Vibes Star   作:Crina

24 / 34
 なんとか続きかけた


3-3話 ヒント

 ハピアラとフォトンの対決が終わり、プロデューサーからの次なるヒントを貰ってどうすればいいか4人は悩んでいた。次なる進化...そのヒントは自分で見つけなければならないことは知ってはいたがどうすればよいのか分からなかった。そんな中の翌日、昼休みに咲姫は中庭のテラスでボーとしながらお昼の放送であるランチタイムグルーヴを聴いていた。というのも、ハピアラがその時に披露した【Brand New World】が流れていたこともあって聴いて共感覚で色を見ていた。途中からスピカと離れた衣舞紀が咲姫の元に近寄り、話をしていた。その時に次のリミコンの発表がなされ、次のリミックスは【銀河鉄道999】ということらしい。それを聴いた咲姫は急に立ち上がり、リミックスに初めて挑戦してみようと決意をした。

 

 その日の夜、初めて挑戦するリミックスの方向性を頭で浮かべていた。初めてやることもあって色々と考えていた。そして方向性が見つかり、作曲を開始した。順調に進んではいたが上手くいかないところも多くあったが、何とか曲自体は出来上がり、一通り出来た曲も聴いてみたりはした。そして提出をしようとしたが、どのような名義にしようか悩んでしまったたりしたけど、最終的にはDJ DORAGONという名義で曲を提出し、夜も深くなっていったので、就寝することにした。

 それから数日が経ったときにリミコンの結果が発表された。結果としては呼ばれることはなくてしょぼくれてはいた。翌日の昼休憩中に中庭を歩いていたら真秀が他のハピアラのメンバーと今回のリミコンの話をしていた。内容を聞いてみると咲姫が作って提出していたリミックスがとても良かったが惜しいところがあったという話が聞こえてきた。

(私が作った曲が惜しかった?何処が惜しいかったのか聞きたい)

その事で頭がいっぱいになり、翌日聞こうと咲姫は思った。

 その頃スピカはというと、次なる作曲に手を出していた。というのも、スピカがやっている音ゲーのコンテストが開催されており、それに向けた新たな曲を作っていた。勿論の事ながらDAW落ちが発生しての構文をディグッターに送っており、もうお決まりとなっていた。集中力が落ちていたので、リミコンでまたDJクノイチが最優秀を取っていたから聴いてみてそのレベルの高さに驚いてはいた。

「全く、DJクノイチはどんどんと成長して行ってるな。私も頑張るしかないよね...ん?」

 ミサミサ達が審査しているリミコンで、ミサミサが気になったという曲リストの中にスピカが気になる物を見つけた。その名義がDJ DORAGONという強い名義をしており、聴いてみるとかなり良い線をしているリミックスをしていた。

「でも、惜しいね、優秀に上がらないのは納得だけど伸びしろありすぎるねこの人...」

 

 翌日、スピカはミサミサと話をしながら登校をしていた。その話の内容はこの前のリミコンの話で、最優秀にDJクノイチが取っていたことと、気になっているというDJ DORAGONのことで話を盛り上がっていた。

「いやあ、DJ DORAGON惜しい所まで行ってはいるんだよね、ごちゃごちゃになっているところを直せばDJクノイチに並んではいたはずなんだよ」

「分かるよ、で、それを直したものなんて作ってたりするんでしょ?」

「バレた?w作ってみたから聴いてみてよ」

 そう言ってミサミサはスピカからミュージックプレイヤーを貸してもらいイヤホンをしてその直したリミックスを聴いてみた。そのリミックスはとても聴き心地が良く確かにDJクノイチに並ぶどころか超える物が出来ていた

「いやスピカのリミックス本当に上手すぎでしょ。気になっていたものをすぐに見つけて直して良いものにするなんてさ」

「まあね、意外とツアーアンセムを作ることがこのようなところまで影響するなんて思ってもいなかったけどね」

 そうこうしていたら陽葉学園の校門まで来ていた。そこには咲姫が真秀とりんくの後ろで尾行する感じで歩いているのを見てスピカは直ぐにDJ DORAGONが咲姫だと分かったので、どういう感じに動くか見ることにした。

 

