ってきたので、パソコンを閉じて話をすることにした。転校して初日の感想を聞いて良い感想が返ってきたので、良かったと思えた。
「ねえスピカ、DJやってるのよね?良かったらライブとか見せてもらっても良い?」
唐突だったが、丁度作業が終わったこともあって気分転換に丁度良いかなと思い、ライブをすることを考えた。
「ええ、丁度作業もキリがいいところまで終わりましたし、息抜きにもなるからやりますね...あ、でも、今日はさすがに取れないから明日なら出来ますよ」
軽く二つ返事でライブをやることを決め、早速別のクラスにいる友人にライブポスターを早急に作ってもらうように伝え、告知も行った。
翌日の放課後、丁度りんくと真秀とむにがライブをしようとしている時、私も同じように別のライブスペースでライブを行おうとしていた。告知していたこともあって、ファンの人達が続々とライブスペースに集まってきた。勿論のことながら、衣舞紀が声をかけていたこともあって、フォトンのメンバー4人も入ってきた。
時間になり、珍しくStardustでツアーライブをしているときの服装でステージに上がり、一発目からソロアルバムの表題であるボーカル曲を流し始めた。一部のファンはCDを購入出来ていなかったこともあって困惑している所もあったが、私の一言でそんなファンも一気にボルテージが上がっていった。
「今日は見に来てくれてありがとう、ノンストップで一気に流すから遅れないようにね!!」
ライブを見ていたフォトンのメンバーもそのテンションにもまれてしまい、乙和に関してははっちゃけていた。そんな中咲姫はというと、DJテクニックもそうだが、ライブ会場の盛り上がりを共感覚で見ており、そこには青白い綺麗な色が会場を覆い囲っていた。
「とても綺麗な色をしている。こんなのは初めて」
珍しい色に魅いてしまっている咲姫の隣で衣舞紀はというと、完全に魅入ってしまって身体が固まってしまっていた。昨日今日と見たスピカとは違う印象と雰囲気、そしてあの見た目とは思えない曲とのギャップに完全に虜になっていた。
ライブが終わり、片付けを済まして帰宅している時、後ろから声をかけられた。その声の方に振り返るとそこには衣舞紀がいた。
「どうしたの?衣舞紀?」
どうしてもライブの感想を直接伝えたくて付けてきたらしい。曲の出来の良さは昨日知っていたが、ライブでいつもとは違う見た目に相当驚いたこと、会場の盛り上げ方とか色々と話したい事を全て伝えた。
「成程ねありがとう、そう言ってもらえたら嬉しいよ」
「そうだ、明日フォトンのメンバーに会したいから昼時間に中庭に一緒に行かない?」
「いいよ、どんなメンバーがいるか気になるから行くね」
次回はフォトンのメンバー4人が出てきます。