Vibes Star   作:Crina

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 さて、Leiaは何処へスピカを連れていったのだろうか?


3-7話 追跡

「ここにもいない、一体何処にスーを連れて行ったの?」

 少女は校内を走っていた。屋台が並ぶ校門付近や、ライブスペース、練習ステージなど隈なく探していた。だがスピカとLeiaの姿は見れなかった。友人や先輩後輩からも情報を聞いても見てないの一言で終わった。少女、霜月唯(しもつきゆい)はただひたすらに追いかけていた。唯はかつてスピカとLeiaと一緒にユニットを組んでいた経験があり、その時はVJを担当していてが、ユニットが解散してからは絵師としての活動に集中し、たまにスピカのライブポスターやアルバムのジャケットを担当したりしている。

 そんな彼女が今Leiaを追う理由としては二つあった。一つはLeiaがスピカに何をしでかすか分からないから、それを止めなければならないと思っていた。そして二つ目は、スピカと同じ理由で、昔のケリを付けなくてはならないからという理由だけだった。

 

 数分前に、唯は青薔薇こと青山葵に会うことができた。

「アオちゃん...ハァ...ハァ....ハァ」

「唯、どうしたの?息切らして」

「あ、アーがスーを連れて行った」

「!?」

 その一言に葵は一瞬で凍り付き、顔が強張ってしまった。Leiaが来るだろうということはスピカから聞いていたので、見つかってどこかに連れていかれるという最悪なことが起きていることに驚愕していた。

「それで、心当たりとかあるの?」

「いっぱいありすぎて潰していくしかないかも」

「分かった。一緒に探そう」

 

 その頃デネボラとアルタイルはフォトンのメンバーに会うことができた。楽しみにしていたサンセットステージとその後にフォトンのメンバーが出る後夜祭が待ち構えているのにもかかわらず最悪なことを伝えないといけないことにデネボラは相当悔やんでいた。

「衣舞紀、咲姫、良かった会えて」

「デネさん?どうしたんですか?」

「一回しか言わないからよく聞いて。アイツが...Leiaがスピカをどこかに連れて行った。今私とアルタイルと唯というスピカが昔ユニットを組んでいた時の他のメンバーの3人で行方を追っているの」

「!?、私も探します」

咲姫はそのことにすぐに探すのを手伝いたいと言ったが、それは衣舞紀も一緒だった。だが、サンセットステージが始まる前ということもあって、アルタイルからそっちの方に行って楽しんできてほしいと言われた。

「分かりました。後夜祭が終わるまでに見つけてください。親友が酷い目に合っているのにごめんなさい」

「二人は悪くないよ、悪いのはアイツなんだから」

そうしてデネボラとアルタイルはまたスピカを探しに校内を探し回っていった。

 

「ん...んん...ここは?」

 間が覚めたスピカは今、自分に起きていることが理解できていなかった。周りを見渡すとそこは練習スペースであることが分かった。でも高等部の設備とは異なっていたので、中等部の練習スペースだということに少しして気が付いた。そしてスピカはその練習スペースのど真ん中に椅子に縄で拘束されており、身動きが取れない状態になっていた。だが気絶する前のことは覚えていた。Leiaこと月光彩芽(げっこうあやめ)が隠れていた屋上に現れるということを唯から連絡が回り、そのことで身体が動かずに彩芽にスタンガンで気絶させられたのだ。そして今、【中等部練習スペース】に拘束されている中で、当の本人である彩芽が見当たらなかった。

「!?、時間、衣舞紀、咲姫ちゃん」

「あらあら、目が覚めたねスピカ。折角の再開ができるチャンスが多くあったのに残念ね」

 そう言って連れ去った張本人の彩芽が現れた。手には紙コップを持っており、その中には媚薬が入っていると彩芽が言った。

「どうしてこんなことを?」

「簡単なことよ、貴女を独り占めしたいだけ。誰にも愛しのスピカを渡したくないもの」

「変わらないわね、彩芽は昔から。これまでずっと私のことをストーキングしてたくせにね」

 

 そして今現在、サンセットステージが始まる1分前にもかかわらずスピカとLeiaを見つけ出せれていなかった。本当は見たかったステージだが、今はそうも言っておられないほど切羽詰まっており、唯と葵、デネボラとアルタイルの4人で積極的に探していた。そして見つからずに落ち合うことにしていた屋上に4人が集まった。

「そっちの方はどう?」

「全然、スピカどころかLeiaの姿すら見ていないって」

「ここまでいないとなれば校外の可能性は?」

「それも考えたけど、そうとなればディグッターに情報が載るはずだけど」

「そうよね...【シリウス】、候補とかないわけ?」

「その名前、もう使わないって言ったでしょ。まあいいや、一つだけ候補ならあるけど、そこにいる確証がないけどね」

「でも行くしかないでしょ、場所を教えて」

「中等部にある練習スペース。あそこは僕とアーとスーが集まってユニットを組んだ大切な場所なの」

「分かった。そこに行きましょう」

(待っててスー、貴女は守る。それにアーにはあの時言えなかったことがあるわ...だから今日必ずケリをつける!!)

そうして4人は高等部の校舎から中等部の校舎の方へ向かっていった。




 スピカと彩芽、唯の過去はおそらくこの章で書くかも
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