 放課後、スピカはというと、教室の自分の机で作曲作業を進めていた。半分くらい出来上がっていたこともあって追い込んでいる状態だ。その頃咲姫はというと、変わらず真秀を追っていた。急に真秀が走ったので追いかけると角で待ち伏せをして追いかけていたことを聞こうとしていた。まあその理由はリミコンの話が聞こえて何処が惜しいところなのか聞こうとしていただけなのだが...。中庭に移動し、惜しいと思う場所についてアドバイスをしてもらうことになり、咲姫としてはタメにはなっていた。

 アドバイスが終わり、咲姫と真秀が別れ、真秀は中庭で少し休憩をしていた。そこに作業が終わって中庭でゆっくりと休んで帰ろうとしていたスピカが現れた。

「あれ?真秀じゃんお疲れ様」

「す、スピカさん!!どうしてここに?」

「作業が終わって休憩をしに来ただけだよ。真秀はどうしてここにいるの?ハピアラの他のメンバーは練習スペースに向かっていたけど」

「実は...」

 真秀はさっきまで咲姫にリミコンのリミックスで惜しいと思われるところについてのアドバイスをしていたことについて話した。その惜しいと思われる箇所とどう惜しかったこと全て。

「咲姫ちゃんのリミックスは私も聴いたわ。真秀が惜しいと思う場所については私も同意見だわ。直したほうが良い個所を直したリミックス聴いてみて。これなら最優秀になれるはずだから」

そうして真秀はスピカがリミックスを直した音源を聴いてみた。そのレベルの高さもそうだが、本当に直したリミックスがかなり良いものになっていたことに驚愕をしていた。

「凄すぎますよスピカさん。私が気になっていた所が直っているし、レベルが高すぎますよ」

「まあ気分転換でリミックスの手直しをしただけなんだけどね。それで、真秀としては咲姫ちゃんの評価はどんなものなの?」

「はい、正直凄いですよ。初めてというのにあそこまで良いものが出来上がるなんて思いもしませんでしたし...」

 真秀からも咲姫に対する評価はかなり高いものだった。伸びしろが高いそんな実在というのが聞いてみても分かるものだった。

「スピカさん、なんでサンセットステージの枠開けたんですか?スピカさんの実力なら出てもおかしくないはずですし」

 そう聞いてきたので驚きはした。実際スピカは昔、サンセットステージを目指してユニット活動はしていたが、メンバーとの亀裂が原因でユニットを解散し、ソロ活動をしつつ当時Stardustとは別の音楽レーベルに所属していた時の活動があったので、出たい気持ちはあった。けど出るとなるとある存在を懸念してしまって出たくても出れない状態が続いていたのだ。

「出たくないと言ったら嘘になるわね。ただ今は出たくても出れない事情があるのよ、それは分かって欲しいな」

 そうスピカは悲しい目をしながら言っていたので、真秀は申し訳ないことを言ってしまったと後悔をした。

「そう暗くならなくてもいいよ。今はStardustとしての活動があるし、その事情が来年までに解決したら出ると思うわ」

スピカはそう言いながら帰宅の用意をしていた。

 

 咲姫は自宅に帰ってゆっくりしていた。その時家のチャイムが鳴ったので、出てみるとそこにはスピカが立っていた。スピカが咲姫の家に入るとリミックスの話をしてきた。真秀と同じように惜しいところがあったこと、プロの作曲家としてのアドバイスをしてもらい、惜しい所を直した音源を用意したから聴いてほしいと言われ聴くことにした。

「凄い、私のリミックスがちゃんとしたらこんな形になるんだ」

そう思った咲姫は今のフォトンを変える新たな物を見つけたみたいで、早速リミックスを作ってみようと決意をした。

「ありがとうございますスピカさん、おかげで足りないものを見つけることができた気がします」

「それなら良かったよ、これからの活動を楽しみにしているよ」

 そう言ってスピカは帰ることにした。その時咲姫の中ではモヤモヤとした何かを自覚し始めていた。

(何だろうこの気持ち,,,スピカさんと離れたときのこのモヤモヤとした気持ちは...)




 というわけで、この章の本番まではまだ先にはなりますが、咲姫と衣舞紀の中でスピカに対する心境がかなり変わってきています。これからどうなることやら
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。